【　宅配便は二度ベルを鳴らす・�A　】*** 三話完結 ***

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〜あらすじ〜

　３６歳の独身男・伏見一雄は通勤電車内の痴漢の冤罪で検挙・逮捕された。冤罪をでっちあげたのは２７歳の独身女性・三栗日登美(めぐりひとみ)であった。日登美は痴漢の冤罪をでっちあげた上で告訴を取り下げる示談金目当てで詐欺をするという、今の時代の新手(あらて)のビジネスを生業の一部としていた。昼間の正業に就けずに夜にバーのホステスをするような人種である。

　伏見一雄は示談金の支払いを拒絶しただけでなく検察とまっこうから勝負して無罪を勝ち取ったが、その係争期間中に伏見を待っていたものは会社からの解雇通告であった。世の無情を痛感した伏見であったが、とにかくもメシは喰わねばなるまい…。場つなぎ的に「白猫ヤマトの宅急便」のアルバイト・ドライバーとして勤務することになった。

　伏見は日登美に関しては恨みを持っていなかった。というより、復讐しようにも証拠もないし復讐が成功したところで元の会社には戻れないのである…。そして、根っからの実直・努力肌の伏見を評価した「白猫ヤマトの宅急便」は彼を正社員にして現場指導者として厚遇してやった。伏見はそういう会社の期待と誠意に答えるべく日々汗を流して勤務に精進していた…。

　そんなある日…。

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５．【 日登美を輪姦する場所 】


　日登美を輪姦する場所は、大胆にも日登美の自宅マンションと決まった。

　そして、実行時間帯は当然のこと日登美の夫が出勤して自宅にいない時間帯となる。日中にしようとも伏見は考えたが、他人が他人に興味を示さない時間帯を選定した。つまり、朝の社会人なら出勤直後や子供の登校直後の時間帯は、自分の家の一日の始まりの作業で忙殺され他人の事（他人の家で起こる事）などに関心を示す余裕はないのだ…。具体的な日時で言うと平日の午前８時半頃から午前１０時前頃までであろう…。もっと言えば土日の休日直後の"ワーキング・パターン"に一番慣れない月曜日の朝ということになる。

　そして、実行する時の三人の設定であるが、「白猫ヤマトの宅急便」の制服を着て、配達業務用車輌をそのまま使うことにしたのだ！他人事に興味を示さない時間帯とはいえ、見慣れない顔の男がスーツや普段着やジャージなどの服装でうろうろしたら逆に目立つ。何故ならば、他人から観察すると生活圏内に見慣れない男(そういう服装の男)がうろつくという事は有り得無い設定だからである。だが、午前１０時を過ぎればスーツや普段着やジャージの人間が歩いて(行動していて)も自然なのだが…。有り得無い不自然な人間を発見すると、人間は無意識な防衛本能から"観察"という行動を自動的に開始する。（観察して自分にとって無害と判断した段階で観察行動も無意識に停止する）

　ところが宅急便の制服姿の男がその時間帯に行動するのを発見しても、それは日常にありふれた光景であるから、人間は無関心になって直ぐに自分や自分の家族の事に関心が向くというものであろう…。ゆえに目立ちそうで目立たない「白猫ヤマトの宅急便」のスタイルで計画を実行するのだ…。


　当日は福井が小型の洋ダンスの中に隠れていて、伏見と一乗寺が二人で運び日登美のマンションへ届ける。小物の荷物なら玄関先でやり取りは終了するが、「重い洋ダンスだから設置する部屋までは、運びます」と言えば日登美は断われないだろうし、そうしてももらうと日登美も助かる…。マンションに上がり込み、日登美が油断したころで背後からクロロ○ルムを染ませたハンカチかタオルで口と鼻を塞いで失神させる、という段取りである…。

　輪姦作戦行動中にマンションに来客があっても、回線電話のコールがあっても無視をする。
　無視をしても不自然では無い時間帯なのだ…。大体こんな時間帯に訪ねる人間など皆無だろうし、訪ねたとしても、留守なら留守で、又別の時間帯に再訪問するのだ。電話もしかりである。

　輪姦は日登美を失神させたまま行う…。これについては福井が抵抗する日登美を暴力で黙らせてから泣き叫ぶ日登美を強姦したい、と意見を出したが、いくら死角の時間帯でも隣家で物音や悲鳴が聞こえたのでは黙ってはいないだろう。作戦の最終目的は輪姦して"陵辱する喜びを味わう"のではなくて、"輪姦した証拠のＤＶＤ"の撮影なのである。

　加えて、正気の状態で抵抗すると被害者の加害者への恨みは増幅されて、(法廷闘争などの)闘う勇気といういうものを生じさせてしまうかも知れない。失神中に陵辱を受けたという事実のほうが被害者の不安は増幅され闘う勇気などは萎えてしまうのだ…。




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６．【 輪姦作戦実行 】


　とうとう、日登美・輪姦作戦実行日が来た。

　一乗寺は、この日非番の福井と伏見を約束の場所で拾った。早速、福井は荷物室の洋ダンスに隠れて、制服姿の一乗寺と伏見は運転席と助手席に座った。午前８時２５分、伏見が日登美宅のインターホンを鳴らした。

「白川さん、おはようございます！白猫ヤマトの宅急便です、お荷物のお届けです」
「はい、おはようございます。すぐ鍵開けます！」

　日登美は玄関ドア防犯レンズで一応(訪問者を)確認してからドアを開けた。

「ええっと、白川日登美さんですね。三嶋明美さんからのお荷物です。ここに、印鑑かサインをお願いします！」
（三嶋明美という名は、以前に日登美に福井が荷物を届けた実在する人物である）
「サインでいいですか？あっ、明美ったら…、それにしても大きい荷物ね…」


「場所を指定して下されば、そこまで運びますけど。サービスの一環です。最近、業界内の競争が激しいものでして…(笑)」
「あら…、そう…。じゃあ、甘えちゃいます。最終設置場所はモノを見てから主人と相談して主人に運ばせますので…、とりあえず、リビングに運んで下さい…」

　伏見と一乗寺は二人がかりで洋ダンスの底を持ってかかえた。実際、重いのだ。何しろ体重65kgの福井を持ち運ぶのだから…(笑)。リビングに洋ダンスを置くと、伏見は日登美に話しかけた。その最中に一乗寺は日登美の背後にさりげなくまわりこんだ。

「ええっと、では、この場所でいいですね…。しかし、白川さん宅はお届けモノが多いですね！人気者だって証拠です…。ハハハ…」
「お陰様で、女性の友人には恵まれてま…」


　日登美の会話は途中で途切れた。一乗寺がクロロのタオルで口と鼻を塞いだのだ。
　伏見が日登美の頬を軽くビンタした。日登美は全く反応しない…。一乗寺がそれを確認すると洋ダンスの梱包を解いて、福井を解放した。一乗寺は続いてキッチンのテーブルの上に置いてある醤油やソースや箸ケースなどの食事ツールを台所に運んだ。木製のテーブルの上の置いてあるものを全て移動してテーブル上を平らにしたのだ。

　続いて、福井と伏見が日登美を抱きかかえて、テーブルの上に仰向けにして置いた。
　福井は４つの手錠を日登美の手首と足首にロックして、それぞれの片方をテーブルの４脚にそれぞれロックした。ここまでに要した時間はインターホンを鳴らしてから１０分弱。完璧な作業であった。三人の日登美への恨みと復讐心が作業の集中力を生んだのだ。


　いよいよ、ペニスを挿入する実際の輪姦行動の開始である。


（計画段階において）日登美をどういう格好で犯すか？これは、三者とも意見が分かれた。
　キッチンのテーブルに手錠で繋いだ日登美を替る々々三人で犯す。しかし、コンドームをせずに全員全てナマの膣内射精をするという基本合意はあったが、細かな点になるとそれぞれが、好みというか趣味というのものを持っている。

　*** 福井は、"丸裸"にして犯したい。
　*** 一乗寺は、着衣のまんまで"性器周りだけ"をハサミで切り取って、散々中出しをしたい。
　そして、中出しだけなくて数発は顔射したい。
*** 伏見は、腰から下だけを(脱がせて)露出させて、全員が同じ体位で連続射精したい。


　という主張であった。しかし、撤収作業時間も含めると正味としては輪姦時間は６０分ほどもない。となると、全裸にした場合、再び日登美に服を着せる作業に時間を食う「福井案」は却下(笑)。一乗寺の「着衣のまんまで"性器周りだけ"をハサミで切り・案」も動画の仕上がり具合に難点がありそうだ、ということで却下。まあ、しかし、顔射は一乗寺だけが一発浴びせることで採用。ということになり最終的には伏見案がほぼ完全な形で採用された(笑)。

　いずれにせよ、陵辱度合いの深刻度・悲惨度は、６０分以内に日登美のナマ膣に何発精液を抽入できるか？がポイントとなり、もっと細かく言うと、膣口から逆流する精液の分量も多ければ多いほど陵辱度合いの深刻度・悲惨度は増すのである…。結局、そういう事を理解した一乗寺は「顔射分の精液は無駄打ち」になるからと発言して自ら顔射は止めにすることにした。


　そして…、もう一つ。万一に備えて、後々ＤＶＤの編集の手間も考慮して、互いを名前で呼び合うのは厳禁した。できれば無駄な私語も止めたほうがいい。捕まった時の証拠にもなり易いし、第一、無言に近い形で犯すというのも陵辱される側の不気味度は増すのだ。



　で、話は現実に戻るが、計画どおり、伏見は日登美のニットのスラックスとショーツを脱がせて下半身だけ裸に剥いた。足首とテーブルの脚を繋いだ手錠は一旦外した。最初に挿入するのは勿論、計画の推進者である伏見である。デジタルビデオカメラを一乗寺が構えた。


　伏見はテーブルで仰向けになる日登美の股の前に位置どった。日登美の両足をＭ字の形にしてペニスを日登美の膣口に当てた。が、日登美の膣内は当然濡れてはいない。伏見は右手に唾液を吐いてその唾液を亀頭部全体にまぶした。そしてもう一度、日登美の膣口に当てて一気に奥まで挿入した…。入ってしまえば男のペースだ！唾液の潤滑具合不足が逆に絶妙な膣壁の摩擦を作って伏見は４分程で射精感がやってきた…。リズミカルに腰を回転させるようにして最後は日登美の膣奥にペニスを打ちつけて伏見の腰の動きは止まった…。


　一乗寺は伏見の尻のアングルから撮影した。伏見の尻が"サッ"とカメラの視界外に消えて、いきなりＭ字に足を開かされた日登美の膣口がアップになるという構図だ。そして、直ぐに膣口からドロッと精液が逆流してくるのだ。逆流液は肛門を伝って一旦木製テーブルに垂れて、その後にフローティングの床に垂れて、中出しの回数に比例して"水溜り"の直径が大きくなる。という、官能的な映像になるのである…。

　二人目は福井だ。福井は事件以来の環境の激変で、妻は勿論のこと女とセックスしてない歴は丸二ケ月であった。マスターベーションも滅多にしないらしく、溜まりに溜まっている。
　伏見と同じスタイルで日登美の膣に挿入したがたった３分で射精した。溜まっていただけあって、逆流液は伏見のほぼ倍でしかも、濃い塊のようなのが３度ボロリと逆流した。


　今度は一乗寺の番でカメラは福井が持つ。が、一乗寺は、伏見を見て日登美の膣口を指差して小声で笑いながら「これ…。テッシュで拭いちゃ駄目ですか？…」と言った。あまりの逆流液の量に引いてしまったのであろう…。伏見は一瞬"プッ"と噴出して笑ったが口に出さないでゼスチャで「駄目です」と回答した。

　渋々一乗寺は挿入した。まだ二人分しか抽入されていないのに既に膣内はヌルヌルで摩擦係数が殆どない。伏見は自分の亀頭に快感を与える為に高速のピストン攻撃をした。その甲斐あって５分弱で射精した。人の精液の量を気持ち悪がった一乗寺ではあるが、一乗寺の分量もすざまじい…。こちらは濃度は薄いが稀釈後のカルピスみたいに薄いのが長時間に渡ってタラタラと垂れ出たのだ。



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７．【 輪姦作戦成功・撤収 】


　順番からすると伏見だが、まだ完全には回復していない。

　仕方なしに日登美のニットのシャツとブラジャーを上にずらせて、乳房にむしゃぶりついた。
　片方の手で空いたほうり乳房を強く揉んだ。日登美は昏睡したままである。伏見の勃起を完全する手助けの為に福井は「ひょっとしたら、第一弾のが命中弾になって受精卵になったかも知れませんね…」と伏見に呟いた。

　伏見は完全勃起した。
　今度は日登美の両足を自分の肩に担ぐ格好でペニスを挿入した。一乗寺は次の自分の順番の為に日登美の乳房を揉みはじめた。揉みながら、半勃起のペニスで日登美の鼻や唇をペタッペタッと音をたてて叩いた。


　結局、悪戦苦闘しても６０分という所要時間は短か過ぎた。福井だけが４度出して、伏見と一乗寺は３度であった。日登美としては１０度分の精液を無防備な膣内と子宮に注ぎまくられた事になる。しかも、三人ともほぼ禁欲生活状態であったから精液は濃くて量も多かった…。

　残り１０分を残して３人は撤収作業をはじめた。洋ダンスも持ち帰ったし、日登美には元通りに服を着せた。但し、垂れ流した精液だけは残した。日登美の惨めさを倍化させる為である。夫が帰って来るまでに"それは"綺麗に拭き取らなければならないし、室内用香水などで生臭いニオイも消さねばならない。そして、バスルームで汚れた膣内も洗浄せねばなるまい…。

　帰りの車の中での三人は不完全燃焼ながらも計画は、ほぼ達成したと総括しあった。膣内射精ＤＶＤも上質画像で撮影できたし、悔いたのは「あと二発くらいは出したかったな！笑」という点だけであった。三人はこのあとは、弁護士・淡路善治に闘いを挑まなければならない。相手は"法のプロ"だけに少しのミスでも許されないのだ…。スケベたらしく日登美の輪姦などに未練なんか持つ男達ではなかった…。



　しかし…。


　陵辱された側の日登美としてはたまったものではなかった。

　この日、この夜は、実のところ、日登美は夫と子作りに励む予定の日だったのだ。生理周期がほぼ定期的な日登美は、一昨日から今日の３日間が排卵予定日であった…。夫の精力を付ける為の食事も作ったし、夫もそれを意識してこの１０日間は無駄打ちをせず禁欲生活をして元気な精液を溜めに溜めていたのだ…。


　日登美が地獄に落とされた気分になったのは、自分を陵辱したのが何処の誰かも分らないし、目的もわからない。失神していたから輪姦されるというのに抵抗もしていないのだ。そして、キッチンのテーブルに残された精液とフローティングの床に残された精液の多量さで、自分の膣内に放出された分量を想像すると憂鬱は頂点に達した。「一体、何人の男に、何回射精されたの…？」それさえも分らないのだ…。排卵日（＝危険日）に一人の男だけの一回の膣内射精だけでも、健康な女ならば妊娠はほぼ必定である…。


　日登美としては今日の出来事を夫に話すつもりは毛頭ない。
　夫の実家は財産家である。日登美としては"玉の輿"である。ゆえに作りたくもない子供も頑張って作る気になったし、実際、そうゆう準備をしたのだ。輪姦された事など夫に話したならば、マザコン気味の夫には離婚を申し渡されるに決まっている…。


　夫が帰宅するまでの間、どう行動して、どういう気持ちの持ち方をして良いかが分らない日登美は、いつも寝つけない時に飲んでいたブランデーを普通のグラスに注いでカブリとあおった。ブランデーが三杯目になった時に回線電話が鳴った…。




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８．【 コンドルーの東濃運輸 】


　今の運輸業界の盛況ぶりはどうであろうか。郵政民営化に伴い、宅配分野の競争は益々激化してサービスを提供される側は有り難いが、サービス提供側は生き残りをかけて益々厳しい環境下にあった。


　コンドルーの東濃運輸にドライバーとして勤務する桂川大介（33歳・独身）は、この日は非番であった。桂川大介は陰気な性格で取り得と言えば勤務時間を遵守するというだけである。
　趣味といえば他人の家の覗き見である。とはいえ、ストーカー行為とか下着泥棒とかはやったことはない。自宅マンションのベランダに天体望遠鏡を設置して、ベランダの望遠鏡から見える範囲内の家宅を観察するというだけである。

　無論、男色などの好みはないから女の観察というか物色が主目的である。
　４ケ月程前に桂川大介のマンションから直線距離で２００ｍのマンションに新婚夫婦が引っ越してきた。巨乳でロングヘア好きの桂川好みのタイプであった。地上の道路を歩いて、この女のマンションまで行って名前も調べた。年齢不明だが名前は「白川日登美」であった。
　その後、仕事がら何度か白川宅に荷物を届けて日登美とは荷物の受け渡しのだけの会話もした。顔を至近距離で見て少し会話して、日登美の名前を知ってからの桂川の行動は異常になりつつあった…。

　まず、焦点距離を日登美のマンション観察専用した望遠鏡を新設したこと。そして、全天候２４時間観察できる赤外線式ウェブカメラも日登美専用のを設置した。ところが、桂川に犯罪性が無いのはそれ以上の行動にはエスカレートさせない理性を持っていたからだ。せいぜい、ウェブカメラから編集した日登美の薄着姿やネグリジェ姿のＤＶＤを見てオナニーする程度である。それ以上の事をしてしまえば自分は性犯罪者なのだ、という自制心は持っていたわけだ。〜ある日の午前中まで、は…〜



　桂川は勤務時間は遵守するだけあって朝は定期的に早起きしている。というより、サラリーマンを夫に持つ日登美のライフスタイルに合わせて生活しているだけのことだ。"この日"も桂川は午前七時には起床して、日登美が夫と朝食を済ませて夫を送り出すところまで見ていた。そして、日登美がレオタード姿になって毎日８時半過ぎに始める(美容の為にしている)エアロビクスを観察しながら桂川はオナニーをして射精する予定でいた…。

　ところが、この日の８時半頃に同業の「白猫ヤマト」の配達員が来たのだ。
　何気に観察していたが、「白猫ヤマト」の配達員は洋ダンスを二人がかりでリビングルームまで運んで、日登美と二言三言会話した瞬間にもう一人の男がタオルで日登美の口を塞いだところを目撃したのだ！白川宅のリビングルームはベランダ側で桂川の望遠鏡からはまる見えである。

　尚も、観察を続けると、どうやら日登美は「白猫ヤマト」の配達員に薬物で眠らされたらしい。おまけに、洋ダンスの中から私服の男まで現れた。ここまでの現状を見ただけでも、普通の人間なら性犯罪であることは理解できる…。日登美は手錠でキッチンテーブルに縛られて配達員の一人は日登美のスラックスを脱がせて下半身裸にした。もう一人がカメラを持って撮影をはじめたのだ！そして、眠るままの日登美の下半身の股の部分に配達員達が替る々々割り込んで腰を振っている…。

「日登美は輪姦されているのだ…。薬物で眠らされているのだ…。コンドームを装着するところは観察してないし、入れ代わり交代で犯っとるから、多分ナマで犯かされてるのだ…」
　と桂川は無意識に呟いて、左手でペニスを擦りはじめた。そして右手で全天候型赤外線式ウェブカメラで焦点を追い、同時にパソコンのＤＶＤ録画スイッチもクリックした…。

　はっきりは数えていないが、恐らく７〜８回は日登美は中出しはされただろう…。
　桂川は輪姦犯配達員に憎悪を覚えるのでなく嫉妬を覚えた…、「畜生め…。イイ思いしやがって…」と。その後さらに観察したが、配達員達は午前１０時前には部屋を掃除して、日登美だけ眠らせたまま放置して、何事も無かったように去った…。


　桂川は今の今、輪姦ライブを見ながら一回射精して、録画したものを見てはもう一回オナニーで射精した。が、短時間で２度も射精したというの桂川はまたも勃起した…。午前１１時頃に日登美は自然に目を覚ましたようだ…。日登美はテッシュを何回も纏めては掴み取って股間を拭いている…。何度も何度も新しいテッシュを掴み取っては股間をしつこく拭いているのだ…。自分の身に起こった事態に気付いて絶望的なゼスチャをしてリビングのソファに力なく腰掛けた…。

　そして、ほどなくしてリビングのサイドボードからブランデーのボトルを持って来てグラスに注ぎアオルように日登美は飲んだ…。この瞬間に、桂川大介の理性はふきとんだのだ！


　桂川大介は以前配達した時に控えておいた白川宅の回線電話番号に、無意識に自分の携帯から電話した…。




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９．【 桂川大介 】



　絶望感で打ちのめされる日登美はアルコールの力で少しの間だけでも現実逃避をしようとした。

　日登美が飲むブランデーが三杯目になった時に回線電話が鳴った…。

　日登美は力なく受話器を取った…。受話器の向こうから元気な男の声が聞こえてきた。


「おはようございます！白川日登美さん！"コンドルーの東濃運輸"ですが、お荷物をお預かりしてます！先ほど、お伺いしましたが、お留守だったようで…」
「に、荷物ですか…。どこからの？…」

「それが、個人名ではなくて、東京日本橋の四つ越百貨店さんからのようですが…」
「荷送り人の名前が無いって不自然じゃないですか！」


　日登美は警戒した！今の今、「白猫ヤマト」と偽った配達員に騙されて輪姦されたばかりだ！
　が、"コンドルー東濃運輸"の配達員を名乗る男は爽やかな声で荷物について説明を続けた。


「は、はあ。実は四つ越百貨店さんの特別企画で、荷送り人の名前を教えないってのもあるんです。ご心配なさらないでも、荷物というのは花束です。結婚記念日とか母の日とかに女性に記念で贈る男性が多いんですよ！贈り主は花束に添えてあるカードに書いてあります！」
「だ、誰よ？"贈り主"って？…」


　桂川は一瞬躊躇したが、幸い偶然にも表札で日登美の夫の名前は覚えていた。白川一明である。一明は「かずあき」とは読まずに「いちめい」と読む。正しい読み方を知っていた桂川だが、それを言うと逆に疑われる。

「こ、困りましたね…。お客様のカードは見てはいけない事になってますが…、仕方ありません…。"シラカワカズアキ"様です」
「分りました。では、届けてくださいますか？」

「いつが都合いいですか？」
「今、いえ。午後一時頃までには届けてください…」

「は、はい。分りました。では、のちほど…」


　桂川は即興のでっちあげ話でなんとか切り抜けた。コンドルーの東濃運輸の制服を着て、早速花屋へ向かった。バラの花束を１万円分買った。プレゼントのメッセージカードはＰＣで偽造した。そして、一旦帰宅して、赤外線式ウェブカメラの焦点を正確に白川宅のリビングルームのしかも長ソファに合わせて、ＤＶＤ録画開始のスイッチをクリックする…。

　そうなのだ…。ハンド・タイプ(携行式)の録画カメラを持っていないから、レイプの"ハメ撮り"はできないが、日登美のレイプをリビングルームですれば、世界に一つしかない自分が主役のオリジナル・レイプ盗撮ビデオが撮れるのである…。桂川は完全に征服者の気分であった。
　日登美は桂川に抵抗できない。なぜならば、「白猫ヤマト」配達員三人に輪姦された証拠のＤＶＤがあるからだ…。



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１０．【 二度目の強姦 】


　日登美が飲むブランデーは四杯目になったていた…。

　なんのつもりだか、いや、子作り記念日の演出の為なのか…。夫は花束をプレゼントしてくれるというのだ…。花束を受け取って元気な状態に戻らねばなるまい…。とにかく帰宅した夫には元気でチャーミングな妻を演じることに決心した。今回の輪姦による受精卵は処分するしか無いだろうし、そうする事に日登美は決めた。妊娠なんてしようと思えばいつでもできるのだ…。


　ドアホンが鳴った。日登美はドアホンの受話器を取った。

「あっ、さきほどお電話しました、コンドルーの東濃運輸です。お荷物、いや、花束の贈り物をお届けに参りました」
「いま、開けます…」

「こんにちは！では、こちらにサインを！」
「は、はい…」

　と日登美がサインしようとボールペンを受取った瞬間に、桂川は日登美の腹を思いっきりパンチした。日登美は腹を押さえて廊下に転がった。悲鳴を上げようにも、瞬間的な呼吸困難で声が出ない…。桂川は、素早く玄関のドアを施錠してチェーンロックもした。そして、靴を脱いで、カッターナイフを取り出して日登美の頬にくっ付けた。

「おいっ！日登美よ！これから、あんたはどうなるか、覚悟できてるだろな！ひひひ…」
「な、なっ、なにを…。助けて〜！」

「助けてやるよ！勿論さ。但し俺の言うことを素直に聞けば、の話だがな…ふひひひ…」
「ま、まさか…。レイプするの？私を…」

「そういう事よ！」
「あ、あんたっ、コンドルーの東濃運輸の社員でしょう！私、顔も覚えてるわよ！こんな事してタダで済むと思ってるの！」

「思ってるから、アンタを犯しに来たのだ！大人しく犯らせろ！日登美っ」
「軽々しく人の名前呼ばないで！」

　桂川は、日登美をカッターナイフで脅しながら、長ソファの前まで連れてきて、ソファに日登美を投げ倒した。

「日登美っ！心配するなよ！黙って２回ほど犯らせてくれたら、アンタがさっき三人の男とやった乱交パーティのＤＶＤは誰にも公開しない…。ハハハ…」
「…」


　日登美は観念した。今しがたの悪夢は録画されてたのだ…。それに桂川はナイフも持っている。顔や身体に切りつけられて強姦されるより、おとなしくし犯らせほうがマシだ。


「分りました…。観念します。そのかわり避妊はしっかりして下さい。コンドームして下さい…、お願いです…」
「アンタ、馬鹿か？散々ナマで中出しされた腐れマン○になんで、俺がゴム付けんといかんのだ？笑。なんなら、あんたの亭主の会社に電話するゾ！洗いざらいブチマケルぞ！」

「…」
「さあ、日登美脱げっ！自分で裸になれよ！」

　日登美は涙を流しながら、仕方なく従った。

「おいっ。挿入しやすいように股をもっと広げろ！」
「…」

　桂川は日登美にのしかかった。左足はソファの背もたれに引っ掛けられた屈辱的体位である。
　この日三度目の射精となる桂川は余裕があったのだ。日登美としては、どうせナマで中出しされるのたがら、できるだけ早く射精して欲しかったが、桂川は許さなかった…。色々な体位を取らされた挙句に最後は一番妊娠しやすい体位、バックスタイルにして尻だけ高々とあげて肩と頭はソファにこすりつけるようにして、膣の一番深いところに出すのだ…。桂川はペニスを抜去すると、膣口を観察しながら日登美が悲しむことを喋った。


「あれれれ…。日登美、俺の子種汁が出てこないぞ…。全く、淫乱な人妻だな…ひひひ…。いいのか、俺の子種汁で孕んでも…。ハハハ…。まあ、もっとも、俺ので孕むとは限らんけどな！さっきの"白猫の兄ちゃん方"にだって、日登美はマン○にたっぷり出されて、アンタは受け止めたんだし…」
「…」

　桂川は顔を伏せて号泣する日登美を尻目に日登美のグラスにブランデーを継ぎ足して、ストレートでゴクリと飲んだ。ところが、三度放出した桂川は気が変わったのか、２度目の放出をする気が失せていた。それよりも、無抵抗に近い状態の日登美に興味がなくなったというほうが正確だ。しかも、自分の少し前に三人の男に散々中出しをされた女である。


「日登美。アンタが急に哀れな女に思えた。俺の子種汁を日登美の子宮に飲ませるのは、また、別の日にする…(笑)」

　日登美の絶望感は頂点に達した。"別の日にする"って一体どういうことよ！ＤＶＤをネタに際限なく脅して犯し続けるというの…。

「べ、別の日って、どういう事ですか…」
「聞いての通りだ。もっと厳密に言うと、アンタの腐れマン○が俺以外の子種汁を飲んでない日、ってことだ…」
「…」
「まっ、いい。とにかく今日は帰る。言っておくが、アンタの腐れマン○が他人の子種汁飲み込んだ証拠のＤＶＤは、"白猫の兄ちゃん方"と"コンドルーの俺"との二つある、ってことを忘れるなよ！万一俺が警察にパクられても初犯だから、重くて３年、上手く行けば執行猶予か無罪だ。だが、アンタは違う…。二つのＤＶＤが世間にバレたら、女盛りの季節は終わりだな…ハハハ…」