７．暴露
　
　隆たちの尽きることのない性欲は、限界を知らず明け方まで麗子の体をむさぼり続けた。
　快楽の気だるさからようやく目覚め、一人全裸でいることに気付く。
　室内は淫獣たちが放出した大量の精液と愛液の混ざった臭いで充満していた。
　理性を取り戻すまでかなりの時間が流れふらふらに成りながら帰宅の途についた。

　数日後、院内郵便で麗子宛に一通の封筒が届いた。
　差出人は”７０８号室　一同”と記されていた。
　はっ！といやな予感がしたが恐る恐る開封していく。
　中身を見て愕然とした。
　十数枚にも及ぶあの時の陵辱写真が入っていたのだ。
　写真を持つ麗子の手が震えだしていく。
　更に、一枚のメモも同封されていた。
（よく撮れてるだろ先生、またよろしくね！この事は誰にも言わないでね、言ったらわかってるよね？）
　文章こそ穏やかなものだったが、その裏に隠された内容の恐怖に麗子はおののいていく。
（あ、あの子達狂ってる．．．どうしたらいいの．．．）
　這い上がることのできない淫地獄が麗子を待っていた。

　その日は緊急のオペが立て続けに入り、麗子も担当についていた。
　続けて一件のオペが入ったが、別の医師が担当するということで助手の医師とナースだけがそちらへ廻った。
　今は麗子一人、後片付けをしていた。　　　
　ふと、通用の殺菌室に人の気配を感じ振り返るとそこには飯村が薄笑いを浮かべ立っていた。
「飯村さん！　あなた何してるの、ここで！」
「あ、どーも先生。手術でお疲れかと思って。」
「ここは一般の人は立ち入り禁止よ！」
「ええ、けどマッサージでもしてあげようかと、へへへ．．．」
　飯村が麗子に歩み寄る。
「で、出てってください！」
　が、素早くそこにあったメスを掴むと麗子に襲いかかった。
「大きな声出すんじゃねえ。あんたもオペされてえか？」
　麗子の首元に当てながら脅してきた。
「見ちゃったよ、写真。若者の味はどうだったよ、え？」
（ばらされてる！．．．あぁ、もうだめだわ）
　麗子の抵抗心が消えていく。
「わたしにも特別治療して下さいよ。」
　そのまま手術台に押し倒された。
　飯村は体を押し付け、顔で上半身を愛撫してきた。
「あ〜いい匂いだよ。フェロモンでむんむんしてるよ。」
「いやぁ〜、やめてください〜」
　麗子の背中に腕を廻し、首すじに舌を這わせてきた。
「お願い、こんなことやめてください〜」
　いやがる麗子の口を塞ぐように、舌を差し込んできた。
　飯村のタバコの臭いと口臭が広がる。
（いや、いやん．．．こんな男に汚されたくない）
　汚臭から逃れようと、首を左右に振る。
「おい！おとなしくしろ。さもないとこれだぞ！」
　メスを顔の前にちらつかせて、いきまいた。
　不気味に光るそれを見て、観念してしまった。
　力の無くなった麗子を見ると、一旦手術台から降りた。
　ズボンのファスナーを下げ、一物を掴みだした。
「まず、これの治療をしてくれ。ウミが溜まってしょうがないんだ。」
　皮の被った陰茎を手でプルプル振りながら麗子に近づけてきた。
「いやです、そんなことできない！やめ、ぐぶぶ．．．」
　強引に捻じ込んできた。
　生臭いすえた悪臭が、口の中を襲う。
「ごぶ．．．ぐえ！」
　あまりの臭さのため嗚咽を起こす。
「吐き出すな！しゃぶるんだよ．．．ほれ！」
　再び、ぶち込まれる。
　頭を振って逃げようとする麗子の髪を掴んでピストンを始めた。
（ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ）　　　　
「全然気持ちよくねえぞ、舌を使え！」
　なくなく舌で肉先を突付くように舐めていく。
　徐々に肉棒が大きくなり始め、同時に被っていた皮が剥けはじめる。
　隠れていた悪臭が、一気に鼻を突き刺す。
　とてつもない臭いで、おえっとえづいてしまう。
「いいぞ、気持ちい〜．．．今度は先っちょを舐めてくれ。」
　そう言うと、完全に勃起した肉棒を抜き露出した亀頭が麗子の前に現われた。
（あぁ、臭い．．．なんて臭いなの）
　飯村の一物は仮性包茎のため、その中に溜まったチンカスが汚臭を放っていたのだ。
「ほら、舌を出してきれいにしてくれ。」
　ゆっくりと舌が亀頭を舐め上げていく。
　粘り気のあるチンカスが麗子によって舐め取られていく。
　痺れるような苦さとしょっぱさが舌を苦しめる。
「もっと、カリの所も舐めてきれいにしろ。」
　カリと皮の間をほじるように這わせていく。
（レロレロレロ．．．）
　その舌戯に突然、射精感が込み上げる。
「あぁーだめだ、出る〜．．．うっ、うっ！」
　生臭い粘液が顔にぶちまけらた。
「いやー汚い！．．．臭いー」
　予想もしなかった顔への恥辱に、放心状態になってしまった。
「はぁ、よかったよ先生の口ま×こ。今日の治療はこのぐらいでいいよ。」
　まだ精液の垂れる一物をしまい込むと、そそくさと部屋をあとにした。