転落（前編）

　小学二年の娘の授業参観日、私は少しだけお洒落をして学校に出かける。
　教室にはすでに多くのお母さんが集まっていて、私は教室の後ろ、出口に近いあたりで授業を見ることとなった。
　授業が始まると、それまでざわついていた教室は静まり返り、独特の緊張感に包まれた。しかし、生徒に答えさせる段になると、教室には活気が戻り、そこからはリラックスした雰囲気で授業が進んでいった。
　微笑ましくそうした授業を見学していた私ですが、気になる人が一人・・・。私のすぐ近くにいる奥さんで、時折目を閉じたり、眉間に皺を寄せたり、ある瞬間には、腰を曲げて前屈みになってしまったり・・・。しかし、病気で苦しんでいる感じではない。顔は紅潮し、荒い息をしていて、まるで感じているよう・・・。
　気にして見ていると、その奥さんは少し離れた男性の方をチラチラと見ている。私もその男性を見てみると、ポケットに時折手を突っ込む。そして、その度に奥さんが苦しそうな表情を見せるのだ。
　私は以前、ネットでバイブを見ていた時に、リモコンバイブなる玩具があることを知りました。でも、そんな物を使う人などいるのかどうか、疑っていました。
　本当に・・・、そんな玩具を使っているの？！それも、こんな時に・・・？！
　もしもこのことが事実なら、二人が不倫関係であることは間違いありません。
　授業が終わり、担任の先生との面談となる。全員と話をするのが原則ですが、今日、出席できなかった父兄や、時間のない方は、後ほど家庭訪問の形を取って面談をすることになっていました。
　私は先生と早く話ができ、すぐに帰ることもできたのですが、あの二人のことが気になったので、暫く知り合いの奥さんと話をしながら様子を伺っていました。
　すると、二人は「この後に用事があるから」と、先生に挨拶をし、教室を後にしました。
　男性は翼君のお父さんのようです。娘の話では、いじめっ子、とまではいきませんが、悪戯が好きな子供で、娘も何度か悪戯をされたとか・・・。勿論、子供の悪戯で、迷惑をかけられている・・・、と言うほどではありませんが・・・。
　私は少し遅れて席を立ち、後を追う。彼らは校舎から少し離れた体育館へと向かっていた。仮設の駐車場は運動場の一角にあり、車で帰るにしても方向が少し違う。
　この体育館は、二階が体育館で、一階部分は図工室や理科実験室、クラブの部室などがある。
　彼らは一階の奥にあるトイレへと入って行った。
　きっと・・・、あそこでセックスを・・・！！！
　そう思うと、私の胸は異常な高鳴りを示した。
　彼らは男子トイレに、私は遅れて女子トイレに入る。
「こんな辛い思いは初めて・・・。お願い・・・、早くスイッチを切って・・・。」
「刺激が欲しいと言い出したのは、千尋の方なんだぞ。」
「でも・・・・。」
「それなら、濡れた股座を見せてみろ。膝まで汁が垂れていたら止めてやる。」
「ああぁぁぁーーーー。恥ずかしい・・・。」
「太腿を捩り合わせていたから、内腿がびっしょりと濡れているな。でも・・・膝までは濡れていない。」
「意地悪なことを言わないで・・・。」
「嘘つき。・・・意地悪な責めで感じる女のくせに・・・！」
「あああぁぁぁーーーーっ！！」
「そうだ。股を開いたまま、もっとケツをいやらしく振れ！」
　トイレの個室に入り、壁に背をもたれて会話を聞いていた私ですが、あまりにも刺激的な会話と喘ぎ声に、おま○こが異常な疼きに襲われてしまいます。
「欲しければ、しゃぶらせてやるぞ。」
「ああぁぁーーー！一樹様・・・。」
　学校で・・・、自分の子供が通っている学校で、こんな淫らなことを・・・？！信じられない・・・！！
「お願い・・・。う・・・後ろに・・頂戴！！！」
　やがて、隣からは肉のぶつかる音や、奥さんの恥じらいを捨てた歓喜の声が聞こえてくる。
　私は股間を弄ることを躊躇っていましたが、彼らの激しさに挑発され、もはや我慢ができなくなります。彼女の言葉の中に「・・・後ろ」と言う言葉が聞こえていたので、私は彼女がされているであろうポーズを想像します。きっと、壁に手をついて、スカートを捲り上げているのでしょう。ひょっとしたら、和式便器の金隠しの部分に、片足を乗せているのかもしれない・・・。あるいは、後ろから彼が片方の膝を持ち、広げられた股間に・・・、チ○ポを・・・！！
　私は彼らの行為を想像しながら、同じポーズを取り、指を濡れたおま○この中に突っ込みます。
「はぁぁぁーーっ！！」
　夫との性生活は、最近少なくなり、昼間にオナニーすることが多くなっていました。でも、そんなオナニーの時の興奮とは比較になりません！不倫の現場に居合わせていると言う異常な事態が、私を興奮させるのか？子供の通う学校でオナニーしている！！そんな背徳感が、私を興奮させるのか？いずれにしても、すぐにでも逝ってしまいそうです！！しかし、声を上げることができないので、激しく指を出し入れしては、少し休憩をして興奮を冷まし、改めて刺激を送り込む・・・・そんなことを繰り返していました。逝きたいのに、思いっきり逝けないじれったい気持ちが、さらに私を興奮させていく！！
　と、二人はいつしかフィニッシュを向かえたのか、トイレを出て行く気配・・・！
　私は濡れた股間を慌てて拭き、手もトイレットペパーで軽く拭いてから彼らの後を追う。
　しかし、彼らはすぐに別々に歩き出しました。奥さんは校門の方へ、男性は駐車場のある校庭の方へ・・・。
　私は彼を追って行きます。
「翼君のお父さんですか？」
「え・・・ええ。」
「美桜がいつも翼君の噂をしていますよ。少し意地悪だけど、クラスでは人気者なんですって・・・？」
「すみません。・・・父親に似て、悪戯好きで・・・。」
　私が話しかけても、特に嫌がる様子はない。そこで・・・
「突然で申し訳ありませんが、自転車の鍵をなくしてしまって・・・。お車でいらっしゃったのなら、できれば、送っていただけませんか？」
「かまいませんよ。」
　こうして、私は一樹の車に乗り込む。
「まだ時間も早いし、お茶でも飲みますか・・・。」
「・・・ええ。」
　私たちは、国道沿いの喫茶店へと入る。そして子供の話を少しだけしたのですが・・・。
「そう言えば、お名前を聞いていませんでしたね。」
「私・・・・、若菜と言います。」
「いい名前ですね。・・・若菜さん。私はスナックをやっていて、お客さんの手相を見たりするんですよ。素人ながら、当たるんで有名なんですよ。ちょっとだけ、見せてもらえます？」
　私は何気なく手を差し出した。
「あぁっ！」
　指の間に、僅かにトイレットペーパーが付いていたのです！！濡れた手を拭いた時に、切れ端が付いたままになってしまったのでしょう。
　一樹はそれには気付かない振りをして、性格のことや寿命のこと、結婚生活のことなどを話していましたが、私は早く手を離して欲しくて、それどころではありません。
　そんな話の後、私は車で家まで送ってもらうことに・・・。しかし、車が向かったのはモーテル。
「何ですか？ここは・・・！」
「奥さん。・・・あの時、女子トイレにいたのは、あんただったんだろう。オナニーしている声が聞こえていたぞ。」
「・・・・・・・・！！」
「私を・・・どうする・・」
「勿論、抱いてやるよ。・・・若菜も、千尋と同じで、刺激が欲しいんだろうからな。」
　私は不倫の経験などありません。不倫をしようとも思っていません。昼間のオナニーだけで、十分に満足していましたから・・・。でも・・・、今日、たまたま不自然な二人を見つけ、好奇心で近付いてしまった。そして二人のセックスの様子を聞いて興奮してしまいました。彼の後を追ったのは・・・、心のどこかで、こんなことになってしまうのではないか・・・、と言う淡い期待を抱いていたからです。でも、いざこうなってしまうと、怖くなってしまいます。
　オナニーをしてしまったことを、知られているのです。今さら純情ぶったり、貞淑ぶるつもりはありません。でも・・・・。
「さあ。行こうか！」
　彼に肩を抱かれ、部屋の中へ・・・。
「とにかく・・・、シャワーを浴びさせて・・・。」
　私は一人になって、これからどうするのかを考えるつもりで、そう言いました。
　一人となり、服を脱ぐ。・・・すりガラス一枚隔てた向こうには、今日、初めて会った男性がいる！！
　シャワーを浴びている時、頭の中では様々な想いが交錯する。娘の学校のトイレでオナニーをしてしまった淫乱な母親。会ったばかりの男に、わざと隙を見せて、モーテルに連れ込まれるように仕向けた、はしたない女。自虐的に自分を責めていると、胸が強く締め付けられる。しかし、そうした罪悪感が私を興奮させていくのです。
　一度だけ・・・。一度だけなら・・・・・！！
　バスルームを出る時には、十年ぶりに夫以外の男性に抱かれる期待で、身体の奥が熱く火照っていました。
　一樹はベッドに座っていました。傍らには大きなバッグ。きっと、千尋さんに使ったような玩具が入っているのでしょう。
「一樹さんも・・・、早くシャワーを・・・。」
　自分だけがバスタオル一枚まとっただけの裸でいることに堪えられず、そう促します。
「後でいい。それより、これに興味があるんだろう。千尋が入れていた玩具とかに・・・・。」　
　一樹はそう言って、バッグのファスナーを開けた。
「見てみたいんだろう。遠慮しなくてもいい。・・・何なら、若菜の選んだ玩具を使って苛めてやってもいいんだ。」
　この親にしてこの子あり・・・、やっぱり、子供が悪戯好きなのは、親譲りなのね。
　私は興味に惹かれるまま、バッグに近付き、その場に跪いて中を覗き込んだ。
　バイブだけでも何本もありましたし、細い物や変わった形の玩具もあり、どのような使い方をするのか分からない玩具まで、色々・・・。
「ああぁっ！！」
　突然、私は手首を掴まれ、そのまま背中に捩じ上げられてしまう。そして、カチッと言う金属のぶつかるような音・・・！
「これでいい。・・・後は何も考えなくてもいいだよ。奥さん。・・・たっぷりと責め立てて、気が狂うほど逝かせてやる！」
　後ろ手に手錠を掛けられ、私の頭は真っ白になってしまいます。
「さあ。立てっ！」
　両腕を掴まれ、無理矢理立たされる。
「手錠を・・・外して・・・。抵抗なんかしないわ。最初から・・・、あなたに抱かれる気だったんですもの・・・。」
　私は自分から男に抱かれるつもりだった、などと、はしたない言葉を口にするつもりなどありませんでした。とにかく、この手錠を外してもらおうと、必死だったのです。身体の自由を奪われたまま犯されるなんて、とても私には堪えられなかったのですから・・・・。
「可愛い奥さんだ。」
　男は私の顎を掴み、顔を上げさせると、いきなりキスをしてきました。
　夫とのキスではありえないような、情熱的なキスに、頭がくらくらします。そして、キスをしながら、男の手が胸に・・・！バスタオルの上からですが、Ｃカップの胸は男の手の中にすっぽりと収まり、揉み潰される。
　乱暴な・・・男！！
　しかし、その乱暴さに、私の身体は過敏に反応してしまいます。
　男が唇を離し、私の目をじっと見つめる。そして・・・・
「マゾ女。」
「・・・・・・・？！！」
　突然、「マゾ女」などと言われ、男が何を言わんとしているのか、訳が分かりませんでした。
　私が呆然と男の顔を見ていると、男の手がバスタオルに掛かり、一気に剥ぎ取られてしまう。
「いやっっ！！」
　私は胸を隠そうと、身体を屈めようとします。しかし男はそれを許さず、私の露わになった胸や股間の茂みを、舐め回すように見るのです。
「止めて・・・。そんなに・・・見ないでっ！」
「恥ずかしいのか？・・・しかし、恥ずかしいからこそ、感じるんだろう？！マゾ女の奥さん！」
「私は・・・そんな変態じゃありません！」
　男は私を突き飛ばし、ベッドに転がす。私は身体を捻って胸を男の視線からずらし、さらに太腿を重ねるようにして、股間も隠します。
「普通の女は、リモコンバイブで女を甚振っているような男を軽蔑するものだ。それに、そんな責めを受けながら発情している女も蔑むはずなんだ。・・・・・だが、お前は違った。大勢の親たちや子供たちの前で責められる女を見て、興奮していたんだ。自分も、あんな風に苛められたい・・・ってね。」
「ち・・・違います！」
「じゃあ。なぜ、わざわざ俺たちの後をつけて来たんだ？」
「・・・・・・・・・・・・。」
　私は返答に困りました。でも、私がマゾ女だなんてことを、受け入れられるはずもありません！
　とにかく、この話題をそらそうと、口を開く。
「私だけ裸なんて嫌っ！！！・・・あなたも裸になってっ！」
「さっきも言ったはずだ。お前は恥ずかしい思いをさせられて興奮する女なんだ！」
　男が私に近づいて来る。そして、いきなり左の足を掴むと、一気に持上げてしまいます。股間が露わとなり、それを隠そうと右の足を持ち上げようとする。でも、すかさず男の膝が私の右足を押さえつけ、股間を隠せなくしてしまいます。
「結婚して十年と言うところか・・・。旦那とのセックスも少なくなっただろう。」
「何のことですか？・・・手を・・離してっ！」
「昔はぼうぼうに生えている毛が恥ずかしくて、手入れもしたはずなのに、今では生え放題だ。この上の毛だって、おま○この周りの毛だって、夏でなくても手入れをしていたんだろうに・・・。」
　男はそう言いながら、毛を指に絡ませるようにして弄ぶ。
「ほほぉぉーー。尻の穴の周りにも、毛が生えているな。・・・淫乱女の証だ！」
「嘘です！！ああぁぁーーっ！！お願いだから、見ないでっ！！」
　男は私のお尻の穴の周りを指で撫でると、一本の毛を摘み、一気にそれを引き抜いた。
「ひぃぃぃっ！！」
　突然、襲った痛みに、引き攣ったような悲鳴を上げる。
「今でも、旦那におまんを舐めてもらっているのか？」
「・・・・・・・・・答える必要なんて・・ありません。」
　夫とのセックスは、週に一度くらいはあります。でも、前戯として丁寧に愛撫をしてもらったり、おま○こを舐めてもらうなんて、ここ何年もありません。娘が幼稚園に通うようになってからは、滅多にそんなこともなくなったような・・・・。それを考えると、男性にこうして股間を見られるのは、四年ぶりくらいかもしれません。
「それは・・可哀想に・・・・。」
　男は私の足を開かせたまま、顔を股間に近づけていく。
「止めて・・・。お願いだから・・・。」
　男の人におま○こを舐められたい！その気持ちはあります。オナニーでは、あのいやらしい舌の感触と快感は得られませんから・・・。でも、男はジャケット一枚脱いでいません。それに引き換え、私は全裸にされているばかりか、後ろ手に拘束されているのです！こんな状況では、恥ずかしさで気が狂ってしまいます！！
「舐めて下さいと言え。・・・そうすれば、おま○こを広げて、中まで舌を突っ込んで舐めてやる。」
「ああぁぁぁっ！！い・・いやっっっ！！！」
　あまりにも露骨で卑猥な言葉に、くらくらするような眩暈を感じます。
「匂うな・・・。メスの匂いがプンプン・・・。さっき、シャワーを浴びて、股座だって洗ったはずだ。それなのに、何で、こんないやらしい匂いがするんだ？！」
「・・・・・・・・・・」
「お前は、こんな風に辱められておま○こを濡らす女なんだ。」
　男の顔が股間にさらに近付く。そして男の息がクリトリスに掛かる。
「はぁぁっ！！」
「敏感な女だ。」
　男は、その言葉が終わるか終わらないうちに、指でおま○こを開いてしまいました！
「あああぁぁぁーーーっ！！」
「少し、右のラビアが広がっているくらいか・・・。歳の割には、綺麗なおま○こじゃないか。」
　開かれたおま○こに、熱い息が吹き掛けられる。
「ああぁぁぁっ！！！」
　息が掛かるほど間近でおま○こを見られ、恥ずかしさでおま○こがキュンッと締まる。すると、あろうことか、中から搾り出されるように、私の愛液が漏れてしまいました。
「はははは・・・。下の口は正直だな。私は恥ずかしいおま○こを見られて、発情しています、って、スケベ汁を垂らしていやがる！」
「・・・・・・っっ！！！」
　私は唇を噛み締め、必死に男の侮蔑する言葉に堪える。
「舐められるより、こうして欲しいのか？！・・・若菜！」
「はあぁぁぁっっ！！！」
　いきなり二本の指がおま○こに侵入する。この時、抵抗しようと思ったのですが、グッショリと濡れていたおま○こは、男の指を拒絶することができませんでした。
　指が奥まで入ってしまうと、中をまさぐるような動きをします。そして、いわゆるＧスポットと言うのでしょうか・・・？穴の天井部分を指が捉えたかと思うと、一気にそこを擦られてしまったのです！
「ああぁぁっ！！！い・・いやっ！！ああんんんっ！！」
　いきなりツボを責められ、その責めから逃れようと暴れるのですが、男はそんな私の抵抗する姿をも楽しんでいるようです。
「暴れろ、暴れろ。・・・そう言うのが好きなんだろう。抵抗しながら犯されて、無理矢理逝かされるのが・・・！羞恥や屈辱を感じながら逝かされるのが、大好きなマゾ女なんだろうが・・・！！」
「い・・・いやっ！！！あぁぁぁっっ！！助けてっ！！！ああぁぁぁっ！！」
　男の乱暴な言葉に、身体ばかりか心までも蹂躙され、私は気が狂いそうでした。そして、絶頂まで後わずか・・・、と言うところで、男の指が抜かれてしまいます。
「はぁぁぁっ！はぁぁぁっ！はぁぁぁっ！はぁぁぁっ！・・」
　こんな形で逝かされずに、助かった・・・、と言う思いと、なぜここまで責めながら逝かせてくれなかったのか・・・と言う相反する気持ちが交錯し、自分でも何を求めているのか分からなくなります。
「嫌だ、嫌だと叫んでおきながら、何だ・・・？この濡らしようは・・・。」
　男の指が私の目の前にかざされる。私は目を瞑り、顔を背けます。
「これが、お前のまん汁だ。・・・ほら！分かるか？！」
　男の手が、私の鼻から口の周りを撫で、私のぬるぬるとした愛液を塗りたくる。
「あんんんんっ！！！」
　私は顔を左右に振って逃げるのですが、そんな抵抗を無視して愛液を撫で付ける男！！
「どうだ？・・・自分のまん汁を顔に塗られて、興奮するだろう。」
「もう・・・・・、許して・・・。」
　私は力では抵抗できないので、口惜しいのですが、男に許しを請います。
「許す・・・・？何をだ。本当は怒っているんだろう。逝かせてもらえなくて・・・。違うのか？若菜！！」
「はあぁぁっっ！！」
　指が・・・再びおま○こに侵入し、一気に私を絶頂へ導こうと、激しく責め立てる！！
　だ・・・だめっ！！！このまま責められたら・・・、すぐにも逝かされてしまう！！！
　若い頃は、６９などで、セックスの前に逝かされてしまったことがあります。でも、その時には、相手も全裸で、私だけではなく彼自身も興奮している証が目の前にありました。でも、今は私だけが全裸にさせられ、逝かされてしまうのです！それは、まるでオナニーを強制的にさせられ、逝くところを見られてしまうような恥ずかしさがあります。
「お願いっ！！あぁぁっ！！あぁぁっ！！もう・・ああぁっっ！！！だめぇぇーーーー・・・・・・！！！！」
　全身を突っ張らせるようにして仰け反り、目の前が真っ白になってしまう！！！
　そ・・・そんな・・・・・・・・！！
　激しい絶頂の波はすぐには引いていかず、下腹部をビクッ！ビクッ！と淫らに痙攣させながら、何度も押し寄せてきます。
「まずは、一回・・・・。ふふふふ・・・、お楽しみはこれからだ。」
「はぁぁっ！！」
　男は私の身体をうつ伏せにし、腰を掴んで持上げてしまいます。お尻を高々と持ち上げた恥ずかしい姿にされ、足も開かされてしまいます。
「指のような細いものだけじゃ、物足りないだろう。」
「はぁぁぁっ！はぁぁぁっ！はぁぁぁっ！・・」
「やっぱり、太い物じゃないとな！」
　ブゥゥゥン、ブゥゥゥン、ブゥゥゥン・・・
　振動が波打っているような不思議な音・・・。でも、それがバイブであることに、すぐには気付きませんでした。まだついさっき逝ったばかりで、意識が朦朧としていたのですから・・・。
「ああぁっっ！！！ああぁぁぁーーーー・・・っ！！」
　グリッ！グリッ！と、おま○この入り口を乱暴に撫で回しながら、バイブの先端が入って来る！！
　これ以上・・・・、責めないでっ！！どうせなら・・・、あなたのモノで・・・！！！
　心の中で叫んだのですが、男には届きません。
　いやらしい回転をしながら、奥へ奥へと入って来るバイブ・・・。そして奥深くまで侵入したその時・・・・
「ひぃぃぃぃっ！！！」
　クリトリスに、快感なのか苦痛なのか分からないほどの激しい刺激を感じ、私は甲高い悲鳴を上げました。
「いい声だ。・・・何度でも、逝っていいんだぞ！！」
　男はバイブをおま○こに深々と埋めたまま、グリグリと捏ねる。「お前のクリトリスを徹底的に責めてやる！」、と言う男の意思表示でした。
「あぐぅぅっ！！ああぁぁっっ！！！あうぅぅっっ！！！」
　助けてっ！と叫ぶ余裕すらなく、喘ぎ、呻き続ける私・・・。
　官能小説の中では、快感地獄などと言う言葉を使いますが、まさに地獄でした！！
　息すらまともにできない激し過ぎる快感責めに、気が狂いそうです！！
　息が・・・できないっ！！し・・死んじゃうっ！！！誰か・・、助けてっ！！！
　ノーマルなセックスしかしたことのない私が、「死」の恐怖を感じたのは、この時が初めてでした。
　そして・・・・、突如としてカタストロフィーが訪れます。まるで鮮血が飛び散ったように目の前が真っ赤に染まり、意識が何者かによって肉体から引き剥がされ、「無」の世界に放り込まれる。
　絶頂の後の脱力感と言うのではなく、自分の存在が消えてしまうような・・・・・獏とした世界の中に、私はいたのです。
　・・・・・・・・・・・・・・
　ピシャッ！とお尻を叩かれ、意識を取り戻す。
「まだ、おねんねか・・・？」
　目を開けると、男が全裸で立っていました。まだ意識がはっきりとしていない私は、状況が分からず・・・、この男の誘拐され、監禁されてしまったのかと思いました。
「バイブで、二、三度逝かせてやろうと思ったのに、あっさり失神してしまうとはな。これまで、ろくな男とセックスしてなかったらしい。」
　まだぼんやりとした意識の中で、必死に今の状況を理解しようとします。そして記憶を辿りながら、やっとの思いで一樹のことを思い出します。でも、思い出した現実は、これまでの人生の中でも異常過ぎて、これが現実なのかどうかさえ疑いたくなります。
　私はこの男から逃げようと、身体を起こそうとします。しかし、両手は頭の上で交差するように縛られ、足は開いたまま枷で固定されていました。
　確か、後ろ手に手錠を掛けられていたはず・・・。失神している間に、こんな風に縛られてしまったのでしょう。
「これ以上・・・・、何を・・・。」
　私は恐怖に震えながら訪ねます。
「奥さんには、どうやら刺激が強過ぎたようだからな。今度は、じっくりと感じさせてやろうと思ってね。」
　男はそう言うと、私の傍らに寝そべり、指先を使って私の身体を撫でていきます。その愛撫はあまりにも繊細で優しく、先ほどまでの乱暴な男とは思えません。
「俺は優しい男なんだ。・・・人の喜びを自分の喜びとするような、聖職者のように・・・。ところが・・・、どう言う訳か、俺に近づいて来る女は、ドスケベで変態のマゾ女ばかり・・・。奥さん。あんたもな・・・。」
　そう言いながら、男の指が乳首に這っていく。
「止めて・・・・。」
　男が何をしようとしているのか分からず、怯えながら訴えます。
　男は乳首を指先で軽く愛撫しながら言う。
「女と言う生き物は扱いが難しい。・・・口では優しくして、と言いながらも、本当は乱暴にされたいと思っていたり・・・、恥ずかくて死んでしまいたい、と言いながら、もっと恥ずかしい目に遭わされて、気が狂うまで責めてもらいと思っていたり・・・。」
「・・・どう言う・・・、ことですか・・・？」
「女は、自分のことが分からないんだ。・・・こうして乳首を愛撫されて、今、何を感じてる・・・？恐怖だろう。俺が優しい愛撫をする男だなんて、思っていないんだからな。」
「・・・・・・・・・」
「もしも、俺がこの乳首を力一杯捻り潰したら、どうなると思う・・・？」
「馬鹿なことは・・・止めて・・・・。」
「お前の口はそう言うんだ。しかし、それは嘘をついている訳じゃない。本気でそう思っているから、そう言うんだ。だが・・・・・。」
「ひぃぃぃぃっっ！！！」
　男が突然、乳首を揉み潰す！！一瞬だけならまだしも、男は右に、左に指を捻り、執拗に乳首を責め立てます！！
「痛かったか・・・・？」
「はぁぁっ！はぁぁっ！・・・はぁぁっ！はぁぁっ！」
「しかし・・・、痛いだけだったか？！」
「・・・意味が・・・、分かりません。」
　男を怒らせまいと、言葉を選んで答えます。今の私は手足を拘束され、何の抵抗する手段を持っていないのですから・・・。
　しかし・・・、この時、乳首はこれまでに経験したことのないような激しい快感を感じていたのも、事実でした。
　優しく、優しく愛撫をされ続けている時、嬉しいはずなのに、何かが違う・・・・、そう感じる時があります。決して乱暴なことをされたいと思っている訳ではありません。でも、何かが足りないのです。
　今、乳首を捻り上げられ、責め嬲られた時、私の中で何かが弾けたような気がしました。そして、私の求めていた何か・・・、その答えが見つかったような・・・。でも、それを認めてしまうことは、怖いことです。だからこそ、認められない。たとえ事実であっても・・・。
　男は乳首をそれ以上は責めようとせず、指先を下腹部へと滑らせていきます。
　何を・・する気なの・・・・？？？
　男は下腹部の毛をさわさわと愛撫し、次に、クリトリスを優しく愛撫する。
「おま○こを広げられた時も、奥さんは恥ずかしかったはずだ。だが・・・、自分の意思に反して、その穴からは、ドクドクとまん汁を溢れさせたんだ。それに・・・、バイブでクリトリスを責められた時も、そうだ。死に物狂いで抵抗したけれど、結局、失神するほどの絶頂を味わったんだからな。・・・まだ、自分では分かっていないだけで、奥さんはドスケベなマゾ女なんだよ。」
「・・・・・・・・・・・」
　この男の言葉を聞いたら、ダメッ！！事実を捻じ曲げ、私を「マゾ女」だと、洗脳しようとしているんだわ！！
　マゾ女・・・その言葉を耳にするだけでも汚らわしい！！男の手で辱められ、蔑まれ、責め嬲られて喜ぶ・・・、最低の女！！私が、そんな女であるはずがありません！！
　男は相変わらず、クリトリスを優しく愛撫しながら言う。
「もう一つ、教えておいてやろう。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「女は、女自身も気付いていないほど、深い快感を得られる身体をしているんだ。それに、何度でも絶頂を受け止められるだけの貪欲さも持っている。・・・奥さんのように、普通のセックスしか知らない女は、まだ自分の身体に秘められた快感のツボを、開発されていないだけだ・・・。」
　男はそう言うと、指先をクリトリスからおま○こへと滑らせ、さらに下へ・・・。
「あんんっっ！！」
　何の躊躇いもなく、男の指が私のお尻の穴に触れ、その穴を愛撫する！！
「止めてっ！！・・あんんっ！！」
「この穴を犯されたいんだろう。・・・以前から、そんな願望を持っていたんじゃないのか？」
「馬鹿なことを・・！はんんっ！！や・・やめてっ！！！」
　あまりにも唐突なアナルへの愛撫と、決め付けに、全身で反論する。
　男の指がお尻の穴から離れ、安心したのも束の間、男は私の足を開かせている棒を掴み、一気に持上げる。そして私を恥ずかしいまんぐり返しのポーズにしてしまうと、背中に枕を置いてしまう。
　男は指先でお尻の穴の周りを撫で回しながら言う。
「奥さん。もう隠さなくてもいいだろう。」
「何をです？！！・・もう、いい加減にしてっっ！！！」
「あの時、千尋の言葉を聞いていたはずだぞ。・・・『後ろに、頂戴！』って、あんなに大きな声で叫んでいたんだからな。その言葉を聞いて、発情していたんだろう！！若菜！！」
「・・・・・・・・？？？！」
　私はあの時興奮していたからでしょうか・・・？「後ろ」と言う言葉は聞いた覚えがあります。でも、それは「後ろから」と言う意味だと思っていました。だからこそ、あの時、私は壁に手をついてお尻を突き出して・・・。
　まさか・・・、あの時、千尋さんはお尻の穴を犯して、と言っていたなんて・・・！！！！
「ち・・違います！！本当に・・・」
　男に私の勘違いであることを訴えようとした時、指がお尻の穴の中心を愛撫したのです！
「あああぁぁっ！！！」
　ゾクッとするような冷たい快感が身体を貫きます。
「まだ処女の穴だが、オナニーの時に指で愛撫しているんだろう。・・・敏感じゃないか！」
　この男は・・・、私のお尻の穴を犯そうとしているの・・・？！！！そんな・・・、恐ろしいことだけは・・・、勘弁してっっ！！！！
　私は恐怖で声も出ませんが、心の中で必死に叫んでいました。
　と、男の指がお尻の穴から離れていきます。でも、これで解放されるはずはありません。
「俺は優しい男だと言ったはずだ。無理矢理、ケツの穴を犯したりはしない。・・・じっくりと開発してやるよ。」
　男はそう言うと、舌をお尻の穴に触れさせ、その先端でいやらしく愛撫を始めます！！
「ひぃぃぃぃっっ！！！」
　ナメクジのようなヌルヌルとした舌でお尻の穴を舐められ、全身に鳥肌が立つほどの悪寒を感じます！
　馬鹿なことは止めてっ！！！そんなところを・・舐めるなんてっ！！！ああぁぁっっ！！！・・・お願いっ！！！
　これほど私が嫌がっているのに、お尻の穴を舐めることを止めようとしない男。
　どれほどの間、お尻の穴を舐められたでしょうか・・・？必死の抵抗も報われず、次第に諦めの気持ちが私の心に広がっていく。すると、お尻の穴も緩んでしまったのか、舌が・・、中にまで入り込もうとします！！
　狂ってるっ！！！この男は狂ってるっ！！！
　私は半狂乱でした。
「やっと、緩んできたな・・・。」
　男の舌がお尻の穴から離れます。
「はぁぁっ！！はぁぁっ！！はぁぁっ！！はぁぁっ！！・・」
　ブゥゥゥゥゥン、と言うローターの音。
「あんんっ！！」
　表面が柔らかく、先端の細いローターが、お尻の穴の周りを愛撫する。
「指で撫でるだけの愛撫では、物足りなかったんだろう。尻の穴を舐められて、嬉しかったんだろう。」
「ううぅぅぅっ！！うんぐぅぅぅっ！！」
　男は、私がお尻の穴で感じると思い込んでいる！これから私・・・、何をされてしまうの・・・？！誰か・・・、私を救いに来てっ！！！
　私の硬く閉じた目から、涙が溢れ出す。
「まだアナル責めの経験はないんだな。・・・妄想だけのアナルマゾか・・・？！」
　お願い・・・、気付いてっ！！！私は、お尻を苛められて感じる女なんかじゃないの！！！
　男は、女が口でどんなに抵抗したとしても、本心は別なんだ、と思い込んでいる。だから、本気で嫌がっている私の言葉は、男には通じない・・・。どうすれば・・・、この地獄のような責めから逃れられるの・・・？！！
「あぐぐぅぅぅっっ！！！」
　ローターがお尻の穴の中心に襲い掛かる！！お尻の穴をキュンッと窄めても、まんぐり返しのポーズでは、うまく力が入りません。
　世の中には、お尻の穴で感じる人もいるのでしょう。私はトイレでウォシュレットを使った時など、擽ったいだけで、気持ちがいいとは感じません。私にとっては、不快な違和感なのです。ローターでお尻の穴を責められた時に感じたのも、この違和感でした。それも、強烈な・・・！
「尻の穴の入り口だけでは、物足りないんだろう。・・こいつを中に入れてやる！」
「変態っ！！！」
　一度、ローターが離され、そこにドロッとしたローションが垂らされる。そして、改めてローターの先端があてがわれる。
「あぐぅぅぅぅっ！！」
　再び背筋を駆け抜けるゾクゾクッとする悪寒！！
「いやっっ！！・・入れないでっっ！！！」
　常にお尻の穴に力を入れていられず、僅かな隙を狙って、丸みを帯びた尖った先が入って来る！お尻の穴の表面より、肛門の内側は敏感なのでしょう。ゾクッとするような悪寒以上の、ブルッと身体が痙攣を起こすほどのおぞましさが駆け抜ける！！
　私はその度にお尻の穴を強く締め付け、ローターを押し出すのですが、いつまでこうして抵抗できるのか・・・分かりません。すでに、かなりの時間、集中的にお尻の穴を責められ、次第に抵抗しようとする気力も体力も失いかけているのですから・・・。
「あんんんっっ！！・・はうぅぅぅっ！！」
　先端が・・・、より深く、侵入してくる。まだ僅かなりとも、押し出す力は残っていますが、それももう限界です。
「ここまで緩めば大丈夫だろう。」
　男がそう言ったかと思うと、グイグイとローターをお尻の中に押し込んでいきます！！！
「ひぃぃぃぃーーーーっっ！！！」
　まさに、強姦でした！！凄まじい振動で肛門の内側を刺激しながら、処女の穴を突き破ってくる！！！そして、とうとう、それがズルッと中に入ってしまったのです！！！
　気が・・・狂うっっ！！！
　表現が適切かどうかは分かりませんが・・・・。男の手が私の内蔵の中にめり込み、その内臓を内側から爪を立てて掻き毟るような・・・！！おま○この中に指を入れられたり、異物を入れられて掻き回されても、こうした内臓を内側から掻き毟られる・・・と言う感覚はありません。本来、男性器を受け入れる場所だからでしょうけれど・・・。でも、お尻の穴は、本来は出すだけの器官です。だからこそ、こうした恐ろしい感覚に結びついたのかもしれません。
　男が足枷を外し、まんぐり返しのポーズを解きます。
「たっぷりと楽しむといい。」
　男は何もしません。しかし、私のお尻の中では、ローターが激しく暴れ回り、掻き回します！！私は僅かに自由になった身体を捻り、突っ張らせ、腰を振り、のた打ち回る！！！
　男は、私が悶え苦しんでいる様子を楽しんで見ている・・・！！
　全身から大量の汗が噴出し、顔からはじっとりと脂汗を流し、髪は乱れて顔から首筋に貼り付いている。息は絶え絶えで、疲労困憊しているのに、恐ろしい化け物にお尻の穴を犯され続け、暴れずにはいられない・・・・！！
「こんなに気に入ってもらえるとは思わなかった。いい声だ！」
　いい声・・・？私は地獄の責め苦に堪え切れず、恐怖と絶望の叫び声を上げているのに・・・！！
「・・・さて。そろそろ、俺のモノで逝かせてやるか？！若菜の悶えっぷりに、我慢ができなくなってきたからな。」
　男は私をうつ伏せにし、お尻を持上げます。
　これで・・・・助かる・・・・！！！男が射精すれば・・・、このお尻責めも終わるはず・・・！！！
　しかし、男はなかなかおま○こにイチモツを入れようとはしない。
「まさに・・・メスだな！！そんなにケツの穴を苛められて感じるのか？！」
　私がローターに責められ、お尻を激しく振っているのを、淫乱な女がお尻を責められて感じているとでも思っているのでしょう。
　どういう風に思われたってかまわない・・・！！とにかく・・、早く、この地獄責めから救い出してっ！！！
「はぁぁっ！」
　熱い肉棒の先端がおま○こに触れ、グイッと亀頭の半分ほどが中にめり込む。
「いい締りだ！！・・・若菜！！」
　そして男は腰をがっちりと掴むと、次の瞬間、一気に己のモノをおま○この奥深くまで貫く！
「・・・・・・っっっ！！！！」
　太く、硬く、熱い肉棒・・・。それは、真っ赤に焼けた鉄の杭が、おま○こを串刺しにしたような・・・、凄まじい衝撃でした！！！
　いきなり衝撃的な快感に襲われ、頭が真っ白になって意識を失いかける。しかし、それを許さない！！とでも言うように、お尻の穴に突き刺さっているローターが、激しく責め立てる。
　どうやら、絶頂に達した直後には、お尻の穴もおま○こも、キュゥッ！と締め付けられたのですが、その後に穴が急激に緩んでしまったのでしょう。
　ローターは、手で強く握ると、振動を押さえつけることができます。でもその握る力を緩めてしまうと、ローターは本来の激しい振動を取り戻し、手の中で暴れ回ります。
「入れられただけで逝ったのか・・・？仕方がない。ケツの穴をさんざん責められて、逝く直前だったんだろうからな・・・。」
　幸い・・・この時には、男の言葉は聞こえていても、その意味を理解できるほどの理性は、私には残っていませんでした。
「もっと・・激しくっ！！！！」
　私は、男がじっとして動かないことに焦りを感じ、そう叫びます。勿論、男のモノでおま○こを突かれる快感を手に入れたい、と思っている訳ではありません。一刻も早く、この地獄から逃れたい一心からです。
　男がゆっくりと動き出す。
　ズシンッ！・・ズシンッ！・・ズシンッ！！・・ズシンッ！！
　一定のリズムで、何度も、何度も、子宮の入り口まで貫かれる。その度に、快感の波が襲う。絶頂に達したばかりのはずなのに、それに近いほどの大きな快感の波であったり、それよりもやや小さな快感の波であったり・・・。しかし、お尻の穴のローターは、その快感を邪魔するかのように動き続け、私を責め続ける。
「何もかも・・、忘れさせてっ！！！」
　絶え絶えとなっている息の合間を縫って、そう叫ぶ。
　私の願いが、やっと男に通じたのか、一転して男の腰の動きが激しくなる。
　そう・・・。もっと・・・！！！おま○こが・・壊れてもかまわない・・・！！！私の理性を粉々に砕け散るまで・・・突いてっっ！！！！
　実際に、口で何と叫んでいたのか、覚えていません。でも、心の中では、そんなことを叫び続けていました。
　押し寄せる快感の波は大きくなり、やがて私の全てがその波に呑み込まれる。意識全体が大きな波に揺さぶられ、何も考えられない・・・。それは、快感と言うよりは、恍惚の世界でした。
　実際には、何度絶頂に達したのか分かりません。あるいは、途中から逝きっぱなしの状態だったのかもしれません。でも・・・、そんなことはどうでもいいことです。私は何も考えることもできず、ただただ夢のような恍惚の世界に漂いながら、満たされていたのですから・・・・・。