転落（後編：2）

　店は自宅から二ｋｍほど離れた所にあり、以前、車で前を通ったことがあったので、知っています。私は自転車で行こうか歩いて行こうか迷った挙句、自転車で行くことにしました。
　時間は九時過ぎ・・・。
　そのスナックは三店舗並んだ店の一軒で、他のお店は昼間の商売なので、今はシャッターが閉まっています。
　入り口には店の看板があり、灯りが点いていますから、営業しているのは分かりますが、中の様子は全く分かりません。
　胸がドキドキして、息が荒くなります。でも、性的な興奮で身体が熱くなると言う感じではありませんでした。猛獣のいる檻の中に自ら飛び込んでいくような、そんな恐怖感に包まれていた・・・と言った感じでしょうか・・・？！
　私は改めて大きく深呼吸をし、ドアのノブに手を掛けます。
　カランッ、カランッ！
　と、軽やかな鐘の音がして、ドアが開きます。
「いらっしゃい。」
　一樹は私の方は見ず、カウンターの中でつまみか何かを作っているようでした。
　店は、六、七人座れるカウンターと、テーブルが四つあり、その一番奥のテーブルは最も大きく、グループで来て飲めるようにソファーがＵの字型に組んであります。
　お客さんはカウンターに二人の男性、手前のテーブルに三人組とカップル、そして一番奥には五人の男女がいました。そしてその中に、千尋さんもいました。
「カウンターでよろしいですか？」
　カウンターにいた若い女性が、私に声を掛ける。どうやら、ここで働いているアルバイトの女性のようです。
「・・・・はい。」
　私は彼女に促されるまま、カウンターの隅に座ります。
「どなたかと思えば・・・、あなたでしたか？！あの日以来、ずっとお待ちしていましたが、なかなかお見えにならないので、もう来てはもらえないと思っていましたよ。」
　一樹の言葉には、いやらしい雰囲気はなく、一般のお客さんに接するような気さくな感じで話しかけてきました。
「夜、一人で出歩くことは、滅多にありませんから・・・。」
「あの日以来の再会に、まずは一杯、驕りますよ。・・・何がよろしいですか？」
「・・・・・・っ！！」
　あの日以来・・・と言う言葉に、全身の血が熱く滾るのを感じました。
「できれば・・・、最初だけは、強いお酒を頂けます？」
　私はそれほどお酒が飲める訳ではありませんが、今はお酒の力を借りないと、この場に座っていることすらできないと思ったので、思い切ってオーダーします。
「分かりました。では、ブランデーでもお出ししましょう。とっておきのがありますから・・・。」
　グラスに琥珀色の液体が注がれ、私の目の前に・・・。私はそれを手にし、口元に運びます。・・・少し甘いようなアルコールの香りが鼻を擽ります。
　半分ほど、一気に呑んでしまうと、胸はさらにドキドキとし、顔は熱く火照ってきます。
　彼はつまみの準備を始め、会話が途切れたところで、私は周りの様子をそれとなく観察します。
　手前のお客さんたちは普通に雑談をしながら明るく飲んでいるのですが、一番奥の千尋さんのグループだけは雰囲気が違います。大きな声で話をする訳でも、笑う訳でもなく、互いに耳元で何かを囁くようにしていて、妖しい雰囲気に包まれているのです。
　私の座っている位置からは、よく見えないのですが、千尋さんの様子が不自然なのは分かりました。じっと椅子に座っていられない、と言うのか・・・、もじもじとしていると言うか・・・、隣の男に身体のどこかを触られているのかもしれないのです・・・。
　千尋さんは、一樹と不倫関係にあることは分かっています。それも、普通のセックスではなく、アナルセックスをしているのです。でも、彼女の浮気相手は、樹一人ではないのかもしれません。ここに来るお客さんとも同時進行で関係を持っていて、誰にでも身体を許すようなふしだらな女なのでしょう。
　淫乱な女だと、一度は千尋を蔑んだ目で見た私ですが、当の私だって、人のことを蔑めるような身分ではありません。チャンスがあれば、一樹に抱かれたい、そう思ってこの店に来てしまったのですから・・・。
「マスターとはお知り合いのようですね。」
「えぇっ？！・・・ええ。」
　カウンターにいた女性が、私の隣に座り、話し掛けてきました。彼女は大人しそうな女の子に見えますが、どこか色気があります。それに、私のことを探るようなこの目・・・。一体、何を探り出そうと言う気なのでしょうか・・・？！
　と、その時、私はふと思ったのです。
　もしかしたら、この子も一樹と関係があるのではないか・・・？！と・・・。そして、私と一樹がすでに肉体関係があるのかどうかを探ろうとしている・・・。
　彼女の遠回しな質問に、時折、的を外して受け答えします。
「何を話しているんだ・・・？初めてのお客さんに、あまり不躾な質問をするんじゃないよ。麻美。」
　その言葉に、麻美と呼ばれた女性は私から離れていきました。
　いつしかつまみが出され、新しくブランデーが注がれる。そして、店に流れている音楽に掻き消されるような小さな声で、一樹が言う。
「あれから毎日のように、俺のことを思い出しながらオナニーしてたんだろう。今日は、俺に抱かれる為に来たはずだ。そうなんだろう・・・若菜。」
「そんな・・・・・・・」
　一樹の言葉に、あの日のことが鮮やかに脳裏に蘇る。
　後ろ手に手錠をされ、まんぐり返しのポーズでお尻の穴まで責められたこと・・・。バイブを使って何度も逝かされてしまったこと・・・。お尻の穴にローターを入れられ、おま○こを激しく犯されたこと・・・・！！
　私はブランデーを一気に煽る。
「いい呑みっぷりだ。・・・女は、酔えば酔うほど淫らになると言うが・・・、若菜もそんな女なんだろう。・・・あの時のことを思い出して、おま○こが疼いているのか・・・？それだけじゃない。・・・尻の穴まで疼いているじゃないのか？」
「止めて・・・下さい。・・私は・・そんな女では・・・・。」
　私は一樹の言葉責めから逃れるように、奥のトイレへ向かいます。
　この時、私は千尋さんのいるテーブルの近くを通りました。
「・・・・・っっ！！！」
　彼女は自ら股を開いていて、目を閉じています。不思議に思って、隣の男の様子を見ると・・・・。すでに下されているスカートのファスナーから、男の手が入り込み、明らかに千尋さんの股間を弄っています。
　彼女は薄っすらと目を開け、隣の男に囁く。
「・・・まだ・・・お客さんが・・・いるんだから・・・。無茶なことは・・、しないで・・・。」
「嘘つき・・・・。素っ裸でカウンターの上に乗せられて、濡れたおま○こを、あの客たちに見てもらいたいくせに・・・。」
　あまりにも異常な二人の会話に、胸が張り裂けるほど激しく心臓が脈打つ。
　トイレの個室に入ると、私は急いでショーツを下ろし、便座に座りました。
　とにかく・・・、気持ちを落ち着かせないと・・・。
　私は何も考えないようにして、身体から力を抜き、おしっこをします。
　千尋さんは、一樹と関係があるだけじゃない。あの男たちの玩具にされて喜んでいるんだわ・・・。いやらしく苛められて喜ぶ・・・マゾ女。それに、麻美さん・・・。彼女が私に色々と質問をしたのが、私と一樹との関係を探り出そうとしていたのだったなら、きっと二人は肉体関係があるはず・・・。それだけじゃない・・・。きっと、麻美さんもマゾで・・・、一樹の責めを受けて・・・。
　私は、お客さんが少なければ、店の中で一樹と二人きりになって、前回のようなセックスをしてもらいたい・・・と、密かに思っていました。でも、千尋といい、麻美といい・・・、二人の女性が居続ける以上、そんな関係にはなれそうもありません。
　千尋さんが同じテーブルの男たちとホテルに行ってくれればいいのですが、たとえそうなったとしても、アルバイトの麻美さんは残るはず・・・。後、少しだけここで様子を見るにしても・・・、今日は、何事もなく帰らなければならないのかも・・・・。
　しかし、それは残念なことではありますが、心のどこかでは、夫や娘を裏切らずに、綺麗な身体で家に帰れる・・・と言う安堵の気持ちもありました。
　私は股間を拭きます。
「はぁぁぁっっ！！！」
　おしっこの濡れ方ではない、淫らな濡れ方をしている、私のおま○こ・・・。
　もしもこのまま帰ってしまったら・・・、私、本当に気が狂ってしまうかも・・・？！！
　私は大きく深呼吸してからトイレを出ました。
　店に戻ると、カウンターにいた二人の男性の内、一人の男性はすでにいませんでしたし、テーブルにいたカップルが帰るところでした。
　お店に残っているのは、入り口近くにいる三人組と、最も奥の千尋さんのグループ、そしてマスターの一樹とアルバイトの麻美さん・・・。
　千尋さんのいるテーブルが店の最も奥なので、男たちが、より大胆に千尋さんの身体を弄んでいるようです。
「若菜。・・・今、浣腸をしてきたのか？」
「・・えぇっ？」
　私はあまりにも唐突な一樹の言葉に、耳を疑いました。
「浣腸して、いつ尻の穴を苛められてもいいように、準備していたんだろう。」
「・・・・・っ！！」
　酷い決め付けです！！
「ふふふ・・・。家でも、ローターを入れる前に浣腸しているはずだ。違うか？若菜。」
「私はあなたの奥さんじゃありません。・・・・呼び捨てになんて・・、しないで下さい。」
　私は浣腸のことには触れず、話をずらします。
「図星のようだな。・・・そろそろ、千尋も浣腸タイムかもしれないな・・・。あれだけ身体を弄られては、ケツの穴が疼いて仕方がないだろうからな。」
　まさに、その言葉が千尋さんに聞こえているかのように、千尋が席を立つ。
「マスター・・・。おトイレを借りていい？」
「ああ。・・・いつものように、勝手に使うといい。」
　千尋さんはねっとりとした目で一樹を見ると、カウンターの奥へと消えていきました。
　トイレは彼女のすぐ隣にあるはずなのに、どこへ・・・？！
　私が不思議に思いつつ、彼女の後姿を見ていると、一樹が先ほどと同じように小声で私に話しかけます。
「二階のトイレだ。・・・そこには、ガラス浣腸器もイルリガートルも用意してあるからな。」
　ガラス浣腸器は勿論、イルリガートルと言うのも聞いたことがあります。腸内洗浄をする道具で、大量のぬるま湯でお腹の中を綺麗にする物です。
　千尋さんは、毎回、一樹たちにお尻の穴を苛めてもらう為に、そんな物まで使っている・・・・！！
「以前は、浣腸は大嫌いだったんだが、今では、浣腸しながらおま○こに指を突っ込んでオナニーするような女になった。・・・ふふふ。浣腸の苦しみを味わった後には、尻の穴を思いっきり苛めてもらえると思うと、我慢できないんだろう。」
「・・・・・・・・っ！！」
　浅ましい女！！！私は、そんな女じゃないわっ！！！
「麻美。・・・・中の手伝いをしてくれ。」
　一樹は私が言葉を返さない為か、話を中断すると、麻美さんをカウンターの中に呼びます。私は一樹から言葉で責められる苦痛から逃れられ、ほっとしたのですが、一樹は別の方法で私を苛めるつもりのようです。
　麻美さんに注文されたつまみをつくらせながら、一樹は麻美のワンピースを捲り上げ、股間に手を差し入れたのです。
「・・・・お願いです・・・。私・・、包丁を握っているんですから・・・。」
　どこをどう触っているのか分かりませんが、麻美さんは口では嫌がっていますが、一樹の手を避けようとはしていません。やっぱり、二人は肉体関係があるようです。それも、普通の肉体関係ではなさそうです。
　料理ができるまで、ずっと股間を弄り続けていた一樹ですが、その後はあっさりと彼女を解放します。
　麻美さんは出来上がった料理を運ぶのですが、その動きがどこかぎこちない・・・。下半身を捻るようにして歩いているところを見ると、おま○この中に何かを入れられてしまったのかもしれません。あるいは、媚薬か何かを塗られてしまったのか・・・・。
　この時、一番奥にいた一人の中年男がテーブルを離れ、店の外に・・・。そして三分ほどして戻って来たのですが、その手には大きなバッグが握られています。お酒を飲む場所に、わざわざ荷物を運び込むなんて変だと思いましたが、さほど気にはしませんでした。
　麻美さんはカウンターに座って、マスターと話をしているのですが、相変わらず下半身に落ち着きがありません。そして暫くすると額に脂汗を掻き始め、その後、膝が震え出します。
「もう・・・いいですか？」
「いだろう。・・・こんな所で漏らされては困るからな。」
　漏らす・・・？！！
　その言葉から、麻美が浣腸をされていることが分かりました。
　千尋さんは千尋さんで、店の二階で浣腸しながらオナニーをしているし、店の中でも麻美さんが一樹の手で浣腸されるなんて・・・！！あまりにも異常な世界です！！
　私は恐ろしくなり、店を出たくなります。
「こちらの店は初めてのようですね。」
　突然、後ろから男性が声を掛けてきます。先ほどお店から出て、大きなバッグを店に持ち込んだ男性です。そして私の同意もなしに隣に座ります。
「マスター。彼女に、一杯、出してくれないか？ 」
「いえ・・・。もう・・、帰るところですから・・・。」
「そう言わずに・・・。夜に外に飲みに出て来たんだ。旦那は留守なんでしょ。せっかくですから、一時の独身時間を楽しまなきゃ・・・。」
　彼の手が知らず知らずの内に私の腰に回り、いやらしく愛撫します。
「・・・あの・・・・。」
「もう、一樹とは関係があるんだろう。だからこそ、ここに来た・・・。」
「・・違います。・・・そんな・・・」
「あの男は悪趣味でね。女の尻の穴を責めるのが大好きなんだ。・・・奥さんも、あの男と一度でも関係があったのなら、分かるはずだが・・・。」
「お願いです。・・・私・・帰りますから・・・。」
「私たちは、女性に性的な強制は何一つしない。例えば、今、トイレから戻って来た麻美だって、誰かが強制的にここで働かせている訳じゃない。」
　男の手が、やっと私のお尻から離れます。すぐにでも店を出ようとしたのですが、なぜか身体が竦んだまま動けません。
「今から一年ほど前だが・・・、千尋を素っ裸にして野外プレイをしていた時期がある。この時、周りに誰もいないことを確認してプレイはしていたつもりだったが、ある時、麻美に見られてしまった。麻美は潅木の陰に隠れて見ていたので、我々は見られているとは知らなかったがね・・・。その後も、時々野外でのプレイをしたけれど、場所がほとんど同じ公園だったので、麻美は毎晩のように私たちが来るのを待っていたようだ。そしてプレイ中に、車のナンバーを調べ、我々が誰なのかを調べ上げた末に、ここにたむろしていることを知った。」
　どうしたら、ここから抜け出せるのでしょうか・・・？！
　私は早く麻美さんか一樹に、ここのお勘定を清算してもらいたいのですが、そのチャンスがなかなかありません。
「あの女は女子高生だったけれど、マゾ女としての自覚があったんだろうな。毎晩のように変態オナニーをするようになってしまった。そして、女子大生となってからは、一人で自分を苛めるだけでは満足できなり、とうとうこの店で働くことを決心した訳だ。」
「あぁっ！・・・マスター・・・。」
　私はたまたまこちらを見た一樹に声を掛けます。
「何か、つまみでもお出ししましょうか？奥さん。」
「いえ・・・。もう、十分に楽しませてもらいましたから・・、私はこのあたりで・・・。」
「いいじゃないですか。今夜はゆっくりとしていけば・・・。若菜さんから、今日はお金を頂くつもりもありませんし・・・。」
「えぇっ・・・？！」
　お金を取らないって・・・、どう言う意味・・・？！
　お金以外のもので、私にお酒の代金を払わされる・・・ってことなの？！！
　私の中ではいやらしい妄想がどんどんと膨らんでいく。
「でも・・・それでは・・・・。」
「旦那さんは夜勤なんでしょ。遠慮することはありませんよ。・・・息抜きは誰にも必要なんですから・・・。」
「さあ。・・・一緒に飲みましょう。」
　私は中年男に腰を抱かれるようにして、奥のテーブルへと連れて行かれます。
「マスター。ご馳走様。」
「ありがとうございます。」
　出入り口に最も近い所で飲んでいた三人組が帰って行きます。そして、この店の中には、カウンターの男性と奥のテーブルの常連客、麻美さんと一樹・・・。
　そう言えば・・・、まだ千尋さんが戻って来ない。二階で、本当にオナニーをしているのでしょうか・・・？！このままでは、この男たちの餌食になってしまいそうなので、早く千尋さんには戻って来て欲しいのに・・・。
　私はお酒を勧められ、無碍に断ることもできません。こうして、少しずつお酒の量が増えていきます。それと同時に、だんだんと下腹部が熱くなり、子宮の辺りが疼いてくるのです。
「千尋だって、誰かがここに無理矢理連れて来た訳じゃない。」
　あの中年男が話を始める。
「あの女と会ったのは、夜の公園のトイレだった。私とここにいる加藤さんが、ある会合の帰りにトイレに行きたくなって、その公園に寄ったんだ。すると、男子トイレの中から女の呻き声が聞こえてきた。私は変態女がオナニーしていると直感して、外で小便を済ませてから、中へと入って行った。すると・・・千尋が素っ裸でバイブを使ってオナニーしていた。」
「・・・・・・っ！！」
「個室の中だが、ドアを全開にしたままね・・・。私たちの顔を見た時の千尋の顔は、今でも忘れない。千尋は恐怖に唇を震わせていたけれど、こうなることを望んでいたのだろう。」
「そんな・・・馬鹿な・・・。」
「千尋はバイブをおま○こから抜きもせず、我々の前に跪いて言ったんだ。『このことは・・、誰にも言わないで下さい。そのかわり・・・、どんなことをされてもかまいませんから・・・。』ってね・・・。」
　こんなことを言えば、当然、犯されてしまいます。千尋さんは、男子トイレで見ず知らずの男性に犯されることを想像しながら、オナニーをしていたのでしょうか・・・？！
「トイレの隅にあったバッグを見ると、縄やイチジク浣腸、それに細いアナルバイブなんかもあった。だから、千尋が望む通りのプレイをしてやったんだ。」
　それ以上・・・話さなくても・・・！！
　しかし男は話を続ける。
「まずは、素っ裸の千尋を後ろ手に縛ってから、浣腸をしてやった。ウンチを漏らす瞬間まで、必死に抵抗したけれど、『こんな風に男の手で責められたかったんだろう！』と言うと、素直に認めたよ。それからは、従順な奴隷だった。ケツの穴にアナルバイブを突っ込まれたまま、早く犯してくれるように自らおねだりして・・・・。」
「田村さん。そんなことまで・・・言わなくても・・・。」
　私の後ろから千尋さんの声がしました。
　私は俯いたまま話を聞いていたので、千尋の存在には気付きませんでしたが、この話をしている最中に、彼女はこのテーブルに戻って来ていたのです。
　ふと顔を上げると、千尋さんが私の目の前の席に座るところでした。
「私のこと・・・、軽蔑する？若菜さん。」
「・・・・・・・・・・・」
「言わなくても、そう思っているんでしょ。・・でも、私だって一樹から聞いているんだから・・・。あなたが、彼に何をされたか・・・。どんな風に逝ってしまったかもね・・・。」
「・・・・・・っっ！！」
「手錠をされて、お尻の穴にはローターを入れられて・・・」
「お願い・・・。止めて下さい。」
　私は声こそ小さいけれど、必死な思いで千尋さんに懇願しました。
「いいわ。これ以上は何も言わない。・・・・それに、私たちはあなたを縛ったり、無茶なことはしないつもりだから安心して・・・。後少ししたら、私たちのプレイを見せてあげる。きっと、見ているだけじゃ、我慢できなくなるはずだから・・・。」
　無茶なことはしないと約束はしてくれたものの、彼らの異常なプレイに巻き込まれてしまう恐怖で、身を固くしてしまう。それに、言葉では何もしないと言いながらも、その言葉を反故にされるかもしれませんし・・・。
　じっと座っているだけですが、身体はずっと異常な興奮に包まれたままです。本当なら、すぐにオナニーをしたい気分なのですが、ここにいる以上、それもできません。ましてや、一樹と二人っきりになって、抱いてもらえる状況ではありません！
　千尋さんの話の後は、比較的穏やかな雰囲気のまま酒宴は進んでいきました。皆、カウンターの男性が帰るのを心待ちにしながら、様々な妄想でもしているのでしょう・・・。
　こうして二十分ほどしてからでしょうか・・・。男性が店から出て行きました。そして、誰も新たなお客さんが入って来る気配も無い・・・。
「マスター。・・・そろそろ時間もいい頃だし、閉めてもいいだろう。」
　田村が言う。
「そうだね。」
　一樹の顔から、お客さん相手の優しげな表情が消え、サディストの顔になるのが分かった。
　田村が店のドアを開け、辺りを確認すると、店の看板の電気を消したようです。
　時刻は十時をちょっと過ぎた頃・・・。
　私は我慢していた尿意を抑えきれず、トイレに向かいます。
　個室に入り、便座に腰掛けたのですが、もはやショーツはぐっしょりと濡れていて、改めて穿き直すことができないほどです。
　私は仕方なくソレをバッグの中に仕舞い、用を足します。
　どうしよう・・・。何とか、途中でここから抜け出せないかしら・・・？！できれば、一樹と二人で・・・。でも、このお店は彼の店なのだから、そんなことはできないはず・・・。
　彼らのプレイを見せられるだけ・・・、と言っても、そのプレイが正視に堪えられるものなのかどうか・・・？！あの時、壁越しに千尋さんと一樹のセックスを聞いていただけでも、気が狂いそうだったのですから・・・・。
　それに、あの時には私一人だったから、オナニーをしても誰にも気付かれなかったけど、ここではオナニーすることもできない・・・。そんな状況で、いつまで堪えられるか・・・？！！
　様々な思いが巡るけれど、いつまでもこうして考えていても始まりません。この店に来た時から、自分の中にはある覚悟があったはずなのですから・・・。
　私は自分に言い聞かせるようにして、股間を拭き、トイレを出ました。
　すでに店の片付けはほとんど終わっていて、カウンターの中では一樹一人がグラスを整理しているところでした。
「千尋。・・・久しぶりに他人に恥ずかしい姿を見てもらえるから、興奮しているんだろう。」
　田村が千尋に声を掛ける。
「意地悪な人ね・・・。」
　千尋が明らかに興奮しているのが分かる。それも、マゾ女として興奮しているようでした。
「好きな道具を使っていいんだぞ。・・・早く、一回は逝きたいんだろう。」
　田村がカウンターに自分のバッグを置き、そのファスナーを開ける。そして中から次々と道具を出していく。
　バイブだけでも六、七本。さらにはアナルバイブやローター。鞭や蝋燭。ボディクリップ、縄や拘束具、目隠しや猿轡もありました。
　私は一樹とのプレイで、手錠をされてしまった経験が忘れられないのか、縄や拘束具を見ると、バイブを見た時以上に胸がドキドキしてしまいます。
　千尋は私の方を見ることもなく、じっとその道具を見つめていました。そして、もはや我慢ができなくなったのか、着ていたワンピースを脱ぎます。
「はぁぁっ！」
　彼女は下着を付けていませんでした。それどころか、全身にぎっちりと縄が食い込んでいたのです！特に痛々しかったのは、そのＢカップのそれほど大きくない胸です。上下からきつく縛られているだけではなく、その胸を左右からも強く絞り上げられ、歪な形のまま前に突き出していたのです。しかし、驚いたのはその股間です。仮にも人妻ですから、毛を剃ってしまうことなどできないはずなのに、そこには毛が一本もありません。そしてその無毛の股間に、瘤のついた縄が食い込んで・・・・。
　彼女は虚ろな目をしたまま、まずボディクリップを手にしました。そして何の躊躇もなく、その一つを乳首に付けます。
「あぐぅっ！！」
　ワンピースの裏地に擦れ、大きく勃起している乳首は、きっと軽く指で愛撫されただけでも、身体を仰け反らせてしまうほど敏感なはずなのに・・・、その乳首が、クリップによって無残に潰されてしまいます。
　私は思わず両手で自分の胸を抑えてしまいました。自分が責められている訳でもないのに、その激痛が伝わってくるように感じたからです。
　千尋さんは、もう一つのクリップを乳首に付けます。目を閉じ、背中を丸めるようにして激痛に堪える姿は、とても正視できるものではありませんでした。
　私は顔を背け、ソファーに座り込んでしまいました。
「感受性の強い女なんだな。・・・自分が乳首を責められているようで、辛いんだろう。」
　田村が私の横に座り、肩を抱きながら言います。
　千尋さんは乳首の痛みに堪えながら、ゆっくりと股に食い込んでいる縄を解いていきます。そしてその縄を、近くで見守っていた加藤に渡します。
　加藤は中年と言うより初老に近い男で、頭はかなり禿げていて、地肌が見えています。その頭はテカテカと光り、脂ぎったいやらしい中年オヤジ・・・と言った卑猥さに満ちています。
「淫乱。」
　加藤はそう言うと、無造作に千尋さんの股間に手を滑り込ませます。
「あああぁぁぁっ！！」
　千尋さんは、男の手を甘んじて受け入れているばかりか、もっと苛めて下さいと言わんばかりにお尻を淫らに振ります。しかし、加藤は彼女を逝かせる気など無いようでした。
「こんなに、おま○こをビショビショに濡らしやがってっ！」
　加藤はそう言うと、びっしょりと濡れた手で千尋さんの顔を撫で回します。
「はぁぁぁっ！！」
　千尋さんの口から哀れな声が漏れる。顔に自分の愛液塗られると言う屈辱を味わいながら、自分の淫乱さを噛み締めている・・・とでも言ったらいいのでしょうか・・・。
　加藤は、このグループの中では一番ＳＭ経験が豊富なようです。しかし、リーダーと言う感じではありません。道具を準備した田村と同格、と言ったところなのでしょう。そしてこの店のオーナーである一樹は、彼らよりも若い三十代ですが、場所を提供しているからなのか、彼らとは対等な関係のように見えます。でも、表向きは年上である二人には、丁寧な言葉遣いをしていますが・・・。
　他にも、ここには二人の男性がいます。
　一人は一樹と同年代の男性で、もう一人は二十代後半くらいでしょう・・・。この二人は、ずっと大人しくしていて、会話にも積極的には参加しません。しかし目だけはギラギラとしていて、本格的なプレイに入るのを、じっと様子を見ながら待ち構えている・・・と言った様子が見えます。
　千尋さんは、加藤に促される形で、カウンターの椅子に足を乗せます。但し、普通に足を乗せるのではなく、二つ並んだ椅子に、片膝ずつ乗せて股を開いた状態でです。そしてお尻を後ろに突き出し、無毛で愛液に汚れたおま○こと、お尻の穴を、ソファーに居る私たちに見せつけるようにします。
　彼女は恥ずかしい二つの穴を見られながら興奮しているのか、身体全体を店内に流れているスローバラードに合わせるようにして、妖艶にくねらせます。
　ふと視線をずらすと、カウンターの中に一樹と麻美さんの姿が見えました。
　麻美さんは手首を枷で繋がれ、その手を頭の上に組まされています。その麻美さんは、ホルターネックのワンピースを着ていて、一樹は彼女の後ろからワンピースの中に手を入れ、胸を揉んでいました。
　彼女は身長165cmほどあり、胸もEカップはある見事なプロポーションをしています。普通なら、男を挑発する側に立っていてもおかしくはありませんが、今はその見事な身体を捩じらせ、一樹の卑猥な責めを甘受しています。
　私はなぜか、千尋さんの淫らな動き以上に、麻美さんたちの方が気になりました。一樹が麻美さんの耳元で何かを囁く度に、彼女が小さく首を振っているのを見ると、麻美さんに一樹を独占されているようで、知らず知らずの内に嫉妬心に火が点いてしまったようです。
「私は・・・淫乱なマゾ女です。」
　千尋さんが一層、淫らに身をくねらせながら言う。
「淫乱過ぎる私は、・・・夫に見放され、もう何年も抱いてもらっていません。私の身体は、・・・すでに夫のものではありません。私の身体を求めて下さる男性の皆さんのものです。・・・どうか、私の三つの穴を・・、御自由にお使い下さい。」
　彼女はそう言うと、自ら、無毛のおま○こを指で広げてしまいました。
「もしも・・・私の御奉仕がお気に召さなければ、どんなお仕置きをも・・、受ける覚悟です。」
　彼女は自分を貶める言葉を口にしながら、被虐の世界にのめり込んでいきます。
「今日は・・・、皆様に喜んで頂きたくて、出産ショーをお見せするつもりでいます。・・どうか、変態女のショーを・・・お楽しみ下さい。」
　何を・・・する気なのでしょうか？！！ここにいる男たちにとっては、千尋のオナニーショーは見慣れているので、今回は特別なショーを見せようとしているようですけれど・・・・。
　千尋さんは身体を前に倒すようにして、お尻を突き出します。そして両手で自分のお尻の肉を掴むと、左右に開き、お尻の穴を大胆に晒します。
「・・・っっっ！！！」
　私は自分が恥ずかしい格好をさせられているような辛さから、千尋さんの姿をチラッ、チラッと上目遣いにしか見ていませんでした。でも、このお尻の穴を晒したポーズには、さすがに目を背けてしまい、顔を上げることなどできません。
「あぁぁっ！！・・はぁぁぁっっ！！！」
「面白いショーですよ。こんな見世物は、アダルトビデオでだって見られない・・・、さあ、顔を上げて見てごらん。」
　田村が私の顎を掴み、無理矢理顔を上げさせます。そして、私がうっすらと目を開けた時、とんでもない光景が目に飛び込んできました。
　千尋さんのお尻の穴が大きく膨らみ、そこから白くて丸い物が覗いたのです。そして、小さくアナルが呼吸をするような動きをしたかと思うと、ズルッ！と真っ白なゆで卵がお尻から飛び出したのです！！
「ああぁぁぁーーーっっ！！！」
　あまりにも恥ずかしい出産シーンを男たちの前に晒し、被虐の喜びに満ちた甘い吐息を漏らす千尋さん・・・。
「も・・もう、一つ・・・。生みます！！」
　彼女は興奮しきった声で言うと、再び力み、先ほどよりも勢いよくゆで卵を吐き出しました！！
　唖然としたまま、口を半開きにし、目を背けることすら忘れていた私・・・・。
「どうです・・・？奥さん。千尋の変態ショーは、なかなか見ごたえがあるでしょう。」
「・・狂ってます。こんなことを・・人前で・・・。」
「でも、身体の自由を奪われて、無理矢理辱められるのは大好きなんだろう。二つの穴を同時に責められて、悶え狂いたいはずだ。・・・違うのか？！奥さん！」
「あぁぁっっ！！」
　田村が私の胸を、いきなり鷲掴みにすると、乱暴に胸を揉みました。私は咄嗟に田村の手首を掴み、拒絶しようとするのですが、身体は男の乱暴な愛撫を求めてしまっているのか、抵抗する手に力が入りません。
「お願い・・・！！ああぁぁん！・・お尻に・・・熱いモノを突き刺してっ！！！」
　千尋さんは、お尻の穴からゆで卵を生む、と言う狂態を晒してしまい、自分のマゾ女としての欲望を抑えることができなくなったのでしょう。極太のバイブをおま○この奥深くに突っ込んで、見物している男たちを挑発するようにお尻をくねらせています。
　そしてその千尋さん越しに見えるカウンター内の麻美さんは、両手を前について、熱い息を漏らしています。でも、一樹の姿が見えません。きっと、麻美さんの後ろにしゃがみ込み、彼女の股間を舐めているのかも・・・！！
「欲しいっっ！！！熱いち○ぽが・・・ああぁぁっっ！！！お願いです！・・淫乱なマゾ女に・・・、お慈悲を・・・！！」
　千尋さんは、淫獣のような叫び声をあげて男を誘います。
　すると、ずっと大人しくしていた二人の男性が、ソファーからおもむろに身体を起こします。
　千尋さんは、彼らの動きを察知し、バイブをおま○こに突っ込んだまま、高いカウンターの椅子から降ります。まだバイブが股間に突き刺さっていますから、身体は前屈みで、蟹股と言う見っとも無い恰好です。それに乳首から垂れ下がっている錘は、激しく揺れていて、乳首が千切れそうになっています。
「欲しいのか？！奥さん。」
　二十代の男が千尋さんの前に立ち、彼女の髪を鷲掴みにして顔を上げさせる。
「下さい・・・！！私のアナルに・・・」
「淫乱！！」
　男はそう言うと、いきなり千尋さんの頬にビンタを食らわせます。
　ピシャッ！！と言う乾いた音が店内に響きます。
　私はあまりにも乱暴な扱いに、心臓が止まりそうな恐怖を感じました。しかし、彼らにとっては、このビンタすらプレイの一つのようでした。
　千尋さんは頬を真っ赤に染まり、痛みを感じているはずなのに、その目は虚ろで、男性の目を見つめています。そして・・・・
「私は・・・どうしようもない・・淫乱女です。どうか・・・、もっと厳しい罰を・・・！」
　彼女はさらなる苦痛を求めてたのです。
　すると男は千尋さんの顔を上げさせたまま、乳首に食いついているクリップを、一気に引っ張りました。
「ひぃぃぃっっ！！！」
　凄まじい悲鳴と共に、クリップが外される。そして、もう一方のクリップも・・・。
「あんぐぅぅっっ！！！」
「よし。しゃぶらせてやる！！」
「ありがとう・・、ございます。」
　涙目の千尋さんは、片手でバイブを動かしながら、もう一方の手で男のベルトを緩め、ズボンを脱がせます。
　この時、三十代の男性が千尋の後ろに回り込み、バイブを握ったようです。
　千尋さんは自由になった手で若い男のトランクスをずりさげ、すでに大きく反り返っているモノに、舌を這わせました。
　一方、後ろに回り込んだ男は、バイブでおま○こを責めながら、片方の指でアナルを責めているようでした。でも、時折指を抜いては、何かの瓶からクリームを救っていますから、潤滑油を塗り込んでいるだけなのかもしれません。
　カウンターの中の麻美さんは・・・？！　
　私はふと、一樹が何をしているのかが気になりました。
　相変わらず、田村に胸を揉まれていた私でしたが、どうせなら、一樹に身を任せたい・・・そう思ったからです。
　ですが、彼らの姿が見えません。どうやら、カウンターの奥から二階へと上がって行ってしまったようです。
「さて・・・。そろそろアナルセックスの始まりだ。間近で他人のセックスなんて見たことはないんだろう。・・・さあ、さあ。太いち○ぽがケツの穴に突き刺さるところを見てみようか。きっと、興奮するはずだよ。」
　もはや、ここから無事に逃げ出せる雰囲気はありません。行き着く先がどこなのか分かりませんが、最後まで付き合わざるを得ないようです！
　千尋さんは目を瞑り、若い男のモノを喉の奥深くまで受け入れながら、身悶えています。お尻の穴には三十男の指が二本入っていて、これ以上焦らされたら、気が狂ってしまう、とでも言うように淫らにお尻を振っています。
「よし。」
　若い男が千尋さんの口からち○ぽを抜くと、ソファーに浅く腰掛けます。
「尻の穴に欲しいんだろう。自分から俺に跨って入れてみろ。」
「ありがとうございます。」
　もはや私の存在など関係ないのでしょう。彼女はそそり立つ逞しい男性のモノだけを見ながら、彼に近付いて行きます。そして身体を反転させると、彼を跨ぐようにしてソファーの上に乗ります。
「遠慮しなくてもいい。この女は、恥ずかしい姿を見られて興奮する女なんだから・・・。」
　田村が私を彼女の真正面に引き摺っていき、そこに跪かせます。目の前には若く逞しい男のモノ・・・！！
　千尋さんは私の目を意識してなのか、両手を後ろの男の肩に置いて身体を支え、腰をゆっくりと下ろしていきます。それも、蟹股になって、無毛の股間を晒しながら・・・。
　男性のモノが千尋さんの股間に触れると、男性が自分のモノの根元を掴み、目標を定めます。
「ああぁぁっ！！・・見てて・・・。」
　千尋さんそう言うと、軽く目を閉じ、膝を曲げていきます。
　こんな・・・恐ろしいっ！！
　お尻の穴を犯されることを妄想していた自分が怖くなります。実際に目の前で、男性のモノがアナルを無理矢理押し広げ、捻じ込まれていく光景は、生身の肉を引き裂こうとしているように見えたのですから・・・。
　潤滑油を塗られているとはいえ、簡単には入らず、一度腰を持ち上げる千尋さん。しかし、すぐにも膝を曲げて、自分の体重を一本の肉棒に乗せていきます。メリメリと肉が引き裂かれる音が聞こえてきそうです！！と、次の瞬間！
「あぁぁっっ！！！」
　ズボッ！！と亀頭がアナルの中に入ってしまいました。
　バイブでさんざん責められ、白く濁った愛液がこびりついているおま○こ、そしてその淫らな穴のすぐ下から、一本の赤黒い肉棒が生えている・・・。
　あまりにも異様な光景でした。
「ああぁぁぁぁっ！！もっと・・奥までっ！！」
　彼女はうわごとのようにそう言いながら、全体重を掛けるようにして腰を下ろしていきます。
「はぁぁぁっ！！ああぁぁっ！！・・素敵っ・・・！！」
　彼女は男のモノで串刺しにされながら、腰をうねうねと動かします。男のモノでアナルを満たされ、その感触と快感を噛み締めるように・・・・。
「一人で楽しんでないで、ケツを上下に振って、俺を楽しませろ！！」
「ああぁぁっ！！！はい！！」
　不自由な体勢のまま、腰を上下させるのですが、まだ男のモノの太さに慣れてはいないのか、動きがかなりぎこちない。でも、男がグイッ！グイッ！と腰を突き上げるようにすると、千尋さんはその男のリズムに合わせるようにして腰を上下に振ります。
「ああぁぁっ！！もっと・・激しくっ！！ああぁぁっ！！はぁぁっっ！！突き上げてっ！！・・もっと！！」
　千尋さんのおま○こからは白く濁った液がアナルへと垂れていき、その汁が赤黒い男のモノに絡みつく。そして、男の毛深い袋にまでねっとりと濡らしていきます。
「おま○こ！！あぁぁっ！！・・・おま○こにも・・ちょうだいっ！！ああぁぁっ！！・・二つの穴を、無茶苦茶に壊してっ！！！ああぁぁっっ！！！」
　千尋さんには、私の存在など、もはやどうでもいいようでした。アナルセックスの快感に酔いしれ、まさに淫獣のように叫び声をあげて身悶えているのですから・・・。
　その言葉を待っていたかのように、三十代の男性がソファーの上に乗り、大きく開けている千尋さんの口に、己のモノを突っ込みました。
　ただでさえ息が荒く、辛そうなのに、その口に無理矢理男のモノで塞がれた千尋さんは、激しい呻き声を上げます。でも、そんな乱暴な口姦に、千尋さんは興奮しているのです！
　全身から汗が噴き出し、狂ったように腰を振る千尋さん。その狂態に、口を犯していた男性も我慢できなかったのか、すぐにもソファーから降りると、ぱっくりと口を開いているおま○こに、己のモノを深々と沈めていきました。
　獣の交わり・・・・！！
　それは、あまりにも浅ましい「交尾」でした。男も女も汗と体液にまみれ、とても快感の声とは思えないような呻き声を上げながら腰を振り続ける・・・・。辺りは野生の匂いで満たされ、とても、尋常な人の交わりとは思えません。
「どうです・・・。こんな風に犯されたいんでしょ。奥さん。」
　それまで、ずっと黙って私の後ろから身体を撫で回していた田村が、声をかけてきます。
「こんな浅ましい・・・ことを・・。狂ってます！」
　私は一刻もこの場から離れたくて、田村の手を振り払い、立ち上がろうとします。しかし、なぜか腰から下に力が入らず、その場に蹲ってしまいます。
「奥さん。・・・・聞こえているはずだ。マゾ女の喜びの叫び声が・・・。あの女は快感に全てを支配されて狂っているんだ。くだらない理性や常識など、捨ててしまえ！！そうすれば、奥さんを至福の快感の世界に連れて行ってやる！！」
「私を放してっ！！！お願いっ！！！」
「知っているはずだ。男に無理矢理犯される喜びを・・・。おま○こだけじゃなく、ケツの穴まで陵辱される喜びを・・・。だからこそ、ここに来たんだ。」
「止めてっ！！！」
「お前は、もうＳＭと言う魔界に足を突っ込んでしまったんだよ。一度でも足を踏み入れたら、二度と抜け出せない魔界にな・・・！！」
　千尋さんが断末魔の叫び声のような快感の声を上げ、絶頂に達する。だが・・・、男たちはまだ満足していないのか、休むことなく千尋さんを責め立てる。
「狂ってしまうっ！！！ああぁぁぁっ！！！心も身体も・・・あぁっ！！ボロボロになるまで、犯してっ！！！！」
　彼女の狂った叫び声が、まるで触手のように私の身体に絡みつき、私を魔界へと引きずり込もうとしている・・・！！
　だ・・誰かっ！！！お願いだから・・・助けてっ！！！