| １８ 倒錯の中で ２ 「ああうっ！」 二人が同時に声を上げると共に、風花の体が大きくのけぞった。 「あっ…で、出てる、イッてるわたしの中に出てる…っ！？」 喘ぐ風花を見下ろした璃緋都は、戸惑いつつもそのまま風花の中で射精を続けていた。 （…あぁ、気持ちいい…わたし、風花さんに…とんでもないことをしてる…) 「風花姉さん、別人みたいだね…」 大きく目を見開いたまま絶頂している姉を見下ろした弓華が言った。 「…はぁ…あうっ…あっ…」 言われた風花は、弓華に言葉を返そうとするものの、まだ射精されているらしく、上手く声が出せていないようだった。 聖架のほうは絶頂した風花の乳房を、まだ両手で弄んでいる。 「あっ…」 射精を終えた璃緋都が風花の上に倒れこむのを見て、美月が声を上げた。 しかし、風花が璃緋都を抱きとめ、そのまま抱きしめる。 「あ」 二人の乳房に手を挟まれた聖架が、間の抜けた声を上げた。 「こ、こら聖架、動かすな、揉むな、摘むなッ！」 引き抜こうとする聖架の手の動きに、風花が反応を示す。姉に散々弄られたせいで敏感になっているのだろう。 「璃緋都さん、ちょっとだけ体持ち上げてください。柔らかくて気持ちいいですけど、抜けない…ッ」 「…あ、わたしもわたしも！」 聖架たちを見ていた澄江が、聖架の反対側から胸に手を差し込む。 「わっ！」 声を上げたのは風花だった。璃緋都のほうは酒に酔ったのか倒錯しているのか、声も出せない状態のようだ。 「…や、柔らかい…」 手のひらを上に向けた状態で差し込んだため、揉む運動をすると、璃緋都の乳房を手に包むことになる。 「柔らかいけど、風花さんの乳首がすごく固くなってて当たってて気持ちいい…」 「あんっ」 そこで初めて璃緋都が声を上げた。酔いが覚めてきたのだろうか？ 「…ね、璃緋都。次はわたしとしようか」 「へ？澄江と？」 限界を迎えてぐったりとしてしまった風花の上で、璃緋都が澄江に顔を向けた。 「うん。わたしも璃緋都に奪って欲しいの」 澄江はそういいつつ、璃緋都の体を風花から引き剥がす。 「…いいの？」 「うん。璃緋都以外に考えられないし、考えたくもない」 自分自身も酒に酔っているせいなのか、澄江は素直にそう告げていた。 「璃緋都を好きなのは、美月だけじゃないんだから」 そう言いつつ、澄江は璃緋都を抱き締める。その足の間についているものは、先ほど風花の中に大量に出したとは思えないほど固く立ち上がっている。…まだ興奮が冷めていないのだ。 （…これが、わたしの中に、入るんだ…） 澄江の中で、いかがわしい妄想がはじけた。美月も風花も、璃緋都に責められ、快感の声を上げている。 自分はどうなるだろうか。璃緋都に犯されたら…。 「いいなぁ…わたしのとき、そんなに勃ってなかったのに」 傍らで美月がぼやいた。 「風花さんほど胸はないけど…まぁ、どっちにしても璃緋都のが大きいしね」 澄江が服を脱いでいる間、弓華と聖架、真夜によって風花が別のソファに『移送』されていく。 間断なく快感を送り込まれ、何度も絶頂に達した風花は完全に失神してしまっており、なかなか目を覚まそうとしなかった。 「璃緋都、まだ勃ってる？大丈夫？」 先ほどまで風花が寝ていたソファに腰掛けた澄江が、同じく座っている璃緋都の下半身を見る。 あえて訊くまでもなく、それは大きく勃ちあがっており、まるで澄江の体を待っているかのようだった。 「…こんな感じ」 璃緋都は聡明な少女といえるが、さすがに下半身の勃ちあがり具合までどうにかなるものではない。 美月や聖架に苦笑されるなか、璃緋都が首をかしげて言った。 「…どうするの？」 「…さっきは風花さんが下だったから、今度はわたしが璃緋都に座ろうか」 「へ？」 澄江の言葉に、璃緋都が間の抜けた声を上げた。何を言いたいのかよく分からなかったのであろう。 「璃緋都はそのまま座ってればいいんだよ」 澄江に優しく言われた璃緋都は、ゆっくりとうなずく。一旦ソファから立ち上がった澄江が璃緋都の前に立ち、彼女の肩を掴んで、璃緋都の体をまたぐようにしてソファに上る。 「璃緋都。ちょっと、ソレ、支えててくれる？わたしも初めてだから、ズレて上手く入らないかも」 「え？うん」 肩を掴まれた璃緋都が、自分のモノを手で上に向ける。彼女にも、ようやくどういう体勢で挿入するのかが分かったようだ。 「…澄江、大丈夫？」 「大丈夫よ。結構濡れてるもの。触ってみる？」 そう言った澄江が、璃緋都の返事を待たずにその左手を取り、自分の秘所へと押し当てる。 「あっ…」 璃緋都の指が、澄江の湿った感触を感じ取った。 「…本当だ」 「ね？これなら大丈夫でしょ…さ、座るね」 またしても璃緋都の返事を待たず、澄江が腰を落としていく。 「…うっ！」 先端が澄江の中に埋まる感触に、璃緋都のほうが喘いだ。 「…あ、あんっ…！」 澄江の重みで、璃緋都のモノが一気に食い込んでいく。しかし、狭いことには変わりはない。 「…あ、はぁっ！」 中ほどまで入ったところで、澄江が声を出した。 「…大丈夫？痛くない？」 璃緋都に訊かれた澄江が首を横に振る。 「ううん。初めてなのに、気持ちいい。きっと最初が璃緋都だったからだね。わたし、璃緋都に処女をあげたんだね」 そういいながら、澄江は軽く体を上下に動かす。愛液に濡れた膣内にモノが擦れ、互いの感覚を快感に染めていく。 「…不便な体だけど…でも、美月とか澄江とか、自分の考え方とか…考え直すいい機会になったと思うから、これも悪くないのかもね…」 そう呟きながらも、璃緋都のほうからゆっくりと腰を突き上げる。膣による締め上げが、璃緋都をより強い快感へ押し上げ、興奮させる。 そうなれば当然モノのほうも余計に膨れ上がっていく。 「ああん…っ！もう、もう座っちゃう、璃緋都に座るぅ…」 澄江が璃緋都に体重をかけると、ずん、とモノが奥まで突き刺さってしまった。 「ひいぃっ！」 「うあっ！」 二人の声が部屋に響いた。 「…さて、あの二人はあのままお楽しみいただくとして…」 呆然としている真夜と弓華を振り返り、聖架が風花を見下ろした。 先ほど気を失ってしまったままあられもない姿を晒し横たわる妹を、聖架は璃緋都たちとは別のソファに持ち上げる。 「…風花、しっかりしなさい、風花。あなたが気を失ってしまってどうするんですか」 自分にしろ風花にしろ、ここにいるのにはそれなりの理由がある。おそらくは、ある意味澄江や美月以上に深刻な問題だ。 それを果たす前に風花がこんな状態では話にならない。 しかし、聖架が顔を軽くはたこうと体をゆすろうと胸を揉もうと（！）風花は目覚めようとしてくれない。 「…風花さん、綺麗な体…」 「そうですよね。均整取れてるし、胸もあるし」 気がつくと、自分の後ろから二人が覗き込んでいるのを見て、聖架は思わず苦笑を漏らしていた。 眠ってしまっている風花の秘所からは、先ほど璃緋都によって大量に打ち込まれた白濁液が溢れてしまっており、亀裂の周辺を汚していた。 「…それじゃ、わたしが起こしてあげるね」 「え？」 末妹の言葉に、聖架が首をかしげた。しかし、弓華はそれを一切無視してソファの上に自分から上がっていく。 「弓華、何を…あ」 ソファに上がりこみ、風花の足元に陣取った弓華を止めようとした聖架は、間が抜けた声を上げた。 「…ん…風花…姉さぁん…っ」 姉の足を広げ、妹がその間に顔を差し込み、秘所に舌を這わせ始めたのである。 弓華には、自分がなぜこんなにも興奮しているのかがよく理解できなかった。目の前で繰り広げられたありえない状況が原因なのかもしれないが、それだけで自我が壊れてしまうものだろうか。 姉・風花の亀裂からは先ほど璃緋都に出された白濁が溢れてしまっており、弓華はその白濁ごと風花の秘所を舐めていることになる。 愛液なのか、精液なのか、どちらの味なのかがよく分からない。味が美味なのかどうかもよく分からない。それなのに、やめることができない。 自分を抑えることができず、弓華は風花の秘所に舌を這わせ、キスの雨を降らせる。やがて精液はすべて舐め取られてしまい、綺麗なピンク色が姿を現してしまっていた。 「…弓華？」 「…ん…ま、まだ物足りないの…もうちょっと飲みたいの」 聖架が肩に手をかけたものの、弓華はそれを気にせずに続ける。 「もう、綺麗になっちゃいましたよ？」 「…うん。でも、膣内にはまだあると思う」 弓華はそう言った直後、今度は風花の秘所に直接唇をつけていた。 じゅううぅぅ！という、液体を吸い上げる音が小さく響く。 「きゃあぁぁっ！？」 声を上げたのは、さすがに目を覚ました風花だった。しかし、弓華はその声を聞いたはずなのに、それに気づいていないかのように秘所に唇をぴったりとつけ、亀裂の中に舌をねじ込み、吸い上げる。 「ひゃぁんっ！ゆ、弓華ぁっ、駄目、吸っちゃ駄目ぇっ！」 実の妹にとんでもないことをされている、という実感が湧いた風花は、足をばたつかせて抵抗する。 「…あ、起きちゃった。えへへ…」 必死に抵抗している風花に気づいた弓華は、姉の顔を見上げて子供っぽい笑みを浮かべた。 「ちょっとだけ、味わっちゃった」 「…全部飲んだくせに…」 弓華の台詞に、聖架が苦笑した。風花のほうは当惑いっぱいの表情だ。普段見せない表情なのは、酒が入っているからなのだろうか？ （あ、危ない…実の妹にイかされるところだった…我が妹ながら油断も隙もない） 目は覚めたものの起き上がる気力がない風花は、必死に呼吸を整える。 （あの本の効力、まさかこんなに強いとは思わなかった。璃緋都や美月たちならともかく、わたしや聖架、さらには真夜さんまで倒錯させるとは…） そこまで考えて、風花はふと思い立った。 （…まず、服を着るべきだな） 「聖架、わたしの下着…」 自分のブラジャーを脱がせたのは聖架であることを思い出し、風花は聖架のほうを向く。 「…ん？」 ところが、そこにいたはずの聖架がいない。首をかしげると同時に、再び下腹部にあらぬ感触が走った。 「ひゃっ！？」 顔を戻すと、いつの間にか弓華と『交代』した聖架が足の間に陣取ってしまっているのだった。 「ちょ、ちょっと待て聖架！」 あわてて起き上がろうとした風花の足を、聖架が両腕で固定し、弓華が無理やり上半身をソファに押し付ける。 「あははは、無駄な抵抗はやめなさ〜い。なんちゃって」 「わっ！…あ、あぁんっ…はぁっ…」 強く抵抗していた風花だったものの、ねっとりと秘所を舐られ、すぐに大人しくなってしまうのだった。 「…あっ…はぁ…、せ、聖架、そんなにねっとり舐めるな…っ、気が、気が狂うっ…！」 弓華に押さえつけられ、されるがままの妹の秘所を、姉がゆっくりと舐め解す。薄い草原を優しく舌先で掻き分けてやりつつ、一番感じやすい場所をゆっくり、しかし執拗に攻め立てる。 「…すごい、風花姉さん、もうイきそうになってる。わたしのときはイかなかったのに」 弓華がちょっと悔しそうに言った。 「激しくするだけが愛撫じゃないんですよ？」 顔を上げた聖架はそれだけ言うと、今度は風花の秘所に唇を合わせてしまった。 |
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| 2009.6.13掲載 |
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