| １９ 倒錯の中で ３ 「はーっ、はぁーっ…」 風花が聖架に嬲られている間に、璃緋都と澄江は互いに絶頂を迎えていた。 「あっ、り、璃緋都、もう駄目、駄目ぇッ！」 「澄江、そんなに激しく動かないで、破裂しちゃう…あッ！」 上になった澄江が璃緋都の顔を胸に押し付け、前後に腰を激しく動かす。 澄江の中隅々を犯した堅いモノは、もはや限界に達していた。璃緋都が声を上げる。 「あんッ！」 その直後、澄江が深々と璃緋都の上に『座った』。モノが子宮口に食い込み、その体が大きくしなった。 「あっ…！」 絶頂直前の澄江が、璃緋都の体を抱き締めた。同じく、璃緋都も澄江の背中に腕を回して抱き締めていた。 びくん！と二人の体が波打った。 「…あっ、熱ッ！璃緋都、璃緋都…ッ！」 「あぁっ、何コレ、止まらない…ッ！出るのが止まらない…」 互いの体を抱き締めあいつつ絶頂の声を上げる二人。体はがくがくと震え、璃緋都の射精を、澄江は抵抗もなく受け止めていく。 「全部、全部出して璃緋都っ！あたし、全部受け止めるから！」 「ひゃあぁっ！」 「はぁ〜…」 全てを放出してしまった璃緋都は、澄江に座られたままの状態で大きく溜息をついた。 「…わたし、一体なんなんだろう…。色々自信なくしてきた…」 「いいじゃないの。少なくともわたしも美月も璃緋都の味方だよ」 そう言いつつ、さりげなくもう一度璃緋都を抱き締める澄江。 （…それにしても璃緋都、前よりだいぶ扱いやすくなったわねー。それはそれで面白くないけど…。前だったら、こんなふうに抱き締めたらまず怒ったはずなのに） 肌の感触を楽しみつつ、快楽の余韻に浸る。璃緋都のモノはまだ澄江の中にある。さすがに萎えて堅さは失っているものの、 『澄江の中にある』という感覚からなのか、前のように小さくはなってはおらず、自然に抜け落ちてしまうようなことはなかった。 （でも、可愛い…病み付きになりそう…） 「…澄江、いつまで抱きついてるのよ。それから、終わったんだから早く退いてよ」 抱き締められた璃緋都がぼやいた。 「そうよ。わたしなんて一度もヤってないのよ！」 美月も傍らから抗議した。 「あんたは前に璃緋都としてるでしょ。璃緋都のはじめてを譲ってあげたんだから、それで我慢なさい」 それに対して、澄江が『悔しそうに』そう言った。 「あんっ、聖架、聖架、そこ駄目…ひぁっ！？」 ようやく腰を持ち上げた澄江たちの反対側のソファで、風花が大きな声を上げた。 「…しーっ！昼間からこんなことをやってる、ってバレてもいいんですか？」 聖架が優しく諭す。 「あーあ、向こうも相当激しいわね…。実の姉妹、それも三つ子なのに」 美月があきれたように言った。ソファに寝かされた全裸の風花を、聖架、弓華、それになぜか真夜までもが舌を使って苛んでいるのである。首筋、乳房、乳首、わきの下、臍、下腹部に足の裏。ありとあらゆる場所をねぶられ、風花の体からはもう抵抗する気力すら失せていて、激しく痙攣していた。 「…ふふっ、いけない風花。いやらしい風花」 （…聖架さんて、実はＳ属性…？） 倒錯した聖架の横顔に、真夜は少し戦慄を覚えた。 「璃緋都さんはそのまま少し休んでいただくとして…美月さん、澄江さん、テーブルに風花を乗せてしまいましょうか。ソファだと少々窮屈でしょう？」 言われた二人がうなずいて、テーブルの上のものを片付け始めた。そこに、弓華と聖架が風花の体を持ち上げ、空いたテーブルの上に移動させてしまった。風花は多少足をばたつかせはしたものの、快感が抜けていかないのか力が入らないのか、ほとんど抵抗しなかった。息遣いがとても荒い。 弓華と真夜が、風花の足を左右に大きく広げる。足先がテーブルの外にぶら下がった。 「…綺麗…」 呟いたのは美月である。あられもなく広げられた均整の取れた体つきがまぶしく映ったのだろう。 その雌蕊はさんざんに舐められた後らしく、先ほど璃緋都が大量に出した精液の影はもうない。その代わりに、そこからは風花自身が出した液体が溢れ、テーブルへと落ちていく。 「…まったく、みんなしてわたしをイかせてどうするつもりだ…ッ」 「簡単にイッてしまう風花が悪いんですよ？」 やっと横を向く余裕ができた風花が、聖架を睨む。が、聖架のほうはまったく悪びれた様子がない。 「…気持ちよさそうだったじゃないですか。ずっとイキっぱなしの状態だったですよね？」 「くっ…覚えてなさい…」 姉妹の間に一瞬火花が散った。 「…あ、あれ？」 そんな中で、璃緋都が声をあげた。 「どうしたの？間抜けた声出して。…あれ？」 反応した美月や澄江も璃緋都を見る。すると…。 「…なくなっちゃった…いつの間に…？」 下腹部を両手で隠した璃緋都が、きょとんとしていた。 「まぁ、ないならないでそのほうが正常なんだけど…そろそろ服着るわね…」 「…え？あ、あら・・！？あら、まぁ、そんな…ッ！？」 やっと服を着始めた璃緋都の反対側で、今度は聖架が声を上げた。 「…お、おい…まさか…」 一瞬、なぜか風花が青ざめた。 「…えぇ…そのまさかみたいです…。なんていうか、微妙な感覚、感触…」 今度は聖架がスカートの上から下腹部を押さえている。顔は真っ赤だ。 「…わ、わたし、いけない人になってしまったんでしょうか…？ あんなに可愛い風花を久しぶりに見たせいか、風花としたくなってしまったようです」 「え〜っ！」 聖架の言い方に驚いたのは、弓華である。彼女も酔っ払っているため、まだ顔が赤い。 あれだけ大胆な行動に出られたのは、倒錯もあるが酔いが回っている分も大きいのだろう。 いや、それ以上にあの『本』の効果が大きいのかもしれない。 「ま、待て聖架！わたしはさっき璃緋都と…っ！それに、いくらなんでも、し、姉妹で…ッ！」 上体を持ち上げて反論する風花を完全に無視して、聖架が服を脱ぎ始めてしまった。 慌てふためく風花を真夜と弓華がテーブルの上に押さえつける。 「…ま、真夜さんまで…」 そこに、服を着た璃緋都と澄江が両足を確保する。 「…風花、これでわたしたちは色々な意味で一つになりますね」 「…聖架…」 顔は自分にそっくりな外見であるものの、風花から見上げた聖架の体は、清らかそのものだった。 蛍光灯の光が汗で反射し、いっそう彼女の美しさを際立たせている。 「…あら？璃緋都さんのときと違って…ここに、アレがないですね…」 聖架に生えてしまったモノも、璃緋都同様に勃ちあがっていたものの、彼女と違う点もあった。 男性の根元についているものがないのだ。 さすがに名称を知らないのか、あるいはズバリといえないだけなのか、聖架は口ごもった。 「…本当だ、袋がない」 その俗称を美月がズバリと言った。 「…初めてではないが、ゆっくり挿れてくれるか？」 「ええ…でも、すぐに挿入しても大丈夫そうですね。当たり前ですが、挿入の経験がないので、上手くいかないかもしれないですが…」 血管が浮き出るほどいきり立ったモノが、風花の下腹部にあてがわれた。風花は『うッ』と小さな声を上げた。 |
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| 2009.6.27掲載 |
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