| ８ 少女たちの宴 『璃緋都が美月を』という話はまとまった（？）ものの、二人の間には深刻な問題があった。 璃緋都についてしまった『モノ』が勃っていないのである。あれだけ風花や澄江に弄られたのに、璃緋都のモノは今だフニャフニャの状態だった。 （こいつは手ごわいわ…まぁわたしも処女ではあるけど、いくらなんでもこれだけプニプニのものが入るわけないし…） ベッドに座ってしまった璃緋都を見上げつつ、股間の小さなモノを手で弄ぶ。今度は尿道を刺激しないように、慎重に。 「…」 璃緋都はなんともいえないような顔をしていた。怒られるかと思ったものの、彼女はやはり何も言わない。 風花も澄江も緊張したような面持ちで美月を見守っている。 「…よし、こうなったら！」 「！」 あまりに反応がないのを見て、美月がいきなり『えい！』とばかりに制服を脱いだ、と思うとブラジャーも取ってスカートも脱いで、あっという間に裸になってしまった。 「ちょっ、何やってんの美月！…まぁ、どのみち後で脱ぐんだろうけどさ」 「…今璃緋都に男の子のものが付いているとすると、わたしの裸でも、見れば少しは反応するかなぁ、と思ったんだけど…」 美月も苦笑している。どうやら『ダメでもともと』のつもりだったらしい。 「…ダメか。まぁ、おんなじ女だもんね」 「それはそうだろう…」 わざわざ目線の高さまで乳房を持ってきて見せ付けてやっているのに、璃緋都のモノはちっとも反応してくれない。 「…それなら最後の手段を敢行する…ッ！」 （まだ何かあるの！？） 璃緋都は素直に驚いた。正直、自分のモノがあまりにも無反応なのに自分自身でも驚いてはいるのだが…。 「…璃緋都、殴るなら後にしてねッ！」 美月がそう言うと、座った璃緋都の足元にひざまずき、腰の高さに…いや、『モノ』の眼前まで顔を持っていく。 …ぱくっ！ 「ふわぁっ！」 予想もできなかったことをされ、璃緋都から初めて声が上がった。 「み、美月…っ、何やってんのよ、そこ、さっきおしっこ出したばかりで、汚い…っ！？」 （な、何、この感じ…美月の…美月のベロがわたしに絡み付いてくる…っ） 「は、はぁ…ああぅ…んっ…！？」 ざらついた舌が棒に絡みつくたびに、璃緋都は快感に身悶える。風花に揉まれても、澄江に摘まれても味わうことのなかった感覚に、彼女は体全体で快感を表現していた。 「…な、なんか気持ちよさそう…っ！」 澄江が驚いて風花を見たり美月を見たりするものの、風花は何も言わずにただ顔を少し赤くして苦笑していた。 （…あれを、わたしもやったことがあるんだな…というより、自分から率先してやった気がするが…傍から見るとすごいことをしていたんだな。これは自分自身を反省するべきだな…もうここまで大胆になれないかもしれない） 「…ん？」 モノを咥えたまま、美月は異変に気づいた。あれほど無反応だったモノが、少し硬くなってきたのである。 「（よしッ、効果てきめんッ！）…んっ、ちゅっ…（舐めるだけじゃなくて、つつくようにしてみるかな）」 「んぁっ…ふぁ…」 確かに、璃緋都のものは少しずつだが硬くなっていた。そこで美月は今までと趣向を変えて、舌で咥えた棒を突いてみる。 璃緋都の反応はすぐに出た。舐める動作に慣れかけていた璃緋都は、突然襲い掛かってきた『知らない動作』に反応していた。 「ひゃあぁうっ…！」 璃緋都からまた高い声が上がった。 （あぁ、わたし何やってるんだろ…でもやっぱり幸せ〜…そろそろいいかなぁ…） 口の中が唾液だらけになってしまったところで、口を離してみる。 「あっ！」 璃緋都のモノを見て、傍で見ていた二人が声を上げた。 「勃ってる…っ！璃緋都のが勃ってるよ！」 なぜか澄江が嬉しそうに言った。 「…澄江、恥ずかしいからそんなことで嬉しがらないでよ」 璃緋都が澄江を睨むものの、いつもの迫力はすでにない。 「あはは…でも、硬くなって勃ちあがってもやっぱり小さいんだね。可愛い〜」 ほんの少し背丈が伸びたモノを指で優しく撫でてやりつつ、美月が璃緋都をからかった。 「くっ…！」 からかわれた璃緋都が、突然ベッドから立ち上がってしまった。 （ありゃ、ちょっとからかいすぎたかなぁ…） 内心で反省していると、璃緋都が美月の後ろに回り、彼女の体を引っ張り起こし、立たせる。 （あれ？怒られるかと思ったけど、何か違う…？） 璃緋都のほうを振り返ると同時に、美月は璃緋都にベッドの上に押し倒されてしまうのだった。 （…わっ、わわわっ…こ、これって、もしかすると、もしかしてッ！？） 先ほど服を脱いでしまったので、美月は今、素っ裸でベッドの上に寝ていることになる。まったくの無防備状態だ。 加えて眼前には、小さなモノを勃たせた璃緋都がいる。 （もしかして、これこそ『我が願い叶ったり』、っていう状態ッ！？） 「…璃緋都、挿れるなら、優しくしてね。わたしも処女なんだからね」 「あのねぇ…あんたのときとは違って、わたしのはこんなのだからやすやすと入ると思うんだけど…」 璃緋都も璃緋都で苦笑している。むしろ『小さくてよかった』と思っているのかもしれない。 「でも璃緋都、さっきまで乗り気じゃなかったじゃない。なんでいきなりわたしを押し倒したりしたわけ？」 それはそれで美月も不思議なのだ。確かに眼前に『今こそ』という状態の璃緋都がいるのは幸せなことこの上ないのだが。 「…とっとと済ませたいだけよ。どうせするなら。別に、美月としたいから、とかさっきのが気持ちよかったから、とかそういうんじゃないから。勘違いされたら困る」 「あ、そう…」 顔を真っ赤にした璃緋都が、顔を背けてしまった。そっけない言い方ではあるが、ただ単に素直ではないだけなのだ。 「…美月、いいの？」 「うん。一思いにやって」 返事としては妙だが、美月の言葉を受けた璃緋都は、自分でモノを支えて彼女の亀裂に…。 「ちょっと待て、まだ美月が濡れてないぞ。いくら小さいといったって、まるで準備が出来てないのに入れるのはキツいだろう」 「！」 言われて、美月がハッとした。璃緋都を勃たせることには成功したものの、自分自身の体がまだ準備できていないのだ。 「…風花さん、小さいって言わないでください…」 多少は気にしていたのか、璃緋都がうなだれた。 「…（濡らす…？要は、さっきの美月みたいにやればいいのかな？）」 そう思った璃緋都は、両手で美月の足を左右に広げてしまうと、ちょうどさっきの美月が自分にしたように、足の間に顔を突っ込んでいた。 「…ふぇっ！？璃緋都、何を…」 突然のことに、美月が体を起こしたものの、すぐに自分の亀裂にキスされ、彼女は間の抜けた声を上げていた。 「んにゃっ！？」 （嘘ッ！？） 今まで感じたことのなかった感覚に支配された美月が思ったことは、まずそれだった。 目の前の光景が信じられなかったのだ。もちろん、ある種彼女が望んでいたものではあるのだが、璃緋都が自分から秘所を舐める…そうくるとは夢にも思わなかったのである。 「あ…り、璃緋都、それ、だめぇ、気持ち…いぃ…っ」 そんなことを考えているうちに、舌がそっ、と中に入り込んできた。 （あ、璃緋都のが、中に入ってる、わたしの中、膣の中…） 慣れているどころか、自慰すら知らなかった璃緋都の取った行動である。もちろん上手なわけがない。 しかし、そこにいるのがずっと愛し続けてきた璃緋都であることや、自分も舐められたのは初めてだということが美月の快感を後押ししていた。 （…何コレっ、なんか溢れてきた…！？これが、風花さんの言ってた、『濡れる』ってことなの？） 一方、璃緋都のほうも興奮していた。彼女は今、未知の世界に踏み込んでいた。自分の行動が美月を悦ばせていることが素直に嬉しかったのである。 「り、璃緋都、ダメっ、激しい！激しいのぉ！」 突然、美月の声が今まで以上の熱を帯びた。しかし、璃緋都はそれに気づかず、そして自分も興奮していた。 そのため、彼女は美月を責める舌の動きを逆に早めていた。入り口部分を舌先を使って余さず舐めていた。 「…ッ、璃緋都、イく、イッちゃう！！」 （イく？イくってなに？どうなるの、美月？） 目を閉じ、口を直接亀裂につけて舌を突っ込む。できるだけ奥まで舐めてやりたい。…璃緋都はそう思っていた。 「ひゃああぁんッ！」 「ひえぇっ！？」 美月がすごい声を上げた瞬間、璃緋都は思わず口を彼女の秘所から離していた。直後に、璃緋都の顔に液体が飛んだ。 それは、美月の秘所から飛び散った飛沫だった。 「…わわっ！み、美月が潮吹いた！」 澄江もこれには驚いたらしい。反面、顔中に潮を浴びた璃緋都は座り込んでぼーっとしていた…。 「…は、はあぁ…あ、あはは、わたし、イッちゃったぁ…自分でやることも知らなかった璃緋都のベロで、イかされちゃった…あははは、幸せだけど、なんか変な感じ…」 美月はまだ体をびくびく震わせていた。 （え…な、何、この感じ…） 足を大きく広げ、太ももを自分の飛沫で濡らした美月を見ていた璃緋都の胸の中に、熱いものが沸きあがってきていた。 （今…美月を…美月のことを、『可愛い』って思った…！？やめてよ、まさかわたしまで…。こんなにおしっこみたいなの引っ掛けられたのに） 腕で顔をぬぐいながらもう一度美月を見ると、彼女はまだぐったりとしている。 「…（まだ、勃ってる…）」 自分のモノを無言のまま見ると、小さいモノはまだ勃っていた。 「…璃緋都」 「…？」 美月に呼ばれて彼女のほうを見ると、美月は自分の指を秘所にあてがい、人差し指と中指で入り口を広げて見せていた。 「…ここに、挿れるのよ」 「…うん」 璃緋都は素直にうなずいていた。挿れたらどうなるのだろう？…というそんな想像をしながら、である。 「…（い、いよいよね。さぁ美月、覚悟を決めるわよ！）」 「…（わ、わたし、どうしちゃったんだろう…なんでこんなにドキドキしてるんだろう…）」 互いに無言で見合う中、璃緋都が自分のモノを手で支え、再び美月にあてがう。美月の秘所はもう十分に潤っており、璃緋都の小さなモノが触れただけで水音を立てた。 「…っ！！」 くしゅ、という小さな音を立てて、璃緋都のモノが美月に入り込んでいた。 「あ…ひぁっ」 二人とも、目を硬く閉じていた。風花も澄江も、今の声がどちらのものかよく分からなかった。もしかしたら、二人とも同じような声を出したのかもしれない。 （す、すごい…。今、璃緋都と美月、セックスしてる…っ） 傍観者になってしまった澄江も、真っ赤になりつつも二人の行為を凝視していた。 「…（あれ？思ったより痛くない。自分でやりすぎて広がっちゃったのかな？それとも璃緋都のが小さいからかな…）」 侵入してきた異物を排出しようとしているのか、それともより快感を与えて射精を求めているのかよく分からないが、美月の膣が激しく収縮を繰り返す。挿れた側の璃緋都はその快感にびくびくと震えていた。 （…うあぁ、何これ…ぬるぬるしてて、あったかくて、き、気持ちいい…っ！） 「どう？璃緋都、わたしの、どう？」 なかなか動き出さず、反応も返さない璃緋都に業を煮やしたのか、美月が自分から尋ねていた。 「…わ、わかんない。何考えていいのか分からない…っ」 「それじゃ、もっと奥に来て。まだ入り口に入ったところだよ？根元まで全部入れてみて」 「…う、うん」 言われるままに、腰を前に突き出す。『じゅぶっ』という音を立てながら、璃緋都のモノが美月の中に潜り込む。 「あ…っ」 「ふぁ…っ！」 また二人同時に声を上げた。 （…璃緋都の、小さくてさすがに奥まで来ないみたいね。璃緋都のあの顔、すごく可愛い…） 「あ、だ、ダメ…っ」 「どうしたの？」 突然首を横に振りだした璃緋都に、美月が尋ねる。同時に、璃緋都が腰を引いていく。 「…落ち着いて、わたしなら大丈夫よ。気持ちいいから、安心して腰を動かして」 そういいつつ、彼女は璃緋都の腰を支え、ゆっくりと自分の方へ引き戻した。また、璃緋都のモノが美月の中に入っていく。 びゅるっ！ 「くあぁぁっ…！！」 「ふぇ…ふええぇッ！？」 突然、美月の中に熱いものが迸った。 「なっ！？」 風花も声を上げた。澄江は、『何が起きたの？』とばかりに美月たちを凝視している。 「り、璃緋都ぉ！？で、出てるッ！？」 「くぅ…んぁ…っ！あっ…あっ…」 傍目にも、璃緋都の体がびくびく震えてるのが分かる。本人もどうしたらいいのか分からないらしく、美月に体をあわせたまま停止していた。 「…あぁ、す、すごい出てるッ！おなかが溢れるぅ…ッ！」 「…はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ」 しばらく後、璃緋都は美月の胸の上に倒れこんでいた。そして、美月も彼女を突き放したりはせず、その体をしっかりと抱きしめていた。 （…うふふ、こんなにいっぱい出すなんて、よっぽど溜まってたのね…） 璃緋都の体を抱きしめながら、美月はそんなことを考えていた。しかし、突然に 「…って、そんなこと考えてる場合じゃないでしょッ！？」 と、璃緋都を抱きしめたままベッドの上で半回転して、璃緋都を下にしてから離れた。 「うっわ〜〜〜…り、璃緋都ずいぶん大量に出したわね、美月の中に」 美月がトイレに駆け込むと、風花と澄江もそれを追ってきた。 「ど、どうしよう。わたし、璃緋都の子供孕んじゃうかも！」 美月はそう言ったものの、半ば嬉しそうな顔だった。 「まだ、あの璃緋都のモノに本当に『男性機能があるか』どうかは判明していないぞ？いくらアレがあるといっても、璃緋都自身は女だからな」 秘所から大量に零れ落ちていくねっとりとした白濁を見ながら、風花は溜息をついた。 「…美月、今のでお前は満足したのか？」 「正直してないけど、あれじゃどうしょうもないです。あははは…まさか、あんな早々とイッちゃうなんて思わなかった…」 「そうね、でも、可愛かった…よし、わたしもしてもらおうかしら！」 笑顔で答えた美月の言葉を受けて、澄江がトイレを飛び出していった。 「…り〜ひ〜と〜」 「…！」 当の璃緋都はまだベッドの上でぐったりしていた。まだ顔が赤い。先ほどの余韻が抜けていないのかもしれない。 「…まだ、出来る？」 率直に聞くところは、澄江らしいといえただろう。 「…わたしの、体に聞いて」 璃緋都はそっけなくそれだけ言った。澄江は苦笑しながら下腹部に目を移すと、あれほど元気に（小さいものの）勃っていたモノがすっかり萎んでしまっていた。 （まぁ、あれだけ出したんなら当然よね。わたしはまた次の機会ってことで…ってあれ？美月とヤッっちゃった、ってことは明日の朝には美月のほうにいっちゃうのかな？） 「…璃緋都。わたしも、璃緋都のこと大好きだからね」 諦めた澄江は、まだ仰向けにぐったりとしている璃緋都の頬に顔を寄せ、そっと唇をつけた。 「…昨日からみんな変。なんで、わたしばかり」 「わたしたちを変にしたのは、璃緋都なんだからね」 言いながら、澄江は璃緋都の頭を撫でていた。さすがに疲れたのか、璃緋都は抵抗しなかった。 「お嬢様、お食事をお持ちしました」 服を着替えて十分くらいして、シェフの神奈川が朝食を持ってきた。トレイに載っていたのは、璃緋都の要望どおりサンドイッチをはじめとする軽めの食事だった。自分でリクエストしたとはいえ、『朝の運動』で疲れていた璃緋都は『もうちょっと重くしてもよかったかも』と思わずにはいられなかった。 「…さて、今日は何をしようか！」 元気を取り戻したところで、澄江が言った。 「…帰らないの？」 言ったのは美月である。いくら休みの日であるとはいえ、長居しては悪い、と思ったのだろう。 「…」 璃緋都は何も言わなかった。何か複雑な表情なのは、さっきまでのことを思い返していたのだろうか？ 澄江と美月で『何をしようか』議論が始まる中、神妙な面持ちで璃緋都を見つめていたのは、風花だった…。 |
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| 2008.11.12掲載 |
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