５４

　和美さんを抱いた次の日、僕は家族と共に郊外のショッピングセンターへやって来た。
　妻が欲しがっていた新しいカーペットを求め、売り場を何度も往復する。
　やっとの事で妻が気に入るカーペットを見付け、それを買い上げた僕は、大きな荷物をもって一足先に駐車場へ向かった。

「よっこいしょっ・・・・！」
　マイカーのワンボックスに長いカーペットロールを積み込み、店内入口の脇に設置された喫煙所でタバコを吹かす・・・。
　何度か紫煙を吐き出す僕の背後から、元気な子供の声が聞こえた。

『パパ！はやくぅ〜！』
「そんなに慌てなくても無くならないよ！」
　買い物に来たらしき父子・・。気のはやる娘が先に店内へ飛び込んだ。
「まだママが来てないから、そこで待ってろよ〜！」
『はぁ〜い！』
　活発で可愛らしい女の子は、自動ドアの向こうで母親の到着を待ち侘び落ち着かない様子だ。

『ゴメンねぇ〜！お待たせぇ〜』
　小走りに入口までやって来た女性を見て、僕は咥えたタバコを落としそうになる・・・！
　そんな僕に気が付いた女性も、それまでの笑顔を一変させると歩みの速度を落とした・・・。
　家族に悟られないよう視線を投げかけ、何食わぬ顔で僕の横を通り過ぎる女性・・・。
　３人家族が店内の雑踏へと消えると、タバコを灰皿へ投げ入れた僕の心は妙にワクワクしていた！

　それは正しく和美さん一家であり、昨夜に見せた乱れからは想像できない貞淑さて家族と連なっていた。
　この手に抱いた人妻の私生活を見せられると、何故だか気分が高揚してくる！
　家族が想像もしない一面を、他人の僕が知っている・・・。そう思うだけで股間が熱くなってしまった（ハハハ・・・）
　和美さんはどんな風に感じているだろうか？彼女はまだ僕の家族を知らないはずだ・・。見せてみようか・・？いや、ヤメテおこうかな・・・。
　不道徳な考えを巡らせていると、何処からともなく僕を呼ぶ娘の大声！
「パパァ〜！！」
　駆け寄ってきた娘を抱き上げ、あとを追ってきた妻が娘の髪を撫でたとき、自動ドアの向こうで和美さんが微笑んでいたぁ〜！



　週明け月曜の昼過ぎ・・。営業回りを続ける僕の携帯にメールが着信！
　想像はしていたけど、送り主はやっぱり和美さ〜ん！
《お仕事中ですか？時間が有ればお茶でもしませんか？》
　素直な人妻の誘いを断るなんてしないも〜ん！
《仕事中ですが、時間はタップリ有りますよ！何処に居ますか？会いましょう！》
　自宅で家事を終えたばかりだという和美さんと、１時間後に昨日会ったショッピングセンター駐車場で待合わせた。

『待たせちゃったかしら？』
　マイカーでやって来た彼女は、僕の車の助手席に乗り込むとそう言った。
「全然待ってません！昨日はどうもです・・・」
『ビックリしちゃった！・・・・。まさか昨日の今日で偶然会うなんて思わなかったから・・・』
「僕もですよ！でも会えて嬉しかったけど」
『お上手ネ！青木さんは』
　満更でもない顔で微笑んだ和美さんを乗せたまま、車を発進させた僕。

「でも急にどうしたんですか？」
『う〜ん・・・・なんだか話がしたくなっちゃって・・・。迷惑だったかしら？・・・』
「全く迷惑じゃないし、僕も会いたかったから嬉しいよ！」
『有難う・・・・嬉しいな・・・』
　そう呟いて、僕を見詰める和美さん・・・。
「イヤらしい男だって思わないでね！」
『なにが・・・・？』
「だって、ホラっ・・！」
　車の進行方向に見えてきたラブホテルを彼女に示す僕ちん！
『ああ・・・・そんなこと・・・思わないですよ・・』
　それは当然だろぉ〜！だってその気がなきゃ、わざわざ子供の在校中を狙って連絡なんてしてこないもんね！
「それじゃあ、この前の続きを・・・・」
　返答をしない彼女を乗せたままホテルに車を乗り入れたのだった・・・！


５５

　部屋に入ると、先日と同じようにソワソワしだす和美さん。
　背徳を求めてはいても、馴れない空間に心が乱れるようだ・・・。
　そんな彼女を僕は、ソファーへと導く。
　並んで座り、冷蔵庫でドリンクを買うと彼女の前へ置いた。

『有難うございます・・・・』
「どういたしまして・・」
　ペットボトルのキャップを捻った彼女は、中身を少しだけ飲むと僕の顔を見た・・・。
『私って、ハシタナイですよね・・・？』
　その質問には答えずに、彼女の手を握った。
「お互いが同じ気持ちならイイじゃない・・・」
　細い肩を抱き、クチビルを合わせる・・・。
　蚊の鳴くような声を漏らしながら、舌を絡ませてくる彼女・・・。
　右手を胸に充て、服の上から少々強めに揉んでみる。
　ああ・・・、と小さく喘いだ彼女は、絡めた舌を積極的に動かすと僕にヒッシと抱きついてくる！
　キスを続けながらジャケットを脱がし、狭いソファーの上で彼女を剥きはじめる・・。
　シャツのボタンを全て外し、上半身を下着だけに剥いた僕に、熱い吐息を漏らす彼女・・。
　今度は自分の上着を脱いで、Ｙシャツまでも脱ぎ捨てると、僕の体温を感じさせる為に彼女の顔を胸へと引き寄せた・・・。
『・・ああ・・〜・・・』
　Ｔシャツを捲り上げ、僕の素肌に舌を這わせる和美さん・・。
　眠りについていた性を甦らせた人妻が、２度目はどんな積極性を見せるか興味が沸いた・・・。

　胸に這わせた舌先が腹筋を滑り、ヘソ近辺を何度も周回する・・。
　僕は黙ったまま、男の肌に唾液を塗す人妻の姿を見下ろしていた・・。
　数回躊躇った両手がベルトにかかり、不慣れな手付きでバックルから帯を抜取った・・・。
　スラックスのボタンとホックを外し、ファスナーを降ろしていく人妻・・・。
　下腹部を覆っていた場所が左右へ割れ、グレーのトランクスを見止めた彼女は、僕の顔を仰ぎ見る・・。
　その潤んだ目に頷いた僕は、ソファーから尻を上げると彼女を手助けした。

　スラックスの上部を掴み、ゆっくりと脱がせていく和美さん。
　太腿を通過ししたあとは、両脚を使い自分で脱ぎ捨てた。
　グレーのトランクスがコンモリと膨らみ、そこへ唇を寄せてくる・・・。
　上下のクチビルに胴幹を挟まれた瞬間、得も言われぬ期待感に股間を奮わせた！

　イチモツの震えにスイッチが入ったのか、胴幹を挟む口唇の動きが忙しくなる！
　緩急をつけた挟みつけの最中に差し出した舌先がトランクスを濡らす・・・。
　布切れ一枚がペニスと彼女の接点を緩慢にしている・・・。
　一刻も早く、彼女のクチビルに包まれたい・・・！そう感じる僕の気持ちを汲んだのか、それとも自分が我慢出来なかったのか・・・・。
　彼女の手がゴムを引き下げると、中から飛び出した肉の塊に熱すぎる口唇でカブリついた！

　ジュルジュルと音をたてながら奉仕する人妻のフェラチオに脳髄が痺れた・・。
　ソファーに座ったままの僕と直角に向いた彼女の背中が、上下する頭に合わせて左右に揺れる・・。
　その白い背中に一本残った下着の紐を外し、手首まで滑り落ちたブラジャーから零れた彼女の乳房を脇の下から掬い上げる。
『んんっ・・・！！』
　喉奥深くまでイチモツを咥え込んだ彼女が小さく喘ぎ、掌サイズのバストが心地よい柔らかさで僕を楽しませる！
　乳首を挟み、ゆっくりと回し揉む行為にスカートに覆われたヒップがヒクヒクと跳ねる・・・！
　乳房を弄る手をもう片方の手に任し、余った右手をスカートに伸ばしコチラへたくし上げていく。
　じょじょに現れる彼女のヒップ・・・。スカートの裾が腰までたくし上げられると、ストッキングの中でグレーのショーツが息づいていた・・。
「同じ色の下着だったね・・・」
　自分と同色の下着を履いていた彼女に意味もない感動を憶え、スカートの裾を摘んでいた指を尾てい骨から丸く切り下ろしていく・・。
　体型そのままの小振りな双臀の谷間へ滑らせた指先を、ストッキングとショーツの抵抗を受けながらも深く埋没させていく・・。
　肉棒を頬張る人妻の全身がピクン！と揺れ、欲棒に絡みつける肉唇の動きが活発になる！
　酔いの作用していない我が身で感じるこの人妻の口奉仕は、男のポイントを良く捕らえていると感心させられる・・。
　美形の上に男扱いに慣れた人妻が、期間は解らないまでも男の手から遠ざかっていた不思議さを感じた・・。

　ストッキングの上から陰部を押し込んでいた指を、ウエスト部から素肌へ潜り込ませる・・。
　小振りなヒップを覆うストッキングとショーツが、僕の拳大に膨らんだ・・。
　キツい抵抗をかい潜り、到達した菊門の周辺を小刻みに突く・・！
『・・・・む・・・ふぅ・・・っっ・・・んん！』
　欲棒を頬張る他人妻の喘ぎをＢＧＭに、菊門から進めた指先で潤った肉目の末端から蜜を掬い取る！
　鼻腔から荒々しく息を排出しながらネブられる肉茎が人妻の口内で暴れだし、亀頭が喉に絞り付けられたと同時に熟した肉孔へ中指を落とし込んだ！
　背中を引き絞った和美さんの頭が激しく上下し、蜜穴への指ピストンに対抗する様に肉竿を吸い、絞りこむ・・！
　秘孔を異性の指でほじくられ、反らせた背中をじょじょに赤く染めながら、凄まじいまでの速度で肉竿をネブる他人様の奥方・・。
　僕の太腿が一気に痺れだし、沸き起こる射精感に竿が律動する！
「出しても・・・いいかな・・・？」
　中指の隣に人差し指を合わせ、フェラチオに熱を篭めた人妻の陰部を激しく責めた・・・！！
『んんんっっ！！うん・・・・うんん！！』
　２本指の嵌った下半身を激しく揺すり、苦しげな返事で応えるフェラチオ妻・・。
　その直後、噴射された精液が喉元を満たし、口唇をキツク絞った人妻は、指の刺激によって我が身を引き絞ったのだった・・。


５６

　ソファー上で成し得た口内射精に痺れた身体を背凭れに預けた・・・。
　指は人妻の肉孔へ嵌めたまま、溢れつづける蜜を２本指で掻きだす！
『ああ・・・・・！』
　口内に放たれた男液を飲み干したのち、赤く膨れた唇を大きく開くと感極まった喘ぎを漏らした！
　グチャグチャと淫靡な音を立てる己の陰部を恥らうように、僕の股間に顔を伏せたまま細い腰を夢中で振っては快感に咽ぶ。
　果てた直後だというのに、この人妻の肉孔は早くも快楽の収縮を取り戻す・・・！
　次にこの場所へやって来る、もっと確かな量感・・・。それを求める儚き性欲がとても愛しい・・。
　熟した蜜にふやけた２本指をグッポリと引き抜き、股間に伏せていた美形を両手で挟むと、自分の顔の高さまで引き寄せる・・・。
　官能の涙で濡れた眼を見据えたまま重ねたクチビルに貪りついてくる淫蕩な他人妻・・・。
　弱く奮える身を細い両脚で立ち上がらせ、スカートから順に下半身の纏を脱がしていく・・。
　全裸のまま床に立ち、朱色に染まった肌を痺れさせた人妻をベッドへといざなった・・・。

　スレンダーな姿態を背後から抱すくめ、背中を押して前屈みの態勢を取らせる・・。
　僕の意図を計りかねながらも、前屈みのまま両手をベッドサイドにつく和美さん。
　必然と立ったまま双臀を突き出す格好となった我が身を背後から眺められる事実に、恥かしそうに身を捩る・・。
　羞恥の溜息を漏らす人妻の後ろに膝を着いた僕は、乳白に輝くヒップの両端に手をかけると左右へ割り引いていく・・！
『・・・ああ・・・！いや・・ぁぁ・・・・』
　むき出された肉尻の狭間に僕の視線と外気を感じ、悲しげな声で羞恥心を訴える。
「綺麗なお尻だ・・・・！」
　そう囁いた僕は、谷間の底で息を潜める肛門に舌先をあて、チロチロと舐め始めた・・！
『・・・そ・・そこ・・わぁ・・・・ダメ・・・・ぇぇ・・！』
　一般的ではない場所への弄くりに、床を踏み締める両の脚をカクカクと揺らす・・。
　肛門を舐め挙げる舌先の動きを休めずに、片手の指をすぐ下の陰裂に突き進める！
　ソコは激しいまでに愛蜜をまぶし、熟した淫唇が赤く膨れていた。
　腫れぼったく変質した陰肉を２本指で引き拡げ、膨張した淫核を親指でこそぎ落とすように摩擦する・・。
　同時に舌先に力をこめ、肛門の皺溜りの中心へと挿しいれていく・・。
『ひっ・・・いい・・・・ダメ・・・！！っっ！！』
　立ったまま突き出したヒップをヒクン！と震わせ挙げた声に、この人妻にとって充分この箇所も性感点なんだと確信をもつ！
　排泄器官を快楽のキーポイントとして求めた咲子まではいかないとしても、同じ器官に身を捩る彼女にとっても、甘い刺激を齎すポイントなのだろう・・。

　皺の中心を解すように、舌先をゆっくりと内部に埋め込んでいく・・・。
　同時に行う媚肉への責めにも気を抜かず、淫核を弄くりながら孔の深くまで２本指を挿入し、肉皺の隅々まで捏ねくりまわす！
『アアッッ！ウウ・・・・・！！』
　突き上げる双臀を支える両脚が辛そうに奮え、ベッドサイドに着いた手がシーツをギュッと鷲掴む！
　媚肉から溢れた愛液が僕の手首まで滴り落ち、舌を咥えた肛門が忙しなく収縮する・・。
『もう・・・・ダメ・・・・・です・・・っっ・・・！我慢でき・・・ない・・・・！』
　シーツを握り締めていた手が後ろへと伸ばされ、僕の姿を求めて宙を彷徨う・・・！
　彼女のフェラチオで果てた陰茎が、幾分に強度を甦らせ、再戦可能な状態へと近付いていく・・。
　背徳の孔を弄った舌肉をはずし、彼女の足元から立ちあがった僕は、改めて人妻の口内粘膜を欲した・・！

　前屈みで震える彼女の上半身を立たせ、正面から抱き合うと口唇を重ねた。
　激しく舌と舌を絡ませ、堅くなった乳首を親指と中指で挟んで刺激する・・。
　くぐもった喘ぎを塞がれたクチから漏らした彼女の手が僕の股間へと伸び、粗方復活を遂げた男根を掌で包むと前後へ強く摩擦してくる・・！
　手淫に昂ぶった声を漏らした僕は、彼女の両肩へ手を乗せると、優しく足元へ押し下げていく。
　僕の両手によって下げられた身体を途中からは自分で動かし、股間の前に美形を据えると陰茎をパックリと口唇に含んだ彼女・・。
　竿の根元を片手で掴み、口唇を従えた頭部を幹に合わせて激しく動かす！
　ジュルジュルと鳴る人妻の唾液と、止め処なく漏らす鼻腔からの吐息・・・。
　その官能的な光景を見下ろす僕のペニスはこれ以上無いまでに堅さを甦らせ、前後する口唇の内部に張り詰めた存在を知らしめる！
「和美さんのオ○ンコに嵌めたい・・・・」
　良く動く頭部を撫でて言ったセリフに、膝まづいた彼女の裸身が弾けるように揺れた・・！


５７

　先にベッドへ上がった僕は、銀色の包装を破くと避妊具を息子に装着した。
　薄ピンクの人工物に覆われた反りあがりを見詰めたまま、ベッドへ這い上がってきた和美さん・・。
「欲しい・・・？」
　自分から「嵌めたい！」と叫んでおきながら、一転して人妻からの切望を誘いだすイジワルな僕ちん！
『・・・・うん・・・・欲しい・・・』
　整った顔を欲望で崩し、ゴム付き肉棒に手を伸ばす人妻！
「それじゃあ、好きにしていいよ」
　そう囁いた僕は、ベッドに仰向けになった。
『・・・・そんな・・・・』
　肉棒を垂直に向け寝転がったまま彼女を手招きする・・・。
『もう・・・・いじわる・・・・！』
　美しき他人妻は僕にそう投げかけると、細く長い脚で垂直棒を跨いだ・・！

『うう・・・・・んんんっっ！！』
　根元を握った肉棒の先を蜜塗れの場所が捕らえた。
　細く息を吐きながら、少しずつ竿幹を身体に収めていく・・・。
　小振りなバストを切なく揺らし、口唇を小刻みに震わせながら腰を落としきる・・。
『う・・っ・・・ううっんんっっ・・・・！！』
　体内に収めた男を粘膜で優しく包みながら背中を反らした人妻は、僕の陰毛へと密着させた秘部をゆるやかに前後しはじめる・・。
『あ・・ああん・・・・・いい・・・・』
　シャリシャリと鳴る僕の陰毛があっと言う間に湿りを帯びて無音となる。
　じょじょに速度をあげる和美さんの前後運動・・・！
　ゴムをかぶった肉茎が壺奥の微妙な収縮をキャッチし、腰が自然と突き上がる！
『ああ・・・！！ううううううう！！！！んんん！！』
　垂直に突き登る男根に再び背中を反らし、前後に揺する下半身の動きが止まる・・。
「動きを止めちゃダメだよ・・・」
　彼女のヒップを両手で掴み、腰の上で前後に揺する。
『ああ・・・・・・もう・・・・ダメぇ・・・・・ええ・・・』
　ハダカの上半身を自らの両手で抱き締め、哀愁のこもった素顔で辛そうに喘ぐ・・。
　その哀愁を無視し、掴んだ臀部を荒々しく前と後ろに移動させる！
『うううあああ！！』
　整った顔をクシャリと歪めて叫んだ和美さんは、ベッドにつけていた膝頭を立てると、突如として激しく腰を垂直に躍動させた！
　
　僕の腰上で脚をＭ型に開き、踏ん張りの利かないスプリングを懸命に踏み締め下半身を乱舞させる！
　引き締まった両腕を儚くひろげ、止まらない上下運動に揺れる身体のバランスを懸命にとる・・。
　僕は両手を伸ばすと、羽ばたくように彷徨う和美さんの両手をとり、１０本の指を堅く絡めた。
　切れ長の瞳を細くあけ、こちらを見下ろした彼女は、絡めた指にギュッ！と力を篭めると、何かにとり付かれたように一心不乱に竿を覆った淫唇をスライドさせる！
　己の肉棒が蜜濡れの肉裂に姿を見え隠れさせる様を、昂ぶる意識の中で目に焼き付けていく・・！
　持ち上がるヒップの位置が最も高くくなり、垂直に落とす淫芯と僕の肌とがぶつかる音が最高潮に達すると、振り絞る嬌声を細い唇から撒き散らし、彼女は濃厚なオルガに呑まれたのだった・・。



５８

　それから一ヶ月・・・・。
　新年の慌しさも落ち着いた街並みを二人で手をつないで歩いている・・。
　地元とは違う街並みが寄添う僕達の脇を流れていき、辿り着いた川べりで唇を重ねる・・。
　僕はこの人妻に恋をしていた！
　そして人妻も僕に・・・。

　奈々子から始まった激動の一年は、女講師、女子高生へとその波紋を拡げ、和美という名の女性へと心を落ち着かせた。
　飽くまでも「不倫」の関係だが、それでも僕らは満足していた。
　家庭を壊してまで新しい人生を歩む勇気のない僕達は、人目を忍びながらの逢瀬に出せる限りの愛情をぶつけあっている・・・。
　時には今日のように地元を遠く離れ、誰の目も気にせず手を繋ぎ恋人気分に酔う・・。
　この先、いつ切れるとも知れない細いロープを渡る二人に訪れるであろう決別の日・・。
　だけどその日を覚悟するからこそ、貪欲でいて素直に欲望を求め合い、そして謳歌する。

　舌を絡ませたまま川べりを歩き、県道を川向こうに繋ぐための橋の下で激しく身体をまさぐり合う！
　一桁しかない気温もお構いなしに肌の一部を晒し、お互いの温もりに舌を交互に絡ませる。
　僕の唾液で濡れた乳房を剥き出したままペニスを咥える和美は、この一時を一生のものにするかの様に激しく頭をふる・・！
　屹立する男根の全てが人妻の唾液で湯気を立ち昇らせると、意思の通った動きで肉の交わりへと形を変える・・。
　コンクリートで出来た橋の橋脚に両手をついた人妻のスカートを捲り上げ、陰部を隠す黒のショーツを横へずらし、蜜を滴らせた肉孔へ亀頭を突き挿れていく！
『ああああああああ！！！！！！！』
　背中を深く反らせ、溢れだす淫声を抑えようともせず、背後から肉を抉るペニスに壺ヒダをまとわり付ける愛しい他人の妻・・。
　ひっきりなしに頭上を通過する車の音が彼女の声を掻き消し、川面から流れてくる冷気がハダカの結合部を通り過ぎる。
　小さく締まったヒップが鳥肌をたて、そこを掌で圧迫した僕は寒さを感じさせない程に強いストロークで蜜穴を摩擦する！
　子宮口を一切のムダなく叩き抉る不倫相手に高らかに喘いだ和美は、ガクガクと両脚を揺らすと膣穴を収縮させて果てた！
　その締めつけに僕の竿先からも灼熱のマグマが噴火し、橋の下での立ちバックに終わりを告げる・・・。
　いつ終わるとも知れない背徳の関係は、まだ始まったばかりなのかもしれない・・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　完