第１２話

　祥子の後頭部に右腕を絡ませ、互いの唾液がたっぷりと交わるほど充分に舌を絡ませあう。２人のテンションが一気にあがっていく。長い口づけを終え、祥子の頭からそっと腕を抜き、半身を起こした。祥子はピンク色に染めた唇を半開きにし、軽く目を閉じ頬を桜色染めていた。
　逸る気持ちをおさえ、仰向けになって左右に開いた左の乳房にそっと右手をのせた。祥子はピクッと身を震わせ目を開いて口を開いた。
「小さいでしょ」
「そんなことないよ。僕好みの綺麗なオッパイだ」
　僕は言いながら、乳房を覆っている指先に軽く力をいれた。２０代前半の若妻の乳房は、愛や妻とは違い、弾力性に満ちている。こんな感触を味わったのはいつだったか。
　乳房の質感を数回楽しんでから、親指と人差し指で小指ほどの大きさに膨らんだ乳首を摘んだ。
「あん」
　祥子は初めて艶かしい声をあげ、喉を反らした。
　僕は祥子の反応に嬉しさをおぼえ、尖った乳首に向かって口を近づけた。祥子の身体に残るほのかな石鹸の香りが鼻腔の中にはいりこむ。思い切り舌を突き出して、ペロペロと乳首を舐めあげる。
「あっ、ああん」
　祥子は僕の後頭部に手をあて、僕の髪の毛を掻き毟りながら喘いだ。乳首に吸い付いたり、舌で転がしたりしながら、祥子の股の間へ手をいれた。即座に祥子は股を閉じた来たが、既に僕の右手は女唇を捕らえている。予想以上にそこは濡れている。中指を折り曲げると、抵抗なく膣の中に滑り込んでいく。
「いやっ」
「祥子さん、君のおま○こ、こんなにイヤラシイ液でヌルヌルになっているのに、まだ、決心がつかないのかい」
　中に入り込んだ指をズブズブと根元までいれ、膣壁をなぞりあげた。
「うっ……ん……そんな……恥ずかしいこといわないで……」
「恥ずかしいことなんてないよ。これも本当の君なんだから」
　膣の中から中指を抜いて、祥子の目の前にかざした。粘着質の透明な液体が指全体にまといついている。
「ほらっ、祥子さん、君の体はこんなに正直だ」
　濡れた指先を祥子の開いた唇の中に押し込んだ。祥子は口の中にさしこまれた指に舌を絡ませてきた。
「どうだい？自分のま○汁の味は？」
　唇から指を抜いて、淫らな汁の代わりについた唾液をペロリと舐めあげた。
「ああっ、あなたって……本当に、イヤラシイのね……」
「あぁ、そうだよ。僕はスケベな男だ。祥子さんとセックスしているところを想像しながら、毎晩、オナニーをしているイヤラシイ男だよ」
　僕は身体を起こして祥子の両膝頭に手を置き、力強く左右に開いた。
「あん」
　隠されていた祥子の女の核心があらわになった。
　僕は食い入るように祥子の部分を見つめた。若妻の女唇は驚く程美しかった。その周りには一本の毛も生えておらず、左右に伸びている花びらは殆ど皺がなく薄い。まるで少女のもののようだ。別の生き物のように時折、ピクピクと痙攣するビラビラは開ききっており、ピンク色の膣口から透明な汁がジュクジュクと溢れている。小豆ほどのクリトリスは皮を被ったまま膨らんでいた。
「ああっ、祥子さんのおま○こ、なんてイヤラシイんだ」
「やっ、そんなに見つめないで……」
　祥子はそう言って両手で顔を覆った。恥ずかしそうな行動とは裏腹に、祥子の膣口からは、刺激もあたえてないのにドクドクとイヤラシイ液体が溢れでて、尻の穴に向かって一本の川を創っている
「たっぷりと満足させてあげるよ」
　祥子の股の間にゆっくりと顔を埋めた。汗とおしっこの混ざったようなムンとする香りが鼻を刺激する。頭がクラクラする。決していい香りとはいえないが、この何とも言いがたい雌の匂いは男の性欲をずんずんと高める。
「すけべな香りだ」
「いやっ、シャワーも浴びてないのに」
　祥子の声に視線をあげた。祥子と視線が交わった。僕は祥子を見上げながら舌先を伸ばして小豆ほどのクリトリスをついた。
「あっ！あぁぁん」
　祥子は大きく喘ぎ、背中を反らし、グイッと腰を突き上げた。女唇が唇に押し付けられる。僕は祥子に応じ、左右のビラビラを片側ずつ吸引したり、すぼみの中に舐めたり、小豆をついたりとせわしなく舌を動かした。
「あぁぁ、いいっ。いい、気持ちいい……」
　久しぶりの男の愛撫に女の本能が芽生えてきたらしい。祥子は感情を剥き出しにし、切なそうに喘いだ。
「どうだい。男の舌は？女よりいいだろう？」
　僕は顔をあげて、口の周りについた祥子の汁を拭うこともなく尋ねた。
「はぁぁん。いいっ。気持ちいぃ、もっと、もっとしてぇっ」
　祥子は腰を振りながらせがんできた。
「それじゃあ。こいつはどうかな」
　僕の唾液と祥子の汁でベトベトに濡れている中に人差し指と中指をぴったりと合わせてグイッと差し込んだ。膣壁がギュッと２本の指を締め付けてくる。パラパラと交互に指を動かすと、透明な液に混じって白いものがジュルっと垂れてきた。
「んっ、くぅぅっ……」
　僕は指を入れたまま体を反転させて祥子身体に跨った。おのずといきり立ち刺激臭を放っている肉の塊は祥子の顔に擦りつけられる。祥子は肉の塊を強く握り締め、冠に唇を被せてきた。
「おおっ」
　祥子の舌が滑らかに雁の周りを回転した。堪らずに呻き声をあげた。まだ、若いとはいえ、さすがに人妻だ。男の感じるところを心得ている。
　僕は祥子の動きに負けずに、膣の中を２本の指でかきまわす。祥子はふぅんふぅーんと鼻を鳴らしながら、必死に肉棒にしゃぶりついている。
　指を鍵状に曲げて、Ｇスポットといわれている処を指の腹で押し込んだ。
「あぁぁぁん、やっ」
　祥子は圧迫に耐え切れずに、唇から肉棒をこぼした。
「どうしたんだい？」
　僕は意地悪く言いながら、指を前後に動かしＧスポットを擦り上げた。
「やっ、やあっっ、おかしく、おかしくなっちゃうぅっ」
　祥子は腰をよじって、僕の執拗な指攻めから逃れようとした。しかし、僕はそれを許さずに激しく中を刺激する。溢れ出る汁がピチャピチャと淫靡な音を奏でている。
「あっ、だめぇっ。もれちゃう、いゃぁぁっ！！」
　祥子の中から透明な液がジュバジュバと音をたてながら、勢い良く四方に飛び散った

　僕は潮を撒き散らし、ぐったりとした祥子の中から指を抜いた。２本の指は風呂上りのように皺を浮き出している。
　体を横にずらして、床に尻をつけた。祥子はだらしなく唇を開き、吐息を荒くしながら薄目を開けている。時折、全身にピクッピクッと痙攣を走らせている。
　僕は祥子の髪の毛をなでながら囁いた。
「大丈夫かい」
「……えっ、ええっ。一体、何をしたの……おしっこが出そうになったら、急に頭の中が真っ白になって……」
「おしっこじゃないよ。潮を吹いたんだよ」
　僕は祥子の手をとり、祥子の半身を起こした。祥子は虚ろな目を動かした。
「それにしても、たくさん出たね。ほらっ、あんなところまで飛び散っている」
　祥子の体内から噴かれたものは三メートルほど離れたテレピのブラウン管まで汚していた。
「……ああっ、はずかしい……掃除しなくちゃ」
　祥子はそう言って立ち上がろうとした祥子の腕を掴んだ。
「そんなことは後でいいだろう。もう、僕のチンポも限界だ。君の中にはいりたくて、怒っている」
　祥子は怒り狂う肉棒を見つめ、自らの意思で握り締めてきた。
「ああっ、そうね……すごい。凄く、硬い……それに、ピクピクしている」
「これが欲しかったんだろ」
　祥子は黙って頷いた。
　僕は再び祥子を押し倒して、思い切り股を左右に割った。祥子の股の間にゆっくりと腰を落としていく。肉棒の先端で潤いをなぞった。
「ああっん。焦らさないで……早く、来テッ」
　祥子が肉棒を掴み、自ら腰を突き上げてきた。先端が膣の中に沈みこむ。
「ねえ、早くぅ……」
　祥子に促されるまでもなく、早く若妻の体に入れたかった。ゆっくりと腰を落としていく。亀頭を押し出すように膣壁はきつく絞まっている。力を込めて一気に子宮口に向けて肉棒をねじこんだ。
「ああん。すごい。北村さんのあれ、大きい」
「どういうふうにすごいんだい」
　腰をゆっくりと動かしながら言った。
「あんっ、あたる……あそこにあたるの」
「どうして欲しい？」
「そんなこと恥ずかしくていえないわ……」
　僕はズンと腰を動かした。
「うぐぅっ」
「ほら、もっと淫らになるんだ」
　ズンズンと腰を振り、抽送を繰り返す。祥子の膣壁はギュッギュッと肉棒全体に絡み付いてくる。先ほど愛と交わったばかりなので、祥子のものの良さがはっきりとわかる。
　こんな名器を放っておくなんて、馬鹿な旦那だ。普通の男なら、一分ともたないだろう。そういう自分も、さっきザーメンを絞りだされていなかったら、既に果てているかもしれない。
　僕は腰の動きを止めて、祥子の腕を引っ張りあげた。
「自分で動かしてごらん」
　祥子は僕の首に両腕を絡ませて対面座位の体位で悩ましく腰を使い始めた。まだ、照れもあったのか、はじめは優しく動いていたが、次第に自分の感じるところを求めて激しく腰を降り始めた。
「はぁぁん。もう、だめっ。だめよ。いくっ、いっちゃう」
「くううっ、だめだっ。ぼっ、ぼくも、出そうだぁっ！」
「出しテッ、いっしょに、いっしょに……」
　一瞬、脳裏に生で交わっていることがよぎった。このまま中に出してもいいのか？射精感が引いていくが、祥子の動きがいっそう激しくなったことで、理性が急速に失われていく。僕も絶頂に向けて祥子の尻肉を握り激しく腰を突き上げた。
「あっ、いくっ、いくぅぅぅぅっ」
「おっ、ぐぅっ、ぐううっっっ」
　祥子の両手の爪が背中に食いこんだ。軽い痛みが背中に走ったが、それよりも肉棒の快感の方が強かった。強烈に締め付けてくる膣壁に我慢できずに肉棒は脈打ちドクドクと膣の最も深いところにザーメンを放出しはじめた。祥子の膣壁は放たれるものを搾り出すように更に締めつけを強めた。
　肉棒の脈がとまった。祥子は息を荒くし、腰をピクつかせながら、僕の首に手を巻きつけている。僕の視線を感じたのか、祥子は顔をあげた。自然に互いに唇を合わせた。
「どう？久しぶりのチンポは」
「うふっ、すごく、気持ちよかった」
　精を放ち、満足した肉棒はたちまち力を失っていく。祥子は腰をあげて、僕の肉棒を引き抜いた。栓をはずされた膣口からは、だらだらと白濁したザーメンが流れおちてきた。「ごめん……」
「そんな、心配しなくても大丈夫よ。私、妊娠しにくい体質だから……」
　祥子は僕の不安そうな表情を察し言った。

つづく