第３話

「あっ！奥さん、そんなつもりじゃ・・・・」
　言いかけた言葉を止めた。言い訳ができる状況ではない。僅か２メートル程、離れた２人の間に沈黙の重い空気が流れる。覚悟を決めるしかない。はみ出ている真っ黒いパンティをひっこ抜き、テーブルの上に置いた。しわくちゃになったパンティのクロッチ部は先走る液により濡れていた。
「言い訳はしません。奥さんのパンティでオナニーしていました……。でも、誰のでも良かったわけではありません。前から気になっていた奥さんの下着が窓の向こうに干されていたから・・・。つい、興奮してしまって・・・」
　奥さんは黙ったままである。怒っている雰囲気は無く、見てはいけないものを見てしまい戸惑っているような感じだ。
　沈黙の空気を押し開き、ソファから立ち上がり唖然として立っている奥さんに近づいて行った。正面に立った。奥さんは俯き、視線を落としている。
「だいたい、奥さんが悪いんだ。私が部屋でオナニーしている最中に、こんなに体の線がはっきりと見える服を着て尋ねてきたから、欲情させたんだ……。いいですね、奥さん」奥さんの背中に両手を回し、抱きしめた。奥さんの手からポトリと買ってきたものが床に落ちた。
「私は人妻なんです。それに・・・・」
　俺を見上げながら、やっと発した奥さんの言葉を遮るように、唇を奪いにかかった。奥さんはキスを拒み、顔を背けた。ターゲットを変え、白い首筋へ口付けをした。首筋を上唇と下唇で軽く挟み込みながら舌先を這わす。
「やっ・・・。いけないわ・・・」
　弱弱しい言葉が発せられた。奥さんは耳朶まで真っ赤にさせている。感じているんだ。
「でも奥さん、もう我慢できないんです。僕達２人の秘密です。黙っていれば誰にもばれません。ほら、ずっとここもこんなに大きくなってしまってるんですよ」
　奥さんの体を放して、スゥエットとパンツを脱ぎ、イチモツを晒した。二度も射精を邪魔されたそれは腹にくっつきそうなほど反り返りギンギンに勃起していた。
　慌てたように奥さんは視線反らす。
「奥さん、男のモノを始めて見るわけではないでしょう。どうですか、僕のものは？　ご主人のものより大きいですか？　さあ、恥ずかしがらずに見てくださいよ」
　全身から力が抜けたように、その場にアヒル座りでいる奥さんの目の前に下腹にピタリと張りつくほどに反り返っている肉棒をつきだした。奥さんの吐く息のリズムが乱れている。その荒い息が先端をくすぐる。怒り狂うように青筋をたてているものに引き込まれるように奥さんは見つめてきた。唇を濡らし、肉棒へそっと手を添えてきた。落ちた・・・。
「大きい・・・。こんなになって・・・。こんなに大きいの見たことないわ」
　奥さんは肉棒の形を確かめるかのように竿を何度も握り締めてから、妖しく微笑み立ちよっくりと立ち上がり、自ら服を脱ぎ始めた。セクシーな紫色のブラとパンティが露になった。 急に積極的になった奥さんの行動に戸惑いつつも、自分の妻と殆ど年齢も変わらないであろう二枚の布でしか隠されていない肉体に釘付けになった。欲情の対象からいつのまにか外れていた３０代半ばの妻の弛んだ腹、でかい尻とは正反対である。胸は突き出て腰は綺麗にくびれ、腹の出っ張りは全く無い。
「綺麗ですよ、奥さん」
「光栄ですわ。これでも、男心が少しは分かるんです。その代わり約束していただけますか？」
「分かってます。割り切った大人の関係ですね？お互い、家庭のある身ですから・・・」焦る必要は無い。奥さんの方も肉体関係になることを了承したのだ。勃起したイチモツとは裏腹に、つとめて紳士的に振舞った。
「こうなってしまった以上、私も秘密は守ります。寝室はこっちですわ」
　奥さんが寝室へ行くために背を向けると新たなことがわかった。紫色のショーツは尻肉を覆うことなく細い布によって谷間のみを隠しているティバックであった。なんてイヤラシイ下着なんだ。
　奥さんに続き寝室へはいった。只一つ、クローゼットからパンティを拝借した以外に部屋は変わっておらず、普段、旦那と使ってるであろうダブルサイズのベッドが部屋の中央に位置していた。
「奥さん、素敵だ。想像していより素晴らしい・・・」
　寝室に入るとすぐに背後から奥さんを抱きしめ、勃起したイチモツをお尻に密着させ、ブラジャーの上から乳房を揉んだ。
「ああん・・・いきなり・・・。ねえ、どんな想像していたの？」
「いつも奥さんとこうなることを想像していたよ」
「あん、私のこと想像して、１人でしてたのね。しかも、壁一枚向こうの部屋で・・・。イヤラシイわ・・・」
「そうだよ、奥さん。背中に僕の視線を感じたことはないかい？　廊下で歩いている後姿を目に焼き付けてオナニーしていたんだよ」
　剥き出しの肉棒を奥さんのお尻にグイグイと押し付けた。
「あ、あついわ。あなたのもの、凄く、あつい・・・」
「普段、ご主人と使ってるベッドの上で、たっぷりと楽しもう」
　言いながら背中のブラジャーのフックをはずした。
「今は・・・言わないで」
　肩口からブラジャーを抜き、床に落とした。西洋風の鏡台の鏡に奥さんの乳房がブルンと揺れた姿が写しだされた。
「こっち、向いて……」
　奥さんは振り向いた。さすがに、若い娘ほど張りはなかったが、Fカップの迫力は充分であった。
「そんなに、見つめないで・・・はずかしいわ・・・」
　奥さんは頬をピンク色に染めながら両手を交差して乳房を覆った。
「手をどかして奥さん・・・。もう後には戻れないんだから」
　奥さんの手首を掴み、優しく胸からはがした。何度吸われ、つままれたのだろう。お椀型の乳房の中央にあるこげ茶色の乳首はピンっと硬くなっていた。
「綺麗だ・・・。奥さん」
　乳房を両手で持ち上げ、重量感を味わいながら乳首へ唇を被せた。

つづく