第７話

「あっ・・・奥さん」
　精を放ち、しおれかけた肉棒が再び力を漲らせてきた。それほど、奥さんの舌技は絶妙だった。
「よかったら、上のお口にも出します？ふふ・・・」
　奥さんは舌なめずりをしながら僕を見つめた。なんて、スケベな女なんだ。こんなイヤラシイ女に会ったのは久しぶりだ。全身がブルッと震えた。
「お、奥さん……。奥さんの、その大きなオッパイで、挟んでほしい」
「いいわよ、挟んであげる」
　ベッドの上に立ち上がった。奥さんは膝を立て豊満な胸を支え、肉棒をはさみこんだ。「うふふ……どう？柔らかい？」
　奥さんは手で左右から胸を押し合うようにし、肉棒に刺激を加えていく。むにゅむにゅとしたその感触と揺さぶられる振動で肉棒はどくどくと脈打ちはじめる
「ぅあっ！ああ、すごいよ。奥さん」
　奥さんは淫靡な微笑みをうかべながら肉棒をしごき続ける。透明な液で濡れた谷間のから肉棒の頭が見え隠れする。
「ああっ、奥さん」
「こんなのはどうかしら」
　奥さんはいったん、乳房を離し、唇の隙間から亀頭の先端に向け唾液をたらしてきた。その液を両手で肉棒全体に擦りつけ、再び乳房で挟み込み激しく上下に胸を動かした。肉棒と胸の谷間に入り込んた唾液が滑りを良くし気持ちがいい。
「おっ、おおっ！」
「我慢しなくてもいいのよ！いっぱい、出して！」
「ぅああっ！！　出るぅっ！」
　胸の谷間からのぞく亀頭からドッピュ、ドッピュ、ドッピュと精液が放たれ、奥さんの顎にぶち当たった。顎にかかった一度、出したとは思えないほど真っ白いゼリー状の液が乳房に向けて垂れていく。
　奥さんは大量にかけられた精液を手にとり舌を出し舐めた。
「美味しい、もっと欲しい」
（まいったな）
　さすがに、たてつづけに２回出したし、年齢的なものもあるのですぐには回復しない。とっさに、先ほど見つけたものを思い出し、無言でベッドから降り、クローゼットの扉を開いた。
「なにするの？」
「実は、こんなものを見つけちゃったんですよね」
　再び引き出しを開き、下着の奥から透明な紫色のバイブレーターをとりだした。
「あら、いやだわ」
「こいつって、気持ちいいんでしょ？僕が回復するまでこれでおま○こ、かきまわしてあげますよ」
「バイブよりあなたの太いおちんちんが欲しいの」
（まさか、そうくるとは）答えに窮した。
「あなたも家の主人と一緒ね」
　奥さんは顔を曇らせて、ベッドから降りて僕に目もくれずに寝室から出た。
（まいったな〜、そう言われても、回復しないよ）
　僕はバイブを手にしたままフローリングの床に尻をついた。肉棒は役目を果たし、満足したかのようにしな垂れている。
　奥さんが寝室に戻ってきた。左手に水の入ったグラスが掴まれている。右手の指で白い錠剤をつまんでいる。もしかして、手にしている錠剤は一時、話題になったバイ……なんとかというものではないか。
「これっ、飲んでみて」
「もしかして、これって、例のやつ」
「うふっ、ご想像におまかせするわ」
　奥さんは僕を見下ろしイヤラシク微笑む。錠剤をつまみ口の中に放り込んだ。グラスを受け取り水と共にそれを胃の中に流し込んだ。
「すぐに効いてくるわよ」
　奥さんは僕の横に座り、ふにゃふにゃの肉棒を左手で握って上下にしごき始めた。もう一方の手で陰嚢を優しく撫で回してきた。奥さんの絶妙な指使いにも反応はしない。やっぱり、ダメかと自身を失いかけたとき、急激に全身の血液がそこに集まってり、肉棒が熱くなってきた。
「ほら、どんどん硬くなってきたよ」
　凄い、効果だ。話には聞いていたが、これほど効き目があるとは夢にも思わなかった。奥さんの手の中で肉棒は痛い位に血管を浮き上がらせ、ピクビクと脈打っている。完全に硬さを取り戻した。
「す、すごいよ、これ。なんだか１０代に戻ったようだ」
「でしょ。ねえ、早くしよっ」
　再びベッドにあがると、奥さんは僕を押し倒し、肉棒を掴み膣口にあてがい腰を落としてきた。
「あぁぁ……さっきより大きいみたい」
「奥さんのおま○こも素晴らしい」
　奥さんは僕の腹に手をおき、腰を動かし始めた。クリトリスを擦りつけるように前後に腰を動かす。恥毛と恥毛が擦れあう。結合部から愛液が流れおちてきた。
「ああん。いくっ！いくっ、またっ、またいっちゃう」
　ドサッと奥さんが僕の胸に倒れこんできた。性器は繋がったままだ。また精子を出したくてたままらない。射精に向けて膣内を突き上げた。
「あん、いやっ、だめよ。そんなに激しくしたら壊れちゃう」
　奥さんは僕の突き上げから逃れようとしたが、がっしりと背中に手をまわし押さえつけているので逃れることはではない。
「奥さんがこんなにしたんだから、責任をとってもらわないと」
「ああん。本当に壊れる。だめっ、くっ」
　ズブ、ズブと突き上げ、射精感がこみ上げてきた。
「ああっ、でっ、でそうだっ！」
　奥さんの体を持ち上げ、横にずらした。
「手で、手で扱いて！」
　奥さんは肉棒に手を掴み激しく上下に動かした。
「うっ。おっ、おぉぉっ！」
　精液が宙を舞った。

　☆☆☆☆☆

（う〜ん、腕がしびれる……）
　目を開いた。いつの間に、寝てしまったんだろう。ベッドサイドにある時計の針は午後１時をまわっている。隣には全裸の奥さんが腕を枕代わりにし寝息をたてている。 お腹も空いた。奥さんの頭からそっと腕を引き抜きベッドから起き上がった。
「帰っちゃうの？」
「おこしちゃったみたいですね」
　床に散らばっている衣服を手に取り、身につけ始めた。
「また、会える」
「今日だけっていいませんでした？」
　意地悪く言った。
「意地悪……」
「ははは、冗談ですよ。いつでも会えますよ」
「約束よ……」
　衣服を身に着け、まだ快楽の余韻を楽しむかのようにベッドに横たわっている奥さんに口付けした。
「また、来ますよ」
「ちょっと、待って」
　奥さんは慌てた様子でベッドから立ち上がりタンスを開きガウンを羽織った。
「玄関まで送らせて」
　僕達は玄関で今日の情事を名残惜しむかのように深いキスをした。
「いつ、会えるの…」
「実は家のやつ実家に帰っているんですよ。後、一週間は戻ってきませんから、いつでもお待ちしてますよ」
「必ず、いくわ……」
　僕は奥さんに微笑んでから玄関の扉を開けた。

つづく