３．臼井 麻美（28歳）

　麻美は○○銀行に勤めて８年になる銀行員。
　ショートヘアーでスラリとした美人で独身だった。
　二重の瞼に大きな瞳、小鼻の小さな高い鼻、薄く小さな口唇で、最初は窓口を担当していたが、どうしても接客がぎこちなく、計算センターに異動していた。
　元々、引っ込み思案な性格の麻美は、益々、閉鎖的になっていった。
　同僚とのコミニュケーションも無く、コンピュータ相手の毎日で、当然、男友達も居なかった。
　端麗な顔立ち、スラリとしたスタイルだったので、尚更、淋しく感じられた。

　そんな麻美の唯一の楽しみは、映画鑑賞だった。
　麻美の住むマンションの１階には、ビデオレンタルショップがあり、麻美は毎日のように通っていた。
　映画館に行くのは稀で、書店には頻繁に行っていた。
　ある日のこと、いつものようにレンタルショップへ行くと、順番に借りていたビデオが貸し出し中になっていた。
　翌日もその次の日も貸し出し中で、麻美は珍しく苛立っていた。
「あのぉ〜○○のビデオは、いつになったら返却されますか？」
　麻美は店員に尋ねた。
「明日が返却日になっていますが・・・」
　麻美は少しホッとして自宅に戻った。
　翌日、仕事を終えてショップを訪ねた麻美は愕然とした。
　まだ貸し出し中のままなのだ。
「あのぉ〜○○のビデオの５巻は？」
「あぁ、今日、返却されたんですが、すぐに貸し出されました」
「えっ！・・・今度は、いつ？」
「一応、３日後になっていますが・・・」
　店員は暗い感じの麻美に、怪訝な表情で答えた。
（もぅ、我慢できないわ！でも・・・他の店の会員になるのも・・・）
　麻美は仕方なく３日待つことにした。
　そして３日後の夕方、麻美は急いでショップに向かった。
「すみません・・・○○のビデオの５巻は？」
「あぁ、またですか〜少し前に貸し出されました」
「えっ！一体いつになったら・・・？」
「そうそう、忘れていました。借りた方が、次の方が急ぐようなら、メールを下さいと、メールアドレスを書いていきましたが・・・」
「そうですか！じゃあ、教えてください！」
　麻美はメモを受け取ると部屋に戻った。
　麻美はメアドの人間がどのような人間か分からないので少し迷ったが、所詮メールならばとメールすることにした。
『わたしはマミと申します。ビデオショップでメアドを聞きました。○○のビデオの５巻を観たいと思い、メールしました。いつショップに行けば良いのか？教えてください。宜しくお願いします』
　まもなくメールの返事がきた。
『奥山と申します。何日も待たれていると聞きました。明日には返却しますので、店員に言っておきます』
（良かったわ〜いい人で・・・明日、明日！）
　麻美はやっとホッとした気分になった。

　翌日、仕事を終えた麻美は、やっと待望のビデオを借りることが出来た。
　夕食も摂らずビデオを観終えた麻美は、お礼のメールを送った。
『やっと観ることが出来ました。ありがとうございました』
　そうすると、奥山から返事のメールが届いた。
『良かったですね！マミさんは、映画がお好きなんですね!?僕も洋画は大好きで、ジャンルに関係なく観ます。マミさんは、好きな俳優とかジャンルがあるのですか？』
　このメールのやりとりがキッカケで、ふたりのメール交換が毎日のように続いたのだ。

　半月が過ぎた頃、奥山からのメールに写真が添付されていた。
（これ・・・わたしだわ！・・・どうして奥山さんが・・・？）
『決して、ストーカーでもなければ、変質者でもありません！この写真は、偶然、ビデオショップで店員に聞いて、思わず、デジカメで撮らせて頂いたものです。あまりにも美しいので、ビックリしているうちに、マミさんの姿が店内から消えていたのです。申し訳ないので、本日、添付させていただきました』
（そうだったんだ・・・えっ！でも・・・美しい、なんて・・・）
　そう思いながら、麻美はあらためて添付の写真を見直した。
（ふぅ〜ん・・・なんか生き生きとして煌いてる感じだわ・・・日頃のわたしじゃないみたい・・・結構、いい女かも？）
　麻美は撮られた写真を見ながら、少し、嬉しい気分だった。

　さらに３日後、あらたな写真が添付されてきた。
『駅前の書店で真剣な表情で本を探すマミさんを見つけ、またまた思わすシャッターを切ってしまいました。その真剣な横顔が凛として知的な美しさに満ち、あらためてマミさんの美しさに感動してしまいました』
（えぇ〜っ！まさかぁ〜？）
　麻美は奥山の所感に大袈裟な表現を感じ、撮られた写真をジックリ見ることにした。
（・・・・・・う〜ん、結構、いいかも・・・言われてみれば、確かに知的な感じだけど・・・）
　麻美は返信メールを送った。
『偶然とは恐ろしい？ものですね！わたしばかり写真を撮られて・・・是非、奥山さんの写真も送ってください！』
『僕なんか、マミさんをガッカリさせるだけです。それでも宜しければ、送りますが・・・？』
『奥山さんのイメージ・・・勝手に想像しています。でも、写真を見た結果、メールを送るのを止める、なんてことはありませんよ！素敵な感性を持ってらっしゃる奥山さんですから・・・』
　まもなく奥山から写真が添付されたメールが届いた。
（へぇ〜想像よりハンサムだわ・・・意外！）
『ハンサムな奥山さん！驚きました！どこかでお会いしたら、声を掛け合いましょうね！』
『了解です！マミさんは、スタイルもいいから、また写真を撮らせていただけると、嬉しいのですが・・・？』
『奥山さんのご職業、写真と関係あるのですか？』
『いえいえ、写真は趣味です。マミさんのショートヘアー・・・もっとサイドを後ろにすれば、今以上に、美しさが際立つような気がします。世の男性が声を掛けづらい感じで、僕はホッとしています』
『どうして？ホッとするのですか？』
『大勢の男性から声を掛けられてしまうと、僕などは相手にされないと思うので・・・』
　奥山は麻美を言葉で心地良くしようと思っていた。
　麻美は自分でも気づかなかった自分を発見した気分だった。
（こんな風に言われたことも無ければ、単直に誉められたことも初めてだわ・・・奥山さんて、本当のわたしを引き出してくれそうだわ・・・）
　知らず知らずのうちに、麻美は奥山の術中に嵌っていた。

　日後、奥山は麻美の好みそうな新作の洋画ビデオを持って、ビデオショップに向かった。
（この時刻なら、必ず居るはずだ！このビデオは、まだショップに並んでいないから、きっと・・・）
　奥山は麻美との距離を一気に縮めることを目論んでいた。
「すみません。麻美さん、奥山です」
　奥山は麻美の姿を見つけ、何気なく傍によって声を掛けた。
「あっ!?奥山さん！」
「お約束どおり、声を掛けさせていただきました」
　麻美は少し戸惑いを見せたが、すぐに落ち着いて応対した。
「ビックリしました。本当に逢えるなんて・・・」
「僕も、まさか今日、こうして逢えるなんて・・・どうです？そこでお茶でも飲みながら・・・」
「えぇ」
　ふたりは、すぐ隣の喫茶店に入り、話しを始め、映画の話から書籍まで意気投合し、話しが弾んだ。
　１時間ほど経った頃、奥山は例のビデオの話しを始めた。
「実はコレなんですが・・・」
「えっ!?何のビデオ？」
「○○○○の最新版で、まだ市場に出てないんです」
「えぇ〜っ！すごぉ〜ぃ、どうしてそんなのが手に入るのですか？」
「ハリウッド直輸入！・・・向こうに知り合いが居て、それで・・・」
「そうなんですか〜いいな〜すぐにでも観たいですね！」
　奥山は少し考えている振りをし、切り出した。
「どこかで一緒に観ることが出来れば・・・」
　麻美は奥山の言葉にドキッとし、しばらく考え込んでいた。
「今度、いつ逢えるか分からないし・・・困ったなぁ〜」
「・・・・・・だったら・・・わたしのところで・・・」
「えっ!?麻美さんの住まい、近くなんですか？」
　奥山は麻美に悟られないように言った。
「実は・・・隣のビデオショップの上のマンションに・・・」
「えぇ〜っ！そうなんですか！だったら一緒に観れますね！」
「えぇ・・・」
「うん？何か不都合でも・・・彼氏が居るとか？」
「い、居ませんよ！そんなもの」
「じゃあ、行きましょう！」
　奥山はハッキリしない麻美を促し、席を立ってレジに向かった。

　麻美は奥山の後に続き、マンションに案内した。
「いいお部屋ですね〜最上階の角部屋なんて」
「まぁ、見晴らしはいいけど・・・」
「しっかり片付けられていて、麻美さんの性格が分かりますね！」
「いえ、今日は偶然でして・・・いつもは、週末に片付けるので・・・」
「じゃあ、早速・・・」
　奥山はビデオを麻美に手渡し、スファに並んで観始めた。
　夜、マンションの一室に若い男女が・・・
　そんな雰囲気より、ふたりは夢中になってビデオを鑑賞した。
「あぁ〜いい映画でしたね！」
「えぇ、最後は、少し哀しすぎる気が・・・」
「そうですね・・・愛し合う男女の心の動きが上手く表現されて・・・」
「・・・・・・・・・」
　麻美は少し涙ぐんでいた。
（初心な感じ・・・年齢の割に経験が浅いのかな？）
「でも・・・麻美さん、ラストの方の激しく求め合うシーン、ほとんど観ていなかったでしょ！どうして？」
　麻美はドキッとして奥山を見た。
「あの時のセックスが激しいからこそ、ラストが生きるのに・・・男女の絡み・・・キライなんですか？」
「いえ、別に、そう言う訳じゃ・・・ただ・・・ちょっと・・・」
「僕のせいですか？僕が傍にいたから、恥かしくて・・・？」
「えぇ、まぁ・・・」
「まさかセックス恐怖症？」
「いえ・・・長い間、男性とお付き合いしてないので・・・」
「そうなの!?勿体ないなぁ〜こんなに素敵なのに・・・世の中の男性は、見る目が無いのか？そうか！麻美さんがあまりにも美人なので、誘いづらくて・・・」
「そんなぁ〜」
「でも・・・僕もオトコなんだけどなぁ〜」
「奥山さんは、メールで結構、いろいろお話ししてたから・・・あまり抵抗なく、お会い出来たけど・・・それでも、やっぱり・・・」
「へぇ〜じゃあ、僕をオトコとして意識してたんだ」
　奥山は麻美の顔を覗き込むようにして言った。
「あ、当たり前ですよ！夜、ふたりきりなんて！」
　カシャッ！
　奥山が麻美の表情をカメラで撮った。
「えっ!?何？」
「凄く可愛い表情してましたよ！」
「えっ？いやぁ〜恥かしいわ！」
「じゃあ、見てみますか？」
　そう言うと、奥山はデジカメの液晶に、今の写真を表示した。
「ほら、やっぱり！いい顔してますね！」
「・・・・・・・・・」
（わぁ〜いつものわたしじゃないみたい・・・自分で言うのも可笑しいけど・・・うん、結構、可愛いわ！）
「いつもこんな顔してるのかな？毎日、大勢の男たちに誘われちゃうんじゃない？」
「ま、まさか！毎日、コンピュータが恋人みたいなもので・・・計算センターなんて、味っ気の無いものですよ・・・」
「そうか、麻美さんは、銀行の計算センターが勤め先でしたね」
「ふぅ〜結構、退屈な職場で・・・どうしても暗くなって・・・」
「勿体ないなぁ〜こんなに素敵な女性が・・・それじゃ、ビデオを置いて帰りますから・・・ひとりでなら、あの激しいシーンも観れるでしょ？もう一度、ゆっくり観直してください。それと・・・あと、アメリカから送ってきたビデオが何本か・・・」
　奥山はバッグから包みを出した。
「こっちは、何が入っているのか？僕も観てないので・・・いい映画が入っているといいけど・・・これも置いて行きますので、暇な時にご覧下さい」
「えっ、いいんですか？奥山さんも観ていないのに・・・」
「えぇ、観たかったのは、今の映画だから・・・後は何を送ってきたのか？じゃあ〜」
　奥山は麻美に包みを手渡し、部屋を後にした。

　奥山が帰った後、麻美は紅茶を飲み、入浴した。
「ふぅ〜本当にドキドキしちゃったわ！あんなに緊張したの、久しぶり・・・もう忘れるくらい・・・奥山さんの体温を感じながら、あんなシーン観られないわ！」
　麻美は独り言を呟きながら、ビデオを巻き戻した。
「この辺から・・・」
　画面では、主人公の男女が激しく淫欲を貪りあっていた。
「凄い・・・最近、こんなこと・・・」
　麻美はストーリーより、セックスが気になっていた。
（そう言えば、もう何年してないのかしら・・・？銀行に入って・・・・・・えっ、もう、８年近くも・・・）
　ビデオをデッキから取り出し、寝ようと思ったが、奥山が置いていったビデオが気になり、包みを開封した。
「えぇ〜と・・・知らないタイトルばかりだわ・・・」
　５本あったビデオのうち、適当に１本デッキに入れ再生した。
『アッ、アァ〜〜ン・・・』
「えっ！何？」
　麻美は慌てて画面を見ると、そこには外人の男女が絡み合っていた。
「す、すごぉ・・・ぃ・・・、ノーカットだわ・・・」
　初めて観るノーカットのビデオに、麻美の目は釘付けになった。
「あのオンナの人、大胆だわ！でも、本当に楽しんでるみたい・・・えっ!?うそ・・・わぁ〜お尻・・・そうだわ、お尻に入れてる・・・」
　画面では、アナルセックスのシーンが映し出されていた。
「痛くないのかしら・・・？あぁ、気持ち良さそう・・・はぁ、はぁ・・・本当に・・・・・・あっ！イッてるわ！お尻でイッちゃってる・・・」
　麻美は息を荒げ、夢中になって観ていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・本当に感じるのかしら？」
　麻美は自分の指で、お尻の穴に触れてみた。
「あっ！・・・・・・はぁ、はぁ・・・か、感じるわ・・・ふぅ、ふぅ・・・自分でも感じるのだから・・・オトコの人にしてもらったら・・・あっ、イヤだ〜今、奥山さんの顔が浮かんじゃった！」
　麻美は今まで経験したことのない激しいセックスシーンに、信じられないほど興奮していた。
（わたし、セックスには淡白だったはずなのに・・・）
　ベッドに入っても、ウズウズと淫唇が疼き、なかなか寝付けなかった。

　翌日、麻美は仕事から帰り、残りの４本のビデオを観ることにした。
（まさか、みんなエッチなビデオじゃないわよね・・・）
　半分、そうであって欲しいと期待してる麻美だった。
　先に４本全部をチェックしてみることにした。
「あっ！・・・これも・・・」
　４本のうち３本は未公開の洋画で、１本はハードコアだった。
　麻美は迷わず１本のノーカットビデオをセットした。
　オトコ３人にオンナ１人のセックスが展開された。
「すごっ・・・えっ！口に咥えて、上から入れて・・・後ろから・・・本当にこんなことするの・・・気持ち良さそう・・・ふぅ、ふぅ・・・」
　麻美は火照った身体のまま浴室に向かい、バスタブに沈めた。
「ふぅ〜はぁ、はぁ・・・凄かったわ・・・」
　そう呟きながら、自分の手で乳房を揉み、淫唇を弄った。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ダメだわ！自分じゃ感じない！」
　オナニーなど経験の無かった麻美は、自分の火照った身体を鎮めることが出来なかった。
　洗面所で大きな鏡に自分の裸体を映し、溜息をついた。
「このまま終わっちゃうのかな・・・わたしの人生・・・」
　無駄肉のない引き締まった身体を見ながら、麻美は自分の毎日に溜息していた。
（そうだ！奥山さんにメールしないと・・・）
『昨日はビデオありがとうございました。あれから、ちゃんと観直しました。お借りしているビデオ・・・いつお返ししたらいいでしょうか？包みに入っていたビデオは、まだ観ていませんが・・・やはり、先に奥山さんが観てからじゃないと・・・』
　まもなく奥山から返事がきた。
『麻美さんの都合の良い時に伺います。日時をお知らせ下さい』
　麻美は少し迷っていたが、返事を出した。
（来てもらうと・・・なんとなく意識しちゃって・・・でも・・・奥山さんとなら・・・でも・・・あぁ、困ったわ・・・）
『明後日、金曜日の夜７時なら部屋に居ます』
　いろいろ考えたが、短い１行になってしまった。

　金曜日になった。
　麻美は軽食を摂ってマンションに戻り、部屋の片付けをし、入浴をして奥山の来るのを待っていた。
　ピンポ〜ン・・・
（あっ、奥山さんだわ！時間通りね・・・ふぅ〜）
　麻美はドアを開けて奥山を迎え入れた。
「今晩は〜あれっ!?麻美さん、シャワーを使いました？」
「えっ？えぇ、帰ってきてから片付けをしてたら汗ばんで・・・さっき、お風呂に入って・・・分かります？」
「えぇ、いい匂いがしますよ」
「そうですか〜」
「麻美さんの匂い、いい匂いですね！頬も艶々して・・・」
「あっ、どうぞ！コーヒーか紅茶、飲みますか？」
　麻美は少し恥かしくなり、奥山を座らせて聞いた。
「じゃあ、コーヒーを」
　麻美はキッチンに立って支度を始めた。
（いい身体してるなぁ・・・顔も一級品、身体も・・・）
　奥山は麻美の後姿を舐めるように観察していた。
　まもなく麻美がコーヒーと紅茶を持ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう・・・それにしても、麻美さんのプロポーション、抜群ですね？」
「えっ？そんなことありませんよ！どうして分かるんですか？」
「ノースリーブのワンピース・・・後姿を見ていれば分かりますよ」
「あぁ〜！奥山さん、エッチな目で見てたんですね〜」
「ハハハ〜一応、オトコですから」
「これが、あのビデオで・・・こっちが包みの・・・」
　麻美はビデオを奥山に手渡した。

　奥山は包みが開封されているのを見て、
「あれっ？こっちのビデオは観ていないんじゃ？」
「えぇ〜タイトルを見たら、よく分からないのばかりだったので」
「そうですか・・・」
　奥山は１本ずつタイトルを見て、
「そうですね・・・知らないのばかりですね・・・せっかくだから、とりあえず、１本、観てみましょうか？」
　そう言うと、奥山はビデオデッキに１本セットした。
「あっ・・・」
「えっ？どうかしたんですか？」
「いえ・・・今日は観ないかと・・・」
「だってメールに書いてあったじゃないですか。『先に奥山さんが観てからじゃないと・・・』って。今日は金曜日だし、せっかく一緒に居るんだから・・・」
　そんな会話をしているうちに、ビデオの再生が始まった。
「何だ、これ・・・!?」
　奥山が麻美を見ると、麻美は目を伏せていた。
「これ、ノーカットのセックスビデオ・・・しかもアナルセックスの」
　麻美は音声だけで、記憶が蘇ってきていた。
（丁度、後ろから入れてるところだわ・・・はぁ、はぁ・・・）
（麻美、観たんだな！すっかり息を荒くして・・・フフッ！）
「仕方がない奴だな〜こんなのを送ってきて・・・まぁ、たまにはいいかな！ねぇ〜麻美さん！」
「えっ!?えぇ・・・わたしにはチョッと・・・刺激が強いわ！」
「もっと大胆に積極的にならないと、いつまでも男性とお付き合いできませんよ！
麻美さんは、美人だし・・・スタイルもいいんだから・・・」
「でも、もう８年近く、男性とは・・・」
「８年！そうなんですか・・・長いですね〜８年というと・・・10代の頃しかセックスしてないのですか？」
「え、えぇ・・・」
「信じられないなぁ〜欲求は無いのかな・・・？今、28歳ですよね・・・もう子供じゃないし・・・やっぱり、もっと明るく積極的にならないと・・・一番いい時が過ぎてしまいますよ！勿体ない」
「・・・・・・・・・」
　麻美は俯いたまま黙っていた。

　奥山は胸の内ポケットから櫛を取り出した。
「チョッといいかな？」
「えっ!?」
「最初から気になってるんだけど・・・横の髪を・・・」
　奥山は麻美のショートの髪を櫛で後ろにもっていった。
「やっぱり！絶対、この方がいいよ！素敵な顔をもっと出して・・・颯爽とした感じで・・・」
　麻美は立ち上がって洗面所の鏡に自分を映した。
「こっちの方がいいですか？・・・確かにハッキリするけど・・・」
「アクションすることです！何でも挑戦して！」
（そうかも・・・いつの間にか、すっかり暗くなって・・・会社と自宅以外は、本屋とビデオ屋さんだけじゃ・・・）
「ほら、ここに座って！参考に少し観ようよ！」
　奥山に促され、麻美は奥山の隣に座り、ビデオに視線を向けた。
　画面には外人のオンナが後ろから挿入され、何とも言えない気持ち良さそうな表情で淫悦の声を上げていた。
　何気なく麻美の素肌の太股に、奥山は手を置いた。
（えっ!?何？）
　麻美は奥山の横顔を見たが、奥山は無言でビデオを観ていた。
　奥山の手が少し動くたびに、麻美は身体が痺れるような気がした。
（あ、あぁぁぁ・・・ふぅ、ふぅ・・・アソコが・・・濡れてる・・・）
　しばらくすると、奥山が麻美に言った。
「麻美さん、自分からアクションして！まさか、このまま結婚もしない気？」
　結婚願望はあったが、最近ではすっかり諦めていた。
（やっぱり、このままじゃ・・・）
　麻美は少し考え込んでいた。

　麻美にとっては長いようで短い10分が過ぎた。
（奥山さんなら・・・優しそうだし・・・）
　麻美はスクッと立ち上がり、ワンピースを脱ぎ、すぐ脇のベッドの上に仰向けになった。
「どうしたんです？」
「わたし・・・変わりたい・・・だから・・・お願い・・・」
「僕でいいの？」
「えぇ、奥山さんだから・・・こうすれば、変われそうな気が・・・もっと皆と明るく付き合いたいし・・・だから・・・」
　奥山は麻美のブラとスキャンティを優しく脱がした。
　麻美は処女のように小刻みに震えていた。
「震えてるよ・・・よそうか？今なら、まだ・・・」
「うぅん！大丈夫！ふぅ〜っ・・・」
　麻美は目を閉じたまま、大きく深呼吸をした。
　奥山はデジカメを取り出し、麻美の裸体を撮り始めた。
「麻美さん、目を開けて！先ずは、大胆になろう！カメラの前で自分を大胆に表現して！」
「えっ!?・・・恥かしいわ・・・」
「それじゃ、何も始まらないよ！」
　麻美は起き上がってポーズをとり始めた。
　何枚も撮っているうちに、麻美は次第に大胆になっていった。
（なんか、楽しいわ！撮られてるのに、いい気分・・・）
「いい顔になってきたね！うん、いいよ〜その調子だ！」
　奥山は盛んに麻美に声を掛けていた。

　数十枚ぐらい撮った後、奥山はカメラを置いて自分も裸になった。
（わっ！奥山さんの・・・もう大きくなってるわ！凄い・・・）
　麻美は思わず目を閉じたが、思い直して再び目を開いた。
「もう、いいだろう・・・それじゃ・・・」
　奥山は麻美の裸の身体を抱いて、優しくキスをし、ベッドに仰向けにした。
「いい写真が沢山撮れたよ・・・とても素敵になってる。それにしても・・・素晴らしいプロポーションだね！一部分だけ不自然に大きかったり小さかったりということもなく、美的なバランスが抜群だね・・・」
　確かに麻美の身体は魅力的だった。
　小さな顔に細い首、浮き出た鎖骨の下には、洋ナシを膨らませたような柔らかそうな乳房・・・小さな乳首。
　括れた腰の下には、膝から股間までが長い太股が伸びていた。
　下腹部の下には、細く柔らかな恥毛・・・既に淫らな液が光っていた。
　身長は160cm余りなのだが、肌もキメ細かくキレイだった。
　背面は、背筋からヒップラインまで流れるような曲線で、いきなり舐め、撫で回したい衝動に駆られる身体だった。
「触るのが勿体ないような乳房をして・・・素敵だよ」
　今日、奥山は、言葉と舌と指で麻美を馴れさせようと考えていた。
（８年か・・・セックスレスのブランクが長いから・・・）
　奥山は乳房から下腹部、太股から足の指まで舐め愛撫し、淫唇は避けて麻美の身体を反転させ、背筋からお尻へと続けた。
（30分ぐらい経ったかな・・・ぼちぼち使い込んでいないオ○○コを解してやるかな）
　麻美は久しぶりのオトコによる愛撫に最初は固くなっていたが、奥山の長い丁寧な愛撫に、少しずつ緊張が解けていった。
（10代の頃の経験なんてセックスとは呼べないわ・・・身体中が火照って・・・あぁぁ・・・早く何とかして〜〜）
　麻美はビデオによる興奮と直接の愛撫で、熱くなっていた。

　奥山は麻美の股間に顔を埋め、柔らかな陰毛の下の口唇を見ていた。
「キレイな下の口だね・・・」
「い、イヤ・・・み、見ないで・・・恥かしい・・・」
「それじゃダメだよ。もっと大胆にならなきゃ！自分から曝け出して、感じさせて！って思わないとね！」
「はぁ、はぁ・・・そ、そうね・・・」
　薄桃色の淫唇を広げると、小さな肉芽が淫液に濡れて光り、その下には、キレイなピンク色の淫壷が息づいていた。
　奥山は指と舌で小さな肉芽から愛撫を始めた。
「あっ！・・・ぁはぁぁ〜ふぅ、はぁ、ぁぁぁぁ・・・」
　麻美は奥山の愛撫に敏感に反応していた。
　時間を掛け、奥山は淫壷に指を１本入れてみることにした。
（おぉっ！キツイなぁ・・・処女のオ○○コのようだ・・・こりゃ、解すのに時間がかかるなぁ〜後ろもあるし・・・麻美は、ビデオでお尻にも興味を抱いたようだけど、アナルは当分、開発出来そうも無いかな・・・）
　奥山は優しく淫壷の周囲から愛撫を始め、淫壷の中のスィートスポットを探そうと思い、時間を掛けた。
「あぁぁぁ・・・ぃぃぃ・・・はぁ、ふぅ、あぁ、ぅぅぅ・・・」
（何か・・・もぅ、おかしくなりそう・・・これが前戯なの・・・わたしの知ってるセックスは、すぐに入れて・・・あぁ、いいわ〜）
　麻美は巧みな奥山の前戯に夢中になっていった。
　20分・・・30分・・・
　小さな肉芽を舐めながら、指で淫壷の中を弄っていると、麻美に明らかな反応が出てきた。
「あふぅっ・・・あ、あ・・・はぁ、はぁ・・・いっ・・・うふっ・・・いぃ・・・」
（オルガを経験したことはあるのか？）
　奥山は半信半疑のまま、麻美を絶頂に導こうと思い、肉芽への舌の愛撫と淫壷への指の愛撫を、畳み掛けるようにした。
「あっ、あっ、あ、あぁぁぁ・・・いっ！・・・はぁあっ・・・・・・うわぁあああああ〜〜〜〜」
　麻美は両脚を突っ張り、身体を捩って淫悦の波に震えた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・ふぅ、すごぃ・・・ぁぁぁ・・・」
（こんなの初めてだわ！身体が・・・自分の意思とは関係なく・・・）
　１時間近く掛けた奥山の愛撫に、麻美は初めての快感を得た。

　奥山の愛撫は続いた。
「あっ！あふっ・・・あ、あ、ダメ、触られただけで感じちゃうぅぅ」
　麻美は奥山が触れるたびに声を上げ身体を震わせた。
　乳房でも細い腕でも、どこを触っても麻美は歓喜していた。
「感じてる麻美さん、また違った魅力に溢れてるよ」
（まだ挿入には早い・・・もっと狂わせないと・・・）
　奥山は敏感になっている淫壷とクリトリスを再度責め始め、さらに菊蕾への愛撫を加えた。
　指先で触れるか触れないかのような微妙なタッチを繰り返した。
「あっ、はっ・・・ぁ、ぃ、あわゎゎゎ、い、いぃぃ・・・はぁ、はぁ」
（自分で触るのとは大違いだわ！お尻も・・・感じるぅぅぅ・・・）
　ビデオで触発されたお尻の快感は、麻美を充分悦ばせた。
（ビデオのオンナの人みたいに、もっと感じたい！）
　奥山は舌先を細くし、菊蕾の中心から周囲を刺激し、菊壷の浅いところまで差し込んで愛撫した。
「あ、あぁ、ぁぁ〜ん・・・ふぅ、はぁ、ぃぃぃ・・・」
　奥山は人差し指の第一関節・・・第二関節と、少しずつ深く挿入し、淫壷と同時に菊壷も責め続けた。
（もぅいいかな・・・前戯で１時間半か・・・）
　麻美は既に前戯だけで淫悦に浸っていた。
　奥山は麻美の両脚を持ち上げ、肉棒を淫壷に少しずつ挿入し始めた。
「うっ・・・あっ、あ、あ、あぁ・・・はぁ、はぁ、ふぅ・・・」
　ミシミシと軋むような音が聞こえるかのようなキツイ中を、奥山は肉棒をゆっくり挿入した。
（痛がるかと思ったが、時間を掛けた甲斐があった・・・）
　奥山は肉棒を根元まで挿入した後、しばらくジッとしていた。
「麻美・・・大丈夫？」
「はぁ、はぁ・・・奥山さん・・・凄く、いぃゎ・・・これがセックスね」
　８年ぶりのセックスは、麻美の眠っていた淫欲を起こしたようだ。
（いぃ感触だ・・・油断してると、こっちがイキそうだ・・・）
　奥山はゆっくりと挿入を繰り返し、次第に変化をつけていった。
「あぁああああ〜〜〜イヤァ〜いぃ〜あぁ〜もぅ・・・・・・」
　何度も繰り返し寄せる快感の高波は、前戯の時に感じた小さなオルガとは比較にならないほど大きかった。
　麻美は奥山の身体にしがみついて淫悦に震え、繰り返しさらなる快感を求めていた。

　土曜日の朝・・・麻美は奥山の肉棒を握ったまま眠っていた。
（可愛いオンナだな・・・顔もスタイルもセックスも・・・さて、目が醒めたら、また感じさせて・・・）
　奥山は昨夜から考えていた。
　金曜日の夜から日曜日まで、麻美を狂わせようと・・・。

　しばらくして麻美が目覚めた。
「おはよう・・・」
「おはようございます・・・」
　奥山の胸の中で、少し恥かしそうに麻美が答えた。
「握ってる僕のオ○○○ン、どうするんだい？」
「えっ!?あ・・・ご、ごめんなさい！イヤだわ〜わたし・・・」
「イヤ、嬉しいよ！僕のをそんなに・・・」
「・・・・・・・・・」
　麻美はハッとして奥山の肉棒から手を放すが、また、そっと握りなおし、愛しそうに弄っていた。
「今日も、昨日の続きをしたいかい？」
「・・・・・・・・・」
　麻美は無言のまま奥山の胸の中で頷いていた。
「麻美はフェラの経験は？」
「・・・・・・８年前に少し・・・そう言えば、わたしばかり・・・ごめんなさい、気づかなくて・・・」
「あ、いいんだよ〜麻美が悦んでくれれば・・・今日も・・・明日も・・・気持ちいい時間を過ごしてほしい」
「ありがとう・・・」
　麻美は奥山との時間以外、全く考えられなくなっていた。
　体位を変え、場所を変え、時間を惜しむように淫欲を貪った。
「オルガを感じるたびに魅力的になるね！」
「うふっ・・・なんか自分じゃないみたい・・・」
（でも・・・お尻にも入れてみたい・・・あのビデオみたいに・・・）
　奥山はあえてアナルセックスを避けていた。
（まだまだ、ゆっくりと仕上げるんだ）
　それでも麻美は充分すぎるほど、それ以上に満足し、奥山とのセックスに夢中になっていた。

　それからは８年間の空白を埋めるように、麻美は時間の許す限り奥山を求め、奥山もそれに応えた。
（奥山さんとなら・・・結婚？・・・他の人とも？）
　麻美は次第に自信のようなものが出てきていた。
　他のオトコとのセックスも経験したいという気持ちの反面、奥山を絶対に失いたくないという気持ちが交錯していた。
（奥山さんだけで充分すぎるのに・・・わたしったら・・・）
　そんな気持ちも、奥山に抱かれれば、一瞬にして消え失せ、奥山だけが全て・・・という気持ちになる麻美だった。

　そんなある日、奥山がＣＤ−Ｒを持ってきた。
「黙って言うとおりにしてくれないか？」
「えっ!?何・・・」
「僕を信じて・・・今から言うことに疑問を感じると思うけど、何も聞かないで言うとおりにして欲しいんだ！約束してくれるなら、話すけど・・・」
（何なの？わたしを試してるの？どっちにしても聞くしかないわ）
「どうだい？」
「えぇ、いいわ！あなたの言う通りにする」
　麻美は真剣な表情で奥山の顔を見た。
「計算センターの端末に、このＣＤをセットして欲しいんだ」
「えっ!?それって・・・」
　麻美は犯罪の匂いを感じて聞き質そうとしたが思いとどまった。
（わたしに犯罪をさせるはずが無いわ！聞いちゃいけないんだ！）
「決して君には迷惑掛けない！ただ、不審に思われるから、誰にも操作しているところを見られないように・・・」
「ただ、セットすればいいの？」
「あぁ、自動的に書き込みするから、完了すれば自動的に出てくる」
「書き込み？」
「知らない方がいい・・・どうだ！できるかい？」
「えぇ・・・大丈夫よ！」
「それじゃ、明日、頼むよ！」
　奥山はＣＤ−Ｒを麻美に手渡し、優しく抱き寄せた。
　いつも以上に激しく絡み合い、麻美は淫らに悶えた。
「上手くいったら、明後日の夜、もっと感じさせてあげるよ！」
「えっ、ホント？期待しちゃうわ！」
　麻美は奥山の熱い精液を可愛い口で受け止めていた。

　翌日、麻美は恐々としながら奥山の指示通りにした。
（ふぅ〜終わったわ・・・だけど、何なんだろう・・・？）
　この日、麻美の勤める銀行では、月末処理が行なわれた。
　麻美の帰宅時刻も遅く、奥山とは翌日、逢うことになっていた。

　次の日、奥山は自分名義の通帳を確認した。
（フフッ、上手くいった！これで金の心配は無い！ハハハハ〜〜）
　奥山の通帳には、莫大な金額が入金になっていた。
（麻美の勤める銀行は、端数処理がまだ切り捨てになっていた。誰に迷惑を掛けるわけでも無い！銀行が損をする訳でもない！毎月、残高が増え続けるだけ・・・フハハハ〜〜〜）
　奥山は笑いが止まらなかった。
　そして、その夜、約束どおり、麻美を訪ねた。

「麻美・・・全てＯＫだよ！麻美のお蔭だ・・・」
「良かったわ〜それで、何だったの？」
「いや、麻美は知らないままの方がいいよ！それより、約束どおり、今日は今まで以上に・・・」
　奥山は麻美を引き寄せ、しなやかな身体を抱き締めた。
　奥山が麻美の乳房を露わにし両手で揉み乳首を舐め回すと、麻美は奥山の肉棒を取り出し、むしゃぶるように咥え込んだ。
　最初から淫らな欲を貪りあうように激しく絡み合った。
「あぁああああ〜〜〜い、いぃ〜〜はぁ、はぁ、また、イクぅぅぅ」
　正上位からバック・・・さらに麻美は奥山に跨って悶えた。
「麻美、麻美の美しさは本物になったよ！」
「うん！わたし・・・凄く充実してるわ！身体の奥から快感だけじゃなく、自信みたいなものが・・・」
「じゃあ、ベランダに出て、オープンに乱れてみるか？」
「少し恥かしいけど・・・いいわ！」
　最上階の夜のベランダは、素肌に心地良かった。
　麻美は両手で手摺りを掴んでお尻を突き出し、奥山は麻美の張ったお尻を引き寄せて肉棒を淫壷に挿入し、激しく責め立てた。
「あぁ〜あぁ〜す、すごっ・・・あはぁ〜ふぅ〜い、いぃぃぃ・・・」
　麻美はその美しい身体のラインをさらに美しく、夜空に咆哮するように滑らかに反らして悶え、何度も昇りつめた。
（もぅ、いいかな・・・）
　奥山は麻美の淫壷から肉棒を抜き出し、ゆっくりと菊壷に挿入した。
「うっ、わっ・・・・・・あ、あぁぁぁ・・・いぃぃ・・・ふぅ、ふぅ・・・」
（あぁ、奥まで入ってくるわ！これ、これを・・・待ってたの・・・）
　麻美は初めて経験する菊壷への挿入に狂喜した。
「あ、いぃ〜あ、いぃ〜う、ぁぁぁ・・・あ、あ、ああっ！・・・」
　暗い夜空に白光が光ったように、目の前で眩しく弾け、麻美は嘗て経験のない快感を感じていた。

　その後の麻美は、別人のように明るくなり、交遊の幅も広がっていった。
　周囲の男性たちも盛んに誘うようになり、麻美は最高の時を過ごしていった。
（本当にいいオンナになった・・・このオンナは離したくないな・・・）
　奥山は適当に麻美を他の男たちと遊ばせながらも、しっかり離さずに麻美を満足させていた。