６．卑弥呼＝神山 静香（32歳）

　最近、日本中に高い評判を得ている宗教団体があった。
　教祖の名前は『卑弥呼』と言い、神がかりな予言を繰り返していた。
　数年前に宗教法人として発足し、僅かの間に日本中に信者を得た。
　その資産は、数百億円とも数千億円とも言われていた。
　しかし、その反面、黒い噂も数多く上がっていた。
　病気を癒すと言っては、高額なお札を購入させたり、政治家や著名な経営者たちにも、高額なお布施をさせていた。

（一度、訪ねてみるか・・・本物のカリスマか？詐欺師か？）
　奥山の数多くの知人も、卑弥呼に億単位の金をつぎ込んでいた。
（彼らが皆、騙されるなんて・・・本物か？）
　自分の中で収拾のつかない気持ちを整理するためにも、奥山は自ら訪ねて会ってみようと思った。
　教祖の卑弥呼のことを調べ、自らもいろいろと調べた。

　会社の経営相談という内容を仮定し、奥山は、この日、初めて卑弥呼というオンナに会った。
「・・・・・・と、言う次第で・・・」
「そうですか・・・それは、あなたの・・・・・・」
　卑弥呼はもっともらしく応えていたが、奥山は卑弥呼が似非預言者であることを確信した。
「相談費用は、いかほどお支払いすれば・・・？」
「それは、あなたがお決めになってください。いくらでも構いません」
（やっぱり、そう言うと思った）
　奥山は帰る時に受付で支払っていった。

「誰!?100円玉１個を置いて行ったのは？」
　その夜、卑弥呼はお布施代金として支払われた金額を確認していた。
　10万、100万と、お布施をしていく中で、ただひとり、100円という人間がいた。
「メイソリューション 奥山・・・えっ！あの奥山さんが・・・？」
　卑弥呼は、どうしても納得がいかなかった。
「・・・・・・ねぇ、明日の夜、皆が帰ってからの時刻に、あらためて奥山さんを呼んでもらえないかしら？」
　卑弥呼は腹心の女性に命じ、奥山を呼び寄せることにした。
　奥山にはすぐに連絡がつき、快く了解された。
（最初からの計算だ！連絡が来ないと、こっちが困る）

　翌日の指定された時刻に、奥山は卑弥呼に会いに行った。
「もういいわ！後はわたしが・・・」
　卑弥呼は腹心の女性も帰し、奥山を応対した。
「すみません。お呼び立て致しまして・・・」
「いえ、何かございましたでしょうか？」
　奥山は平然とした表情で卑弥呼に尋ねた。
「単刀直入にお伺いしますが・・・奥山さん、昨日のわたしの応対に何かご不満でも？」
「いえ、可もなく不可もなく・・・ただ・・・」
「ただ？」
「これをご覧いただけますか？」
　奥山は卑弥呼の前に十数枚の写真を広げて見せた。
「何ですか？」
　卑弥呼は広げられた写真を手に取ると、顔色が真っ青になった。
「これは・・・」
「そうです！卑弥呼さん、否、神山 静香さん、あなたです！」
　卑弥呼＝静香は、次から次に写真を目にし、愕然とした。
「確かに・・・わたしですが・・・奥山さん、これで何をわたしに？」
「はぁ？」
「わたしに何を要求したいのですか？地位も名誉も財産も満ち足りていらっしゃる奥山さんが、こんな写真で何を求めてるのですか？」
「どうしてそんな風に考えるのか？その方が不思議ですが・・・」
　奥山は動揺している卑弥呼に相反して、冷静に聞き質した。
「当たり前でしょ！これが世間に出れば、わたしは破滅です！それなのに、冷静になんかしてられませんよ！」
「そうか・・・これが世間にねぇ〜そういう使い方もあったんだ」
「えっ!?」
「いや、こっちのことで・・・明日の夜、あなたのマンションで・・・今日はあなたも整理がつかないみたいだから・・・何時に伺えばいいですか？」
　卑弥呼は奥山の言うことをきくしかないと思っていた。
「そうですね・・・それでは、８時にお越しいただけますか？」
「８時ですね？承知しました。その写真は、差し上げます」
「撮られていたなんて・・・これを撮られたのは？」
「あぁ、ご安心を！写真はわたし自身が撮ったものです」
　そう言うと、奥山はスクッと立ち上がり、帰っていった。

　翌日、終日、卑弥呼は落ち着かなかった。
　信者との応対も、いつもの調子が出ず、散々な一日だった。
（これも、あの写真を撮られたせい・・・どうして・・・）
　卑弥呼は早々と教団を出て、自宅のマンションに戻った。

　自宅に戻った卑弥呼は、巫女のような化粧を落とし、入浴をして髪を洗い流し、神山 静香になっていた。
（ふぅ〜もうすぐ８時だわ・・・どうなるの？）
　ピンポ〜ン・・・
「８時５分前、奥山さんだわ・・・」
　静香はドアを開けて奥山を迎え入れた。
「そちらに・・・」
　玄関からすぐ脇の応接室に奥山を通した。
「静香さん、やはり、その姿の方が、あなたには似合いますね」
「・・・・・・・・・」
「こけおどしの卑弥呼の姿は、あなたの女性としての良さを損ね、せっかくの魅力的な表情やスタイルを消し去ってますよね？」
「そんなことより、本題に入りませんか？」
「充分、本題に入っているつもりなんですが・・・」
「えっ!?」
　静香には奥山が何を言っているのか、皆目見当もつかなかった。
「僕はあなたを告発しようとは思っていません。話してくれませんか？どうして、あんなことをするのか？」
　昨日、卑弥呼に見せた写真は、卑弥呼が静香に戻り、その静香が夜の街で娼婦のようにオトコを誘い、セックスに狂っていた・・・という展開の写真だった。
「本当に写真を公表しないと約束してくださるのなら・・・」
「今、言ったとおり、僕はあなたの真実を知りたいだけ・・・」
　静香は奥山の目を見て頷き、話し始めた。
「実は・・・以前、神がかりな予言が何度かあったんです。これは、うそ偽り無く、何故か聞こえてきたんです。そのうち、自然とわたしの周りに人が集まり、数年前、宗教法人が設立され、卑弥呼の再来だと評判が・・・自分の意思とは関係なく日々が流れ、いろんなことが・・・」
「でも、そのオカゲで、地位も名誉も財産も・・・」
「そんなもの、何百億のお金があっても、思い切り遊んで使うことも出来ない！無いのと同じよ！」
「不自由なものだな・・・それで？」
「毎月・・・排卵日と生理直前日になると、我慢できなくなって・・・どうしてもセックスしたくなってしまうんです。しかも、その時に気持ち良く絶頂に達すると・・・いろいろなものが見えたり聞こえたりするんです」
「それが予言の元？」
「えぇ、ただ、相手が悪いと・・・目の前が真っ暗になって・・・」
　静香は苦しそうな表情で奥山に全てを話した。
「ふぅ〜〜なんかスッキリしたわ！ここまで全てを話ししたのは、奥山さんが初めてよ！教団の幹部さえ、何も知らないわ」
「ふ〜ん・・・」
　奥山は静香の話しを聞き、少し考え込んでいた。

「どうですか！本物の教祖になりませんか？」
　奥山は唐突に静香に向かって言った。
「えっ!?」
　静香はホッとした後、すぐに驚いた表情になった。
「使えない財産を有効に生かすんです」
「・・・・・・・・・」
「Ｎ県では、今、震災で倒壊した家が1,000軒あるんです。１軒あたり1,000万円を援助してはどうですか？あなたにとっては、100億円など大した金額ではないけど、無償援助されるＮ県の被災者にとっては、あなたは神様にも等しく感じられるはず・・・しかも、その行為によって、信者の数も倍増するでしょう」
「そんな打算的なこと・・・それで本物になんて・・・」
「法外なお布施強要を禁じ、真に人々のためになるよう考え、浄財を人々に役立て・・・そのためには、教団改革が必要だが・・・」
「それは、何とかなるけど・・・もうひとつ・・・」
　静香は再び曇った顔になっていた。
「そちらは・・・僕に任せてくれませんか？毎月２回、必ず僕が相手をさせてもらいますよ。僕では不服ですか？」
「ほ、本当ですか？そうしてもらえれば、あんなことを・・・」
「あなたがどんなセックスをしたいのか分からないけど、毎月、娼婦になるよりいいでしょ！」
「勿論！奥山さん、あなたなら信用できるし・・・」
「それじゃ、陰の相談役として、お任せください」
「えぇ、セックスだけじゃなく、教団のことも・・・」
「分かってます！これも何かの縁ですし・・・」
「じゃあ、３日後の夜８時に・・・その結果で、もう一度、判断させてもらいます。いいですか？」
「構いませんよ！いいセックスをしましょう」
　奥山は静香の手を優しく握り、帰っていった。

　３日後の夜が来た。
　静香は抑えきれない疼きを感じ、浴室でシャワーを使っていた。
（大丈夫かしら・・・？奥山さん・・・）
　自分を満足させてくれるかどうか、静香は少し苛立っていた。
　まもなく奥山が来た時、静香はすでに全裸になっていた。
「待ってました！早く、早くお願い・・・」
　静香は挨拶など無視して、奥山のズボンを脱がせ肉棒を咥えた。
（本当なのか・・・こんなに人間が変わるなんて・・・）
　奥山は驚愕しながら、静香のフェラを受けていた。
（マジに頑張んないと・・・）
　肉棒にむしゃぶりついて身悶える静香をベッドに運び、奥山は先ず、静香に主導権を委ねた。
「先ずは好きにすればいい！どうしようと君の勝手だよ！」
　静香は、いきなり奥山の身体を跨ぎ、上から肉棒を淫壷に沈めた。
　奥山の股間の上で、静香は激しく腰を動かし身体を反らせて悶えた。
「あぁああああ〜〜〜いぃ〜いぃ〜あぁぁぁ、イク、イクわ〜〜」
　水の入った風船のような乳房を自分の手で掴んで悶え、何度も繰り返し絶頂感を味わった。
　30分もすると荒い息をしながら、静香は奥山の身体の上に伏した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「少しは収まったみたいだね・・・じゃあ、これからが本番かな？」
「はぁ、はぁ・・・ふぅ、そう・・・今のは前戯・・・」
「今度は僕が責めてもいいのかな？」
「えぇ、感じさせてくれれば、どうやってもいいわ・・・」
　奥山は静香の身体をあらためて観察した。
「静香さん、アソコの毛は・・・剃ったの？」
「あっ、ソコは・・・変でしょ？子供みたいで・・・笑わないで！中学生になっても大人になっても生えなくて・・・」
「いや、ふっくらとして舐めやすくていいですよ！それにしても、グラマーな身体ですね〜洋服を来ていた時は分からなかったけど・・・」
　奥山は手触りの良さそうな水風船のような乳房を揉み始めた。

「今日は排卵日だから・・・中にだけは出さないで・・・」
　静香は愛撫を始めた奥山に注文した。
　奥山は静香の身体を一通り撫で終わると、静香の股間に身を沈めた。
（意外とキレイなオ○○コだな・・・お尻は・・・処女みたいだ）
　奥山は、普段のように先ずクリトリスを舐め、指で弄り始めた。
「はぁ、ぁぁぁ・・・もっと強くぅぅぅ〜〜」
（激しく責められた方が好きなのか・・・今まで、どんなセックスをしていたか、想像がついてくるな）
　奥山はクリトリスを口の中に含んで強めに吸い、舐め回した。
「あぁ〜あぁ〜あぁああああ〜〜いぃ〜い、ぃぃぃぃ・・・」
　クリトリスを強めに責めながら、指で淫壷の中を圧し、ザラザラした内壁のＧスポットを探り当て、激しく責めた。
「うわっ・・・あ、あ、あっ・・・はぁ、い、いぃぃ・・・ふぅ、あぁ、そこ、あぁ、もっと・・・あぁ、ぃぃぃ・・・あうっ、もっとぉ〜〜」
　奥山は指を２本にして激しく擦り続けた。
「あぁああああ〜〜〜い、いぃ〜〜イッ・・・イッくぅぅぅ〜〜〜」
　激しく奥山の指を締め付け、ガクガクと昇りつめていった。
　奥山はそのまま責め続け、クリトリスを指で擦りながら、今度は舌で淫壷と菊壷を交互に舐め、中に差し込んだ。
「うわわわわ・・・あ、いぃ〜そ、ソコ・・・あふぅ〜あぁ、いぃ〜〜」
　再びクリトリスを口に含み、指を淫壷と菊壷に深く挿入し、素早く前後に動かし始めた。
「あぁわゎゎゎ・・・い、いぃ〜っ・・・あぁ、熱い、あぁ、何か・・・」
　静香は淫壷と同時に菊壷の奥からも快感が込み上げ、狂ったように叫び、絶頂に達していた。

　奥山は、快感に震える静香の両脚を抱え、昂った肉棒を淫壷深くに挿入し、すぐに腰を激しく動かし始めた。
「あぁあああ〜いぃ〜〜あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、あっ・・・あぁ〜」
　奥山は静香が昇りつめ始めたのを見て、指でクリトリスを擦り、もう一方の指を菊壷に入れて擦り出した。
「あうっ、わぁっ・・・凄っ！・・・あつっ、あぁ、イッくぅぅぅ〜〜」
　身体全体が硬直し、静香の呼吸が止まった。
　10秒・・・20秒・・・
「は、はぁ〜〜ふぅ、ふぅ、ふぅ〜〜」
　静香の呼吸が戻り、大きく深呼吸した。
　引き続き、静香の身体を反転させ、肉付きの良いお尻を掴み、肉棒をバックから淫壷に再挿入し、激しく突き始めた。
「あぁああああ〜凄い！凄いわ〜〜もうダメ！またイクぅぅ〜〜〜」
（おっ！淫壷の中で肉棒を締め付けてるぞ！うあっ、いい〜）
　奥山は思わず射精しそうになるが、懸命に堪えた。
（よし！１回出させてもらって・・・）
　奥山は静香の淫壷から肉棒を抜き、すぐに菊壷の中に挿入した。
「うわっ！ソコは・・・あぁ、イヤ、うぅん、いぃ〜〜あぁぁ〜〜」
　静香の菊壷は奥山の肉棒を抵抗無く飲み込み、感じ始めた。
　奥山の腰の動きに淫壷以上に反応し、大きな声を上げ悦んだ。
　奥山は淫壷に指を入れ、一気に両方の穴を責め立てた。
「あぁ、もぅダメェ〜〜〜ひぃ〜っ・・・イッ、イッくぅぅぅ〜〜〜」
「僕も・・・あうっ、あ、あ、あ・・・イッくぅぅぅ・・・」
　奥山は静香が昇りつめるのにあわせるように、熱い白濁の液をドクドクと静香の菊壷の中に放出した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・凄く、良かったわ・・・特に、お尻の中に出された時は・・・ドク、ドクと、表現できない快感を感じちゃったわ・・・」
「良かった！それで、予言は見えたのかい？」
「えぇ、キレイにハッキリと・・・奥山さんのセックス最高よ！」
「じゃあ、もう少し、こうして入れたままにして・・・後でお風呂に入ってから、もう１回戦！！どうだい？」
「じゃあ、わたしが大きくしてあげるわ！そうしたら、また、前も後ろも・・・死ぬほど感じさせてネッ！」
　奥山は静香の身体を包み込み、菊壷の中の肉棒で感触を楽しんだ。

　翌朝まで狂ったように淫らなセックスに耽ったふたりは、早速、教団の改革に取りかかった。
　人事の刷新、規約の改定、活動計画、お布施の制限など、次々と手を打っていった。
「凄い！奥山さんの言った通り！本当に凄いわ〜」
　静香は心底、奥山を慕い始めていた。
（ずっと、ずぅ〜と一緒に・・・アレも逞しくて最高だし・・・）
　Ｎ県への無償援助を、法的に負担の無いように準備し、実行段階に入った。
「さぁ、これを上手く演じて・・・ここからが本当の教祖の始まりだ」
　事前にマスコミに情報を流し、Ｎ県知事とも打合せを完了し、被災者の希望も取り付けていた。
　結果は、大反響だった。
　全てのマスコミは、卑弥呼の日頃の熱心な活動も絶賛し、ＴＶ、インターネット、新聞と、全てのメディアで大反響だった。
　さらにニュースとして世界中に情報が配信され、世界各国から卑弥呼を招聘したい旨の連絡が殺到した。
『具体的な救済対応できない何処かの政府より、真に国民を考えている・・・・・・卑弥呼こそ日本の女王だ！』
　毎日、ＴＶに出演し、奥山のシナリオどおり、卑弥呼の評判はうなぎのぼりだった。
　当然、信者も急激に増え、教団規模は数倍に膨れ上がった。

　そんな中、卑弥呼、否、静香の例の病は治らず、忙しい時間の中、月に２回、何とかして奥山と淫らな時間を持った。

　全裸のままで夜空に吠えるように悦びの声を上げる静香・・・
　後ろから豊かな乳房を掴んで揉みながら、昂った肉棒を淫壷と菊壷を突き上げる奥山・・・
　人目を忍んで、ふたりは必ず淫らな時間を欠かさずに過ごした。