龍 晃一 作
| 第１章 妻を預けることになった理由 愛する妻・禮子を預けるなんて結婚して以来考えたこともなかった。私達夫婦が槙田と出会うまでは考えられなかった。槙田氏の奥さんが交通事故で他界したのは半年前であった。世の中に似ている人は３人いると言われているが禮子と槙田氏の奥さんが似ていることは薄々感じていた。槙田氏は私の取引会社の社長であり、ときどき、二人だけの飲み会をし家族で付き合っていた。 奥さんが亡くなって半年くらいして、槙田氏に誘われた。槙田氏には子供がいなかった。 「女房が他界すると家の中が一人になり、寂しい-----」 「槙田さんには、財産が有るので花嫁候補が殺到しているのでは------」 「何度か、お見合いもしましたが金が目当てで結婚する人ばかりで嫌になった」 「再婚となるとそんな人が多くなりますか-----」 「お互いが×1になると----初婚の人もいるが私が４５歳になると３０代後半の人になる-----」 「お見合いは難しいかも-----結婚相談所は-----」 「結婚相談所が金を目当てにしている」 「そうなんですか------」 再婚となると難しくなると聞いた。奥さんと比較してしまうので理想の女性に巡り合えることは皆無に等しいと溢していた。槙田氏は４５歳になり、私は３５歳になった。禮子は娘２人を出産して３１歳になる。禮子は大学の後輩で教授の研究室で初めて会った。禮子が３年になったとき、再び教授の研究室で再会した。この時に禮子の携帯番号とアドレスを聞くことができた。 禮子は卒業して税理士事務所に就職した。その１年後に税理士資格に合格した。合格して私達は結婚した。禮子が２５歳のとき長女を出産、２７歳で次女を出産した。出産して身体の線が崩れるということで、私は男の子が欲しかったがこれで子供は産まないと言って、子宮にリングをいれた。ヨーガとジャズダンスに凝り、月１回は全身エステを行っていた。仕事にも凝るが肉体の維持を保つことにお金を惜しまなかった。そして、私をこよなく愛してくれた。 「ところで、禮子さんは私の妻・詩織とよく似ている。禮子さんならば気が合うような気がしている」 「禮子は、私の妻です」 「勿論、解っています。人には相性があります。一度、お二人を食事会に誘いたいのですが来てくれますか」 「それは構いませんが-----」 「禮子さんと気が合えば、月に一度でいいですから私の話し相手になって欲しいです」 「話し相手なら------」 と相槌を打ったが禮子に話すことができなかった。 それから１ケ月ほどして槙田氏より居酒屋に行かないかと誘われた。いつもの飲み会であったが禮子のことを催促された。 「話し相手になって貰うだけですから軽く考えてください」 話し相手だけで終わるとは思えなかった。同情が愛になることも考えられたが槙田氏とは長い付き合いであり、禮子に相談をして禮子の意思に任せると言った。 その夜、禮子に話した。 「お話しをして食事をするだけでしょう。これまで４人で何回も会って話もしているし----」 と簡単に了承された。そのことを槙田さんに連絡した。禮子はこのときは余りにも軽く考えていた。 「この金曜日の夕方にホテルのレストランで食事会をしましょう」 ということになった。 「今日は、私の誘いに来て頂きありがとうございました。これは奥様に細やかなプレゼントです。使って頂けると嬉しいです」 と言って禮子にプレゼントが渡された。 「ありがとうございます。開けても良いですか」 「どうぞ、どうぞ----」 「こんなに高いもの、本当に良いのですか」 ルイ・ヴィトンのバックであった。 禮子は欲しかったバックを頂いたことで、更に上機嫌になった。槙田の言葉に甘えて勧められるままにワインを飲んでいた。禮子は強くないがお酒は好きな方であり、甘口のワインをお代わりしていた。私よりも禮子の方が強いが頬を紅色に染めていた。２時間位３人で語らいながら食事を共にした。 「禮子さんは美しい。私の詩織に良く似ています。生きているときは妻の価値を意識しなかったが亡くなると初めて妻がいることのありがたみが身に沁みています。羨ましいです」 「槙田さんは、奥様を愛していらっしゃったのですね。お淋しい気持ちお察しします」 「禮子さんに月、１回〜２回程度で宜しいですので話し相手になって貰いたいのです」 「話し相手ならばいいですよね、あなた------」 私も頷くしかなかった。 「森田さん、奥さんと少し外で話をしてきても良いですか」 レストランから外に出て、散歩できる小さな庭園があった。外灯が灯る庭園に二人は歩いて行った。二人がどんな会話をしているか知る由もないが心の片隅に話し相手であれば仕方ないと思っていたが、成熟した男と女の間には永遠に話し相手だけで留まるとは思えなかった。 一人でコーヒーを飲んでいると３０分位で二人がテーブルに戻ってきた。 「禮子さんは、私の理想の女性です。森田さん、時々奥様とこんな時間を持たせてください。お願いします」 「禮子が良いのであれば、構いません」 「禮子さん、ときどきこんな時間を持たせてください。お願いします」 「美味しいものが食べられるのであれば、いいですよ」 「ありがとうございます。早速、この木曜日の午後にデートさせてください。お子様が帰宅するまでにはお返しします」 槙田誠二の話し相手として森田禮子とデートすることを承諾してしまった。 １回と２回目、昼間のデートを楽しんでいた。２回目のデートで別れた後に槙田からの携帯が鳴った。いつもの居酒屋で会うことにした。 居酒屋で会うなり、 「森田さん、私は禮子さんに惚れてしまいました。このままでは狂いそうです。お願いです。禮子さんを抱かせて下さい。私と会っているときだけの妻として------」 「----------------------」 私には返す言葉がなかった。そんなことになると予感はしていたが--------。 「森田さん、お願いします」 槙田は、額を畳に付けて懇願した。予感していただけにいいですとは言えなかった。 「槙田さん、少し時間を下さい」 槙田に連絡する勇気がなかった。待ち切れない槙田から居酒屋に誘われた。 覚悟を決めて会うことにした。セックスまでは至っていないが進行形の二人であった。 「槙田さん、判りました。あなたの希望を聞いて月に１回〜２回ですよ」 「月に１回〜２回で充分です。私のマンションで泊って貰っても宜しいですか」 「判りました------」 「そのお礼として槙田商事は森田さんのジャパン クリエテトからの仕入れを約２倍に増やします」 年間約１．５億程度の納品をしていた。これが約３億になることは嬉しいことであった。 禮子と槙田は、キスをするようになり、ある程度は禮子と話ができていると思えた。禮子に槙田の言葉を話すと、 「パパが許してくれるならば、槙田さん支えになってあげたいの------」 予測していた返事が戻ってきた。禮子は槙田と会うたびにブランドもののバッグや指輪やネックレスや時計をプレゼントされていた。禮子の心はすでに槙田に傾いていると思えれた。 「槙田さんからキスされましたがそのときは軽いキスでした。あなた本当に良いのですね。槙田さんは私が槙田さんと会っているときは、私の妻になって欲しいと言われました」 禮子が槙田に抱かれると思うと私の股間はピンピンになっていた。嫉妬心なのか、ライバル心なのか解らなかった。 「あなたって、私が槙田さんに抱かれると思うと興奮したの------」 「興奮している」 禮子は私のパジャマを脱がせると勃起した肉棒をフェラしてくれる。禮子が私以外の男に抱かれると思っただけで肉体が熱くなってきた。禮子は肉棒の裏側から睾丸まで丁寧に舐めてくれる。 亀頭と睾丸を何回か往復して亀頭に戻り、鈴口を吸った時に禮子の口の中に精液を吐き出していた。うっとりとした表情を浮かべながら飲み干す禮子がいる。禮子が槙田に会うたびに槙田好みの女に変身させられると思えてくる。新鮮な方に靡き、逝かされるたびに槙田の妻になっていくのではないかと不安がよぎる-----。 「私が槙田さんに抱かれても私はパパを愛していますし、必ずパパの元に戻ります」 私は禮子が他人と交わることに興奮する私がいた。誰にも抱かせたくないという思いと抱かせることが夫婦の新鮮味に繋がることを感じると槙田であれば、貸し出しても良いという気持ちに変わってきていた。禮子が槙田に抱かれると思っただけで興奮してくる。愛する妻を他人に抱かせるなんて信じられないが、抱かせると思うとどす黒い炎が私を悶えさせ、興奮させていた。 禮子の口の中に大量の精液を噴火したのに肉棒はピンピンしていた。若いときならば当り前であるが、１回しかできないと思っていた昨今、こんなに元気な肉棒になるとは信じられないが現実に元気なのだ。禮子の濡れている股間に差し込んでいった。若いころの様に太くなり、長くなっている。差し入れると子宮にコッンと亀頭が当たった。 「パパの大きい-----こんなに元気になるのね----きもちいい」 私は懸命に肉棒をピストンしていた。禮子の襞襞に絡まれているのが感覚として伝わってくる。禮子は俺のものだという証の精液を子宮に浴びせた。 |
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| 2014.5.10掲載 |
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