妻、禮子ものがたり

妻、禮子ものがたり

龍晃一作

第１１章　　禮子の過去

　禮子は夫婦である私には遠慮しているところがあった。ところが槙田とならばどんな話もできるし、パパには恥ずかしいがあの二人にはもっといやらしいところを観て欲しいと思えると言っていることに嫉妬した。禮子は就職した会社の課長に調教されていた。取引で課長に会っているとき、課長の変態に気が付いた。

　禮子は大学の先輩に処女を捧げた。シーツを赤く染めた敷布団を観てこの先輩と結婚する運命にあると悟ったが先輩は卒業を機に禮子を捨て去った。その後は男は信用できないと一切の付き合いを絶っていた。

　就職した会社で会社のアイドル的な存在でチヤホヤされていた。忘年会があったときに課長に媚薬入りの甘いカクテルを勧められた。美味しいと思い２杯も飲んでしまった。２次会を解散した時に酔った禮子を課長が送ると言ってタクシーに乗ってしまった。

　気が付けば課長のマンションで全裸にされ、後手に縛られ、膣とアナルにバイブが入れられていた。金曜日の夜から日曜日の夕方まで全裸で過ごし、全裸の写真を何百枚と撮影されてしまい、逝かされ続けた。トイレで排泄させてくれず風呂場でおしっこや大便をするところまで撮影されてしまった。

「禮子は、俺の女になった」
　と宣言されてしまった。それ以降、私が禮子を貰い受けるまでの約１年半に課長の奴隷として酷使され、調教されていた。刺青やピアスまでされていなかったことがせめてもの救いであった。課長が所有している禮子のすべてのメモリーや写真は没収した。

　パソコンに残されているものは全て消去した。課長には二度と禮子に近ずかない誓約書を書かせた。約束を破ったときは課長の背任行為を社長に持っていくと脅迫している。
　禮子の傷が癒えてきたところで私は禮子と結婚した。

　もしかしたら子供が産めないのかもと危惧していたが妊娠した。初めて妊娠したと聴いたがこのことは真実のようである。善く１年半も妊娠しなかったことが奇跡の様に思えた。
　２人の娘を出産した。男の子と思っていたが私が脱サラして失敗した。借金と勃起不全を被ってしまった。そこに現れたのが森熊太郎先輩であった。

　私達の結婚式に招待していた。「私の理想の女だ」とその後に聞いた。このときはこれで終わったがそれから３年後に私は苦境に陥っていた。

　会社の運転資金が無くなったことであった。そんな苦境の時に熊太郎先輩と偶然に再会した。
「俺が５０００万円融資する。その代りに奥さんを月４回程度貸してほしい。妻が亡くなって５年になる。遊ぶ女は一杯いるが金が目当てで近寄ってくる女には興味がない」

「儂は麗子さんのような女と結婚したかった。俺の気持ちわかってくれ。俺のマンションに来ている間だけ俺の妻になって欲しいのだ」

　女好きの先輩のイメージを持っていたが遊ぶ女には飽きたようである。心から愛してくれる女を欲していた。
「禮子が容易に惚れるかどうかは責任持てない」
「惚れるようにできるか否かは俺の価値の問題だ。兎に角、一度会わせてくれないか」

　迷いに迷ったが先輩の話に乗ることにした。先輩が金曜日の１８時にディナーをご馳走してくれると言って禮子を誘った。二人の娘を実家に預けて参加することになった。

「禮子奥様、森ですお久しぶりです。来て下さって嬉しく思います」
　ワインで乾杯した。禮子は飲める方であった。勧められるままにワインを傾けていた。
　酔ってくると、
「奥さんと散歩してくる」
　と言ってホテルのガーデンに誘っていた。

　妻には話はしていなかったが金策に困っていること感じていた。そのことで私のペニスが勃起しなくなっていた。

「奥様が不倫するとご主人の勃起不全が直る」
　と断言したようである。
「私が不倫すると主人の勃起不全が本当に直るのですか」
「主人がストレスをなくして、嫉妬心が湧けば直る」
「本当に----」
「約束する---直らなかったときは５０００万円は要らない」

　３０分くらいして二人が戻ってきた。
「私はパパに救われました。どうしてもパパの役に立ちたい。その為には、私は私は---」

「私はパパを助けたいのです。パパ許してくださいね。パパを死ぬまで愛しています」
「済まなかった。今の私には禮子を精神的にも肉体的にも満足させることができない」
「大丈夫よ、絶対に私がパパを完治させます」

「明日、５０００万円は送金しておく---これから毎週、木曜日に俺のマンションに」

　禮子を毛むらじゃの熊太郎に預けることが情けなかった。その夜禮子が求めてきた。
　ペニスを咥え、睾丸を咥え、アナルまで懸命に舐めてくれたが私のペニスはピクリともしなかった。

「禮子、済まない」
「私はパパのこれを直してあげたい」
　そのまま禮子を抱きしめて眠った。禮子は泣いていた。禮子の涙は絶望の涙ではなかった、完治することを願った涙であった。

　森熊太郎は禮子を調教しょうと考えていた。調教で熊太郎の命令であればどんなこともする女にしょうと考えていた。淫乱で男を見るとペニスを咥えたくなるような女にしたいと緊縛しての浣腸プレイや緊縛しての露出プレイを考えている。私には森熊太郎の魂胆を見抜く度量もなかった。

　この５０００万円で会社を立て直し安定した経営ができる会社にしたいと念願していた。
　禮子を預けることで精神的なストレスが緩和されたと思っている。セックスのできない夫に禮子も耐えられなかったと思っていた。

第12章　　調教される禮子 (最終回)

　禮子は夫婦である私には遠慮しているところがあるが、槙田とならばどんなエッチな話もできるが、私とならば恥ずかしいと思えるとのこと。槙田にはもっといやらしいところを観て欲しいと願っているようである。女心の不思議さを感じている。

　槙田とはいつかは別れの時が来るが夫婦と言う者はどちらかが死ぬまで共同生活をしていかなければならない。夫婦では恥ずかしいが不倫をしている男には平気になれることが私には理解出来なかった。

　私の体力も低下している。夫婦もマンネリ化していた。そんな時に槙田の出現は私達の夫婦生活に活力と刺激を与えてくれたことは言うまでもない。愛する妻が他人に抱かれることにいい気はしない。それが嫉妬心になり、マンネリ化が解消されることも事実である。
　私には愛人を創る元気も無くなっていた。私よりも２０歳も年上の槙田にそんなに精力があると思っていなかった。

　人間と言うものは、心を活性化をさせることがどれだけ大切であるかということを槙田で実感した。
　槙田は私に定期的にメールを送ってくる。
「森田さんにはいつも感謝しています。愛する奥様の禮子さんをお借りして早半年になります。年だ年だと思っていましたが心が生き生きとしてくると肉体まで元気になってきました。これまでであれば、亡くなった妻、沙織だって１夜に１回するのがやっとでした。麗子とでは１夜で３回もしてしまいました。驚くべき精力に私自身が驚嘆しています。これも森田さんのお蔭です。感謝しています」

　メールを読んで驚くことばかりです。そういう私も禮子が槙田と会う２日間前からできるようになり、それから３日間は続けています。禮子の膣は私のものだという証を刻む必要があるので頑張れるように思えます。

　槙田誠二と槙田慶三に抱かれるようになり、スタイルが良くなってきたように思われる。
　２人の調教は前後の穴が終わると緊縛にと進んでいった。膣とアナルでの交わりは最高の至福ですが禮子を緊縛して交わることで新たなる境地に達したと書かれていた。セックスのより強い快感を求めることは限りなく続けられると危惧するが、その反面禮子がどのように変身していくのかも楽しみになってきていた。二人のどす黒い血の流れに感化される私がいた。

　緊縛され、前後の穴に精液を何発も注がれてきても娘の前に立ちと優しい母の顔に戻っている。女の持つ妖艶で淫靡な魔性に引きづり込まれていった。２月に１度、４Ｐをすると私も同じ穴の貉になっていた。禮子は私がいても誠二と慶三に尽くす妻としての躾が徹底してきていた。

　夫婦の愛よりも、誠二の館に来ると誠二の妻であり、慶三の妻になりきっていた。誠二が禮子のお小水を飲むと慶三も負けじと飲むようになり、次は誠二のおしっこを飲まされる禮子がいた。嫌がるそぶりも見せないで一身に飲み干そうとする禮子に恐ろしさを感じるようになった。そんな私の気持ちを敏感に察した禮子は私のおしっこも飲むようになった。

完

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2014.7.12掲載

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