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投稿写真　しょうた作
１　発見　ＰＭ１１時。　啓吾はいつもの様に風呂から上がり３５０mlの缶ビールを手にして仕事場件寝室となっている書斎へ行き、パソコンの前に座りにパソコンの起動ボタンを押した。常駐ソフトがいくつか入っているので立ち上がりは遅い。その間にビールで喉を潤す。　ようやく、ウェイトマークが消えた。　最初にすることは決まっている。ネットサーフィンだ。とはいってもほとんどがアダルトサイトを観覧するためなのだ。　接続ツールを使いＡＤＳＬにつなぎ、プラウザを起ちあげた。直ぐにポータルサイトとしている大手検索サイトのマイページが開かれた。　目的のページはここではない。　お気に入りのタブから、秘密のサイトが入ったフォルダを開く。　更にフォルダがいくつかある。　その中で〝素人投稿〟と表示されているフォルダを開いた。　その最上部に今、最も嵌っているサイトがある。それは素人、しかも人妻専門の淫らな画像で賑わう投稿サイトだ。　サイト名は『人妻投稿○×△』。　サイト名をクリックした。検索サイトから投稿サイトへ画面が切り替わる。　黒い背景のインデックスページが直ぐに表示された。サイトの中へ入るために、画面を下へとスクロールする。　すると、　当サイトはアダルトコンテンツを含みますので18歳未満の方は入場できません。　あなたは、18歳以上ですか？　イエス、ノー。　とのお決まりの文句が並べられている。　当然、基準を満たしている。迷うこと無く、イエスをクリックした。　画面が切り替わり、『人妻投稿○×△』と表示され、その下の広告画像が次から次へと開かれていく。それに伴いスクロールバーの長さが伸びる。　目的のコンテンツはこの画面の下の方にある。マウスホイールを人差し指で手前に回し、下へスクロールした。　　素人投稿画像、本日の新着情報、タカ、Ｔｅｔｕ、夏美、ブラント、熊三……と10件の投稿が更新されている。　最初にこのタカさんの投稿をクリックした。　画像は２枚だ。　１枚は女性の性器に黒くて太いバイブレーターを挿入しているもの。もう１枚は背後から貫かれている画像だ。　２枚ともかなりエロい画像であるが、人妻の様子が見えない。ネット初心者なら別だが、かなり既にただのエロ画像なんか見飽きている。その人妻の表情が見たいのだ。　　ページを一つ前に戻して、次の投稿者であるＴｅｔｕをクリックした。　画像は全部で五枚ある。上から順に画像が開かれていく。サイズは600×450の中くらいといったところだろうか、しかし、画質はかなりよい。最近のデジカメの画素数が向上したお陰だ。　２枚目、全裸で立っている画像だ。　目線にはモザイクがほどこされているが、かなり美人であることがわかる。乳房はかなり大きくＦカップといったところだろう。通常、デカイ乳房は重そうに下へと垂れているものだが、この乳房は違う、白人女性のヌードモデルのように美しく整っている。　乳首もツンと尖っていて、女が興奮している様子が伝わってくる。　腹はあまりでてない。腰は滑らかにくびれている。黒々としたアンダーヘアーはさほど多くない。そしてスラリと伸びる長い脚。イヤラシイ身体に肉棒が疼く。　２枚目の画像はフェラチオだ。　女は頬を凹ませ、光沢のあるピンクのルージュに彩られた唇で肉棒をスッポリと包み込んでいる。国内運営サイト、当然ながら、肉棒にはモザイクが施されているが、本物の肉棒を咥えていることがモザイクの切れ目から見えている艶のある黒毛からわかる。　３枚めの画像、これはいやらしい。　女の女唇に深々と半透明の薄紫色をした太いバイブレーターが埋まっている。　女の尻肉は愛液と思われる透明な液で光っていた。　４枚目の画像、結合だ。　後ろから挿入している画像で柔らかそうな女の尻と男の下腹部がぴったりと密着している。　ラスト画像だ。　女の顔に白い粘着液が大量にかけられていた。顎から額にかけて太く白い筋が一直線にのびている。よくみると、額と髪の生え際も汚れていた。　そして、コメントがあった。　投稿者からのコメント：出会い系サイトでゲットした淫乱な人妻です。旦那の留守中に彼女の家で撮影しました。こっちの身体が持たないくらい、何度もチンポを求めてくるエロ女です。（こんな美人、しかも顔面射精までさせてくれるなんて……。こんな女に出会いたいものだ）　啓吾は喉を鳴らした。何時の間にか、肉茎は痛いくらいに勃起していた。　そして、次の投稿へとページを変えていった。　全てを見終えた。その中でも二番目のＴｅｔｕの投稿画像が最もよかった。　再び、その投稿ページを開いた。　画像が開かれる。　いつものように、気になったエロ画像を上から順に秘密のフォルダへと保存していく。　全てを保存し、ブラウザを閉じようとした。しかし、何かひっかかるものがあった。　スクロールを上へずらし、一枚目の画像を見た。「んっ！？」　　啓吾は小さく呟いた。 (あっ、あれ。この女、どこかで見たような…) 　啓吾は胸の内で思った。　Ｔｅｔｕのコメントどおりに背景から察し自宅の一室に間違いは無い。（誰だろう？　なんか見覚えがある……それにこの部屋もどこかで見たような）　モザイクに隠された目線を想像してみた。（あっ！　この女、もしかして……）　啓吾の心臓が漠々と高鳴った。　目を凝らし画像の隅々までじっくりと見た。（こっ！　これ！　これは……）　なんと、画像の片隅、裸体女性の左背後に見た事のあるものがくっきりと写っていた（間違いない。ここに写っているカレンダーは、海に沈む夕日の背景、この部屋に貼られているものと同じじゃないか）　自分の家のカレンダーと同じカレンダー、普通ならば、同じ物が貼られていてもおかしくはない。だが、このカレンダーは世界中で10部しかないものだ、しかも、これは啓吾がこのパソコンで作成したものだった。　確か、これは家のリビングルームと子供部屋、この部屋に３部、啓吾の友人へ２部、実家に１部、妻の実家に１部、妻の姉のところに一部、後残りの２部は妻の友達のところにある。　再び、画像を見た。　間違いない。確かにこのカレンダーは啓吾が作ったものだった。　モデルは……。　（あっ！　もしかして、さっ……佐伯……さん？）　目線のモザイクが太いので確信はできないが、おそらく間違いないだろう。（確か、彼女の写真があったよなあ）　啓吾はそう思い、本棚の最下段に並べられているアルバムを取り出し、佐伯という女性が写っている写真を探した。（あった。これだ）　その写真は彼女の娘の誕生会に啓吾の妻と息子が招待されたときのものだった。妻と彼女が共にＶサインをつくり楽しそうに笑っている。その背景は角度こそ違うがソファーの色、壁紙などパソコンのモニターに写しださている写真と同じだった。　もはや、疑う余地など無かった。この淫猥な画像のモデルは佐伯さんに違いない。　啓吾は、飲みかけのビールをグイッと飲み干した。　そして、佐伯さんという人妻を思い浮かべた。　彼女とは何度か会っているし、一度会話をかわしたこともある。　幼稚園児の息子を近所の公園に連れていった時、彼女が同じく幼稚園児である娘と遊んでいた。　そのときに初めて彼女に出会った。　啓吾の胸はときめいた。　ショートカットの栗色の髪、大きな瞳、シャツごしにグッと盛り上がる大きな乳房、くびれた腰に小ぶりなお尻、そして、すらりと伸びた長い脚。　全てが好みのタイプだった。　そして、その時に、子供たちが仲良く遊んでいるのを横目に彼女と雑談を交わした。　おっとりとした話し方をする女性だった。会話の節々に気品を感じた。　公園からの帰り道、彼女のことが頭から離れなかった。　抱いてみたい。あの奥さんが乱れる姿を見てみたい。　その夜、はじめて彼女をネタにオナニーした。　　啓吾は唾を飲み込んだ。　この発見をミスミス逃す手はない。妄想を実現へかえる最大のチャンスなのだ。上手くいけば、あの人妻とセックスすることができる。　啓吾は思考をフル回転させ、彼女とセックスするための計画を緻密にたてた。　そして、計画を立ておえた啓吾は彼女の痴態画像を全てＡ４のコピー用紙へプリントアウトした。　ふと、モニターの右下の時計を見ると深夜２時を過ぎている。彼女を発見した時から三時間近くもたっていた。時間の経過を忘れるほど、佐伯さんをモノにすることへ集中していた。　計画はたてた。だが、興奮してまだ眠気がこない。　プリントアウトした佐伯さんの画像の一枚一枚をフローリングの床に並べ、痴態画像を眺めながら、後、数時間後にこの肉体が目の前にあると思うと肉茎がムクムクっと膨らんでくる。　肉茎は熱く、ブリーフを押し破りそうなくらい硬く尖ってきた。　知っている女の裸に異常に興奮していた。　たまらずパジャマとブリーフを腿までおろし、誇らしげに天を向く肉茎を握った。　このまま痴態画像を見ながら竿を上下に扱いて、精液を放ちたいとの欲望にかられる。　だが、計画通りにいけば、数時間後には生身の彼女を抱けるかもしれないのだ。　右手を肉茎から離し、大きく深呼吸した。（我慢、我慢……ここで出したらもったいない）　彼女の痴態画像に後ろ髪をひかれながらも、それをＡ３の封筒にしまいこんで、床についた。　目を閉じても、なかなか寝つくことができない。彼女の裸体が脳裏から離れない。湯水のごとく助平な場面が浮かんでくる。肉茎の硬さは一向におさまる気配をみせない。　ようやく、眠りについたのは明け方近かった。
【次】
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2000/11掲載作品。2003/10加筆訂正済。
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