第７話　妻の変化
　
　驚くことに、用意が調っていました。
　私のベッドに枕が二つ。ベッドサイドには、出したことがないベッドランプまで置かれ、ティッシュも用意されています。
　私が大急ぎで風呂に入っている間に用意したのでしょう。
「先に行ってて」
　さっき、私と交代で風呂に行き時に　妻が、顔を赤らめて言った意味がわかりました。
　ここまで、あからさまに「セックスするぞ」という準備をしたことなどなかったのです。
　そもそも、妻は灯りの中でのセックスを極端に嫌います。いつもは、真っ暗にして、カーテン越しに漏れる外の街灯の光でさえ、恥ずかしがるのです。
　それなのに、こんなランプまで、一体いつ用意したのでしょう。
　私は、喜ぶと言うより、驚きが半ばでした。
　部屋の明かりを灯したまま、お気に入りの作家の新刊をぱらぱらめくりますが、なんだかそわそわして読む気にもなれません。
　妻がこの後のセックスを楽しみにしているとしか思えません。
　恋人時代を通じても、そんなことはなかったことですし、セックスレスと化してからも、妻からの要求どころか、そのそぶりも見せなかった妻です。
　決して、夫婦仲が悪いわけではなく、むしろ、良い方でした。ただ、その関係は、翔太を育てる中で、男女と言うより協力者のそれに近くなっていたのです。
　意外に長く待たされました。
　部屋の扉が少し開いたかと思うと、手だけが伸びて、入り口にあったスイッチがパチっと音を立てて、寝室が闇に包まれました。
「遅かったね」
　そう言いながらも、私は、その後の言葉を飲み込んでしまいました。
　いつものパジャマではありませんでした。肌に触れた感触からすると、妻はサテンのナイト・ローブ姿のようです。確か、この間、誰かからもらったとか言って、見せてくれたものです。
『えっと、これは、えっと、そ、そうか、これ、春佳さんからもらったって』
　その時は、こんなの着ることないだろうなあと、普段着るものは、全て、実用一点張り主義の妻は言っていました。
　もちろん、それ以来、着た所など見たことはありませんでしたから、とっくに忘れていたのです。
　パチっと小さな音がして、ほのかな灯りがともりました。妻自ら、ベッドランプを点けたのです。
　小さな明かりが、恥ずかしそうに微笑む妻の顔を照らし出しました。
　きっと、妻も恥ずかしかったに違いないのです。だから、唐突に、半ば押しつけるようにキスしてきたのも、テレ隠しなのかもしれません。
　しかし、積極的に動く、舌遣いは本格的でした。私の舌を誘導するように、こすり合わせる動きなど、妻とは経験したことがないものでした。
　果たして、どうやって、覚えたのでしょう。
　頭の中が疑問符だらけになるのと裏腹に、私の手は勝手に妻の身体をまさぐります。
　ローブ越しに、ブラジャーをつけていない先端が、尖っているのが分かります。サラサラした生地は、そっと撫でるだけで妻の官能を刺激しているようです。
「あぁ」
　いつにない早さで、ため息のようなオンナの声が口を突きます。
　右手でナイト・ローブのひもを解きながら、左手は既に妻の柔らかい乳房を握りしめていました。
　夫婦ですから、慣れ親しんだ動きです。
　サラサラとした肌触りの生地が、妻の身体から流れていきます。
「ああ、あなた、そんな、恥ずかしいから見ないで」
　言葉とは裏腹に、ローブを脱ぐことに協力的でした。しかも、驚いたことに、妻はパンティーも着けていませんでした。
　そのことを言うと、だって、お風呂から上がったばかりだものと言い訳しますが、そんなはずはありません。
　妻からほんのり香る匂いは、風呂から上がり、きちんと化粧したことを意味しています。もちろん、いつものナチュラルメークに近いものですから、見た目はそれほど変わりません。
　しかし、意外に時間がかかったのは、いつも並みか、いや、それ以上にメークをしたことを意味しているのです。
　それだけの時間をかけられるなら、いつもの妻なら最初に下着を身につけるはずです。
　ローブを脱がしてみれば、ベッドランプに照らされた柔らかい裸身が、そこで、荒い呼吸をしていました。
　秋の気配がしているとはいえ、寝室は暖房をいれなくても、十分な温かさです。
「そんなに見つめないで」
　妻は抗議するように言いながら、両手で隠す仕草をします。もちろん、私は両手を押さえつけながら、見慣れているはずの妻の胸から、じっくりと鑑賞していくのです。
　ふと思いついて、既に思いっきり勃起している私に妻の右手を誘導します。
「うぅ」
　私がうめく番でした。妻は意外にもしっかり握りしめてきます。硬くなりきった私にとって、そうされるのは、快感と言うよりホッとする心地よさでした。
　しかし、今夜の妻はそれだけでは、ありませんでした。
　グッと力を入れた後、とたんに、指先だけで私をサラサラと撫でまわし、かと思うとカリに指をこすりつけ、根本から微妙な力加減でなで上げてきます。
　こんなテクニックをどこで、と危うく口にするところでした。
　どこで覚えたのか、それを聞いてしまっては、なぜだかわかりませんが、いけない気がしたのです。
　代わりに、私も、妻の秘所に手を伸ばします。
　妻の裸身の傍らに座り、怒張を妻の手に委ねながら、逆さまに、妻の下半身を見下ろします。
　左手を柔らかい膨らみから離します。
　既に、閉じる力を失っている両足をすくうようにして、両手で持ち上げ、Ｍの字型に広げたのです。
「いやあ、恥ずかしい」
　妻は、口では抗議しますが、身体はされるがままです。怒張をしごく手の動きも止まりません。
　ゆっくりと、妻の身体に逆さまに被さっていきます。もちろん、下半身は妻の頭をまたがるようにしています。
「ああ、だめえ」
　甘い抗議の声がします。
　目の前に私のモノが突きつけられていることより、私の頭が、股間に近づいてきたのが気になってのことでしょう。
　しかし、妻は両足をことさらに閉じようとはしませんでした。
　ただ、私の視線を受けて、ヒクヒクとした微妙な腰のうごめきだけが反応だったと言えるでしょう。
　妻としては、そのまま、すぐに私が舐めてくると思ったはずです。しかし、ランプの小さな灯りと言えども、妻の秘所を灯りの下で鑑賞する、めったにないチャンスです。
「いやぁ、見ないでぇ」
　気がついたのか、妻が抗議します。
　ひょっとすると、本当は、早く舐めて欲しいと思っていたのかもしれません。まさか、こんなに間近に、ゆっくりと鑑賞されると思っていなかったのは確かでした。
「へえぇ」
　私は、思わず声を出しました。
　そうなのです。ついこの間チラリと見た、妻の茂み。
　処理されているなとは思ったのですが、実は、ここまでしていたのかと思ったのです。
　茂みが残されているのは、秘所のすぐ上の部分だけでした。
　それも、過激なビキニを着ても大丈夫なほど、小さな翳りだけが残されているだけだったのです。
　秘唇の周りの毛もすべて、処理されていました。
　ですから、後ろ、いや、ちょっと下からのぞき込めば、まったく無毛の秘唇を見ることができるのです。　
　そして、その無毛の秘唇が、半ば口を広げるようにした、まさにその中に、妻の興奮の証である液体が湛えられているのが見えます。
　手を伸ばします。
　そっと、外側の膨らみの表面をなぞるように指を滑らせると、それだけで、妻の、あんという声が聞こえてきます。
　指先には、生えかけの、チクチクした毛の感触はありませんでした。
　してみると、昔のように、一本ずつ、抜いていたに違いありません。
　私は無毛の女性自身を指先でグニュっと広げます。
「あぁ！やめてぇ、見ないでぇ、あう」
　妻の快感を告げる淫声はそれだけで、また高くなってしまうのです。
　不意に、私の怒張が、生暖かい感触に包まれたのを感じました。
　要求してもいないのに、自ら、私のモノを飲み込み、口を使っているのです。それは、まるで、自分にも早く舌を使ってほしいとの要求をしているようでした。
　頭を持ち上げ、吸い込むようにしたまま、懸命に舌を使い、唇全体でしごき上げ、時には、付属物の方まで舌を使ってくる、大胆な口技でした。
　ジュボ、ジュボと音をさせるのも、今まで、はしたない、と言って絶対にしなかったことです。
　思わぬ快感でした。
　されたことのない、初めての本格的なフェラでしたが、妻のヌメヌメとよく動く、巧みな舌遣いと大胆な舐め方は、経験を感じさせています。
『こんなフェラを誰に教わったんだ、いや、誰にやったんだ』
　昔、妻の処女を奪った男に仕込まれたのでしょうか。
　妻のこの巧みなフェラを知っている誰かが、私以外の誰かが、この世にいる。そう思うと、胸の中で何かがふつふつと煮える気がします。
　それでも、巧みなフェラの快感を楽しんでいました。もちろん、私も負けじと、既に、ビッショリと濡れそぼった秘所に舌を使います。
「むぐぅ」
　くぐもった声は、たっぷりと感じている声でした。
　プックリと膨れたクリトリスに円を描くように舌を使うと、それだけで、今まで、怒張にまとわりつくように絡んできた舌が硬直するのです。
　さらに、下の方に舌を進め、秘唇の真ん中に舌先を尖らせて侵入させると、ヒクヒクと太もももが震えます。軽く達してしまったのでしょう。
「あぁ、もう、あなた、だめぇ、そんなに激しくしたら噛んじゃいそう。もっと、そっとして」
　そっとして、と言うことは「もっと続けて欲しい」ということに他なりません。クンニを続けて欲しいなどと口にしたのは初めてでした。
　それでも、私が、再び、クリトリスを攻めると、ものの数分と持たずに、慌てて私を吐き出すのです。おそらく、言葉通り、歯を立てることを心配したからでしょう。
「あぁ、あなた、だめ、いっちゃう、あ、あ、あ、あん」
　ヒクンヒクンと空腰を使いながら果てる目の前の妻の秘唇から、秘蜜がトロトロとこぼれてきたのには驚きました。
　考えてみれば、灯りのともる場所で、こんな体勢を取るのも初めてならば、そのまま妻を逝かせたのも初めてかもしれません。
　つかの間ぐったりと力が抜けた妻の躯を見下ろしながら、考えずにはいられませんでした。
　妻に何かあったのか。
　いえ「何か」があったのには決まっているのです。
　問題は、いったい妻に「何が」あったのか、なのです。
　私は、妻の行動に疑問を、それも、淫猥な匂いを感じざるを得ませんでした。
　怒張が、これ以上ないほどいきり立っています。
　妻に何かがあった、疑問は、後から、後から湧いてきて、妻の淫靡な白い身体が、闇の中で蠢いています。誰か、他の男と絡み合っている姿です。
　妻が浮気するはずはない。そう信じてはいても、今日の、妻の乱れ方は、私の知らない淫靡な何かがなければ、あり得ないことにも思います。
　不思議でした。
　妻の貞操への疑惑と言えば、疑惑なのに、それが、我が身のうちに、とてつもない興奮を呼び起こしているのです。
　白い身体が、ハアハアと、力が抜けたまま横たわり、荒い呼吸をしています。
『敦子、いったい何を…』
　何者かと、絡み合う妻の身体を浮かべると、私の中に、激しい衝撃が生まれていました。
　私の中に生じた、その衝撃は、あの美肉に乱暴に突き立てたいという強烈な欲望を呼び起こしていたのです。
　広げた妻の足の間に侵入する体勢を取りました。
　両脚を、グッと広げてから、そのまま、いささか、乱暴に妻の中に埋め込んだのです。
　これ以上ないほど濡れそぼった妻の秘唇は、容易に私を受け入れるだけでなく、絡みつくような動きを見せます。
「あ、あん！」
　妻の声は、甲高く、寝室に響き渡りました。
「あなたぁ、いい…」
　私の背中にしきりに手を回してきます。まるで私を抱え込んでしまいたいというかのような仕草です。
　いつにない妻の仕草に、いやが上にも興奮は高まります。
　それは、ベッドがギシギシときしむほど強い動きとなりました。
　私を包む、妻の女性自身も、いつにないほど濡れ、締め付けてきます。
『何だ、この締め付けは？』
　子供を産んで以来、やや緩くなったはずのその部分が、思わぬ強さで締め付けてくるだけではなく、、奥の方からウネウネと包み込むような動きを感じさせるのです。
「ああ、もう、あう、いい、ああ、もっと、あう！お願い、もっと、もっと動いて」
　妻も十分興奮しているようです。これほど、はっきりと要求を口にすることなど無かったことです。
　新婚以来、数え切れないほど身体を重ね、知り尽くしていたはずの妻が見せる、初めての一面ばかりでした。
　妻をこれほどにさせてしまった「何か」に、強い嫉妬心を持ちながらも、その嫉妬心はかつてないほど私を興奮させたのです。
「ああ、すごい、ああ、どうしたの、あう！あなた、いい！」
　どうしたのというのは、私の状態に対してでしょう。
　いつになく興奮した私は、まるで青年時代に戻ったかのような硬さを保っています。そして、思わず、ベッドがきしむほど荒い動きで腰を動かし続けていたのです。
　しかし、興奮は、オトコの持続時間を短くするようです。
　思いも掛けぬほど突然、背中を駆け上ってきた、発射の信号は、我慢をするどころではないほど唐突にやってきました。
　不意の射精信号に、自分をセーブするスキすらありません。
「あ、だめだ、敦子ぉ、出る」
「あ、だめ、まだなのぉ、だめぇ、あぁ、ああ、ああ」
　止まりませんでした。私は、妻の中にドクドクと引き金を引き続けてしまったのです。
「はぁ〜」
　全身から力が抜けるひとときです。
　ヒクン、ヒクンと、締め付けている肉ヒダが、根本から奥へと何度もケイレンします。
　私は、妻の身体の上に崩れるように体重を乗せながら、搾り取るような妻の中の動きに、余韻を楽しんでいました。
　最後の一滴を垂らすような感覚で、ほんの少しだけ奥へ押し込むと妻の口元から、ため息のような、微かなうめきが漏れます。
「はううぅ」
　ハッと、気づきました。
「ごめん、まだだったろ」
　妻は、首を横に振りながら、背中の手を滑らせます。背中を撫でる仕草でした。
「ううん、いいの。すてきだったわ」
　そう言いながら、私の足に絡みついていた両足をゆっくりと解きました。
　柔らかくなった私のモノが、ズルリと抜け落ちます。
「あん」
　抜け落ちる刺激にさえ、声を出すほどビンカンになっていた妻が、愛しいと感じられました。
　もう一度、と思いましたが、悲しいことに、あまりにも気持ち良い射精は、最後の一滴まで搾り取られてしまったかのようです。とてもではありませんが、このままでは、怒張が言うことを聞きそうにありません。
　しかし、私が抜け落ちた後も、わずかに、モジモジしている妻の中では、あと少しの所だったオーガズムの予兆が渦巻いているに違いないのです。
「ね、こんな時、奥さんが、もう一度可能にしてくれると、今度は長持ちできるんだけどなあ」
「私は別にもう良いけど」
　横を向いたまま素っ気ない拒否の言葉を口にしてから、精一杯、さりげない様子を演じて、妻がこちらを向きました。
「でも、あなたがしたいなら　…いいわよ。どうすればいい？」
　妻の目が、獲物を狙う目つきになったのは気のせいでしょうか。
「う〜ん、きっと、こういう時は、奥さんが愛情を込めて舐めてくれたりしちゃうと、さ、えっと、愛情は大事だよぉ」
　クスリと笑ってから、妻が上体を起こします。
　セックスに対して消極的で、潔癖なところのある妻は、一度自分に入った私のモノを舐めるなどということはしたことがありません。
　ただ、何となく、今なら、してくれるような気がしたのです。
　そして、それは、当たりました。
　上目遣いのまま、挑発的に私の目を覗き込んできます。
「あなたがして欲しいなら」
　言い訳のようにそう言いながら、妻がそっと、そのまま、私の股間にかがみ込みます。
　妻の唇は、一瞬のためらいも見せず、あたり前のように私を包みました。
　ジュボっと濡れた音がします。
　柔らかくなった私のモノを、根本にそっと手を添えて、今度は、チロチロと舌先が先端を舐め始めます。
「なんか、ヘンな感じ」
　そう言ったのは、私のモノを妻自身の秘蜜がビッショリと包んでいたことに気づいていたからでしょうか。照れ隠しのように呟いた後、私のモノは妻の温かな唇に再び包まれていました。
　そっと、唇でしごくようにしながら舌先がカリの回りにそって動きます。
　たっぷりと亀頭を舐め回してから、今度は、吸い付くように根本まで飲み込んでいきます。じゅぶじゅぶと音をさせながら、唇でやさしく扱き、右手はそっと私の玉をやさしく、やさしく撫でてくれます。
　さっと、足の付け根を手刀のカタチにした手で払いながら、今度は、唇で、いやらしい音をさせて、柔らかな私のモノに横から吸い付き、そのまま、先端まで、ネットリと舐めあげるように舌を使います。
　その大胆な動きは、確かにとても大きな快感をもたらしました。しかし、何よりも、妻がそんな大胆なフェラチオをしてくるという驚きで一杯になります、
　そのくせ、妻のその大胆な動きが、たちまち私を可能にしたのです。
　確かに気持ちの良い動きではありましたが、それ以上に、妻が、自身の秘蜜で汚れたものをジュルジュルとすするように舐め取る、オンナの媚態に、心がときめいてしまったのかもしれません。
「元気っ」
　唇をぺろりとなめてから、大きくなった怒張を目の前にして、誇らしげに見上げる妻は、淫婦の表情でした。　
「ふふっ」
　満足げな、かすかな声を漏らしてから、屹立した私の根本に手を添えて、さらに舌を遣います。舌は、あちらこちらを大胆に動きまわり、怒張の下にある、男の袋の付け根にすら、それを持ち上げるようにして舌をぬめぬめと使うのです。
　どれもこれも、妻がそんなことを知っているのかと驚くばかりのテクニックでした。
『誰に教え込まれたんだ』
　しかし、私には、再び兆した、その疑問を聞く勇気はありませんでした。
　私と出会う前に「初めて」のオトコに教え込まれたのか、それとも…
　ふと、顔も知らない、どこかのオトコに、妻がこんな風に尽くしている姿を想像してしまったのです。その想像は、怒りよりも、無性に妻の美肉を恋しいものにさせました。
　それも、誰かに奪われた妻を取り戻したいという思いです。
　もちろん、この間、本当に妻が誰かにこんなことをしたとは信じられません。きっと、処女を奪ったという、その男に仕込まれたに決まっています。
　一方で、そんなことをしこまれた妻を、その見知らぬオトコから取り戻さなければ、という熱い欲望がたぎったのも事実なのです。
　妻を突き飛ばすようにベッドに押しつけ、一気に熱く濡れている美肉に突き立てます。
「あ、すっごい、こんな、あん、何？あうぅ。あん、さっきより。あぁん。あう！」
　妻の声が、高ぶります。
　しかし、こんな声を聞いても、誰かと比べられているのではないかという思いが邪魔するのです。
　妻の中は、さっきよりも濡れそぼっていました。
　ピチャピチャと、しめった音をさせながら、私のモノのが動いています。
　ふと気づくと、妻の両足が、私の腰に足に絡むように動いています。
　まるで、抜かれるのを恐れるように…
「あん、あん、あなたぁ、あう、いい、だめ、あう、いい、そんな、あぁ、激しすぎるぅ」
　しがみつきながら、私の動きに合わせるように、腰がわずかに動いている気がします。
　深く入れると、クリトリスがこすれるのか、反応が激しくなります。かといって、抜いていく時は、私の密かな自慢のカリが引っかかり、あ〜ん、という泣くような細い声を出さずにいられないようです。
　こんなにも乱れる妻は初めてでした。
「あう、あ、あ、あなたぁ、もう、いっちゃう、あな、た、あ、あ、いっしょに」
「よし、出すぞ」
「あ、あ、あ、いくぅ、あ、あなた、も、あうぅ、あ、出てる、わかる、あう」
　私は妻のケイレンする美肉の奥深くで、二度目とは思えないほど、ピュアな射精をしていました。