４

「・・・・みーか？・・・・美夏！・・・・みーか！」
「・・・・んん・・・・・・・・・・・・・んっ」
　俊哉の呼びかけで美夏は目を覚ました。
　家のソファの上だ。
「・・・なんか疲れてるみたいだな。・・・ああ、いいよ。メールどおり飯食ってきたから。風呂沸いてるよな？」
「えっ？・・・あ、うん・・・。」
　時計は１０時を過ぎていた。

　美夏が家に帰ってきたのは７時過ぎであった。自分でも数え切れぬほどほどいかされ続けて腰が立たなくなっていた。
「・・・・・腹減ったしな。」
　という直人の言葉で宴は終わったのだ。
　美夏の臍の上に大量に出されたザーメンは寿子が全て舐めとった。その寿子は直人と共にどこかへ去っていった。美夏はタクシーで家に着き、風呂から出るなり眠ってしまった。
（・・・ああ・・・なんてことを・・・・）
　美夏は先ほどまでの淫らな悪夢を思い出した。
　美夏は最終的には自ら腰を動かし快楽を貪っていた。
　あれほどの快感を味わったのは初めてであった。アナルに指を入れられたのも初めてであった。３Pをしたのも初めてであった。
「・・んっ・・・」
　先ほどまで散々嬲られた乳房を両手で抱きしめ太ももを固くとじる。
（・・やだ・・・もう乳首が・・・）
　思い出しただけで体が反応してしまう。

「美夏？出たぞ・・・・梅酒飲むか？」
　俊哉が腰にバスタオルを巻き、出てきた。冷蔵庫へ向かう。
　未だ汗の引かないその俊哉の身体に美夏が抱きついた。
「え・・・？どうしたんだ美夏・・・。」
　美夏は何もいわずに俊哉にキスする。舌を入れる。
（・・・あー、そういえば最近してなかったっけ・・・・疲れてるんだけどな・・・まあいっか・・）
　俊哉は深くキスに応じてやった。

「あ、あ、あ、あ、んん・・・うんん・・」
「んっ・・ん・・美夏・・・出すよ・・・・・あっ・・」
　俊哉はコンドームの中に放出した。
　これほど乱れる妻を見たのは久しぶりであった気がする。
　その美夏は目を瞑り息を整えている。
「気持ちよかったか？美夏。」
「・・・・・ん・・・」
　美夏は目を閉ざしたまま軽く頷く。
　確かに美夏は感じてはいた。
　ただ。しかし。
（・・・全然・・・さっきと比べたら・・全然じゃない・・・）
　そうなのだ。夫の愛撫もペニスも美夏の身体を感じさせることはできた。
　しかし、つい先ほど味わされた快楽の深さから比べれば夫とのSEXはままごとのようなものであった。
（この先・・・・・私どうなってしまうの・・・・）
　美夏の思案とは関係なく、隣で俊哉は既に軽い寝息を立てていた。

　いきなり直人が美夏の家を尋ねてきたのは４日後のことであった。
　正午頃、美夏が早めの昼食をとったのをまるで見計らったかのようにチャイムが鳴った。
「ピンポーン」
「はーい」
（誰？・・クリーニング屋さんかしら・・？）
　無防備な心持でドアを開けるとそこには直人が立っていた。スーツ姿だった。鞄も持っている。
「・・・！！」
　美夏は言葉を失う。
「近所に怪しまれないようにスーツで来たんだけど・・・。早く中に入れないと誰かに見られるぜ・・・」
　直人は美夏を押しのけ家の中に入る。
「・・ちょっ・・・なんで・・・」
「だからさ、言ったじゃん。」
　直人は鞄を置き、素早く美夏を抱きしめた。
「俺の好きなときに、好きなようにやらせてもらうって・・・・」
　直人は薄手のサマーニット越しに美夏の身体を撫ですさる。
「・・・・あっ・・・ちょっと・・・やめて！警察呼ぶわよ！」
　美夏は全身に力を込め抗う。
「へえ？・・・・パトカーが家の前に停まってみろよ。近所のやつらがすぐ集まるぜ。それに一回目の不法侵入と暴行で何年も食らいこむなんて絶対無いね。すぐに出てこれるよ。そのあとこの辺一帯にお前のかわいいい顔した写真がばら撒かれるわけ・・・・・。捕まる前に旦那の会社にこの前の動画をメールしてもいいな・・・・・・・・」
「そんな・・・・」
　美夏の体から抵抗する力が抜けていく。
　直人は美夏を庭に面した茶の間に連れ込み押し倒した。庭に出入りできる大型の窓は開いている。
　初夏の湿気を帯びない爽やかな風が通り抜けていた。

「変に抵抗されるのもめんどくさいし・・・・」
　直人は素早く美夏のニットとジーンズを脱がすと鞄からビニール紐を取り出し美夏の胸部と二の腕も縛る。
　巨乳が紐で圧迫され、誇らしげに自らの存在をアピールするかのように突き出された。　美夏の今日の下着は水色だった。
　続いて両足と手首を拘束する。
　まず身体を前に折り曲げられた。そして美夏自身の手で足首を掴むようにさせ、手首と足首を共に縛った。これにより美夏は一定以上足を閉じることはできない。

「さてと・・・・」
　美夏は先ほどまで自分が昼食を食べていたテーブルに寝かされた。
　拘束された足はオムツを交換されるように自らの手で持ち上げられM字型になっている。太ももの間から見える顔は汗ばみ、羞恥のためかうっすらと桜色に染まっている。
「いやぁ・・・こんなかっこ・・・・」
「あんまり動くと擦れて後が残っちゃうぜ。人妻サン・・・旦那にバレルよ・・・」
　直人は美夏のパンティーラインを指でなぞる。
　両手で淫口の土手をパンティーの脇にはみ出させる。柔らかな陰毛も出てきた。
「・・いやん・・・」
「ふふ・・・それに・・・」
　直人は片手で太ももやパンティー越しの淫口を撫でながら自分のバッグを探る。
　小型のローターを取り出した。スイッチを入れる。
「もう染みができてるよ。」
　直人はクリトリスと思しき場所に的確にローターを当てた。
「っう・・・ああっ・・・」

　直人はクリトリスや蜜壷の入り口、ブラジャーからはみ出した乳首などをローターで刺激し続けた。
「ハンッ・・・あっ・・・イヤッ・・・くっ・・・んんん・・・ああんっ・・・・」
　室内には美夏の声とヴ−ンというモーター音だけが聞こえる。
　しばらくして直人がスイッチを切る。
「どう、美夏？今度はこれを中まで入れてみたくないか？」
　直人の右手には禍々しい形をしたバイブが握られていた。
「・・・ん・・いやっ・・・・誰が・・・・そんなもの・・」
　美夏はキッと直人を睨めつけ拒否した。全身から汗を滲ませている。
「へー、頑張るね・・・・」
　直人は美夏の耳元で呟く。
「じゃあ訊くけどさ・・・この前の俺とのSEXと旦那とのSEX・・・どっちが感じた・・・？」
　美夏は顔を赤らめる。応えない。
（・・・・・・・口篭るところをみるとかなりキてるな・・・・こりゃ思ったより早く仕上がるかな・・・・）
　直人は鞄からクリームを取り出す。美夏の目がそれに釘付けになる。
「・・あっ・・まって・・！！・・・もうそれはイヤァ・・・・！！」
　直人は美夏の懇願を無視し既に濡れそぼっている蜜壷にクリームをたっぷりと擦りつける。

「ひぃ・・・ふんん・・・・・ん・・・・あふっ・・・ンッ・・・あっ・・もう・・もう・・お願い・・・」
　クリームを塗り、さらにローターで刺激を続け１０分ほどたった後美夏は観念した。
「・・もう・・入れて・・お願い・・バイブを・・・お願い・・・」
　直人はそこでニヤリと笑う。
「ほんとに？・・・美夏・・・窓開けっ放しだぜ・・？洗濯物が干してあるから道からは家の中が見えないけど・・・・ほら、耳澄ませてみな・・・？通行人の音聞こえるだろ？」
　直人はローターのスイッチを切った。
　確かに。人どおりの多い場所ではないが、車の音、近所の人間の歩く音、しゃべり声などが聞こえる。
「な？・・・こんな場所でこんな時間に股をおっ開げて不倫か・・？美夏？」
（・・・・・えっ？・・・あっ・・そうだわ・・私・・・・こんなところで・・・こんな・・・・・こんな・・・・・・・）
　美夏の顔が酔ったようにさらに赤くなる。
　途端に、
「・・・ああっ・・・・んっ・・・・・くっ・・・」
　美夏は全身を細かく震わせ絶頂に達した。
（・・・ふむ・・前からその気はあると思ってたけど・・・羞恥プレイが効果的だな・・・・M調教のし甲斐があるってもんだ・・・・おもしろい。）
「よし・・・入れてやるぞ・・・」
　直人は言い放った。

　ヴヴ−ン・・・ヴ−ン・・・・。先ほどのローターとは比較にならない大きな音が室内に響く。
「ハアンッ・・・アハッ・・・あっ・・・だめっ・・・・」
　美夏の声も比例して大きくなる。
　直人はバイブを掴み激しくピストンさせる。
「ぐ・・・・アハッ・・・いやん・・・・もう・・・もう・・・・んっ・・・」
　美夏は擬似肉棒に何度もいかされた。テーブルと腰の接点は汗と愛液でぬるぬるしている。
（・・・ああああ・・・だめ・・・気持ちいい・・・俊哉とのなんて・・比べ物にならない・・・・・・ああ・・私・・・こんなかっこで・・・夫以外の男に弄ばれて・・・・感じているんだわ・・・）
　美夏は固く目を閉じながら自虐的な快楽思考に身を委ねた。
　２９歳のFカップ美人妻は夫に対する贖罪の念よりも目の前の快楽を追い求めたのだった。

「はあああっ・・・・やああっっっ・・・・」
　美夏が大声で叫び全身を痙攣させた後直人はバイブのスイッチを切った。
「ほら・・・美夏・・・・・。」
　直人はいつのまにか全裸になっていた。
　股間の凶器は既に仁王立ちになっている。美夏の頭側にまわる。
　美夏は直人の意図を察した。
「んんっむ・・・・ん・・ん・・・・」
　美夏は横をむき首から上を使ってフェラチオをする。白い首筋に青い静脈が浮いて見える。
　直人は入れっぱなしにしていたバイブのスイッチを再び入れる。外れないようにパンティーで蓋をするようにする。
「モッ・・・ンンンン・・・・・ンンッ・・・・ムッ・・・・」

「入れて欲しいか？」
「・・・ん・・・んん・・・」
　美夏は咥えたまま目で頷く。背徳的かつ妖艶な光を目尻にたたえている。
「こんな真昼間に旦那以外のチンポ咥えてさ・・・・したの口にもバイブ入れて・・・おら、どうなんだ・・・これが欲しいならちゃんと言えよ・・・」
　直人はビショビショになったパンティー越しにバイブを膣に押し入れる。
「イヤッ・・・あっ・・・そう・・・・ん・・・・・・・・入れて欲しいの・・・・・もう・・・直人の・・・・お願い・・・・この前みたいに・・・・」
（・・２回目にしては・・・・・・まあこんなもんか・・・・・・・・・）
　直人は犬歯を剥き出しにして微笑んだ。

「ほら・・・・どうせなら・・・・こっちで・・・・」
　直人は一頻りテーブルの上の美夏を正常位でよがらせた後、美夏を庭に出入りできる窓際の上がり框まで連れて行き自分の上に座らせた。手足を結わえる拘束はとってある。二の腕と胸は縛ったままだ。
　美夏を後ろから抱きかかえるようにする。二人とも膝から下は外に出る。
「いやっ・・・だめっ・・・こんな・・・・誰かに・・・・・」
　洗濯物で隔てられてはいるが、美夏は道路に向かって正面を向き犯されていることとなる。
「しーっ・・・美夏・・・声が大きいよ・・・・ほらっ・・・人の声が・・・」
「ひっ・・」
　直人は美夏の口を塞ぐ。腰は休めない。俊哉のものであろうサンダルを履いている。
（・・・・ああああ・・・このシーツの向こうには誰かがいるんだわ・・・もしも・・・・洗濯バサミが外れたりして・・・・誰かに見られたら・・・・私・・・・私・・・・・）
「んんんっ・・・・・・あふっ・・・・」
　美夏は直人に口をふさがれたまま絶頂に達した。秘肉が別の生き物のように直人の剛直を締め付ける。
　直人は美夏の顔を横に向かせ深く唇を吸った。美夏も夢中になって応じる。

「ほら、美夏もサンダル履きな・・・・」
「・・・・・？」
　美夏が言われるままにサンダルを履くと直人は美夏を庭に連れ出した。
「いやっ・・・そんな・・・・」
「大丈夫だよ・・・・洗濯物で囲まれてるじゃん・・・」
　直人は美夏に物干し竿をかける柱を握らせるとバックスタイルで突き刺す。
　もはや二の腕も開放され美夏の両腕は完全に自由となっている。紐が残るのは悩ましげに揺れる胸部のみとなった。
「ハンッ・・・・んっ・・・んんっ・・・・むんんっ・・・はっ・・・」
　美夏は不安ながらも反応する。
　むしろ不安に思うほど体が感じてしまう。
（・・・どうしちゃったの・・・私・・・さっきから・・・・こんな場所で・・・）
　美夏は先ほどから自分の意外な一面を見せ付けられ戸惑っていた。
「美夏は露出プレイが好きなんだな・・・・。」
　直人が美夏の心中を察するかのように呟く。
「はっ・・・あ・・・そんな・・・・ちが・・・」
「違わないよ。」
　直人は断定する。その間もバックから激しく責める。胸部に巻きついている紐に指を掛けている。
「違わないね。おまえはこんな真昼間に自宅の庭で旦那以外のチンポにはめられて、涎を垂らしながら喜んでいる変態なんだ・・・・。」
「そんな・・・・」
「言ってみな・・・自分で。・・・・変態ですって・・・見てくださいって・・・・」
「そんな・・・あっ、ああっ・・・・・いや・・・・・」
「ほら・・・・・言ってみなって・・・・言わないとやめるぜ？」
「・・・ああっ・・・・私・・・私・・・・」
　二人は７月の日差しを浴び、全身から汗が吹きだしていた。
　直人は美夏の両乳を鷲掴みにし、腰を使う。今は美夏の応えを促すかのようにゆっくりと、しかし深く突き刺す。カリが膣壁を擦りあげるたびに美夏の全身に快楽の波動が押し寄せる。
（・・・私・・・・私・・・・もう・・・・・・・・）
「私・・・んっ・・・私は・・・・変態・・・・です・・・・ん・・・もっと・・・ああっ・・見て・・・私を・・・・見られて・・・見られて嬉しいのっ！！」
　美夏は振り絞るように叫んだ。と同時に全身を痙攣させエクスタシーに達する。
「はんんんっ・・・・・んんっ・・・・・」
（自分の言葉でいったか・・・・・こりゃ本物だな。いい感じに仕上がりそうだ・・・・・。）
「ピンポーン」
　そのとき突如玄関のチャイムが鳴った。
　おもわず直人も美夏も息を飲む。

「奥谷さーん？いませんかー？クリーニングでーす。奥谷さーん？」
　クリーニング屋だ。俊哉のＹシャツを出していたのだ。
　玄関に通じる小道に面してもシーツと布団が干されているため二人の姿はクリーニング屋に見られることはない。
　しかし逆光を浴びたクリーニング屋の影が白いシーツにはっきりと映っている。
　美夏の秘肉が直人の凶器をキュンと閉めあげる。まるで握られているようだ。
　直人も薄布一枚で隔てられている場所に人がおり、しかも人妻の自宅で犯しているという状況にひどく興奮した。
　美夏の口を手で固く塞ぎ、直人は激しくピストンする。
「・・・・・・・ん・・・・・・・・もっ・・・・・・ぐっ・・・・・」
　美夏自身も必死に堪える。
「奥谷さーん？おかしいな・・・・奥さーん？・・・・・・・時間指定したのにな・・・」
　クリーニング屋はやっと帰った。
　家の横に停めてあった車が発進するなり直人は手を離す。途端に美夏は今日一番の大波に浚われる。
「ぁあああああああああああああああああああああっ・・・・・」
　直人はさらに動きを早める。自身もいきそうだった。ラストスパートをかける。
「いやあっ・・・だめだめだめっ・・・・・・いく・・・・・イっちゃう・・・・・」
　美夏はいやいやをするように顔を横に振る。額や首筋の汗が飛び銀色に煌く。
「はぁあああああああっ・・・だめ・・・・・・・・だめだってば・・・・・・ダメだって・・・・降りてこれなくなっちゃうぅ・・・・・・・・・・・」
　美夏のアナルがキュットすぼみ、膣全体が収縮する。
「出すぞ！美夏！・・・・んんんっ！」
　直人は美夏の膣内に射精した。
　精液を搾りとるように秘肉が蠕動する。
「・・・ふぁ・・あ・・・・・・」
　力が抜け倒れこみそうになる美夏を直人は受け止め室内に抱きかかえて行った。

　美夏が目を覚ますと６時半過ぎだった。夏の真昼の日差しは夕方のそれへ和らいでいる。
　頭の下にはクッションが置かれ、身体には大型のバスタオルが掛けられていた。
　窓は半分ほど開けられている。そこから心地良い風が入り込んできている。
　庭から戻り二人は風呂場でシャワーを浴びながらもう一度交わったのだ。
　美夏はそこで狂ったようによがり直人の肉棒を求めた。あろうことか自らおぞましい言葉を叫びねだったのだ。
　思い出しただけで耳まで赤くなる。
　風呂から出たあと口移しで飲まされたビールになにか入れられたのか。それともただ美夏が疲れただけなのか。美夏はシャワーのあと深い眠りに落ちた。
（・・・・・帰ったのかしら・・・・・・・・）
　美夏は室内を見回す。
　そのとき美夏の目がテーブルの上で止まる。
「・・・・・・・！！」
　美夏は言葉を失った。
　テーブルの上にはメモが置かれていた。そしてあろうことかそのメモを上には文鎮代わりに先ほどの大型バイブが置かれていた。
『帰る。また来るよ。このメモを最初に読むのが美夏であることを祈る。』
「・・・・・・・・・・・。」
　美夏はメモを乱暴に破り捨てる。
（・・・問題はこれよね・・・・・）
　美夏はメモの端々をゴミ箱に捨てた後、再びテーブルの上のバイブに目をやる。
（・・・・ゴミ箱に捨てるわけにはいかないし・・・・ごみの日は当分先だし・・・・）
　美夏はつい手にとって考えてしまう。
　見れば見るほど醜悪で淫靡な形をしていた。
　つい先ほどまで自分はこの３０センチほどのプラスチックとゴムにより作られた道具で何度も昇天させられたのだ。
　突如フラッシュバックのように先ほどの体験が、快感が思い出される。
「・・・・・・・・・・・・っん・・・」
　ジュンっという音が自らの股間から聞こえたかと思うほど、唐突にしかも大量に愛液が噴出した。
「・・・やっ・・・・・・私って・・・・・最低・・・・・・・。」
　美夏は口に出して呟く。
（最低よ・・・・あんな男に・・・しかも家で・・・・あんなふうに・・・・・・もう二度と・・・あんなこと・・・・・絶対この身体に触れさせない・・・・・・あんな言葉も絶対・・・・・）
　美夏は先ほどまでの行為を回想し、厳しく自らを戒めようと努めた。
（・・・・・・あんな格好で・・・・・俊哉にもしないことを・・・・・・私って・・・）
　しかし考えと裏腹に愛液は止まらない。バスタオルを身体に巻きつけたままの格好で美夏は自分の体の異変に気づく。
（・・あぁ・・・もうこんなに溢れている・・・・私・・・・・）
　すでに秘肉から迸った液は美夏の形のよい腿を伝わり膝の辺りまで垂れてきている。
（・・・・乳首も・・・・・クリトリスも・・・・・・・・）
　三点の肉豆は痛いほど充血し、ピンと立っていた。
（・・・・・・いや・・・もう・・・もう・・・・・・・）
　美夏はテーブルの上のバイブに震える手を伸ばし、しばし躊躇った後スイッチをいれた。