５．

　８月のとある日、美夏はジムにいた。冷夏といわれる今年の夏だが、今日は珍しく快晴だ。建物の外はうだるように暑い。
　空調の効いた室内でマシーンランニングをした後、美夏は時間をかけて１キロほどゆっくり泳ぐ。
「はぁー・・・・・。」
　美夏はプールから上がるとゴーグルとキャップをとりロッカールームに向かう。
　イルカの肌をおもわせる競泳水着は美夏の身体に張り付き、見事なプロポーションを強調する。男性コーチ陣の目線が集中していることを自覚する。
（見られてる・・・・・）
　最近美夏は他人の視線に敏感になっていた。
　もともと薄着の夏には胸元に視線が集まることは気づいていた。
　しかし、ここ最近特に気にしてしまう。しかもそれがただ不愉快というのではないのだ。
　気恥ずかしいとともに奇妙な誇らしさもある。男の視線が自分に集まることは悪いことではないとも思ってしまう。
　とは言えやはり恥ずかしいことに変わりはない。二プレスを張っているので乳首が立っていても問題ないのだが、自然と早足になる。

　ロッカールームでタオルをとりサウナに入る。サウナには天城聡美がいた。
「あら、美夏さん・・・・こんにちは。今日はもう終わり？」
　聡美が笑うと周囲の雰囲気がパッと明るくなる。
　聡美は美夏と同じ２９歳だ。１７０センチ以上という長身でスタイルも抜群だ。美夏ほどではないが胸もＤカップはある。宝塚の男役が務まりそうなほど目鼻立ちもはっきりとしており、万人が認める美人タイプだ。実際大学時代は劇団に所属していたという。性格もはっきりとしておりジムの中でも評判はよい。
　美夏とは同じ年ということもあり、仲がよい。家に招いたり招かれたりしたこともある。

「・・・ええ、そうよ。聡美さんは？ボクササイズ？」
「そう。いっぱい殴ってきたわ。フフフ。」
　聡美は拳を固めシャドウボクシングのまねをする。
　美夏もつられて笑う。
　今となっては美夏にとってこうしてジムに通い、聡美と他愛もない話をすることだけが救いとなっていた。

　美夏はここ最近毎日のように直人に犯されていた。ラブホテルや美夏の家で。
　パターンもほぼ決まっていた。最初こそ美夏は毅然と対応し拒否するが、３時間後には足腰が立たないほど犯されている。しかも決まって最後には自分の口から懇願の言葉を発している。
「お前はそういう女なんだ・・・・・・やだやだっていう男にやられて感じちゃうマゾなんだ。もう旦那じゃ満足できないだろ・・・？」
　直人は毎回美夏に言う。美夏は必死に否定するが既に俊哉とのＳＥＸではエクスタシーを感じられないことに気づいている。
　仕事のない日、家にいてもいつ直人が尋ねてくるかと思うと安心できない。
　しかも、実は直人が尋ねていることを自分は待ち望んでいるのではないか・・・？
　そんな倒錯した考えが美夏の情緒をますます不安定にさせた。
　自然と美夏はジムで泳ぐ時間が長くなった。

「美夏さん？どうしたの・・・？なんか暗いわよ？」
「・・えっ？・・ああ、違うの。・・・・・最近また太っちゃって・・・・」
「嘘ぉ？なに・・・・・？私への当てつけかしら？」
　聡美と美夏は顔を見合わせ笑う。

「じゃあ明日私の家でね。」
「うん・・・・じゃあお先に・・・・・・・」
　美夏は結局明日聡美の家によばれることにした。偶然二人とも夫が出張していなかったのだ。
　美夏はジムの出口で聡美に手を振る。
　美夏は早足でジムから離れた。
　実はこの後寿子と二人で合う約束をしてある。昨日留守番電話に録音されていたのだ。
　会うのは初めて直人に犯されたあのホテル以来であった。

　寿子は既に待ち合わせのファミレスに来ていた。
「・・・久しぶり。」
　寿子から言う。
「・・・・・・・・・・・・。」
　美夏は何も言わず対面に座る。
　ウェイトレスに寿子が同じコーヒーを頼む。
「訊きたいことがたくさんあるって顔よ・・・・？」
　沈黙を破ったのは寿子だった。
「・・・・・まず・・・」
　美夏はコーヒーを一口啜ってから切り出す。
「まず、寿子はなんであいつと知り合ったの？・・・それになんで・・・」
　寿子は手で美夏の言葉を遮る。
「・・・そうね・・・何故、どのように私があの人と知り合ったか・・・・。それが出発点よね・・・・・・。」
　寿子は瞳を中に浮かし話を続ける。
「・・・・ほら・・・・前の・・・私の前の旦那がいたでしょ。あいつが浮気してたじゃない・・・・・。それで別れる前に興信所で素行調査したのよ。裁判で有利にするために・・・。そうするよう進めたのはあなた自身だもんねぇ、美夏。」
　そうだ。寿子は１年ほど前当時の夫の浮気に気づき離婚を決めたはずだ。
　確かに美夏は寿子に興信所に相談することを進めたが・・・・・・。
「そのとき、興信所で働いていたのがあの人なの・・・・。で、調査を依頼したんだけど。打ち合わせとか、調査報告とかで二人だけで合うことが多くなったのよね・・・・。」
　寿子の瞳はいつのまにか妖しく潤んでいる。
「・・・・・まあそれで・・・男女が親しくなったら、することは一つじゃない？・・・・私の場合旦那へのあてつけっていう気持ちもあったし。」
「だからって・・・その・・・・あんなふうに・・・・・」
　だからといってあそこまで従属したＳＥＸ奴隷になるのか。普段の勝気の寿子を知る美夏には符に落ちない。
「フフフ・・・・・調教されちゃったのよ・・・・・・すっごい気持ちよかったわ・・・・・今まで私がしていたＳＥＸってなんだったのっていうくらい・・・・。」
　寿子は潤んだ瞳で美夏を見つめ、さらに話を続ける。
「実はね、前の夫と別れるつもりはなかったの。証拠突きつけて、土下座させてやる・・・、ぐらいの気持ちだったの。でも・・・・あの人とＳＥＸするようになってから旦那なんてどうでもよくなっちゃって・・・・」
「最初はね、むしろ言いなりになる男を一人増やしてやる・・・・ぐらいに思ってたのよ。それが逆にね・・・・調教されちゃった・・・・・・・・まず最初はね、ソフトな感じで・・・・・・で、だんだんハードに・・・。縛られたり、露出したり、それを写真に撮ったり。私の露出ホームページもあるのよ・・・。目に黒線かけて・・・・。」
「海にもすっごいビキニで行ったり・・・・・この間なんて高速のＰＡで脱いじゃったわ・・・・。臨海学校に行く小学生のバスとか停まってて・・・・そのときの写真、確かもうネットに・・・」
　寿子はテーブルの上のナプキンにドメインを書き始める。
「もういいわ！それでなんで私まで巻き込むのよ！」
　美夏は激昂して大きな声を出す。
　隣のテーブルの女子高生達は二人を特に気にしていないようだ。
　寿子は少し驚いた様子だが、再び話し始めた。
「そうね・・・・。一度ね、前務めてた会社でしちゃったのよ。応接室で。あの人は業者さんに変装してたんだけど。そのときあなたに気づいたらしいのよ。で、あなたと彼の過去の関係も聞いて・・・・美夏も誘おうって・・・・・彼が美夏には素質があるからって・・・・。実際、美夏・・・・かなりされてるんでしょう？調教・・・・。見たわよ、彼の撮ったビデオ。」
「・・・・・・・・！！」
　美夏は羞恥と怒りで青ざめる。
「・・・ねえ、美夏。さっきから何か音がしない？」
　突然微笑を浮かべながらひそひそ声で寿子は言った。
「・・・・・えっ？」
　不意を突かれた美夏は怒りを忘れ耳を澄ます。
　女子高生の笑い声、従業員の歩く音、遠くの雑談、自動ドアの開閉音・・・・・そしてかすかにモーター音が聞こえた。ここ数日美夏もよく耳に入れる音だ。
「・・・・・・寿子・・・まさか・・・？」
　美夏はおぞましい想像に思い当たる。
　寿子は妖艶な微笑を浮かべたまま自分の下半身を指差す。
　美夏は指されるままにテーブルの下、寿子のスカートを覗き込む。
「・・・・・・・・・・！！」
　美夏は絶句した。
　寿子は形のよい足に目の細かいガーターストッキングを履いていた。
　しかし両足の付け根には覆うものがない。寿子はパンティーを穿いていなかったのだ。
　そして丁寧に剃りあげられ、つるんとした割れ目からは緑色のコードが出ている。
　美夏はテーブルの上に顔を上げ寿子を見る。
　寿子は鼻腔を軽く広げ、満足げな視線を美夏に返す。
「これね・・・・・彼からの命令なの・・・・・。彼と会う日はパンティー履いちゃいけないの。椅子に座るときはローター入れなきゃいけないの・・・・・・。しかも生殺しにするように『弱』にしかできないの・・・・・・・。」
　うっとりと語る寿子の顔は完全に牝奴隷の表情であった。いつもはきりっとあがった目尻はだらしなく弛緩し、壮絶な牝フェロモンを醸し出している。

　そのあとすぐに美夏は一人で店を出た。怒りや絶望や羞恥がどろどろと美夏の心でとぐろを巻く。
（・・・・・・・なによ・・・・・どのみち寿子は今の状況を受け入れてるじゃない・・・・脅迫や薬なんて関係ないじゃない・・・・・。）
（私は・・・・・私は絶対ああはならないわ・・・・。例え身体を要求されようと・・・何時までも拒んで・・・・・・・。）
（・・・・・・でも・・・・でも今でさえ・・・私・・・・最終的には・・・・直人に・・・自分から・・・・・・）
　うだるような夏の午後の道を美夏は早足で家に向かった。

「ここかしら・・・・？」
　次の日の午後、美夏は約束どおり聡美を尋ねた。
　美夏は白い半そでのシャツに足首までのサブリナパンツを穿いていた。片手にはお土産のワインを入れた袋を提げている。
　聡美の家は美夏の家から程近い新興住宅地だった。小さいながらも庭付きの二階建てであった。「天城」という表札もある。聡美の夫は広告代理店に勤めていると聞いた。
「ピンポーン」
　ハーイ、という聡美の声がインターホンのマイクではなく家の中から直接聞こえてくる。
　しばらくして聡美が玄関を開ける。
「いらっしゃい、どうぞ。入って。」
　聡美がいつもの笑顔で出迎えてくれた。
「おじゃましまーす。」
　美夏も笑顔を返す。

　客間に通された美夏は聡美と雑談に耽った。美夏としてはしばらくぶりに心からの安息をおぼえた。
（・・・・やっぱり来て良かったわ・・・。聡美さんってキリッとしてるけどわりと聞き上手なのよね・・・・・・。）
（・・・・・それにしても・・・・。）
　美夏は先ほどからちょっと気になっていたことを訊いてみることにした。
「・・・ねえ、聡美さん、今日いつもと違わない？・・・・その・・・なんていうか・・・服装の雰囲気とか・・・・。」
　そう、聡美は今日珍しくスカートを穿いていた。しかもかなり短いミニスカートだ。聡美の相向かいに座る美夏にはむっちりとした白い太ももはもちろん、ちらちらとパンティーらしき物も見えていた。
「・・・・そう？やっぱり似合わないかしら・・・？」
「いや、違うの・・・。なんていうか・・・すごい色っぽいわよ・・似合ってると思う・・・」
　あら、そう？と聡美はニコッと笑い台所へ向かった。
　実際聡美にミニスカートは良く似合っていた。モデルのように手足の長い聡美は今までどんな服も着こなしていた。
　ただキッチンに立つ今日の聡美の後姿には妖艶な気配がありすぎた。
（家ではいつもあんな格好なのかしら・・・・。）
「美夏さん。」
　唐突に聡美が美夏を呼ぶ。
「二階に上がらない？前言っていた私の趣味の部屋があるの・・・・。」

　聡美は美夏を連れ立って二階へ上がる。
　二階は三部屋ほどであった。今から入る南向きの部屋が一番大きいようだ。ベランダに通じるのもこの部屋であろう。
「ここよ。」
　聡美はドアを開ける。
「・・・・・！！！」
　部屋の中に入った美夏は絶句した。

「・・・・直人！？」
　部屋の中には鷹山直人が立っていた。
「よう、・・・・今週は会うの初めてか？美夏。」
「・・・・・あなた・・・・なんで・・・・・！？」
　ようやく言葉を振り絞った美夏を直人は無視する。
「聡美・・・・・遅いぞ。もっと早くする予定だったろ・・・・。」
「ごめんなさい・・・・。つい美夏さんと話がはずんじゃって・・・・。」
「聡美さん・・・・・直人と・・・・・？」
　聡美は部屋の隅にあった引き出しを開けロープを取り出していた。
　聡美は美夏と目線をあわせない。
「・・・ごめんなさいね・・・・美夏さん。今日ここに呼び出すことはこの人の言いつけだったの・・・・・・。」
　と、いいながら聡美はロープを両手で直人に手渡す。まるで献上するかのような仕草だ。
　渡してから聡美は不安そうに直人を見つめる。
「・・・・やっぱり・・・美夏さんの前じゃあ・・・・・」
「なに言ってんだ・・・・誰かに見てもらいたいって言ってたろ・・・・・・」
（・・・何・・！？・・・・何言ってるの？・・・・・・聡美さん・・・・・？）
　美夏の口は軽く開いたまま言葉が出ない。
　しばらく苦悩した後、聡美はスルスルと服を脱ぎ、全裸になった。
　美夏は聡美の裸体を今まで何度かジムで見てきたことはある。
　しかし日常風景の中で改めて見る聡美の身体は彫刻のように美しく魅惑的だった。女の美夏ですら頬を赤らめてしまう。
　Ｄカップという形のよい乳房には小さな乳首がツンと上を向いている。そして牝鹿のような素晴らしく形のよい足は女の美夏でさえうっとりとするほどだ。
　聡美の全身からはムチムチとした肉感的な美夏の肢体とはまた異なる壮絶な色気が発せられている。
　聡美は自ら手を後ろに組み、直人の前に立った。何かを待ちわびる興奮と期待の入り混じった顔だ。
「聡美さん・・・・まさか・・・・・・！？」
　聡美は応えない。しかし美夏をみつめる妖艶な瞳が全てを肯定していた。
　直人は淡々と聡美を縛り上げていく。それは美夏にするような生易しいものでなくギリギリと音が聞こえるようなきつい縛り方だった。
　美夏は両手で顔を覆いながらも見入ってしまう。
　目の前の聡美はジムで見せる健康的な笑顔が特徴でリーダー的存在の美人妻ではなかった。自らをきつく拘束する縄の感触に酔いしれる一匹の牝となっていた。

　聡美を縛り上げ床に寝かすと、逃げないとは思うけど・・・、と言いながら直人は美夏の腕も皮手錠で拘束した。
「いちいち質問されちゃかなわないからな・・・・・・。おまえの訊きたいようなことはこっちで勝手にしゃべるよ・・・・・・。」
　と、ガムテープで口も塞ぐ。
　美夏は直人のされるがままになっていた。
　美夏の最後の心のよりどころとも言えた聡美に裏切られたショックは大きかった。美夏は聡美をみつめる。聡美も美夏を見つめ返す。聡美は諦観と羞恥と歓喜が入り混じった表情を浮かべていた。
　そこへ直人が聡美の背後に戻ってきた。聡美は土下座の姿勢で腕を背後に縛られ直人に尻を向けている。直人は形のよい尻をパシッと叩く。
「アンッ・・・・。」
　普段のハスキーボイスからは想像できない高い声で聡美が反応する。
「ほら・・、ケツ上げろ・・・・・。何して欲しいか言ってみな・・・・・。」
　直人は冷酷な表情で聡美の尻肉を弄びながら尋ねた。
　美夏は目を丸くし事の成り行きを見守っている。
「・・・あっ・・・・・んっ・・・・か・・・浣腸・・・・・お浣腸・・・・・おねがい・・・・します・・・・。」
　聡美は下着モデルのような形のよい尻を妖しくくねらせながら懇願した。
「・・・・・・・・・・！！」
　美夏は驚愕した。たとえ口が塞がれていなくても絶句していたに違いない。
（・・・・聡美さん・・・・何てことを・・・・・・！！）
　そんな美夏の驚きとは関係なく直人は冷酷に事を進める。
「なんだよ・・・・・また尻か？全くおまえもずいぶん淫乱な変態になったな・・・・・・。あんなに嫌がっていたのに・・・・・・。」
「・・・んん・・・・こんなふうに私を・・・したのは・・・・・。」
　俺だけどな、と笑いながら直人は引き出しを開ける。
　直人は美夏が今まで見たことのない大きな注射器のような器具を取り出した。
　美夏の視線に直人が気づく。
「これな。浣腸だよ。ＳＭグッズ店ならどこにでもあるぞ。これは２００ｍｌだけど２５０とか４００とかもあるんだぜ。」
　直人はバケツ、バケツと呟きながら部屋を出る。
　部屋の中は美夏と聡美だけになった。

「半年くらい前・・・。」
　聡美がいきなり話し始めた。
「今年の初め頃だったわ・・・・・・。あの人にレイプされたの・・・・・この家で・・・・。今日みたいに主人が１週間いなくて・・・・・１週間レイプされ続けたの・・・・・。」
「レイプじゃなかったろ？」
　直人が戻ってきた。手には水の入ったバケツが提げられている。
　バケツを置くと聡美の尻を撫ですさる。
「そもそも誘ったのはおまえからだろ・・・・・初めの３日間くらいは抵抗したよな・・・・・。でも４日目くらいからはおまえからねだってきたじゃないか・・・・。」
　直人は既に蜜を滴らしている聡美の秘腔に指を滑り込ませる。
「・・・ハアァッ・・・・・んんっ・・・だって・・・・。」
　聡美は甘美な溜息をつく。目は空ろだ。
「最後の日にはしっかりアナルでいってたしな・・・・・。」
　直人は秘腔から指を抜くと注射器にバケツの液体を吸わせる。美夏はかすかなアルコールの匂いを嗅ぎ取っていた。
「ちゃんと人肌温度にしてきたぜ・・・・・置いてあったワインも勝手に使わせてもらったぞ・・・・・。」
　美夏の持ってきたものだ。
「イヤァーン・・・・・・早く・・・・・・。」
　聡美は尻を振り身悶える。
「しょぉがねえな・・・・・ほらっ・・・・・・」
「ぉおっ・・・・・・・ん・・・・・・・んんん・・・・・」
　聡美の白い尻に獣医の使うような太い注射器が突き立てられ、直腸に液体が送り込まれる。
　苦悶と歓喜の入り混じった聡美の顔が美夏には丸見えだった。
（・・・・・嘘・・・・・・聡美さんが・・・こんな変態みたいな・・・・・全部入れる気・・・・・？・・・・・やだ・・・全部入っちゃった・・・・・・。）
　直人は注射器を抜くと人差し指で聡美のアナルをグニグニと揉む。
「・・・じゃあ２本目な・・・・」
　美夏はわが耳を疑った。
（・・・・・・そんな・・・・・入るわけないじゃない・・・・・・。ああっ・・・聡美さん・・・・・そんな・・・・そんな、嬉しそうな顔・・・・・・）
　聡美は眉間に皺をよせ、脂汗をたらしながらも喜悦の表情を浮かべる。

　結局聡美の直腸は三本の浣腸を受け入れた。６００ｍｌ。缶ジュース２本分だ。
　直人は聡美の上体を起こす。聡美の下腹部は一見してわかるほど張っていた。
「・・あ・・・・・・お願い・・・・トイレに・・・・・・」
　聡美は脂汗を垂らして懇願する。
「まだだよ・・・・・・。なんなら、ほら、美夏の前で出すか・・・・？」
　直人はネチョネチョと聡美の蜜壷を指で刺激する。
「ああっ・・・・いやっ・・・・・お願い・・・・・お願いします・・・・・。トイレに・・・。」
「わかったよ。・・・・・・寿子は脂汗垂らしながらも俺がいくまでフェラできるんだけどな・・・・。」
　直人は聡美を起こし二階のトイレへと連れて行く。足は縛っていないので聡美は自分で歩く。
　やがて美夏の耳にトイレの水が流れる音が聞こえる。
　直人が聡美を連れてきた。
「聡美ってアナルＳＥＸのために家のトイレをウォシュレットに変えたんだぜ・・・・尻洗うために・・・」
　聡美の顔は羞恥のためか真っ赤であった。直腸から直接吸収したワインのせいもあるだろうが。

　直人は、念のためといってもう一度浣腸し、排泄させた。
　トイレから戻ってきた聡美のアナルを美夏に見せる。
「ほら・・・・。いいかんじにとろとろにとろけてきたろ・・・？もういれても大丈夫・・・・・。」
　聡美のアナルは直人の指を簡単に咥え込む。
「はぁあああああああっ・・・・・・・・・・。」
　聡美は涎を垂らし反応する。
　直人は一頻り指で弄ぶと聡美を仰向けに寝かせた。ゴムをかぶせて正常位で己の凶器をぶち込む。
「はああああああぁん・・・・・・・」
　聡美は切なさと喜びの混じった咆哮をあげる。
　美香にとってはじめて見るアナルＳＥＸだった。
　しかもその相手が聡美とは。
　直人はすらりと伸びた聡美の足を肩に担ぎゆっくりと、しかし深く腰を使った。
「はぁっ・・・ああ・・・・ぐっ・・・・・あぁ・・・・・ひっ・・・ああぁ・・・ひぁ・・・。」
　普段の聡美からは想像もできない淫らなよがり声が室内に響き渡る。
（・・・・・すごい・・・・・あんな太いのがお尻の穴に・・・・・・・・ああ・・・・聡美さん・・・・そんな声を出さないで・・・そんな顔を私に見せないで・・・・・。）

「どうだ・・・美夏。こいつはな、いまじゃマ○コと同じくらい・・・・というよりアナルのほうが感じる女になったのさ・・・・。」
　よいしょ、と直人は聡美を美夏の目の前に連れて行きバックから突き上げる。
「ほら・・・・聡美・・・・自分で説明しろ・・・・・。自分がマゾ奴隷だってこと・・・・・、尻の穴がどれだけ気持ちいいかってことを・・・・・」
　直人は聡美を激しく攻めたてる。
「ひゃっ・・・・・あんっ・・・・・・あ・・・・・・んんん・・そうなの・・・・・美夏さん・・・・ん・・私・・・最初は・・・・必死で抵抗したの・・・あん・・・」
「だけど・・あんっ・・・もう・・・・ダメなの・・・・・ん・・・もう・・どうでもいいの・・・・・夫も家庭も・・・・あ・・・この・・・・・気持ちよさ・・・直人・・・ああ・・・・オチンポを・・・・・味わえるなら・・・・ん・・・他はどうでも・・・・・・・どうでもいいのぉ！！」
　聡美は美夏の目の前で絶叫した。

　しばらくし、硬度を解いていない剛直を抜き取ると直人は聡美にバケツをあてがった。
「聡美・・・・美夏の前でこいつに小便しろ・・・・・」
　直人は冷ややかな目で聡美に言い放つ。
「どうした・・・？できないか・・・？」
　聡美はゆっくりとバケツを受けとった。
　美夏の前で犬のように片足を上げ充血した花弁を美夏に見せ付ける。先ほどまで直人の剛直を咥えていたアナルはポッカリと口を開けていた。
「・・・・・・いいえ・・・たとえ・・・・たとえ夫が見ている前でもできます・・・・・。」
　聡美の顔に恥じらいはあったがもはや迷いはなかった。音を立てて放尿する。
「・・・・・・なんだってします・・・・・・この・・この肉の喜びを教えてくれたのは・・・あなたですから・・・・」
　聡美は顔を真っ赤に染めながらも美夏を直視し、奴隷の言葉を諳んずる。
　美夏の中で最後の砦ともいえる部分が音を立てて瓦解した。