| 後ろの正面 だれ？ 風天（かぜ あまみ） 作 |
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| 第七話 就寝 慶介の章 あれから会社のことや、一人暮らしのことなど、取り留めもなく話して、何気に時計を見ると１２時を過ぎていた。 早朝からの運転で疲れているのだろう、母はとても眠そうだった。 「慶介、そろそろ寝ようか」 「そうだね、母さん、朝早かっただろうから眠いよね」 母をベッドに座らせ、レンタルで用意していた布団をベッドの横に敷いた。 横になった母は、あっという間に眠りについてしまった。 今日まで母に女を感じたことなどなかったが、食事の準備で母と触れ合ううちに、改めて異性である認識をし、艶っぽい女を感じて、射精までしてしまった。 いつも化粧をしている母の顔は、凛として目つきも鋭く、社会人になった今でも、少し怖い存在だった。 しかし化粧を落とし、スッピンで眠るその表情は、どこかか弱く、また、可愛らしささえ感じてしまう。 その母が無防備で横たわっている現状で、少し落ち着かないが、その感情を押し殺してベッドに横になった。 無理に目をつむると、浴室前で服を脱ぐ母の裸体がちらつき、ペニスが痛いほどいきり立つ。 仕方なくジャージとトランクスを脱いで、下半身を自由にする。 瞼に裸体の母を浮かべながら、マスターベーションをしていきり立ったペニスを落ち着かせた。 精子を拭き取ったティッシュの処分に少し迷った。 いつもなら適当にゴミ箱に投げ入れるのだが、明日になってティッシュの束を母に見られるのも何故か恥ずかしい。 つい一月前までは、実家で普通にしていたことなのに。 『トイレにでも流すか』 ベッドから降りて、母を起こさないように忍び足でトイレに向かう。 精子の溜り場となったティッシュを流して、トイレから出るも、何か落ち着かない。 眠気が襲う気配もなく、かと言ってテレビを見るわけにもいかない。 仕方なくテレビボードの傍に座って母の顔を眺めていた。 電気は消していたが、ベランダのすぐ横に街灯があり、薄手のカーテンを透かしているので、かなりはっきりと物は見える。 母の唇に触れてみる。 柔らかい感触が、次なる欲求を投げかけ、そっと唇を合わす。 甘美な感触が、おとなしくしていた下半身を目覚めさせる。 この口にペニスを銜えさせてみたい。 とんでもない欲望に駆られるも、さすがにそんなことは出来ない。 でも・・・ 膝立ちになり、いきり立ったペニス越しに母の顔を眺める。 ペニスをそっと顔に近付けたが、先ほど射精したことを思い出した。 自分の中では精子とは淫らで小汚い印象が否めない。 そんなものを、母の口に入れることは出来ないと思いとどまった。 上布団をそっと捲し取り、おとなしく眠る母の全身を眺める。 『確か、ブラジャーは付けていないはず』 スエットの上着をそっと持ち上げながら、脱衣を試みる。 刺激を最小限に気を付けながら上へと押し上げる。 うっすらと妊娠線が残る腹部に頬ずりをする。 さらに押し上げると、引力に負けないふくらみが目に入ってくる。 ふくよかな頂に、薄茶色の乳首が顔を出す。 思わずふくよかな胸に軽く頬ずりし、眠っていることを再度確認する。 『大丈夫』 指先でそっと乳首を触る。 先程は遠目で、しかも見ることしかできなかった母の胸に今は触れている。 少し強めに乳輪を指で撫でる。 見る見るうちに乳輪は収縮し、滑らかさを失って凝固しだす。 寝ているはずの母の体が、無意識に反応しているのだ。 乳輪の指先を乳首に移動し、刺激する。 それに応じて、乳首がピンピンに凝固する。 最大限に気を付けながら、乳首を唇で挟む。 ビクッと母の身体が揺れたが、目を覚ます気配はない。 乳首を舌で転がす。 母が少しピクッと動いたように感じたが、目を覚ます気配は感じない。 ふくらみに掌を当てて軽く揉みしだきながら、舌で乳首を舐めまわす。 と同時に、母が大きく寝返りを打った。 慌てて飛びのき、様子をうかがう。 『大丈夫、まだ眠ってる』 深呼吸をして向けられた背中に近付き、スエットのパンツのゴムを持ち上げる。 そっと手を入れ、パンティの上を股間に向けて指先を滑らせる。 本当はパンティの中を滑らせたいところだが、シルク地の布は肌に密着し、そこへ侵入すれば間違いなく母は目覚めるだろう。 パンティの上から、まもなく母の秘密の部分へ指が触れる。 その快感だけで、下半身が更にいきり立つ。 その時、母が膝を少し持ち上げて、指先の進路が開かれた。 何の抵抗もなく股間に指を這わす。 が、その秘密の部分が内側から何かにガードされている。 『あれ?、こんなパンティがあるのか?』 そう言えば風呂上りに母がパンティを穿くとき、何かしていたことを思い出した。 『ナプキンか!』 強めに撫でてみるが、想像していたような感触は伝わってこない。 生理だとしたら、そんなときに地下に触れても良いのだろうか。 しかし、どうしても触れてみたい。 股の内側に指を入れようとした時、眠っている母が大きく動いた。 『まずい、起きてしまった』 勢いよくベッドにダイブし、背中を向けて気配を探る。 一瞬バサッと音が聞こえたが、静寂の時が流れる。 程なく母は起き上がり、トイレへと歩いて行った。 心臓の鼓動も落ち着き、意識が正常になると、眠っている母の身体をもて遊んでしまった自分の変態性に、自己嫌悪を感じずにはいられなかった。 その自己嫌悪のせいか、身体が震えだし、ただただ布団をかぶって目を閉じた。 太腿に当たる、冷たいマネキンの手を感じながら次第に深い眠りへと落ちていった。 目の前に座っている母。 何故か、怒りに燃えた眼光を私に向ける。 その前で私はただただ立ちすくみ、震えている。 母は何やら怒りの言葉を発するも、声が全く聞こえない。 そればかりか、周りに何の音もしない。 母は荒々しく前に立つ私のズボンのベルトを緩めると、下着ごと一気に足首まで下げた。 母の顔の前に、いきり立ったペニスが顔を出した途端、母が平手打ちをペニスに放った。 両太腿をつかんで怒りの表情で叫ぶ母。 しかし、音は全く聞こえない。 それから、ぬれたタオルを手に取り、ペニスを包み込む。 何とも気持ち良いが、怒りの表情を浮かべる母の顔が快感を薄れさせる。 次の瞬間、母は片手でペニスを握り締め、これ見よがしな力で亀頭をむき出しにさせ、カリ首のあたりをぬれタオルでゴシゴシと拭きはじめた。 その強烈な刺激で、思わずタオルの中に射精してしまう。 ペニスを優しく包み込むぬれタオル。 母は丁寧に精子を拭き取り、一滴も漏らさずタオルに包みこんだ。 おもむろに立ち上がり、背を向けて歩いていく母。 足音が聞こえる。 眩しさを感じた視界の中を浴室に向かって歩く、母の後ろ姿。 ぼやけた意識の中で、呆然とその光景を眺めていた。 まだら模様のスエットのパンツに違和感を感じながら。 しばらくすると、シャワーの音がはっきりと聞こえてきた。 浴室に歩み寄り、足ふきマットの上に新しいバスタオルを置き、再びベッドへもぐりこんだ。 就寝 慶介の章 終 |
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| 2016年3月3日掲載 |
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