静香の勤める丸一不動産、女性といえば、社長秘書の高橋鏡子の他は、静香と和子、今年入社したばかりの人妻社員である。
　友達の結婚式に重なったと、和子の欠席した社員旅行。
　男ばかりが１５人、汗臭いむっとするような小型のバス、静香は一人固いシートで重い瞼にまどろんでいた。
　社長秘書の鏡子は、３０半ばの年増女、いまだに独身であるが、噂では社長の情婦、身体で社長の剛田茂蔵を繋いでいるらしい。
　今も人目を気にせず、社長の肩に寄りかかり甘えたように座っている。
　バスが緑に包まれた神社に止まると、２時間の自由時間、誰からも相手にされず、ぶらぶらする静香をよそに鏡子と社長は、そそくさと姿を消していた。
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　準和風の旅館きぬや、趣は旅館であるが、中身は連れ込み宿。
　玄関をくぐると、小さなガラス窓越しにし枯れた女の声がする。
「アジサイの間へ、前払いでお願いします」
　茂蔵が金払いを済ませる。
　アジサイの間に着くと引き戸を開ける鏡子。
「まあ、意外と小奇麗ね」
　と鏡子がテーブルに座り、片すみに置かれた茶器を手にする。
「時間がないぞ」
　後から入った茂蔵は、奥の間に続く襖を開ける。
　赤い掛け布団が目を引く夜具を、見詰め薄笑いの茂蔵が立ち戻る。
　鏡子の腕をグイッと強引に引き上げ、立たせると手早く衣服を引き剥がす。
「もぉ」
　身悶える鏡子の唇を覆い、舌を絡める。
　引き剥がすように、唇を剥がし、茂蔵のボタンに手を掛ける鏡子。
　生まれたままの姿で、茂蔵が鏡子を引き連れ、赤い夜具の上へ突き飛ばす。
　鏡子は逃げるように布団の中に潜り込むと、茂蔵が大きく右手を振り回すと赤い掛け布団が中を舞う。
　恥ずかしげに身体を丸くした鏡子。
「今更恥ずかしがることもあるまい」
　茂蔵が覆い被さっていくと、積極的に動く鏡子と猫のようにじゃれ合う二人。
　赤く火照った頬と潤んだ瞳の鏡子は、大股開きで両足を宙に浮かせている。
「お願い、はやくぅ〜」
　腿に手を回し、開脚した足を支える鏡子。
　茂蔵は、浮き出た血管でデコボコのグロテスクな強張りを、押し進める。
　淫汁に濡れ光る淫列は奥の秘口を猿のお尻のように赤く染めヒクつかせているが、その姿は茂蔵のそれにも増してグロテスクである。
「あぁ〜」
　巨大な砲弾がめり込むと、唇のような機用な動きを見せ咥え込む。
「鏡子、このデカイマラにも、すっかり馴染んで来たなぁ」
　茂蔵は、鏡子との最初の戯れを思い出す。
　茂蔵の強張りは特に太い、鏡子はその時、処女喪失のように痛がった。
　実際、戯れの後には赤い鮮血がシーツを汚していた。
　鏡子の年で処女であるはずはない、それでも茂蔵は鏡子の反応と鮮血に喜んだ。
　鏡子は、茂蔵との情事を重ねるようになって性の喜びを知らされた。
　その事は、茂蔵のデカマラによるものだけではなかったが、鏡子にしてみれば茂蔵のデカマラによって官能に目覚めたのであり、茂蔵のデカマラこそが愛すべき物と信じ、深い忠誠を与えていた。
　鏡子を官能に目覚めさせたのは、茂蔵の持つ威圧感からくる師弟関係の上に行われる非情な交接と、茂蔵の長時間つづくスタミナによるものだった。
　スタミナという点では、茂蔵のマラも関係してはいたが、大きさだけの問題ではなかった。
　学生時代、アメフトで鍛えた肉体、体力に不足はない。
　感度を失っていくのか、肉棒のスタミナも年と共に増加した。
　若い頃は、１５分いや３分でも発射して終わる事ができたが、今では１時間以下の交接など考えられなくなっていた。
「あっ、あっ」
　砲弾が子宮を擦り上げるたび、鐘を付くように喘ぐ鏡子。
　大きさだけではないといっても、子宮に届く長さだけは必要になる、茂蔵のデカマラはその点、十分長い。
　長すぎて恥骨が肉芽を刺激する事ができなくなる、限界ぎりぎり、その意味で二人の道具はぴったり合っていた。
「あぁっ」
　段差のある鰓が秘肉の壁を抉り、花弁を巻き込んでいく。
　奥深い所の快感を求めて、クイクイと腰を突き上げ始める鏡子。
（そろそろ来たな）
　鏡子の昂ぶりを感じ取った茂蔵は送輸のテンポを下げて、ズニュ・・ズニュとしっかり奥に届く突き出しに変えていく。
　鏡子は股間を大きく開き、高く腰を突き上げ、何かを求めるように激しく身悶え、身体の芯に肉棒を何度も何度も受け入れ、受け入れながら次の肉棒を待ちわびる。
「あぁっ、もっと」
　ヒクッと腰を動かす鏡子の反応に満足する茂蔵。
　鏡子の要求に応えるふうもなく、変わらぬテンポで送輸する。
「あっ、すごい」
　シーツを付かんでいた手を、宙に浮かせ茂蔵の身体を捜し漂わせる。
　ようやく逞しい茂蔵の肩に手を廻すと、グッと頭を浮かせアクメに備えるようにきつく抱きしめる鏡子。
　テンポは変えずに、早い抜き差しで、埋め込み時間を長くした茂蔵。
「あぁぁぁ〜〜〜」
　合図を受けたかのように、激しく喘ぎ悶え、身体を堅くする鏡子。
　秘肉と唇を同時にきつく喰い締め、ビチュビチュと花園からの淫汁を茂蔵のデカマラに吹き付けイき果てる。
　イき遅れた茂蔵、それでも満足げに送輸を続ける。
　大きなアクメの後、玉のような汗を身体中から噴出させる鏡子。
　蜜壷と汗のヌメリが、二人を夢の世界に呼び込み、漂わせる。
「おらぁ、イくぞ」
　茂蔵が叫ぶ。
「あっ、待って。・・ちょっと、待って」
　２度目のアクメの為に時間を要求する鏡子。
　茂蔵の強張りの動きを無視して、細かく激しい腰の振りを開始する。
「おおぉ」
　鏡子の動きに必死に耐える茂蔵の声。
　狂ったように、止めどなく腰を振り続ける鏡子。
「あぁぁぁ、イって、イってぇ〜〜〜〜〜」
　茂蔵の噴出を待ってタイミングを合わそうとする。
　茂蔵の動きがコントロールを失い激しい獣の送輸に変わる。
「イく、イくぞ」
　茂蔵が強張りを脈打たせ、噴出を開始する。
　喰い締めた鏡子の蜜壺が、ドクドクとした脈打ちに合わせて、一層強く喰い締める。
　脈打つ肉棒を引き込むように蠢く蜜壷を感じながら数度の放出を終える茂蔵。
　遠い所に視線を置いた鏡子が、まどろんでいる。
「凄かったな、ピッタリ合って気持ち良かったぞ」
　茂蔵が汗を拭きながら言う。
「・・・・」
　軽い笑顔を返す鏡子は、腰をヒクつかせ、まどろび続けている。