木漏れ日の射す神社を囲む小さな森、小道には森林浴を楽しむ家族連れやアベックなど意外と人気があるようだった。
　あちこち散策し、手持ち無沙汰な２時間を過ごした静香が、出発時刻を前にバスに戻ると、最後だったのか待っていたかのように出発した。
　静香の瞼が再び重くなる頃、バスは立派な門構えの旅館に着いた。
　葵旅館の大きな文字が目に入る。
　男達に釣られるようにバスを降り、幹事役の有川が部屋割りを伝えている。
　茂蔵と鏡子は、当然のように同室になっていた。
　静香一人に４人部屋があてがわれていた。
　有川はメモを手に、夕食時間と宴会場の「鶴の間」の名前を告げている。
「浴場は、フロントの横の階段を下りた地階、６時３０分の宴会時間までに済ませてください」
　テキパキした口調の有川が、ぼんやりした静香に歩み寄る。
「部屋、案内しましょう」
　バスに乗って以来始めて声を掛けられる静香。
「お願いします」
　ほっとした気分で答える。
「鞄、持ちましょう」
　有川は静香の鞄を、引き剥がすように引き取り歩き出す。
「話し相手もなくて、困るわ」
「みんな、遠慮してるんですよ、お酒が入れば変わりますよ」
　静香の言葉を遮るように口を出す有川。
「幹事、ごくろうさまですね」
「いやぁ、毎年同じだから大したことありません、宴会が始まればお役ごめんだし・・部屋ここです、まあ、楽しんでください、・・宴会遅れないように」
　静香に鍵を渡す有川、玄関のように作られた入口に鞄を置き、立去っていく。
　葵旅館は保養所といっても、不動産会社のこと、売りに出された旅館を買い取り、年に一度のこの時だけ人を雇って食事を運び込ませ、湯船を準備させただけの別荘のようなもの、女将も仲居もいない。
　静香は、有川の案内どおり地階にある女性用大浴場を使い、軽く化粧を施した。鏡子とは出会うこともなく一人寂しい旅行が続く。
　以外と広い鶴の間に、予定時刻の５分程前に入った静香。
　まだ誰もいない宴会場は、個人分けされた小さなお膳卓が向かい合わせに２列に配置されている。
　正面には、カラオケセットを脇に配置した舞台がある、旅館ならよく見る配置、静香は、入口から遠い末席の一つを選び席に着く。
　予定時間を数分過ぎた頃、男達がなにやら取り留めのない会話をしながら、ガヤガヤと入って来る。
　社長の横は空席、鏡子の姿が見えないのにきずいた有川が、茂蔵に歩み寄り何やら話している。
　鏡子の真向かいの末席に戻った有川が立ち上がる。
「みなさま、お疲れさまです。それでは、メインイベントの宴会、お酒の方は不足のないよう用意させて頂いておりますので、たらふく飲んで楽しんで頂けたらと思います。まず最初に、社長から挨拶を頂きます。・・社長よろしく」
　指名を受けた茂蔵が、挨拶を始める。
　何やらうだうだと、話しているが殆ど耳に入らない静香。
「・・・・・と、いうことで、本日は無礼講で、目一杯騒いで下さい」
　茂蔵の挨拶が終わると、堅い雰囲気の拍手があり、有川が部長の河名を指名して乾杯となった。
「乾杯」
　と全員の発声のあと、箸鼓を打ち始める。
　若い社員数名が、仲居の役でさっそく席を立ち、不足のないよう酒と料理の運搬に勤める。
「今日は、火付け役も貰ったそうだな」
　有川と同期の、堀が両手にビールを抱えていう。
「そうなんだ、失敗すれば俺も首かなぁ、ハハハハハ」
　あっけらかんとした表情の有川。
「楽しみにしてるぞ、ハハハ、上手くやれよ」
　堀の声に軽くうなずく有川。
　宴会も１時間が経過し、騒がしいばかりになっている。
　静香は頃合を見計らって、ビール片手に全員のお酌に一周したところ。
　昼間のバスとは違い、男達は慣れなれしく話してくるが、嬉しくない静香。
　席に戻った静香を見て、有川がとっくりを手にお酌にきた。
「桜井さん、まあ一杯、飲んでくださいよ浴びるほど用意してるんですから」
　頬を赤くし、上機嫌の有川。
「いただきます」
　お酌に回り飲まされ続けた静香、ほろ酔い加減を過ぎ冷静さを失いかけた頭で相手する。
「この酒は特別なんですよ、値だん的には、みんなの飲んでる酒の５倍はしますから、まあ飲んでみてください」
　有川の勧めに、笑顔で答え小さなガラスのコップを差し出す静香。
　注がれた酒は、異様に濃い色合いをしていた。
「日本酒ですか、これ」
　一口つけた静香、甘い香りで以外と飲み安いのに驚きスルスルと杯を空ける。
「飲めるんですねぇ」
　静香の問いに答えず、にやついた顔で驚く有川。
（やってるな）
　遠い所で飲んでいる堀は、静香と有川の様子を厳しい目つきで見ている。
　静香は、空いたコップを有川に押し付け、とっくりを捥ぎ取りお酌する。
　有川は、しぶしぶ返杯を受ける。
　有川の用意した特別の酒には、催淫剤がしっかり仕込んである、怪しまれないように辺杯を受けいっきに飲み干した。
「どうですこの酒、なかなか行けるでしょ、さぁ、さぁ、もお一杯」
　と、なみなみと注ぐ有川。
　２杯目を中程まで空けると、有川はすかさず注ぎ足す。
・
　有川とのやりとりは２０分も続き、もうろうとした頭の静香。
「ふぅ、なんだか暑いわ」
　静香は、異様に火照り暑くなってきた身体を、後ろに傾け手を着く。
「お酒のせいですか、でも艶っぽいですね〜、桜井さんは、・・ちょっとそっちに・・」
　惚れ直したかのようにいい、静香の後に回り身体を支える。
「僕にもたれて、ゆっくりしてください」
　右手を浴衣の裾からスルッと手をいれ、ブラの上から揉み上げる。
「あっ」
（いい気持ち）
　お酒と薬に酔った静香は、場所の意識も薄れている。
　股間にギュと力を入れて驚く静香の耳元に、口を寄せる有川。
「自然にしてて下さい、誰も気づきませんよ」
　と囁き、背中のホックを外してしまう有川の左手。
「や、あぁ〜」
　静香の声を遮るように、素肌の胸を絞り上げる有川。
　静香は抗いの声を上げようとしたが、身体はお酒と薬で急速に昂ぶってくる。
　有川は正座した静香のお尻を撫ぜるように手を動かせ、浴衣の裾をジワジワとたくし上げていく。
　白いパンティがしっかり見えるようになると、浴衣の裾が大きく乱れてくる。
　手早く浴衣の裾を整えてやり、見栄えだけを保って静香の股ぐらを嬲りかかる。
「いゃっ」
　嬲りかかる指を挟み込むように、股間を反応させながら抗う静香。
「だめ、だめ、そんなにしたら気づかれますよ」
　ゴムの隙間から指を通し、花園を後ろから淫列をなぞるように愛撫する。
　ねばついた淫汁が指に絡みつくようになると、用意した鋏を取り出す有川。
「あっ・・・あっ」
　冷たい金属の感触におののく静香をよそに、スパッ、スパッと両脇を切り落とす。
「声を出しちゃだめですよ」
　前後ろに肌蹴たパンティを引き絞る有川。
　淫列を擦り上げながら、後ろへ、ズリッ・ズリッと抜き取っていく。
「うぐっっ」
　食いしばり声を抑える静香。
　こんな行為に淫列をしっかり潤ませ昂ぶっている。
　しらふなら、こんな空間でのハレンチ行為に、抗い逃げ出すのが当然だが、すでに静香は正体をなくし、湧き上がる昂ぶりが全身を侵食し意識は飛んでいる。
　特別な酒は男にも効くのか、股間を大きく起立させた有川は、静香の腰を一度グッと持ち上げ、割り込ませるように股間を押し付け、強引に淫列を割り、強張りに手を添えながら差し込んだ。
「あっ、うぐぐっ」
　漏れそうな声を抑える静香。
　お満紅の肉壁に軽いつっかかりを感じながらも挿入をはたした有川。
　静香の肩越しに、遠くの堀に眼差しを送り目配せした。
「自然に、お酒でも飲んで」
　有川の勧めに従って、催淫剤入りの酒を水のように飲み続ける静香。
　腰が自然にクィッ、クイッと動く。
　堅い強張りを呑み込んだ淫壺は、独立した意思を持ったように蠢き出してくる。
「ダメダメ、そんな不自然な動きはバレますよ」
　静香の淫核を揉み上げ、
「これで、我慢してください。ほら、お酒を飲んでて自然に」
　特別な酒を飲み続ける静香は、ハァハァと荒い吐息を醸しだす。
「ダメダメ、顔が喘いでますよ」
　注意する有川。
「だめ、もうだめですぅ〜〜」
　と囁くような声で訴え、身体を緊張させる静香。
　このとき突然に、マイクを持った堀が舞台に立ち上がる。
「それでは、皆さん、本日のメインイベント、始まりです」
　と大きな声で叫び出す。
　会場が異様にざわめきだし舞台に注目した。
　有川は、今だとばかりに立ち上がり、静香の浴衣をたくし上げ、子供のおしっこスタイルに抱え上げ、身体の芯を貫いたまま、みょうな蟹股で舞台に向かって走り出す。
「いやぁ〜〜〜、だめぇ〜〜〜」
　走る有川の強烈な振動に突き上げられ、頂点に向かって昂ぶり、アクメに達しながら叫びだす。
　秘肉は有川の怒った強張りを、きつく締め上げ、腰の動きが子宮と砲弾をクリクリと擦り合う。
　有川の走った跡に、ポタポタと雫が落ちている。
　男達は、「おお〜〜〜っ」と歓声を上げながら、我先にと舞台に目を凝らす。
　有川は、反転し、強張りの刺さったお満紅をさらけ出してへたり込む。
　頂上を極めた静香は、強烈な快感にぐったりうなだれてしまっている。