「それでは、続いてパン喰い競争ならぬ、バナナ喰い競争」
　ヴェネツィア仮面は、コップに刺した大きなバナナと、糸の輪にバナナを通した竹竿を持ち込んで来た。
「コップのバナナは下の口、竹竿のバナナは上の口、まず下の口で咥え取って頂きます、それに成功すると咥えた下の口はそのままに、さらに上の口で糸の輪からバナナを抜き取って頂きます、もちろん手を使ってはいけません。競争相手がないのが残念ですがタイム競技といたします」
　ヴェネツィア仮面は、おたふくに目配せする。
　おたふくは、静香の縄尻を持ちスタートラインに引き回す。
「用意、スタート」
　ヴェネツィア仮面が叫ぶ。
　走り出さない静香。
　ピシッ
　バイキンマンの鞭が飛ぶ。
「いやっ、そんなこと・・・・」
　ピシッ、パシッ
「ぐたぐた言ってないで、咥えろ」
　とバイキンマン。
　ピシッ、パシッ、ピシッ
「やめて、やるわ・・もお、ぶたないで」
　しおれた顔の静香、しずしずと足を運びだす。
　ビンに刺されたバナナを跨ぎ大股開きに腰を割る。
　仮面の観衆が、ザワザワと騒ぎ出しビンの前に集合する。
「あっ」
　しっかり反った大きなバナナ、ただ押し付けるだけでは倒れてしまう。
　静香は、バナナの先をかるく咥えさせ腰をくねらせ、安定点を探している。
　卑猥な腰のくねりに、仮面から覗く瞳がギラついている。
「いいですね〜、腰の動きが最高です」
　ヴェネツィア仮面がはやしたてる。
　ヌルッと少しバナナの侵入に成功すると、静香は一気に腰しを落とす。
「あっ、あぁっ」
　堪えて、腰をあげていく。
　反ったバナナをしっかり内腿ではさみつけ、ペンギンのように、よちよち歩く。
　糸に吊るされたバナナの下にたどり着いた静香。
　意識は下の口に咥えられたバナナに集中している、濡れた秘園の黄色いバナナは、常に抜け落ちようとしている。
　股間を意識的に締め上げながら、吊られたバナナに口を近づける。
　上の口に咥えられたバナナは軽く持ち上げられ、少しづつ移動する。
　股間のバナナは、半分は抜け落ちている。
　それでも、静香は吊り下げられたバナナを糸の輪から抜き取る。
　へなへなとしゃがみ込んでしまう静香。
　休む間もなくヴェネツィア仮面の声が飛ぶ。

「器用な桜井さんに、やられました、２分１５秒。では、このへんでワインでもふるまって頂きます、肉壺ワインとまいりましょう」
「おたふくさん、出番です。まんぐり返しでお願いします」
　ヴェネツィア仮面は、ワインボトルの栓を抜き始める。
　おたふくは、慣れた手つきで、静香の足を縛り上げていく。
「みなさん、この器は生きてますので、慎重にお飲みください」
　ヴェネツィア仮面の口上に、仮面達の陰湿な笑い。
「注ぎ役は、ウルトラマンさんでお願いします」
「ご指名とあらば・・」
　立ち上がるウルトラマン。
「最初に生の器にもご賞味させましょう」
　ウルトラマンの仮面をずらせ、手にしたボトルを呷り、静香の口へ顔を近づける。
「いやぁ〜」
　顔を振る静香。
　ウルトラマンは静香の頭を押さえ込み口移しを開始する。
　嫌がる静香は、唇にウルトラマンの唇を感じるとキッと噤んでしまう。
　ウルトラマンの左手が、静香の可愛い鼻を挟み込む。
「うっ」
　静香が堪えきれずに息を吐く。
　すかさずウルトラマンは赤い雫を、口腔に滴らせる。
「ゲホッ」
　虚ろな瞳で、力なく咳き込む静香。
　ウルトラマンは、いよいよ肉壺にワインボトルの口を宛がい注ぎ始める。
「お〜い、誰が飲むんだ」
　肉壺から溢れるワインに慌てた様子のウルトラマン。
　仮面をずらせた男達が、ワインなど目に入らず、赤く火照った肉壺に群がってくる。
「あぁ〜〜」
　花園を真上にして堅く縛られた静香、男達はワインを口実にぬめついた舌を絡ませてくる。
　肉芽に一枚、菊壺に一枚、肉壺に一枚、聖水の口に届く長い舌が一枚、どれもが、静香を異常な空間での凌辱を忘失させ、掻痒感を昂ぶらせる。
　ウルトラマンが、たくさんの舌をぬって追加のワインを滴らせる。
「あっ、あっ」
　それぞれ、勝手に蠢く舌、どれに反応しているのか自分でも解らない静香。
　強烈な初体験に急激な昂ぶりを抑えられない。
「あぁぁ〜っ、だめっ、あっ、い、いくっ、あ、っ、だめぇ〜〜〜〜〜」
　恥ずかしげもなく上り詰める静香。
「凄いの見ちゃいましたよ」
　肉壺を担当していた怪人。
「ギュ〜〜ッ、とあそこまで締まるんですねぇ」
　廻されたタオルで汗を拭う怪人達。
・
「水晶玉ショー」
　ヴェネツィア仮面がまた叫ぶ。
「バイキンマンさん、どうです」
　ゴルフボールを少し大きくした程度の透き通った玉を手渡す。
「おおっ、これは少し大きいですねぇ」
　戸惑いながらも、静香の濡れ光る花園に擦りつけていく。
「取れなくなったりしませんかねぇ」
　おたふくが心配する。
「とりあえず、やつてみましょう」
　ヴェネツィア仮面は気安く答える。
　バイキンマンは、いよいよ蜜壷への埋め込みを始めている。
「球状ですからねぇ」
　取っ手もなく、ぬめつく水晶と格闘するバイキンマン。
「あっ」
　バイキンマンが驚きの声を上げる。
「はぁ〜〜〜、うぅ」
　大きく息を吐くような喘ぎで水晶玉を向かえ入れる静香。
「あぅっ」
　静香の喘ぎと共に、おたふくの心配をよそに水晶玉は飛び出してくる。
「おぉっ、これは凄い」
　はしゃぎだすバイキンマン。
「咥え込むときの卑猥さも良いが、吐き出す卑猥さもまた格別、たまらん」
「うぅっ・・・・・・・・・・あっ」
「うぅっ・・・・あっ」
「うぅっ・・・・・・あっ」
「うぅっ・・・・・・・・あっ」
「うぅっ・・・・あっ」
　何度も何度も繰り返し、埋め込んでは吐き出させる。
　水晶玉は粘った淫汁で透明度を失っていく。
「水晶玉も好いでしょう」
　静香に問い掛けるヴェネツィア仮面。
「うぅっ・・・・・・あっ」
（どうにでもして）
　問い掛けに答える事もできず、水晶玉に翻弄される静香。
　抗う事も忘れ、総身から湧き出る昂ぶりに身を任せてしまう。
（あぁ、いい、気持ちいい）

「疲れましたねぇ」
　水晶玉の相手をしたバイキンマン。
「次は、楽なやつにしましょう」
　ヴェネツィア仮面は、おたふくに向き直って叫ぶ。
「安楽椅子ショー」
　大きく叫んだヴェネツィア仮面は、ゆらゆら揺れる安楽椅子を用意させた。
　おたふくは、大ぶりな安楽椅子をズリズリ運び込む。
　仮面の男達は、我先にと静香を抱え上げ、肘掛に静香の膝を掛け拘束する。
　突き出された静香の股間に、紅く腫れた秘貝が熱く照り輝いている。
　口を開いた秘貝からは、とどまりきらない白い蜜液が会陰をゆっくりと滴り、小さな蕾みにまで流れていく。
「桜井さんは、生理前らしい、淫汁も白くて、やけに淫らじゃないか」
　ギラつく瞳のウルトラマンが嫌らしく解説す。
　ヴェネツィア仮面は、手にした金の玉と銀の玉を高く掲げる。
「少しの間、これで楽しんで貰いましょう」
　ゴルフボールほどの大きさの金属の玉には切れ目はなく、鈴ではない。
　銀の玉は、中空で何の変哲もない玉。
　金の玉は、中に入れられた水銀がフルフルとゆれている。
　二つの玉が、接触すると相互作用で秘妙な振動を生み出すのである。
　ヴェネツィア仮面は、拘束された静香の女園に、金の玉を含ませる。
「うっ」
　堪えた喘ぎの静香。
　続けて淫猥な目をしたヴェネツィア仮面に、銀の玉を含まされる。
「えっ、あっ」
　早くも二つの玉の効果に気づく静香の女壺。
「桜井さん、ちょっと休憩にしますから、一人ゆらゆらしてて下さい」
　思わせぶりな、ヴェネツィア仮面。
　仮面の男達は、静香を放置し酒の宴会を再開する。
　含まされただけで、玉の良さを知った静香。
　ゆるゆると安楽椅子を揺らせてみる。
「あぁっ」
　金の玉と銀の玉のゆれの違いが相互に干渉し、ブルブルと震えが継続する。
　静香は、身体の内側から伝わる振動が肉芽を刺激する。
　そんな刺激もほんの数秒つづくと治まってしまう。
　腰をくねらせ身悶える静香。
「あっ」
　玉の振動が刺激する。
　安楽椅子を揺らせ始める静香の足の伸縮は止まらない。
「あっ、あぁ〜ん」
　小さく微妙な振動がじれったい。
　女壺に溢れた淫汁が、会陰を伝わり安楽椅子に滴り落ちる。
「その安楽椅子、気持ちよさそうだな、手伝おうか」
　ウルトラマンは酒を呷るように飲み干し近づいて来る。
　静香の後ろに周り、椅子の背を引く。
　グラッと大きく揺れる椅子。
「あっ、あぁ〜〜」
（いゃ〜ん、もぉ、じれったい）
　くなくなと身体をうねらせ身悶える静香。
「物足りないようだな、良くしてやるぞ」
　ウルトラマンは手にした、割り箸を静香の目線に持っていく。
　椅子の前に回りこむと、火照った女壺の口から玉をこ突きだす。
「あぁ〜」
　淫猥なゲームに、燻った身体を持て余す静香。
（いっそのこと、早く犯してくれた方が・・・）
　荒馬の後の中途半端なゲームに不満が増してくる。
・
　そんな静香の思いを知ってか知らずか、仮面たちの輪姦が始まった。
　仮面たちの凌辱は休む事なく続き、静香の爛れたように赤く火照った肉壺に誰もが性を放った。
　静香も別世界を漂い続け、仮面の男達に春を与えた。