第５章

１．セット

　１週間ほどして、美希はまた、優美に呼び出された。
「連れてきたよ、おじさん」
　ごく普通のオフィスビル。ここは優美も初めてだ。
「どうしたの、これ。すっごーい」
　部屋の中に、あのプレハブの教室が再現されている。
「へぇー、そっくりじゃん」
　里美が中央で仕切られた壁の向こうとこっちを行き来する。
「また、同じことするの？」
　麻子が男に訊いた。
「まぁ、そんなところだ」
　男は適当に言葉を濁した。

　男と会話しているうちにも、どんどんと人が入ってくる。
　カメラに照明、物々しい人数に、だんだんと優美たちの口数が減る。
「優美、ちょっと・・・」
　男が、優美を連れて部屋から出て行くと、入れ替わりに学生服姿の大勢の男たちが入ってきた。

　スタッフも含めて男たちは、全部で３０人を超える。カメラも５台。
　麻子も里美もいつのまにか美希の背中に隠れるように立っていた。
「じゃぁ、始めようか？」
　太った男の一言で、男たちはいっせいに動き出した。
　男たちは、壁際に立った３人を囲むとそれぞれを別の場所に引き離す。
「何、何すんだよ」
　里美は後ろから羽交い絞めにされて、穴の前に引きずられた。
「何じゃねぇよ。デブ」
　バシッと大きな音が響く。
　男が里美の頬をはった。
　里美の唖然とした表情。
　男達は、里美の両腕をつかんで、パンツを脱がし始める。
「何すんだよ。ばかやろー」
「うるせぇんだ、こら」
　里美は両足を持ち上げられ、頭から床に落ちた。

「こりゃまた、でっけぇパンツだな」
　脱がすほうも４人がかりだ。
　倒れた麻子を起こし、壁に押し付けようとした男達が口々に言う。
「重いなぁ。おめぇ、いったい何キロなんだよ。ぶくぶく太りやがって・・・」
「おい、けつがでかくて穴に入んねぇよ」
　確かに麻子はぽっちゃりしてはいるが、男達が言うほどではない。
　男達は、あきらかに誇張していた。

「おい、こりゃ、肉の固まりだなぁ。お○んこがどこにあるかわかんねぇよ」
　壁の向こうでも声がする。
「だめだ。太ももの肉がじゃまで、指が入んねぇー」
「無理だ。やれねぇよ」
「逆にしろ、頭をこの穴につっこめよ」
　里美は、逆に向かされて、頭を壁の穴に押し込められる。
　今度は、肩が当たって穴に通らない。
「腕が先だ。頭より先に腕を通せ」
　何人もがよってたかって口々に言う。
　里美の表情がどんどん固くなっていく。

　まっすぐ穴に通した腕を引っ張られてようやく上半身が穴を通った。
「やれやれ、大仕事だなぁ、こりゃ」
　壁から里美のお尻が生えていた。
　中途半端な高さの穴で、里美は足を開き、ひざを少し曲げている。
「なんか、突っ込むより、たたきてぇな」
「たたくか？」
「それもいいな」
「何かないか、たたくもの」
「便所にスリッパあるだろう」
「ああ、それでいいや。そのスリッパよこせ」
　男はトイレ用のスリッパを持つと勢いよく里美のお尻をたたいた。
　パシッといい音がする。
「うへぇ、いい音」
　里美のお尻は、みるみる赤くなっていく。
「俺にもやらせろよ」
　男達は交互に里美のお尻をたたく。
　痛いはずだが、里美はもう声を上げない。

２．３人同時

　麻子も３人の男に囲まれた。
　麻子の顔が、おびえている。
　男は、麻子のブラウスのボタンをひきちぎって、前をはだけた。
「いや・・・・」
　麻子が、顔をそむけて、小さく叫ぶ。
「かわいいおっぱいだ、こりゃ」
　男が、麻子のブラを持ち上げて、乳房を晒すと、乳首を口に含んで嘗め回す。

　横から別の男が、スカートの裾を持ち上げ、ショーツに手を掛けた。
「やめて・・・」
　麻子は、腰を振って逃れようとしたが、反対側の男に腰を押さえられ、動けない。
「痛い」
　乳首をしゃぶっていた男が、乳首に歯を当てた。
「おとなしくしてないと、乳首を食いちぎるぞ」
「あああ・・・・やめて・・・痛い･･･痛い・・・」
　麻子は抵抗をやめた。

　ショーツを脱がされ、前から男の指が、襞の内側を前後に擦り、そして中に入ってきた。
「おねがい・・・やめて・・・・やめて・・・」
　麻子は、泣きながら呟くが、男達がやめるはずもない。
　麻子の正面の男が、麻子の肩を押して、麻子を四つんばいにさせて、あごをあげさせた。
「ぶっさいくだなぁ、おめぇ・・・これでもかぶっときな」
　麻子も決して不細工ではない。というよりきれいな部類だ。
　男は、パンストを麻子にかぶせて、ちょうど口の部分にはさみで穴を開けた。
「口は要るんだ・・・開けとかないとな」

「ぐわぁっ」
　男はまだふにゃふにゃのものを麻子の口に押し込んだ。
　反対側でも男が、麻子の中に挿入した。
「ふぅぁ・・・ふぅぁ・・・」
　麻子の口に、男は、性器にするのと同じように激しく突き入れる。
　後ろの男もぱんぱんと音を立てて激しく挿入する。
　四つんばいの麻子のそう大きくはない乳房にも左右から手が伸びた。

　美希も３人に囲まれ、男達は、無抵抗な美希の服を脱がし、マットの上に仰向けにした。
　２人の男が美希の上に乗る。
　ひとりは、美希胸の辺りにまたがり、美希の両腕を万歳させて、床に押し付け、美希の口を使う。
　もうひとりは、お腹の上に座り、美希の股間に指を入れた。
　横に座った男は、美希の腕を引っ張り、自分のものを握らせ、美希の手を上下させるように美希の腕をつかんでそれを促した。
　同じことをされても、里美や麻子に見られながらというのと、里美や麻子も同じ目にあっているのを見ながらというのではまったく違う。
　美希は、舌を使い、手も動かした。
　わずかだか、心のどこかに男をいかせたいという気持ちが芽生えていたのかもしれない。

「口をあけろ」
　麻子の口を使っていた男が、麻子から離れ、麻子の顔を上に向けると、麻子のあけた口に放出する。
　カメラが寄った。
「ふぐわぁっ･･はぁ・・・ふぅわぁ・・・はぁ・・・」
　苦しそうに息をする麻子の口から白濁した液体がこぼれる。
　その麻子の頭が、横にいた男にまた押さえられて、今度はその男が口に入れる。
　次の男も同じように、激しく突く。
　カメラは、麻子のお尻を抱えた男に向けられた。
　男は、最後に激しく動き、麻子のまくれあがったスカートに出した。

「ほら、口をあけろ。もっと大きく・・・」
　壁の向こうで男が怒鳴る。
　里美の口に出すようだ。
「おい、代わってくれ。こいつ・・・どこがおま○こなんだか・・」
　壁のこちらで里美の足を大きく開いて、バックから挿入していた男が、さっさとそこから離れて麻子のほうに移動した。
「しょうがねぇな。これでも差しとくか・・・」
　横の男が、太いバイブを持ち出し、里美の中に押し込む。
「こっちにもいれようぜ」
「なんだぁ、それ？」
「そこにあった」
　男が手にしているのは、太いホワイトボードマーカーだ。
　それを、里美のアナルに突っ込んだ。
「ぎゃぁ・・・」
　里美が悲鳴を上げる。
「悲鳴まで豚のようだな」
　里美の目から大粒の涙が頬を伝った。
「何、泣いてんだ。おめぇなんざ二度と男にかまってもらえねぇんだから、ありがたいと思わなきゃよ」
　男は、情け容赦なく、また、そんな里美の口に押し込んだ。