２．契り

　ぐったりと弛緩した里美は全ての拘束を解かれ大きなベットに横たえられている。
　籾山は縄を手に、里美の右手・右足首、左手・左足首をそれぞれ拘束すると天井フックに長い縄尻を留めてしまった。
　股間を大きくくつろげ、充血し紅色にほてり淫水にまみれた花園をあからさまにさらした里美は抗いようもなく籾山の自由にされている。
　眼を覆われた里美を見た武司は静かにクローゼットの扉を開けて外に出た。
　籾山のゼスチャーで服を脱ぎ捨てた武司は股間の強張りをピクンピクンと蠢かせている。
「そろそろ第二ラウンドといこうか里美」
　ベットの脇に立つ武司の後ろから里美に声を掛ける籾山は、武司の尻を両手でグイッと押すと、さあやれ、とばかりに突き放した。
　武司は違いがバレてはと里美の身体に触れもせず強張りを花園に擦り付けていく。
「あっ」
　肉芽にゆで卵ほどの亀頭が擦れると籾山の時と同じ喘ぎ声を上げる。
　思い悩んだようにグズグスしている武司の動きを焦らしと観たのか。
「あっ、もぅ・・・早くぅ〜」
　交合を求めてくる里美は迎えるように腰を浮かせる。
　武司は吹っ切るように股間をググッと推し進めた。
　籾山のそれよりもぱっと見にも大きい一物がズッポリとしっかり埋没する。
「う、あぁ〜〜、大きい〜」
　腰を振って応える里美に武司は空かさずズコズコと注送した。
　毛深い武司の股間に違和感を感じ、それにも増していつになく強い圧迫感に訝しい思いを募らせる里美。
「誠二さん・・・誠二さんなの？、あっ」
　身悶えながらも疑問を投げかける里美の切羽詰った声。
　返事のないようすに股間をずらせて大きい肉棒を吐き出そうともがきだす。
「誰？誰なの」
「俺だよ、どうした」
　戸惑う武司の後ろから籾山が声を掛ける。
「・・・」
（どういうこと？）
　抗いを収めた里美は１００％納得した分けではないが、武をつけて、いまだ繋がっている。
　武司は放出感を何度も押し殺して里美の要求に応える。
　日付はとっくに変わり、里美の体力が限界となって、やっと。
「あぁ〜、いぃ、またいきそう…、あっ、もうだめ、一緒にいってぇ〜」
　二人の激しい腰振りの後、合わせてはてた。
　武司は３度目の放出、里美のアクメは数え切れず、汗だくの二人はまどろんでいる。
「初めての相手は、良かっただろう」
　半ばあきれて何時しか別室にいた籾山は、誰（どちらに）にともなくいう。

　里美の蜜壺を共有した武司と籾山は、○○○○兄弟となって契りを結んだのである。