５．凌辱

　大きな肘掛椅子に縛りあげられた麻美が自由になるのは、首から上だけ。
　両の手首は後ろ手に結ばれ、乳ぶさをくびるように上下に縄がかけられ、足は大きく開いて肘掛に掛けられ足首は椅子の足に固定されている。
　盗聴された喘ぎ声に、叫ぶように呼び合う二人の名前があったことで脅迫されたとはいえ、拘束されてまで陵辱される覚えはない、といくら叫んでみても毛羽だつ縄が解かれることはなかった。
　セックスフレンドとは名ばかりで、セックス奴隷、牝犬、そんな言葉すら浮かぶ緊縛。
「もう、やめて〜」
　これ見よがしに恥部を開放された麻美は、椅子の上で動かぬ身体を蠢かせ、顔をめいっぱい叛けていう。
「武司、いくら綺麗といっても手入れした○○○○ほどじゃないな」
　股の狭間を覗き込みながらいう籾山は、麻美の言葉に応える様子はない。
　籾山には、亀裂の脇にある産毛さえも気に入らないようだ。
「じゃ、綺麗にしますか」
　武司は、里美の亀裂の脇が無毛なのは籾山の指示で剃りあげられているのか？…と、ふと思いながら提案する。
「そんなこと、いやぁ〜、やめて」
　悲壮な表情で、クナクナと身体をくねらせ後ずさろうとする麻美。
「うるさい、表にでられないようなことはない、下品な物を綺麗にするだけだ」
　厳しい回答をされも縛った縄をピンと張らせて抗う麻美、恥毛を失えば渋谷に会うこともできなくなる、そんな思いが麻美の抗いを激しくさせる。
「見るばかりじゃおもしろくないからな、…蒸しタオル用意してくれ」
　麻美の恥毛をなぜあげて、容赦なく武司に指示すると、籾山は部屋を出ていった。
　武司が蒸しタオルを持ち帰ると、籾山は髭剃り用のＴ形剃刀とシェービングクリームを持って待ち構えてる。
　武司は、そそくさと麻美の股間に持ってきた蒸しタオルを被せようとする。
「蒸しタオルは後でいい」
　と透明なゼリー状のシェービングクリームを麻美の花園と周囲に塗りつける。
「最近は良い物ができたなぁ、泡と違って透明だから、しっかり見ながら剃れるんだ」
　塗りつけたゼリー状のクリームを肉芽にヌルヌルとこねまわしながらいう。
「いやぁ〜」
　冷たいゼリーとメンソールの感触にヒクッと身体を強張らせ身悶える麻美は高まる掻痒感を隠しきれないでいる。
「どうだ、髭剃り用のメンソールの感触は…歯磨き粉なんかよりずっと良いぞ、なんといっても高級ローションと変わらんからな」
　籾山は、麻美の足の付け根を押しのけて剃刀を当てていく。
「あっ…、だめっ」
　麻美は初めての剃刀の感触に身悶える。
「なんです、その…歯磨き粉より…っていうのは？」
　武司は、意味不明の言葉に聞き返す。
「ハハハ、知らんのか、メンソールは気持ちいいもんなんだ」
「ふぅ〜ん」
　理解しきれない武司は中途半端な返事を返している。
「動くと切れるぞ」
　とモゾモゾと股間を蠢かせ、秘口ヒクヒク窄める麻美は、剃刀とメンソールの感触に身悶えている。
　籾山は、左の花びらを右へ引き伸ばし、亀裂の右脇を丁寧に剃り上げていく。
　花園の周りを嫌らしく覆った繁みが消えていく。
「ぁふぅん〜」
　剃刀の恐怖に身体を硬くしながらも麻美は、恥部へのソフトな刺激に鼻息を荒くする。
（あぁ〜、だめだめ…あっ、動いちゃぅ〜）
「剃刀の感触も、気持ちいいだろ」
　麻美の身体の反応を見た籾山は、いたぶりを欠かさない
　体勢を変えると籾山は右の花びらを左へ引き伸ばし、剃刀を当てていく。
「ほらみろ、蜜が溢れてビラビラがつかめないじゃないか」
「いやぁ〜〜、見ないでぇ〜」
　腿にまで力を入れると、トロリとした粘っこい蜜液が秘園の口から、こらえようもなくトクッと溢れ出る。
「溢れるほど溜まったのか…これか、見て欲しくないのは」
　剃刀の手を止め、粘っこい液をすくいとると、麻美の顔に突きつける。
（いやっ）
　かたく眼を閉じイヤッと顔をそむけた麻美は、恥毛を失うことに困惑しながらも昂ぶった身体の反応を抑えきれないでいる。
籾山は、両脇を奇麗にすると尻の蕾の周りもまんべんなくなぞりあげた。
　
「よし、終わり」
　土手には触れもせず終了を宣言する籾山は、蒸しタオルで麻美の花園を拭っている。
　麻美は、瞳をパチクリさせて驚いているが、内心ホッとした。
「どうだ、綺麗になった、…亀裂の周りの毛は汚らしくていかん」
　籾山は一人悦にいっている。
　剃りあげたのは亀裂の脇だけ、小高い丘には手もつげず嫌らしくそよぐ恥毛は残されていた。
　籾山にはロリコン趣味は無いようだ、と武司は横から薄笑いで眺めている。
「やっぱり、綺麗になりましたねぇ、花びらも清らかないい色合いじゃないですか」
　麻美に惚れこんだ武司はの感想はベタ褒めである。
「ふむっ、淫水焼けは少ないみたいだな」
「いやぁ〜〜」
　籾山と武司が観察し合う言葉に麻美の淫裂は、ッッーと糸を引く雫を滴をしたたらせた。
「あそこはもう欲しくてたまらんらしい、見ろよ呼び水が溢れて糸引いてるぞ」
　あけ透けにいう籾山。
「期待に応えて埋め込でやりましょうよ」
　武司はすでに上を向いた股間の一物をかるく擦っていう。
「そうだな？……、そいつはまだだぞ」
　武司の提案に、股間の猛りを擦る武司の手をにらみながら籾山は制止する。

「そろそろ、自分の立場も解っただろう、これからは積極的になってもらおうか」
　籾山は麻美を拘束した縄を解き始めるのである。
「解くんですか」
　籾山の行動を理解できずに、手伝う武司。
「これで準備ＯＫだからな、希望どおり自由にしてやろうじゃないか」
　相変わらず自信りげな籾山はいう。
　手足の拘束を解かれた麻美は縄の跡を擦りながら不信感漂う眼差しで籾山を追っている。
「武司、おまえが相手しろよ」
　籾山は、拘束を解かれた麻美をベットの奥に座らせる。
　武司は指示に戸惑いながらもベットに乗り上げていく。
「キスしてって言ってみろ」
「いやっ…」
（そんなこと、口にするなんて）
「どうした、社内メールのアドレスは準備済みだ、いつでも写真付の音声メールが送れるからな」
　ノートＰＣに向かって籾山はキーをたたいている。
「だめっ、やめて、言います…言いますから」
　麻美は膝頭をガクガクさせている。
「やっと理解できようだな、これからは素直にいうこと聞くんだぞ」
　顔をそむけて、白い腿をフルフル震わせる麻美は、羞恥と屈辱に必死で耐えている。
「さあ、早く言ってもらおうか、「麻美の唇にキスして下さい」だ。…武司がウズウズしてるじゃないか」
「あ…、麻美の唇にキスして…」
　屈辱に歪んだ表情の麻美は、アゴの下に添えられた武司の指に動かされ顔を寄せていく。
「うっ」
　武司が唇を覆うと、麻美は言葉にならない声をうめかせ身悶える。
　近づく武司の唇に嫌悪を感じていた麻美も、現実にその感触を受けると甘い喜悦を覚えてしまう。
「はぁ〜」
　覆われた唇が解き放たれると溜息を吐くように声がもれる、それにはすでに甘えた女の喘ぎが漂い始めている。
「キスしながら、胸も揉んで欲しいだろ、…ちゃんと言えよ」
「あぁ〜…、キス…しながら・胸も・揉んでください」
　籾山の声に、諦めと屈辱にまみれた喘ぎをあげると、途切れ途切れに後を続ける麻美。
　昂ぶる愉悦に麻美自身、言わされているだけなのか、真の欲求なのかあやふやになってくる。
　麻美の要求どおり武司は、再び唇を覆いつくし、大きく張り出した乳ぶさを絞るように揉みあげる。
　麻美は息を止めることもなく、素直に武司の唇を感じてしいく。
「あっ…」
　武司が固くしこらせてしまった乳首をなぞると、思わずビクッと身体をおののかせ、喘ぎ声を抑えることができなかった。
「も、もう止めて」
「そうか、次はどうして欲しいんだ、言ってみろ」
　籾山は麻美の訴えを、逆にすり替え問いただす。
　麻美は大きな瞳を、涙なのか昂ぶった潤みなのか、しっとりさせている。
「うなじを舐めあげて欲しいんだろ、−うなじをなめながら胸も揉んで−か？」
「うなじを舐めながら、胸を…」
　間を空けることなく、籾山の言葉を繰返す麻美。
「あぁ〜、だめぇ〜」
　武司の唇がうなじを這い上がると、股間を中心に全身をビクビクさせて身悶える。
「いい声出てるじゃないか、何がだめだって、気持ちいいんだろ」
「武司、足でも舐めてやれ」
　武司は麻美を仰向けに転がすと、腰をまたいで乗り上がり、恥毛の上に強張を載せて、足の甲骨をなぞりだす。
　太腿から爪先までブルブルと振るえるように痙攣させるとヒクヒクと股間を収縮させている。
「武司、次はこれだ、…丁寧に塗るんだぞ」
　籾山は、小さな小瓶の蓋を開けると、武司に手渡した。
「何ですか、これ」
　半透明な粘液は、武司が指ですくい取ると体温に反応してトロッと液体に変化する。
「ちょっとした媚薬だ、奥の奥まで、子壷に届くようにな」
　武司は、体を後ろにズラせると麻美の腿をグイッと引き上げる。
　麻美の秘密の園が、武司の眼下に大きく股を広げてパクパク息づいている、陰唇は口を割りピンクの内臓を晒した様は、麻美の美しい顔に似合わずグロテスクに蠢いている。
　武司は、思わず顔を近づけると秘抗に唇をよせて吸い付いた。
　溢れた淫汁とは別に新たな物が、武司の口腔にツツーと広がると不思議と舌に甘い感触を残している。
「あっ、あぁ〜」
　麻美の喘ぎを背中で聞いた武司は、狂ったように顔を振り肉芽から秘抗にかけて円を書くように舌をなぞらせる。
「あっ、あっ、あっ」
　止めどなく喘ぎ始める麻美をよそに、武司は顔を上げると、体温に融ける粘液をすくい取った指を秘抗にヌルッと押し込んでいく。
「あぁっ」
　次つぎとすくい取られた粘液が秘抗の中に消えていく、武司は上壁、左右の側壁、下壁にとまんべんなく塗りこんむと、もう一すくいして肉芽と陰唇の裏にまで辺りかまわず一面に擦りつけていく。
「よし、もう十分だ」
　あきれたような籾山の声に、我に帰った武司はやっと小瓶を返すと、ハンカチを受け取った。
「麻美、そろそろお願いすることがあるだろう」
　籾山の声に、瞳をトロンとさせてイヤイヤと顔を振る麻美は、何のことか解らないでいる。
「−×××しゃぶらせて−だろ」
　媚薬の効果に花園全体を嫌らしく充血させた麻美の戸惑いは小さくなっている。
「…×××おしゃぶりさせてください、あぁ〜」
　自分の発した言葉に酔うように、淫靡な世界に溺れていく麻美。
「誰のだ、…誰のどんな×××かちゃんと続けて言え」
　追い討ちをかける籾山の言葉にも抗うようすもなく素直な反応を示す麻美。
「武司さんの…たのもしい×××おしゃぶりさせてください」
　声と共に身体を起こして武司の股間に擦り寄よると、バクッと亀頭を含みこむ。
「こらっ、まだ許可が出てないぞ」
　叫ぶような籾山の声に、戸惑い顔を上げる麻美。
「おしゃぶりさせてぇ」
「よしっ」
　武司の目線に合わせて言う麻美に、奇異な空間にのめり込んだ武司の許可も強気である。
　再びパックリと咥える麻美。
「根元をしっかり押さえろ」
　主人になりきった武司が指示をすると、麻美のかぼそい指が絡みつき根元の静脈を絞り込む。
「そうそう、空いた手で胴を擦るんだ」
　武司は麻美に咥えさせたまま、立ち上がると連れて麻美も身体を起こした。
「ほらほら、口が遊んでるぞ、…唇でエラを往復させろ…舌は結び目から鈴口を往復だ」
「おおっ、だいぶ良くなってきたぞ、その調子で続けろ」
　武司の指示も念が入っている。
　時間を忘れて、武司の我慢汁を味わう麻美。
「口だけでやるんだ」
　亀頭に艶がでるほど張ってくると次の指示を出す武司。
　両手を武司の腿に回した麻美は、愛しむように舌を絡めて愛撫する。
　目線を上げて武司の輝く瞳に合わせると、ググッと顔を寄せて喉の奥まで含み込む。
「おおっ、…なかなか、やるじゃないか」
　麻美の柔い唇が強張の根元に到達すると喉奥に届く亀頭の感触とともに歓喜する武司、里美のフェラにはない新しい感覚だ。
「お、お願い…」
　このまま、いつまでも続けさせていたいと思う武司の思いを裏切るように麻美が唇を離す。
「どうした、お願い…何だ。……入れて欲しいんだろ、えっ」
　二人の世界に割り込むように籾山の声に、小さくうなずく麻美。
「なら、ちゃんと、お願いしろよ…、武司にな」
「…」
「武司さん、…もう、入れて。……入れてください」
　ためらいの間を空けると、射を決して口にすると、武司の強張に手を添えて咥えなおした。
「ほらぁ、そこに寝ろ。…どこに入れて欲しいかよく解るようにな」
　強張から手を離した麻美は、夢遊病者のように虚ろな瞳で赤く火照らせた身体を横たえると、自ら腿を引き上げ、グッと顔をそむけている。
「どうした、黙ってちゃ解らんぞ」
　武司の強気の言葉が飛ぶ。
「いやぁ〜」
　麻美の甘えた声。
「誰の、何処に、何が欲しいんだ」
　籾山がたたみかけて来る。
「あっ、麻美の…、…、…、○○○○に、武司さんのお××××…欲しい〜」
　秘抗をヒクッと締め上げていう麻美。
　武司は自慢の強張をズルッ・ムニュっと押し込んだ。
「あぁぁ〜〜〜」
（いい〜）
　待望の夢をかなえたような、満足げな喘ぎをする麻美。
（うっ、とうとうここまで…）
　柔肉の感触に歓喜して、いきなり来る放出感をグッと堪えた武司は、動きを止めている。
　麻美は、そっと目をあけ武司の瞳を見詰めて無言で訴えると、クイックイッと腰を蠢かせる。
「動かしてぇ〜、あぁ〜…、突いてぇ〜」
　武司の首に手を回していう麻美。
「それなら、こうしよう」
　武司は麻美の身体を抱えると、ぐるりと体を反転し、上下を入れ替えた。
「好きに動いていいぞ」
　の声を聞く間もなく麻美は、身体を起こして、腰を振りつける。
　クイッ、クイッと武司の強張を呑み込んだまま、前後に振りつける卑猥な律動。
　武司は見ているだけで放出感に襲われる。
　ジョリジョリと恥毛の擦れる感触。
　あっ、あっ、と腰の蠢きに合わせて漏れ聞こえる喘ぎ。
「あぁ〜、凄い、硬くていい〜」
　羞恥を失い、愉悦に溺れ喜悦する麻美。
「あぁ、だめぇ〜〜」
　大きく一声上げると、武司の股間に、早くも生温かい放悦汁を解き放つ麻美。
「イったのか」
　武司の声に小さくうなずき、動きを止める。
「もう、満足か」
　籾山の問い。
「替わってぇ」
　武司は麻美の腰を持ち上げ、強張を押さえて抜き取ると上下を入れ替わる。
　淫汁にまみれた手の奇異な匂いを嗅いで、ただれた蜜壷に満たされきらない強張を突き戻す。
「あっ」
　グイグイ突き込まれる肉棒の動きに合わせて、腰を振り突き上げる麻美は深い愉悦を求めて再び納まりがつかないようだ。
　武司が唇を寄せると、自ら首を回して重ね合わせる麻美。
　武司が顔を離しても、開いた唇は閉じられず「もっと」とせがんでいるようだ。
「あぁ〜」
　首筋を舐め上げ、耳たぶを吸い、耳穴をくすぐると、その一つ一つに歓喜する肉人形と課した麻美は、喜悦をむさぼっている。
　武司の分身は、麻美の周期的に現れる肉の締付けに襲われている。
（顔、スタイルに加えて○○○○も絶品だ）
　肉の輪の締付けに、胴をも吸付くように圧力を加えてくる感触、さらに腰の動きでコリコリした子壷を亀頭に絡めてくる器用さは、子種吸引機そのものだ。
「白い本気汁が溢れて、武司の×××が真っ白だぞ」
　二人のカラミ絡みを後で見ている籾山。
「だめだ、抜かれちまう」
　武司は、屈服を宣言する。
「あぁ、イく…、いっしょにイかせてぇ〜〜」
　二人はブチ当てるように腰振りの周期を合わせてイき果てる、と台風一過、静かにまどろんだ。

　一息ついて、武司と麻美が身体を離すと、籾山が動きだす。
「いいものがあるんだ」
　ドリンク剤の小瓶の口を切ると、麻美の口に宛がい強引に飲ませてしまう。
　一戦交えて喉の渇きを潤すように、麻美が一気に飲干したのは即効性の精力剤。
　籾山は、武司のそれには大きさで負けてはいるが、形と硬さと持続力では引けを取らない準備万端の一物を、武司の子種で汚れた秘壷に埋めていく。

　前技不要のＳＥＸが好きなのか？、ＳＭ趣味の籾山がそなんはずはない。
　麻美を先に俺にくれたのは、どうしてなんだ？。
　武司は、籾山と麻美の絡みを、そんな思いに捕らわれてぼんやりと眺めている。
　籾山にしてみれば麻美の獲得は、ほんの一過程、先にやるやらないなどの、こだわりはない−武司が望めばくれてやる−、程度の相手なのである。

　武司との交合に、立て続けに籾山に相手された麻美の乱れ方は半端じゃなかった。
　籾山の一突き、一突きに反応し、息も絶え絶えに身悶えているさまは、喜悦に狂った牝そのものである。
　籾山は、麻美の身体を、裏に表に横にとオモチャにし、上に下にと体位を変えて交わった。
　時間が過ぎ、日が変わるのも知らずに交合する籾山に扱われる麻美は、綿雑巾のように、くたびれ、汗だくに汚れていく。
　顔一面と胸元に玉のような汗を噴出させ、背中からは雫が滴っている。
　それでも、上に乗った麻美は、身体を上下させ、籾山の強張が見え隠れする。
「あぁ〜、もう…もう、ほんとにだめぇ〜」
「あっ、あっ、あっ、イくぅ〜〜〜〜」
　身体全体を波打たせて、イき果てると、ダラリと弛緩して籾山に重なった。
　籾山が上になり注送を開始する。
「だめっ、もう…できないわ」
　顔の汗を拭いながらいう麻美。
「解った、これが最後だ、俺もイってやる」
　注送を再開し、麻美の次の昂ぶりに合わせて放出し、やっと終わらせた。
　麻美は、「足が痛いわ」と一言いい残すと、深い眠りに落ちていった。

　武司は、純粋な麻美への思いとは別に、新たな思いを胸にきざんでいた。