| １０ 冷たい電子音がするたび、緑の牝の部分は熱を帯びていく。攻児の股間にパクついたまま、指先で行う手淫行為など大人相手の信二にすら見せたことはなかった。 倍近く歳の離れた教え子と、見ず知らずの痴漢たちに披露する自慰行為は、緑に新たなる性的興奮をもたらし始めていた。 「あっ・・・クチュクチュッ・・・はぁっ。」 「せ、先生も・・・気持ちいいの？・・・ぼ、僕も、たまらない。」 ムードを作ることなく進められる性的な触れ合いは、緑も初めてで、童貞であるはずの守にそれを求めることは出来ない。 自分だけ昂ぶりを感じてしまう恥ずかしさを覚えた緑は、攻児扮する守に対して、指導的立場で先導を試みる。 「あぁ・・・守くん、せ、せんせいのこと、嫌いにならないで・・・お、おんなの人も、こうして男の子と同じく、気持ち良くなりたいのぉ。」 「そ、そうなんですか・・・じゃぁ、クラスの女子も。」 「そ、そうね、みんなじゃないと思うけど・・・そろそろしてる子も・・・あんっ。」 「オナニーって・・・良いんだ。」 「あんっ・・・クチュッ。」 指先が膣道に押し入ると、汁気の多い音が攻児にもはっきり聞こえるようになる。今にも緑の体を反転させ、６９の形で年上の女教師を逝かせてやりたい衝動に駆られるが、我慢をし新たなる電子音を待った。 「ピロン。」 メール着信の反応は攻児より早く、陰茎に添えた手を離し受信ホルダーを開いた。そこにある冷酷な文字はおおよそ予想した通りの文章があった。この空間を終わりに導くための行為は、それしかありえないだろうと確信していた緑は躊躇することなく、その指令に従った。 咥えていた陰茎から唇を離すと、弄っていたパンティーの中で動いていた指先を取り除く。その指の仕事は、シームレスのパンティーのゴムに掛かり、きつめながらも双臀を露出させるのにいとまはなかった。 「・・・。」 何が起こるか当然予想のついている攻児は、無言のまま女教師の所作を観察する。そこに恥じらいはあるのか、指先でたかめた女の終着地をどのように攻児に求めるのか、いずれにせよそそり立つ陰茎は、車内の空気から遮断されることは、たやすく判っていた。 緑の下半身は、スニーカー用のソックスだけとなり、繁茂した陰毛は攻児の視界に現れる。陰唇からの潤滑液までは見えないが、そのまま挿入しようとする緑の行動で、準備の善し悪しは単純だった。 コンソールを跨ぎ、助手席に体をかえると、攻児のそそり立った陰茎をいったん避け、太股の辺りに尻を乗せる。 軽く攻児へ視線を預けると、皆まで言わず唇を重ね合わせた。最初のディープなものと違い、契約を結ぶかのように軽くだけ触れると、攻児の首元に頭を寄せ合い、いきり立つ陰茎を指先で誘導する。 潤滑の具合を亀頭で感じた攻児は、少し腰を引く。緑は、亀頭の先が相当に敏感になっていると感じていた。実際は攻児のいつもする行動で、敏感になっている膣前庭を自らの武器で嬲るような行為だった。 「あんっ・・・ニュ、ニュルンッ」 「あくぅぅぅ。」 「・・・。」 すっぽりと納まった攻児の陰茎は、緑の小さめの膣道を押し分け、奥のドアを目指す。重力に負けていく緑の体は、自らの膣道を割り裂くように陰茎の侵入を防ぐことなく最後のドアへと導いた。 「あっ・・・う、うごかないで・・・あぁぁ・・・お、奥まで・・・当たってる。」 先端が最奥に当たっている感触を掴んだ攻児は、腰を動かすわけでなく、ただ体の位置を動かすだけで敏感な緑の最奥をノックした。 「だ、だめ、・・・う、動いたら・・・あぁぁっ・・・い、いっ・・・うぐぅぅぅ。」 細身で筋肉質な緑の体は、重さを感じさせず攻児の負担にはならなかった。攻児はその体を跳ね上げるように動かせば、数分たたぬ内にある言葉を発する事が判っているが、そうしなかった。 じっとしたままの緑だったが、最奥の潤滑も入り口付近と同じようになっていくと、徐々に上下運動をし始めた。数ミリから数センチの動きを始めただけで、攻児の首筋に軽く歯を当て、喘ぎの漏れを制御していた。 「あっあっあっ・・・ゆ、ゆっくりぃぃ・・・あっあっあっ。」 攻児の体をシートごと抱きしめるかのように密着する緑。最後のドアをノックされた感触は初めてで、押さえきれぬ喘ぎを小刻みに漏らし続けている。 自ら始めたはずの上下運動は、牝への扉をノックされたことにより制御され、訪問者である攻児にバトンは渡された。 焦らしながらか、柔肉が施す亀頭への締め付けに耐え切れぬのか、緑が言葉で欲する抑制を受け入れるように動きは緩慢だった。 「ピロン」 「せ、先生・・・読みますよ。」 「あぁぁ・・・お、おねが・・いぃ。」 抱きつく緑の肩越しに携帯を見開くと、指令メールを緑の耳元に囁いた。 「覗かれて興奮し始めたな、お○んこのお汁が垂れてるぞ。さぁもっと、自ら・・動け・・・腰を振り、お○んこの奥まで・・・咥えこめ。」 「うぅぅ・・・う、うごけないのぉ。動かしたら・・・い、いっちゃうからぁぁ。」 「で、でも・・・せ、せんせい、言われたとおりしないと・・・画像が、返って来ません。」 「あっあっあっ・・・こ、こうなのぉぉ・・・み、みてるのぉぉ。」 視姦し続ける相手に、わずかに震え始めた尻肉を見せつけ、膣肉の奥の刺激を誤魔化すかのように問いかける。 膣奥を席巻する攻児の亀頭にもなれはじめ、どうにか大声を出さずに耐え始めた緑。車内の防音効果を疑問視してか、自ら攻児の唇を塞ぎ、喘ぎの漏れを制御した上で、上下の運動を再開した。 そのスピードは、先程より数段はやめのピッチで、漏れる喘ぎも攻児の口腔内から漏れ始めている。 「あうっあうっあうっ・・・あはぁぁぁっ・・・あっあっあっ・・・いぃぃ。」 ぶつかり合う体のブレを失くすため、攻児の両腕は緑の筋肉質な背筋を抱え込み、上下の抜き差しを保障する。 本来ならば尻肉を割り開き、尻肉に引っ張られた陰唇の開き具合で先端突起を露出させ、摩擦の効果で昂ぶりを倍増させるのが、攻児のやり方だ。 それをせずとも今の女教師のよがりを見て、緑は本当の昂ぶりを知らないであろうと確信したのだった。 「ニュチャッ・・・・ニュチャッニュチャッ・・・あうっあうっ・・・あぁぁぁぁっ。」 一度いたずら気味に奥を突き上げられた緑は、大きく跳ね上がり攻児との連結を外してしまう。 「ヌルンッ。」 抜け出た陰茎は、緑の潤滑液をしたため、根元は泡立ち、あたかも射精でもしたようなネバつきを見せている。 その陰茎を再び添えた手でパックリ空洞化した膣穴にあてがうと、巻き戻しを見るように根元深くまでが収まった。 「はぁぁぁ・・・ヌルンッ・・・あぁぁぁ。ま、まもるくんっ・・・ま、まだ・・・あぁぁっ。」 「えぇ・・き、気持ちいいんです・・・でも、緊張しちゃって・・・それに・・・ゴムしてないし。」 「あっあっあっ・・・大丈夫。・・・安全な日だから・・・赤ちゃん・・・出来ない日だから。」 「・・・は、はい。じゃぁ・・・僕も・・・動いて。」 「う、うん。・・・あぁぁぁぁん・・・いぃぃくぅぅぅ。」 攻児が上下運動に参加すると、緑にとっては数分の出来事が数時間と感じるくらい記憶の淵が遠ざかり、脳内の思考は浮遊しきっていた。 数度の波が通り過ぎた頃、呼び戻されるように記憶の淵に手がかかり、最奥のドアをこじ開けんとする熱いほとばしりを扉の全面に感じ取った。 「ビクンッビクンッ・・・ドクドクッ・・・ドクンッ。」 「あぁっ・・・・・あぁっ・・・・あぁっ。」 絶頂を感じた瞬間、緑の喘ぎは薄らいで、この世に存在せぬかのようだった。攻児の射精に呼応するようにビクつきは対になり、尿道口から放たれるたびに緑の体は、反応した。 「せ、せんせい、ご、ごめんなさい。」 「はぁぁ・・・いいの、まもるくんこそ、・・・初めてが・・・私なんて。」 「・・・ピロン。」 繋がったままの二人の横で指令のメールがなった。攻児がそれを取ると緑に渡し、声に出して読んだ。 「良いもの見せてもらった。お礼に、このまえの画像入りの携帯・・・ボンネットの上において置く。・・・ザーメンの処理が終わったら処分しておけ。」 隆盛を保ったままの攻児の陰茎を軸に、緑の体は反転し、フロントガラスの外に目をやった。真ん中に置かれた折りたたみ式の携帯電話が視認できると、終わりを実感し、安堵のため息をついた。 「よ、よかった・・・でも、今日のことも・・・見られてた。」 「でも、これで終わりですよ。緑先生、・・・今日のところは。」 行為の終わりを表すように車内に置かれたポケットティッシュを数枚取り出すと、繋がった陰唇と陰茎の隙間にあてがった。 攻児の最後の言葉を聞き逃した緑は腰を浮かし、縮むことなくそびえる攻児の陰茎を抜き取ると、膣穴の奥から溢れるように分身たちが逆流する。 緑が有する教職者の心も、在らぬほうへと逆流が始まっているのだった。 |
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| 2012.3.3掲載 |
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