| ２３ 「小宮山さんだっけ、どうかした？」 「先生、これ、読んでください。」 「３−２小宮山」と書かれた学校指定の体操服を着た女子生徒は、ジャージ姿の体育教師に手紙を手渡した。キャラクターの描かれた便箋には、丸文字で書かれた「大神先生へ」の文字に、大体のことは想像が出来た。 小宮山という女子生徒の姿が見えなくなると、大神はその便箋をバッグのポケットに差し込んだ。その姿を見届けた男が、信二に声をかける。 「大神先生おつかれさまでした。どうでした？うちの選手たち？モノになりそうですか？」 「佐藤教頭、えぇ、素直ないい生徒たちで、伸びも期待できそうです。」 「わざわざ出前授業に来てもらっちゃって、３中の生徒に恨まれますね。」 「いえいえ、大川市全体の水泳競技のレベルアップのためなら、２中も３中もありませんよ。」 「そういっていただけると心強い。ところで、今日で、終わりでしたか出前授業のほうは。」 「えぇ、そう聞いております。」 「もう、数日、うちの生徒を見ていただけないでしょうか、３中の加々美教頭には伝えておきましたので。」 「加々美教頭は？」 「えぇ、大神君さえ良ければ、と。」 「では、今週いっぱい、全力でさせていただきます。」 「そうですか、それは、結構。」 大神の肩をポンと叩くと、佐藤は簡単にその場を立ち去った。あっけない佐藤の態度に首をかしげながら大神は、更衣室へ向かった。 管理棟にある視聴覚教室の扉を開けた佐藤は、窓際に一人座る３年生の小宮山奈央の姿を見つける。 「小宮山、手紙は渡せたのか？」 「は、はい、渡しました。」 「そうか、今週中は居てくれるようだよ、大神は、それまでに、いいな。」 「は、はい。」 「下の毛、処理はできているのか？」 「は、はい、攻児さんたちに・・・。」 奈央の頷きのあと、佐藤は奈央のハーフパンツのゴムを引っ張り、派手さのないパンティーのゴムにも指をかける。無毛になっている恥丘を視界に入れると満足気な笑みを浮かべ、ゴムの張りを戻した。 「そうか、じゃぁ今日明日のうちにやりとげろ、いいな。」 「・・・。」 再び頷くと、顔を伏せ気味にし、視聴覚室を後にする。奈央の恥丘の残像を思い出しながら佐藤も視聴覚室を後にした。 体操服のまま帰宅しようとする奈央を郁と攻児は、学校の裏手の公民館で呼び止めた。２年生の攻児らは、先輩である奈央を呼び捨てにし、手招きをしている。 「奈央、家に帰って、オナニーの特訓か？それとも、大神に誘われちまったか？」 郁は、奈央の背後に回り、攻児は正面から奈央のカバンを取り上げ中身を拡げた。 「手紙は渡せたんだな。」 「は、はい。渡しました。」 「あんなエッチな手紙もらったら、いたずらだとおもうんじゃねぇの攻児くん。」 「いや、筋肉バカは引っかかるよ。なぁ、奈央がそんないたずら思いつくように見えるのか郁。」 「たしかに、生徒会長の三年の山田あたりが奈央先輩狙ってるって話があるくらいだから、清純だと見られてるよね。」 「あぁ、余裕で３Ｐしちゃう女って誰も思っちゃいねぇ。」 攻児は正面から奈央の体操服をまくり、ブラを露出させ隙間から乳首を摘んだ。 「いやっ・・・。」 「いやじゃねぇ、嘘言うな、立ってんぞ。まさか、教頭にやられたんか？」 「してない。そんなこと。」 「あてにならんねぇ、奈央先輩、簡単においらにパイパンにさせられるんだから。」 郁は、そう言うと奈央のハーフパンツを膝までずらし、下着に手をかける。 まだ明るい時間帯に臆した郁は、下着をずらすのをためらい、布越しに陰部のぬかるみを確かめた。 「し、してないんです。なにも、してない。」 べそをかきそうな顔で郁の手首をつかむ。手首はつかまれたが郁は指先だけで奈央の淫らな筋を往復させた。 「あらら、残念。教頭から２万円貰い損ねたぁぁ。」 調子に乗った物言いの郁にあきれた攻児は、直立になったままの奈央のハーフパンツを元の状態に上げ、大神に対する罠を耳打ちする。 「いいな、できるよなぁ。奈央先輩。」 「は、はい。」 しゃがんだままの郁は、攻児の作戦には気にも留めず、奈央の汗ばんだ陰部の匂いを指先から感じ取っていた。 緑が担当する体育の授業中、いつもと違う股間の違和感に緑は集中を失っている。生徒に言われるまで次の指示を忘れたり、バレーボールとバスケットボールを間違えたりと生徒にも違和感がわかるほどだった。 剃毛を施された２日目で、かゆみが恥丘を襲い、あからさまに股間をかきむしるわけにいかない緑は、生徒の見えぬところで、机の角にこっそりとこすり付けていた。 担当している女子生徒は、バレーボールに夢中だが、体育館側の鉄棒周りにいる担当外の男子生徒の一部は緑の異変に気が付いていた。 「なぁ、緑先生見てみろよ。」 「なに、いいなぁ、女子は、緑先生で。」 「いや、そうじゃなくて、ほらっ。」 「あっ・・・。」 「なぁ、あれって。」 「角オナ？」 「そこまでじゃないけど、痒いんじゃね、あそこが。」 「まじかよぉぉ、おれがかいてやるよぉ。」 二人の男子生徒は、男性体育教師に怒鳴られるまで、緑の異変を見つめていた。男性教師の怒声に我に返った緑は、女生徒たちに交わり、ボールを追いかけている。 二人の男子生徒の会話を聞いていた守は、会話に入ることもなく、数分に一度の割合で緑の動きを見つめている。 山崎からの情報には、さした変化のないことから興味の割合も時間が追うごとに薄れてきていた。 ４時間目の授業が終わると、給食の時間になる。体育教官室で給食をとる緑は、自らの給食を受け取ると席に着く。間もなくして、教官室の内線がなり、数年先輩の教諭が緑あてであることを告げた。 「吉川先生、東中の鎌田教頭から３番にお電話ですよ。」 「え、・・・。」 「鎌田教頭です、東中の。」 「あ、ありがとうございます。」 恐る恐る、内線のランプを押すと、聞こえてきたのは紛れもなく鎌田だった。おおよその電話の内容は理解していたが、皆の前で電話を受けることは、恥ずかしさを助長させた。 「吉川です。」 「剃ってもらいましたか？きれいに。」 「・・・は、はい。していただきました。」 「それでは、確認をさせてもらわなきゃならんので。」 「えっ・・・お越しに？」 「いや、私も忙しいもんでね。新人教諭の指導要綱やらを作成するよう教育長から依頼されて、だから、ＩＴ技術を使わせていただこうと。」 「どう、すれば・・・。」 「今から言うアドレスに、メールを送信してください。吉川先生の顔入りでパイパンになったお○んこを写メールで。」 「か?、帰ってからでは、だめなんでしょうか。」 「加工して、コラージュ画像を送られても困るんで、そうだなぁ、３０分猶予をあげましょ。」 「・・・。」 緑は絶句すると、周りの教師たちは他校の教頭とトラブルにでもあったと思い、緑の動きを見つめた。それを感じた緑は、鎌田にアドレスを聞きとり始めると、３０分ルールの罰則まで聞かされる。 ３０分を超えて送信した場合は、迷うことなくその画像を転送し、大手掲示板に名前入りで投稿する旨を通告される。 「わ、わかりました、し、失礼します。」 電話の受話器を置くと、一目散に携帯を握りしめ、職員用トイレに駆け込んだ。 一つだけある洋便器にジャージとパンティーを脱ぎ去り、無毛になった恥丘を露出させる。狭さゆえ、写真の構図に苦労し、何度も携帯を便所の床に落とす。 セルフタイマーでセットし床からのローアングルで撮影を始める緑。その淫らな格好に、閉じきった陰唇の内側は、熱く茹った淫液が量産されつづけていた。 「カシャッ・・・カシャッ。」 何枚か撮影し終えた緑は、プレビュー画面をスクロールしながら、鎌田に難癖をつけられぬよう顔と陰部の写った写真をチョイスする。 「アドレス、間違えたらシャレにならないわ。」 アルファベットを一文字一文字丁寧に見比べ打ち込んだ。画像を添付すると送信ボタンを迷わず押した。送信完了の文字を見たときの時間を確認すると、残り時間はまだ数分あった。 「吉川先生、東中の教頭とトラブルですか？」 トイレから戻ると、電話を先に受けた教諭に尋ねられる。とっさに、新人教諭の指導要綱の話を思い出すと、その件についてのアンケートであることを告げ、不信を拭い去った。 鎌田からの連絡がないことが気がかりだが、確認をしようにも東中に連絡するわけにもいかず、部活動終わりまで、恥丘の痒みと一緒にそれと戦った。 |
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| 2012.9.5掲載 |
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