| ３３ 教頭会主催の研修会での筆おろし実習が実を結び、梅木と小谷の臨時女性教諭が、９月末日、本採用になった。 梅木は小学校に、小谷美希は大川４中に配属となった。美希は、高校時代にやっていた新体操部の副顧問になると、意気込みをその部の総監督である内田校長に挨拶をしいられた。 大川市内だけではなく、県内にとどろく内田の名。新体操界で知らない者はいなかった。数度の全中総体優勝を経歴に、誰も物申す者はいない。 「小谷美希と申します。・・・中高６年間、新体操を・・・。」 「どこの高校？」 「白浜・・こ、」 「あぁ、大村文子のとこね。・・・まぁ、あまり期待はしてないから、適当にしててちょうだい。」 「は、はい、よろしく、おねが・・・。」 最後まで言い切ることなく美希の前から内田は消えた。顧問である、西松も、同様に消えた。 「女の園って感じね。」 「どうですか・・・やっていけそうで？。」 「は、はい、なんとか・・・市ノ瀬教頭。」 「少し、時間いいですか。」 「はい、今日は、挨拶だけで、部活は来なくてもいいと言われてるんで。」 聞かれるとまずい話のようで、それを悟った美希は、市ノ瀬についていく。 「あなたは、本来、本採用になるはずのなかった方です。」 「はい、理解しているつもりです。」 「あなたが、採用されることで、一人の男性教諭は失職ではないものの、閑職へ左遷されてしまった。」 「はい、その分しっかりと・・・。」 「一年間の限定で、彼らは出向とは名ばかりの研修を受けさせられている。一年後には、適正試験を受け帰ってくる身なんです。」 「・・・。」 「小谷先生は、この一年間で、実績を作らねば。」 「どうやって、でしょう。担任も任されていない私に。」 「私の言うこと、それを実践するだけで・・・いいんです。」 「た、たとえば・・・この前のようなことを・・・。」 「？」 「す、すいません・・・。」 「ある権力者に立ち向かい、それを駆逐するネタ。それを掴むだけなんですよ。それだけで。」 「それだけで・・・。」 市ノ瀬は、ある事例を伝える。その話は、実際に見聞きしたものではなく、噂話を抜け出ない範疇の話だった。美希は、話を噛み砕き、どうそのネタを掴むかまで市ノ瀬に伝える。やる気をみせた美希は、すぐさま実行し、逐一報告することを市ノ瀬に誓う。 美希に依頼してから２週間が経過した頃。 「鎌田教頭ですか。市ノ瀬です、いま、よろしいですか？」 「あぁ、ごくろうさま。どうされました？」 「駒の一つの小谷美希ですが。早速、行動を開始させました。」 「早いですねぇ。で、」 「えぇ、やはり、内田校長はレズビアンであることは確かでした。」 「ほぉ、あの新体操婆が、でもレズビアンというだけでは・・・。」 「いえ、それだけではないんですよ。」 「小谷美希に何か・・・行為を求めたとか？」 「いえ、生徒への強要が・・・疑われると・・・美希は申しておりました。」 「ほぉ、それは興味深い。白日のもとに晒せそうなのですか？」 「えぇ、まだ、さほど信頼されてはいないものの、部員の女生徒への指導目的で、美希にレズビアン調教を校長自ら施し始めたとか。」 「いやはや、なんとも。小谷美希は、それを受け入れておると？」 「はい、昨日、内田校長の自宅で・・・朝まで。そして本日も呼ばれておりまして最中かと。」 「彼女は、協力的なんですね・・・あなたに対して。」 「え？」 「市ノ瀬くん、わたしを誰だとお思いか。あなたは、今しがた小谷先生を・・・美希と呼び捨てにした。お手つきなんでしょ・・・もう。」 「い、いやぁ・・・いやいや・・・ハハハ。」 「まぁ、いいでしょう。マダム麗子のイベントで、あなたには初物を与えられなんだから。いいでしょう。」 「あ、ありがとうございます。」 「それで、内田の証拠はいつ頃、あがりそうで？」 「まだ、三年生部員が引退したばかりで、二年生の有力な生徒に触手を出し始めたとか、それで、キャプテンの三年生を引退式のあとで・・・。」 「その時ですな。現場を押さえるのは。」 「はい。」 「小谷美希に、その後釜をさせ、柔軟な体をした中学生を・・・ということも、検討に。」 「は、はぁ・・・そこまで・・・ですか。」 「あわよくばです・・・できなければ、それまで。」 「では、また・・・ご連絡を。」 電話の途中でメールの受信を受けた市ノ瀬は、フォルダに目を通す。美希からの受信は、今から、内田と風呂で調教を受けるくだりが記載されている。それを想像した市ノ瀬は、またたくまに勃起していた。 「早く、いらっしゃい・・・昨日と同じこと、なぜすぐ出来ないの？」 「はいっ。」 脱衣場のまえで、美希はスケスケのレオタードを着せられ爪先立ちで返事をさせられている。上顎は、少し上がり鼻先で内田の視線を合わせている。 「そぉ、学生時代を思い出しなさい。大村だって、私の教え子・・・こうやって、大きくなったのよ。」 美希は、ふくらはぎに力を入れ爪先立ちながら、食込んだ割れ目を内田に擦られる。その刺激に耐えられず、甘い声を漏らすと、激しい罵声を浴びた。 「美希っ。・・・男と交わりを持っているものは、新体操なんて教えられないの。それを、男との関係を拭い去らなきゃ。部員の心は理解できない。」 「はいっ。」 美希に教えられた言葉は、服従と理解の「はいっ」だけだった。 「この一週間で、あなたには、おんなの良さこれを理解してもらう。いいわね。」 「はいっ。」 「じゃ、入りなさい。」 「はいっ。失礼しますっ。」 爪先歩きで、風呂場に入ると、ミストサウナのように霧状の温水が振りまかれ、一気に体を包み込んだ。 数十分、ミストサウナの中で爪先立ちをさせられる。そこで聞かされるのは、男のダメな部分、女の優れた部分、繰り返し反復させられた。 汗を拭うことすら許されず、少しでも返事が遅れると、指導用の棒で食込んだ割れ目を弄られていた。 「いいわ、水分の補給が必要のようね。」 「はいっ。」 「そこにしゃがみなさい。」 「はいっ、失礼しますっ。」 洗い場に尻をつけ、背筋を伸ばし体育座りをすると、内田は自らも纏っているスケスケのレオタードの股間の隙間に指をいれ、陰唇をむき出した。 「お飲みっ。」 「は、はいっ。」 近づけられた陰唇の隙間をぬって、お茶よりも薄目の液体が弧を描く。半開きの受け口にした美希の口内にジャボジャボと注がれ、飲尿を強要した。 受けた尿をこぼさず、飲み干した美希は、内田から賞賛の言葉を受ける。 「そう、男を忘れる儀式・・・女に目覚める第一歩よ。・・・美希さんっ。」 「はいっ。」 新体操界のドンにさんづけで呼ばれた美希の目には、昨日からの蔑みが蘇り、薄っすら涙が浮かんでいた。 |
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| 2012.10.6掲載 |
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