| ３４ そこに呼ばれた理由。まったく浮かぶぬその理由を内田は、思い巡らしている。 「内田校長、お呼びだてして・・・。」 「富田教育長、ご無沙汰をしております。」 「新体操の成績、全中総体の結果は、見事だったようで。」 「えぇ、スポーツ表彰のお話もさせていただかねばと、近々伺う予定にしていたのですが。」 「あぁ、手間が省けましたね。」 富田のこの後の言葉を推測する内田。県内のスポーツ表彰の推薦を受ける気で前のめる。 「内田校長、一つ、お聞きしたい。」 「なんでしょう、あぁ、キャプテンの清水、個人での表彰ですか？」 「いえ、その清水理香さん。あなたと個人的にどのような関係を？」 「え？」 「平たく言えば、師弟関係ではなく、肉体的な従属関係があるのではと。」 「・・・。」 「記憶にないわけでは、ないですね。」 「個人的な、指導は、部員の誰よりも濃くしたつもりですが・・・。」 「が、それが行き過ぎてしまったことも・・・。」 「・・・。」 「これ、ご覧ください。」 徐に、スマートフォンの画面を内田に見せる。食い入るように覗き込んだ内田は、視線を右へ左へと慌しく動かした。 内田の自宅のベッドルームが映し出され、そのキングサイズのベッドには、身長１５０ｃｍに満たない可憐な少女が、新体操で見せる開脚を全裸でさせられ、その隙間にランジェリー姿の内田が映っている。 小さく可憐な少女は、老獪な内田の舌先に翻弄され、甲高い声を上げている。指導棒を手に、開脚の限度を指示されると、大きく「はいっ」と答え、限界を超えようとしていた。 ６９の形になり可憐な少女の無毛地帯が見えると、指導棒の先端をまだ芽をふいていない陰核を蹂躙する。 全裸になった老婆と少女は、お互いの生殖器を舐め、老いた者はその若さを、これからの者はその老練さを染み込ませているようだった。 ３分ほどの動画は、富田によって止められる。その後、数十分続く動画を見なくても、内田の表情から観念の度合いは計り知れた。 「内田さん・・・間違いないですね。」 「し、しどう、だったんです。・・・最初は・・・。」 「えぇ、判ります。・・・でも、それが度を越えた。」 「清水は・・・なんて？」 「いえ、聞き取りはしません。彼女のご父兄にも伝えません。」 「あ、ありがとうございます。」 「こちらとしても、刑事事件になるのは、避けなければ・・・。」 「はい。」 「懲戒処分となると、新聞も動きます。警察の動きもないわけではないでしょう。わかりますよね。」 「ゆ、諭旨免職・・・ですか。」 「いえ、依願退職でかまいません。昨今の、早期リタイヤの制度を利用して。」 「わ、わかりました。」 「そのかわり、今後、一切の新体操界への接触をお断りいたします。よろしいね。」 「・・・えぇ、仕方ございません。教育長、この動画は・・・。」 「ある方からの、持込です。心当たりはおありでしょ。」 「・・・。」 頷くと、退職願の名前にサインをし始めていた。 午後十時をまわった大川４中の今は使われなくなっている宿直室。かび臭さはないが、少し埃が立っている。 布団もない畳の上には、半裸の市ノ瀬とスケスケレオタードの美希が重なっている。 「良くやってくれたよ・・・美希っ。」 「きょ、教頭のお役に、たった・・・んですぅぅねぇぇ。」 「あぁ、校長は、３１日付けでいなくなる。明日からは顔もみなくていいんだ。」 「あぁぁぁぁっ・・・こ、うちょうになるの・・・ですか。」 「いいや、まだ教頭のまま、でも、校長不在の間、私がこの中学のＴＯＰさ。」 「こ、これからもぉぉ、おやくにぃぃ、たちますぅぅかぁぁらぁぁ。」 「あぁ、これみろよ・・・お役に、たってるよ。」 下半身裸の市ノ瀬は、美希のレオタードに勃起した陰茎を擦りつけ、その隙間に潜り込ませた。 清水理香の憂いはなくなったが、もう一人の可憐な少女の悩みは消えないでいる。大神信二に見せ付けた自慰行為は、出前授業のたびにせがまれる。小宮山奈央の受信メールには、「水泳」と登録された大神信二のアドレスのフォルダには、相談への回答とは名ばかりの卑猥な言葉が踊っている。 攻児の部屋で、郁と攻児の捌け口とされている時にも、奈央にはメールが着信する。郁は、面白がって、その返信を女言葉で、いやらしく送り続けていく。 「へぇ・・・大神って、剃毛フェチなんだ。今度、生えかけを剃らせてくれって、奈央先輩。」 「フングフングッ・・・。」 「返事しねぇんだから、お願いしますって返信しとけよ。」 「あ、そうだ、彼女にもするんですか、そんなことって・・・うっとこ。」 正常位に転がされ、うっすら陰毛が生えそろった恥丘を照明に照らされる。攻児の分身は、ブッスリと刺さり女になりきっていない生殖器は、翻弄されている。 「おぉ、やってるんだぁぁ。・・・吉川緑もぉぉ・・・剃られてるぅぅぅ。」 郁は、奈央の上の口に分身を出し入れし、緑への剃毛の事実を知ると、奈央のこめかみを両手で押さえ、口内で揺れ動かす。 脳内を揺さぶられ、膣内をも揺さぶられる奈央は、拠り所である水泳部でも逃げ場を失いかけていた。 |
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| 2012.10.10掲載 |
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