小○○年生由紀の初体験
「佐伯ヤドロクの官能小説ブログ」佐伯ヤドロク 作


　久保原由紀。小○六年生。瞳の大きな、ショートカットの美少女である。
　身長は百五十センチ代半ば。まず、年齢相応である。性格もまだまだ子供そのもの。クラスの男子たちと平気でとっくみあったり、サッカーなんかもやったりする。活発なスポーツ少女という感じだった。
　そんな彼女だが、性に関しての成長は早かった。
　クラスの女子の中でも身体つきはやや大人っぽく、第二次性徴も早くおとずれた。
　五年生のときに早くも初潮を経験したし、六年生になってすぐ、クラスで最初にジュニアブラを着けたのも彼女だった。
　──可愛く、大人っぽい子。
　クラスではともかく、周囲の大人たちはそんな評価を彼女に対してくだしていた。
　ところで彼女には、好きな男子がいた。
　ふたつ年上の幼馴染で、サッカー好きの快活な少年だった。
　小○生のころはよく遊んでいたものの、しかし彼が中学校に進学するとやや疎遠になった。
　だが由紀が六年生、彼が中学二年生になったある日、突然、彼が由紀の家に遊びに来たのだ。
　由紀は嬉しかった。もう叶わないと思い始めていた初恋が、あるいは叶うかもしれない。少女の小さな胸は高まった。
　──その彼女の胸、既に膨らみかけてブラジャーを着けていたその胸を、少年がチラチラと見ていることなど、由紀は気が付かなかった。発育が早いとは言え、まだまだ子供だったのである。
　二人は由紀の部屋に上がった。由紀の両親は共働きで不在である。もちろん彼は幼馴染だからそのことを知っている。
　しばらく、雑談が続いた。
　やがて、二人はテレビゲームを始めた。
　格闘の対戦ゲームは何度やっても由紀の勝ちだった。
「こんなに弱かったっけ？」
　由紀はからかって笑ったが、少年の意識は既にゲームなどにない。
　──少年は不意に、由紀の腰のあたりを抱いた。
「なに？」
　由紀はまだ子供である。少年がふざけているのだと思った。
「……由紀」
「ど、どうしたの」
「俺のこと、好き？」
「えっ」
　不意に自分の本心を尋ねられて、由紀の頭は混乱した。まさか今日、こんな状況になるとは想像さえしていなかったのだ。
　小○生とはいえ、六年生にもなれば、多少は恋愛についての知識はある。事実、クラスの中には付き合っている──と言ってもそれはまあ、交換ノートだとかその程度のものなのだが──男子と女子もいたのだ。
　由紀の昂ぶった胸が落ち着くには、たっぷり数秒は要したが──
　やがて彼女は、顔を真っ赤にして、こくんとうなずいた。
　少年は、顔をだらしなく歪めた。その引きつったような笑みを見て、由紀は一瞬怖くなったが、すぐに思いなおして、
（この人もわたしのことが好きなんだ！）
　と、考えたのである。
　その想像は、半分当たっていた。
　少年は確かに由紀が好きである。だがそれは、女性に向けた純粋な好意とか愛情とは少し違う。
　少年は鼻息を荒くしてうなずき、
「俺、俺も、由紀のこと好きだよ」
　そう言うと、由紀の腰に巻いていた手をいったん離し、それから改めて、彼女を抱きしめた。
　唐突な事態に驚いた由紀だったが、それでも自分の想いが通じたという喜びに、頭の中は幸せムード一色であった。
「な、なあ。由紀」
「う、うん」
「あのさ、あのな。俺のこと好きなら、してほしいことあるんだ」
「えっ」
　それだけ言うと少年は、由紀を抱きしめていた両腕を外し、自分の腰へと持っていった。そしてズボンのベルトを外し、一気に引き下げたのであった。
　カラフルなトランクスが姿を現す。
「きゃっ！」
　いきなり下着姿になった少年。由紀は思わず目をつぶった。
「由紀、目をつぶらないでくれ。……由紀はまだ知らないだろうけど、中学生以上になったら、恋愛するってこういうことなんだぜ」
（それって、エッチってこと？）
　エッチ。
　セックス。
　その知識は、既に生理も来ている由紀は知っている。ただし知識だけで、具体的になにをどうするかというのはよく知らない。とりあえず、男子と女子が股をこすりつけあっている……くらいの知識しかない。
　まして射精というのは、言葉くらいしか本当に知らない。まだ彼女は、いわゆるエロ本だとかアダルトビデオだとかも、見たことがない。
　由紀があれこれ考えている間に、少年はトランクスも脱ぎ去った。
　中から出現したのは、まだ皮をかぶっている肉棒である。
　毛も、わずかにしか生えていない。幼い子供のそれなのだが、しかし由紀には、グロデスクな大人の性器に見えた。
「きゃぁっ！」
「由紀。ちゃんと見てくれよ。俺のこと、好きなんだろ？」
「好き、だけど……」
「大丈夫だよ、怖くねえって。ほんと。死にはしないから、由紀。大丈夫、大丈夫。落ち着いて……」
　少年は由紀の肩を揉んだり、頭をなでたりして、なんとか彼女を落ち着かせようとした。
　そんな少年を見て由紀は、
（やっぱり優しい……）
　と、瞳を潤ませて、さらに好きになるのだが、少年は別に由紀のことを思いやってこうしているのではない。
　彼の股間のそれは、幼いなりに、しかし若々しく、天井に向けて屹立している。
　言わずもがなだが、少年の目的は、由紀の手によって射精したいという、ただそれだけなのである。
　少年は別に由紀が好きではなかった。小○生のころから、可愛いけれど付きまとってくるうっとうしい下級生という印象しかもっていなかった。だから中学に入ると意識して疎遠になっていったのだが、しかし少年は射精を覚え、オナニーの快感を覚えた。女に興味をもちはじめた。
　セックスがしたい。そこまでいかなくても、せめて女の手で射精したい。
　その欲望は日々高まり、やがて、自分を好きでいたと思われる下級生の少女の肉体で、発散させようと思いたった。そこで由紀の家にやってきたというわけである。
　小○六年生の由紀はやはり幼い。体こそ百五十センチを超え、大人びた雰囲気だが、やはり子供で、声も反応もどこかあどけない。
　とは言え、美少女である。
　少年は、この由紀の、せめて手か口かで自分の逸物を慰めたくて仕方がなかった。
「由紀、怖くないから。触ってみ」
「……」
「ちょっとだけ。触るだけだから」
「でも……」
「いいから！」
　だんだんイライラしてきたのか、少年の声から余裕がなくなっていく。
　由紀は怖くなった。少年が、ではない。
（このままじゃ嫌われちゃう！）
　自分の恋心が砕けるのが怖かったのである。
　由紀は少年の指示通り、肉棒を手で掴んだ。
「うっ……」
「……ぴくぴくしてる」
「あ、ああ……。ほら、別に怖くないだろ。そのまま上下にゆっくり動かしてみて」
　由紀は言われた通り、少年の逸物を掴んだまま、ゆっくり上下に動かし始めた。
「は、ううう、うっ……」
「だ、大丈夫？　ごめん、苦しかった？」
　突然呻き声を出し始めた少年に、驚く由紀。
「あっ、ち、違う。ごめん、由紀。大丈夫だから、そのまま上下に動かして。もう少し早くしても大丈夫だぜ」
「本当に……？」
「ああ。少しずつ少しずつ、早くしていいから」
　由紀は言われた通り、上下に、今度はやや早く動かし始めた。
　大人びた美少女が、小さく可愛らしい手で、男性器を手で愛撫する。
　それは単調で、ぎこちない手コキだった。だが女性の経験がない少年にとっては、たまらない性の刺激だったのだ。
「由紀……そのまま！　そのまま！」
「こ、このまま……。──な、なんかぬるぬるしてきたんだけど」
「ああ、そのまましてくれ！　た、たまんねえ……女からしてもらうってこんなに！　あああ、だめだ、イク、イッちまう。あっ、ああああ……」
「えっ！　き、きゃっ……！」
　ついに少年の男性器は、その初々しい愛撫に耐えられず、射精した。
　白い液が、ぴゅっ、ぴゅっと勢いよく出て行く。
「な、なにこれ！」
「ゆ、由紀。もう少し、そのままゆっくりしごいて」
「は、はい……」
　さらに優しく手を上下させると、残りの分の精子が少年から発射された。
　ぽた、ぽたとフローリングの床に、液体がこぼれる。
　白く濁って、つんと臭い液体。
　由紀は頭の中が真っ白になったが、ふと少年を見ると、ひどく満足げにうつむいている。
　それは男が絶頂に達した証なのだが、由紀はまだいまいちわからない。
　ただひとつわかったのは、自分の好きな人が、とても満足したということだけだった。
　それから少年は、床にこぼれた精液を丁寧に掃除すると、由紀をまた抱きしめて、
「本当に好きだぜ。またしような。あと、絶対におじさんやおばさんには言うなよ。二人だけの秘密だ」
　と言って帰っていった。
　由紀は、
（これがエッチなのかな？）
　と不思議に思っていた。
　自分が知っているエッチとはどうも違う気がする。よく分からない。
　ただ、少年が自分を好きだと言ってくれたということ、そして二人だけの秘密をもてたということ。それについてはただただ純粋に嬉しかった。

　少年と由紀の逢瀬はその後も続いた。
　いや、それは逢瀬というべきなのかどうか。どちらかがどちらかの家に行き、家族がいないことを見計らって、由紀が手で少年を絶頂に導くだけなのである。
　少年は由紀の胸や腰、足などを触ってきたりもした。これについては、由紀はいやらしくてあまり好きではなかったが、少年に嫌われたくないがために黙っていた。
　やがて二ヶ月も経つと、少年は手だけではなかなか射精しなくなってきていた。
　もともと由紀の手コキにはテクニックなど何もない。ひたすらに上下するだけである。少年がいかに幼いとは言え、それだけでは飽きがくるのは当然だった。
　少年は次の段階にいくことにした。
「由紀、あのさ」
「……うん」
　由紀は、自分の手で彼が絶頂に達しないことに焦りを覚え始めていた。このままではフラれてしまうかもしれない。なんとかしないと──
「あのさ、フェラチオって知ってる？」
「……フェ？」
　それは初めて聞く名前だ。まるで呪文のようなその響きに、由紀は眉をしかめた。
「フェラチオだよ。つまりな、口で……く、口でしゃぶってさ、俺のチンコを上下するんだよ」
「口ぃ？」
　さすがにこれには由紀も驚いた。
　しゃぶれ、というのである。
　あの臭い肉棒を、自分の口で。
「えっと、そ、それは……さすがに……」
「頼むよ、由紀」
「……えーっ」
「俺のこと、好きなんだろ？」
　それは由紀にとっては魔法の言葉だった。そう言われると、少女はもう何も言えなくなってしまう。
（嫌われたくない）
　その一心で、少女はついに決心し、少年の小さな、しかしカチカチに硬くなったペニスを口に含んだ。
「うぉ……あああぁ……！」
　少年の声が震える。
　由紀は、男くさい少年の股間に顔をしかめながらも、キライにならないでほしい、自分をもっと好きになってほしいという一心でフェラチオを続けた。
「うぁっ！　うぁ、うあ、ああ、あーっ！　す、すげーっ！」
　少年の絶叫と共に、ペニスが大きく震え、精子を発射する。
「んぐ！」
　由紀は驚き、どうしたものか一瞬迷ったが、とにかくしゃぶり続けることにした。
　口内射精の形となる。中学生の少年にとって、それは中出しも同然の、恐ろしいほどの快感だった。
「あっ！　うっ、う、うっはあ……。たまんね……！」
　少年はフェラを続ける由紀の頭を押さえつけ、なおも強く吸わせる。
　由紀はもうこれ以上しゃぶりたくなかったが、少年に好かれたい一心で続けた。
　汗で、由紀のシャツがにじんでいる。うっすらとジュニアブラの線が浮かんできた。
（もうブラジャーしてるのかよ！　うっ、うあ、うああああ……）
　透けたブラの線に興奮した少年は、先の射精から数分も経っていないのに、続けて出してしまった。
　またも口内射精──。
　二発も出すとさすがに落ち着いたのか、少年は由紀を離した。
　ゆっくりと顔を上げる由紀。
　汗で髪が乱れ、口元から精液を垂らしているその姿は少女とは思えぬ色気がある。
　その光景を見た少年は、
「ゆ、由紀。由紀ぃ、俺、もう！」
「えっ、あ、ああっ……？」
　気が付くと由紀は押し倒されていた。
　そしてそのまま、シャツを脱がされ、ジュニアブラを上にずらされ、小ぶりな乳房を露出することになってしまった。
「きゃあっ！　え、エッチ！　や、やめてっ……」
「お、おっぱいだ。たまんね、たまんねえ」
　由紀は必死に抵抗するが、少年の腕力と、のしかかってくる体重には敵わない。まして彼は、由紀の身体に夢中になってしまっている。
　――ちゅうううう……。
「ひ、あっ！」
　突如、乳首に吸いつかれた。
　小さく可愛く、乳輪にはまだ色さえついていないような、小○生の小さな乳首。しかし少年は無我夢中で、由紀の乳首をむしゃぶりはじめる。その違和感とくすぐったさ、恥ずかしさ！　由紀は顔を真っ赤にして思わず目を背けた。
　快感は、ほとんどない。ただ、こうなった以上、早く終わってほしいという気持ちだけが心の中にあった。
（エッチなんてしたくないよ……やめてよ……）
　わずかに、涙さえ浮かべている。
　だが、少年の愛撫はやまない。ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、と、幼い由紀の全身に口づけを続ける。乳房の膨らみの下にある、細い真っ白なおへそ周りも、少年にとっては淫らな性欲の対象であった。白い少女の肉体は、少年の唇にむさぼられ続ける。
　やがて少年は、
「あ、だめっ」
　由紀のことなどお構いなしに、なんとミニスカートの下にある、白い下着にまで手をかけたのだ。
「だめ、そこだめ、ほんとだめっ」
　セックスの知識さえほとんどない由紀だったが、それでも、その行為には本能的な恐怖を感じた。
　いやいや、と必死にかぶりを振って、少年の腕を叩いて抵抗する。
「静かにしろ！」
「！」
　少年の罵声に、由紀は動きをぴたりと止めた。
「俺のこと、好きなんだろ。好きなら、我慢しろよ」
「…………」
　由紀は、わずかに涙を浮かべていたが、やがて、
（そうだよ、わたしはこの人のことが好きなんだから。我慢しなきゃ……）
　そう思って、ついにされるがままになった。
　それは無意識の思考だった。由紀は、彼を好きだ、と思い込むことによって、目の前の現実から受ける心の傷を、少しでも減らそうとしていたのだ。これは心理学の分野である。
　――なんにせよ。少年はついに由紀の可愛い下着を抜き取り、綺麗な女陰をその目に映した。
「おお……」
　うぶ毛に近い可愛い恥毛と、ソフトピンクの小さな女性器が露わにされる。それは少年が初めて見る『女性』であった。しかもよく見ると、その小さな、ほとんど線にも見える肉びらは、わずかにピクピクと、蠢く様子を見せている。まるで、男を誘っているかのように。
　少年はもう、たまらなかった。
　いつの間にか、彼の屹立は再び復活の様子を見せていた。天高く、反り返っている。
「だ、だめだ。由紀、お願いだ、入れさせてくれ」
「い、入れ？　えっ……」
　入れる、ということの意味がよく分からず、由紀は小さく顔を上げた。
　すると、少年が由紀の全身によりかかってきている。――ああ、エッチしようとしている。直感的に由紀は悟った。
（大好きな彼と、エッチできるんだ……）
　嬉しいはずの現実。しかし由紀は、なぜだか心が弾まなかった。
　その代わりにやってきたのは、
「――由紀っ！」
「えっ、あ、う――」
　――ぬぷうッ！
「あ、ああああああああん！」
　破瓜の痛みがおとずれた。
　あまりにも幼すぎる、十二歳の花弁を破る勃起した性器。相手も中学生の少年だったが、それでも由紀の肉体は、そんな中学生の勃起を受け入れることさえできないほどに、まだ子供だった。
　だが、その分、締め付けは強い。少年は、海綿体を包み込む、柔らかくも暖かい、ナマの女性の感覚に、心をすっかり蕩けさせていた。
「あ、あへっ、あ、あはぁ……」
　みしっ、みしっ、みしっ、みしっ。
　少年が腰を振るたびに、床がきしんで音をたてる。
「や、やっべ、これ、気持ちよすぎ……由紀……すげぇ熱くてヌルヌルするっ……」
　性感のためというよりは、ほとんど自己防衛のために由紀の女性器が愛液を分泌する。その液体と破瓜の鮮血が入り混じった、生温かい温もりが少年のペニスを包み込む。入れている彼は、まさに桃源郷にいたのである。
　しかし、由紀は悲惨だった。
「いっ、あ、ああっ、いあぁ、痛い、痛い、痛い……」
　二重まぶたの大きな瞳に、大粒の涙が浮かんでいる。
　好きな彼との初エッチ。
　だからこれは嬉しいこと。
　そう思って、必死に耐え抜こうとしている由紀。……しかし、やはり十二歳の肉体は、セックスにはまだ早すぎたのだ。全身を貫くようなその痛みから、彼女はまったく逃げられないのだ。
　しかし性質の悪いことに、そんな涙さえも、少年にとっては興奮の大きな理由となるのだ。いままさに、処女の美少女を犯していると考えた彼は、ますます興奮を昂らせ、いっそう激しく腰を振る。
　みしっ、みしっ、みしっ、みしっ。
「うぁ……気持ちいい……すっげ……女の子ってすっげぇ……」
「痛い……痛いっ……ああっ……痛いよお……」
「もうちょい。もうちょいで終わるからよ、へへ、あーっ……で、でも気持ちいいぜ……」
　少年は、快感のあまりよだれを流し、そのよだれを使って、由紀の乳首に強く吸いつく。
　すると、
「ん、ああっ！」
　不意におとずれた感覚。わずかに、胸のあたりにあらわれた不思議な性感に、由紀は『女』の声を出す。
　その声はあまりに甲高く、それでいて妖艶ですらあった。
「由紀、乳首吸われたら気持ちいいの？」
「き、気持ち？　いい？　あ、ああっ。う、うん、気持ちいい」
　それは半分、嘘だった。気持ちいいと答えたほうが、きっと彼が喜ぶだろうとそう思い、由紀はうなずいたのである。
　だが半分は本当だった。乳首を吸われたそのときに感じた、電撃のような快感、あれはいったいなんだったのか。
　なんにせよ、少年はさらに興奮した。ますます激しく腰を振る。そして、
「由紀、思い切り乳首吸ってやるよ」
　――ちゅうううう……。
「あ、ああっ！」
　少年の乳首への愛撫に、由紀は高らかな声をあげた。
　確実な嬌声。このとき確かに由紀の肉体は、快感を覚え始めていたのである。幼いとはいえ、乳首と女性器を何度も何度も、がむしゃらに責められているうちに、性感帯がわずかとはいえ開発されてしまったのだろう。
「由紀ぃ、めっちゃ気持ちいいよ。お前も気持ちいいんだろっ」
「ん、あ、気持ちいい。気持ちいいよぉ」
　じわじわと意識が蕩けていく由紀。次第に、痛みもなにも考えられなくなっていく。
　みしっ、みしっ、みしっ、みしっ。
　少年が腰を振るたびに、その逸物の先端が、由紀の幼い子宮を叩く。
　由紀も、また少年も、既に一組の男女と化していた。
「あーっ、もうだめだ。由紀、中に出していい？　中に出していいよね」
「んんっ、あ、い、いいっ。いいよぅ！　大好き」
　由紀はまだ無知だった。中に出す、という言葉の意味さえ分かっていなかった。ただ、このときは快感の中でうなずいたに過ぎない。
　しかし少年はそんなことなど知る由もなく――
　みしっ、みしっ、みしっ、みしっ。
「ああ、蕩ける、あっ、イクぞ。あ、イク、イク、イク、あああーっ！」
「んん、あ、あああああああああああああああーっ！」
　二人の肉体は大きく弾けた。びく、びく、びくん……。中学生と小○生の少年少女はたったいま、セックスによる絶頂を迎えた。そして由紀に至っては、オナニーさえ経験しないまま、最初のオーガズムを迎えたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「ん……んああ……ああ……」
　二人は、肩で激しく息をする。
　やがてゆっくりと、少年はペニスを引き抜いた。すると、どろり……。血液と愛液、そして少年自身の精液が、由紀の性器から流れ出てくる。
　つい数分前まで、小さく閉じていた由紀の膣口は、いまやわずかなとば口を開き、ぴくっ、ぴくっと痙攣させつつ、白く濁ったその膣内を、外に向かって露わにしていた。
「あ……」
　少年は突如、短く叫ぶと、どうやら怖くなったらしく、すぐにその場を去ってしまった。
　あとには、由紀が一人で残される。
　彼女は呆然としていたが、やがて我に返ると浴室に向かい、ぼんやりとした頭のまま、シャワーを浴びて髪と身体を洗い始めた。
「…………」
　無言である。
　自分がなにをやったのか、なにをされたのか。由紀は、まだよく分かっていなかった。
　少年のことは好きだ。
　だけどさっきの出来事は、たぶんいけないことだった。両親には絶対言わないでおこう。――由紀はそう決めた。
　だが、それでも。
「ん……」
　シャワーの強い水圧が、由紀の乳首に当たった瞬間、彼女は淫らな声をあげ、先ほどのセックスを思い出してしまったのである。
（……だめだよ、わたし）
　由紀は小さくかぶりを振った。――しかし一度覚えた性感は、そうそう忘れることはできない。
　由紀はゆっくり、乳首と性器に指を這わせた。
　何度も何度も、あの快感を思い出すように……。
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
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2015年9月12日掲載
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