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ぐったりとした二人がようやく身体を離すと、
「あ、出血してる」
と雪子がいい、慌ただしくそれをふいた。
しばらく抱き合っているがすぐに身体を動かすことができない。
「先生、あのままイッちゃったんですね、いつも最後は正常位なのに」
「いや、その方が征服欲は満たされるんだけど、あまりに気持ちよくてあのままイッちゃったよ」
しばらく世間話をしながら時を過ごす。僕の回復を待っていることはお互いに分かっている。しかし久しぶりの会話が盛り上がっているうちに雪子の携帯のアラームが鳴った。
「もうこんな時間、あと３０分で部屋を出ないと」
自分が羽田に来るときも３０分前にアラームをセットしているが、今日は僕のフライトに合わせてアラームがセットされていた。
雪子はすぐにフェラを始める。出血しているからだろう、６９の体勢にはならない。僕はすぐに臨戦態勢になる。慌てるように雪子はベッドに身を投げ出すと、
「先生、上から犯して！」
とM字に足を開く。
僕は少しじらすように乳首を責め、唇を重ねた。そうしている間も雪子は割れ目をさらけ出したまま、
「ねえ、お願いです。さっきのペニスで雪子を犯してください、乱暴にセックスしてください！」
と哀願する。
僕は雪子の髪をつかんで上体を起こすと口にペニスを押し込んだ。必死にしゃぶり付く雪子は自分の足首をつかんで開脚を続けている。
「上と下と、両方やられたいんだろ！」
うぐうぐともがきながら雪子は僕を見つめ、そうですと訴える。
僕は雪子の股間に身体を移し、片手でペニスをしごいて見せながらさらに挿入を哀願させた。ピンク色に染まった愛液がにじみ出ている。
「ああっ！！」
足首を持って開脚したままの雪子は大声を上げる。さっきとは違いヌルっという感覚とともにペニスがたやすく飲み込まれる。互いの気持ちはすでに爆発寸前になっている。僕は怒りにまかせて腰を打ち付け、雪子に罵声を浴びせた。犯すように、乳房を握りつぶし、乳首をひねり上げ、ひたすら単調なピストン運動を続けた。
雪子は引きつったような声を出しながらそれに応じる。時折キスを求めて顔を上げる。僕は乱暴に頭を枕に押し付けてそれを拒否し、レイプする。体位を変えることもなく、僕は体力の続く限りひたすら突き続けた。雪子は隙を見て何度も僕にキスをせがんだ。
雪子は次第にイキっぱなしの状態になり、呼吸困難になるのではと思うほどに悶え狂った。収縮するヴァギナは痛いほどに締め付けてくる。あごの先からしたたる汗が雪子の顔に垂れている。少しうつろになった雪子の中に僕は二度目の射精をした。ちょうどその時雪子のアラームが鳴った。部屋を出る時間だ。
余韻に浸る時間はなかった。二人ともふらふらしながらあわててシャワーを使い、やっとの思いで着替えて部屋を出る。僕はフロントに向かい、雪子は車をポーチに回すために駐車場に向かった。フロントには若い女性が一人だけだった。彼女は今しがた白昼の不倫を楽しんできた男性客に礼儀正しく応対する。
「お客様、領収書は、、、」
という問いかけに微笑みながら首を横に振ると、そうですよねと言わんばかりに微笑み返し、印字されたばかりの領収書をシュレッダーにかけた。
「先生、駐車場まで行くと時間がかかりますから入り口で降りてください」
「いや、まだだいじょぶだ。いっしょに歩きましょう」
僕の返事に雪子は嬉しそうにうなずいた。
まだ動悸がおさまらない。雪子の頬も紅潮したままだ。セキュリティーチェックを通って振り返ると、彼女がにっこりと微笑んで会釈する。いつの間にか清楚な人妻に戻っている。
シートベルトを締め深呼吸をした次の瞬間、機体は羽田に着陸していた。
あれからひと月がたつ間、やはりメールはそれほど多くはない。雪子は相変わらずＡ先生との関係に不満を漏らしている。
「わたしは男性に甘えたいんです、Ａ先生はわたしに甘えているから困ります」
「そうだったね、たまに僕に抱かれてもいやされない？」
「先生とのセックスは、もちろん癒されますけど、どちらかというとご褒美感覚です」
「ご褒美ですか、電話Ｈもご褒美になる？」
「もちろん、電話Ｈでも雪子にはご褒美ですよ」
「電話でもご褒美？それならもっとしなきゃね」
「はい、電話出来そうな時はぜひお知らせ下さい」
翌日の午後、僕は早速メールした。
「今日はどう？」
「ごめんなさい、洗濯機の修理が今から来ます」
「修理の人を誘惑しないでよ」
「修理の人を？好みなら、しちゃおうかな」
「ダメダメ、どうしても誘惑するなら、電話で僕に声聞かせなさい」
「わたしが犯されている声を聞くと興奮しますか？ああ、こんなこと話していると、先生とセックスしたくなっちゃう」
今日は無理そうだ。
「ねえ、修理しててくださいって頼んでおいて、隣の部屋で僕と電話しながらオナニーするっていうのは？」
「え、そんな声聞かれたら襲われますよ、でも、襲われてもいい位のイケメンがくれば…」
「雪子のお好みの男性だったら電話しなさい、前戯は手伝ってあげるから」
「はい、そういたします」
実際に彼女は自宅のセキュリティー設備の担当者としばらく関係を持っていたことがあるから、まんざらあり得ない妄想ではない。
「想像しただけで、濡れてるだろ？」
「はい、もう濡れてます、この前の先生とのセックス思い出しています」
「僕も昨日のメールで雪子をめちゃくちゃに犯したくなったよ」
昨日雪子は、Ａ先生とのことを愚痴りながら、最近彼が危ないプレーをしたがると告白した。高速道路沿いの道に車をとめ、ボンネットに手をついて立ちバックで最後までしたのだという。周囲に人気はなかったが、高速を走る車からは完全に見られていたらしい。
「事故が起きたら大変だから、せめて公園くらいにするようにＡ先生にいわないと」
そんなやり取りをしたばかりだ。
「はい、雪子も先生に無理矢理犯されたい、激しく突き上げられたいんです」
「昨日、野外で後ろから犯されてる雪子を想像したら、無性に犯したくなった、この前よりもっとめちゃくちゃにね」
「先生に野外で犯されるところ妄想して何度もオナニーしましたから。この前もＡ先生にされながら、先生からの野外セックスのメール思い出していました。あ〜、もう一度犯して欲しい、めちゃめちゃにされて乱れたい」
「今度は上の口にも下の口にも精液飲たっぷり注ぎ込む、ぶたれて悶え狂う雪子を後ろからからガンガン犯し続ける」
「精液飲ませてください！雪子がイッてもイッても突き上げてください！はぁ…そんなセックスしたくてたまらないです」
翌日メールが来た。
「修理の人、俳優の阿部寛を若くした感じのイケメンでした。昨日は見るだけで、分解修理するからまた後日来るそうです」
「阿部寛似のイケメンなら雪子さんの守備範囲？ 今度は口説いてみて」
「顔はいいけど若すぎます！ 年齢的に守備範囲外です」
「若いからペニスは硬いし回復も早いよきっと」
「でも、若い男性に魅力を感じませんから」
こんなやり取りのあと、しばらくメールできないと告げると、
「はい、オナニーしながらお待ちします」
と返信が来た。
一時間以上たっていただろう。僕がメールする。
「ほんとにしながら待ってた？」
本文のないメールには濡れた割れ目の画像が添付されている。
「電話するよ」
「お願いします」
こうしていつものように電話で互いの欲情をかき立てるプレーが始まった。
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