| 第24話 悠希そして蘇る記憶 ピンポーーーーーン 敬子 「あっ紗弥さん来たぁ」 紗弥はすっかり女の世界に嵌まってしまっていた。 父親とのことを思い悩んだ紗弥は、もはや何処にも存在していなかった。 紗弥 「おじゃまぁ」 郁美 「いらっしゃい」 紗弥 「もうなんだか ２人と過ごさないと夜寝られないの」 敬子 「あっはぁ」 郁美 「うふふ ねえ紗弥 少しは落ち着いたかな」 紗弥 「うん でも違う気持ちが出てきたの」 敬子 「なになに？」 紗弥 「怒らないでね」 郁美 「怒る？ 例え パパとの関係 やっぱり続けたいって言っても怒らないよ」 紗弥 「えっ」 郁美 「だって 素敵だったんでしょ」 紗弥 「うん 実はね たまには良いかなって」 敬子 「あはは」 郁美 「やっぱりね あの話 聞いたときに 気がついていたわよ」 紗弥 「そうなの？ あの時は真剣だったんだけど」 郁美 「いやいや 嘘言っていたという意味じゃ無くて」 「紗弥のオンナの部分が続けたがっているって 見えたの」 「亜紀も里奈も 同じ意見だった」 紗弥 「・・・・・・・・・」 郁美 「でも紗弥がそう言ってくれるまで 待とうって」 敬子 「うんうん」 紗弥 「ありがとう こんな事 受け入れてくれるなんて思ってなかった」 「絶対 怒られると思った」 郁美 「でも それは わたし達だけの秘密ね」 紗弥 「はい そうして貰えると嬉しい」 郁美 「その代わり 桃亀ちゃん」 紗弥 「はい パパ喜ばせてあげて下さい」 郁美は来週末の予定を紗弥に伝えた。 紗弥の喜んだ瞳が乙女のものだった為、郁美は急に例えようのない不安を覚えたが、敬子の手前平静を装い続けた。 紗弥は、今まで付き合った男性は全て男性から告白されて、つまり好きになられて付き合ったケースばかりで、自身が好きになったり心寄せてというものが一切無かった。 セックス面でも物足りなかった為に全て紗弥から別れを告げる結果となるが、当然男達は紗弥に夢中であったので、絶えず別れ話がゴタゴタしていたのだ。 そのせいか、同世代の女性からは避けられる傾向が強く同性の友達は皆無であったが、郁美と同じく閉鎖された環境で育ったので孤独を孤独と思わなかった。 それが郁美を通して、亜紀、里奈、敬子と姉妹以上の親密な関係となって、その心地よさに酔いしれてしまい、すっかり性格まで変わってきて愛らしいオンナに変貌を遂げつつあった。 郁美は、そんな紗弥を自身が亜紀に出会った頃に重ね合わせ、期待半分不安半分な気持ちであった。 女性は男性と違って切り替えが早く、成長は比較にならないほど早い生き物なのだ。 そして郁美の懸念は現実のものになろうとしていた。 紗弥は徹に会った途端に、探し求めていた男性に出会ったと思ったのだ。 初めての一目惚れであり、生まれて初めて男性に狂おしいほどの恋心を意識した。 紗弥の初めての本当の恋が今始まったのだった。 悠希の透き通るほど白く美しい両脚はリズミカルに宙を彷徨い、指が細く美しい両手は頭の上にずれた白いピローの付いた枕にしがみついていた。 恥ずかしいまんぐり返しの姿勢にされ、亜紀の顔が悠希の大切な部分に埋められていた。 悠希は既に何度逝かされたか分からない状態で、息を整えることも困難な状況に追い込まれていた。 身体は重力から解き放たれた様な感覚に陥り、浮遊感に襲われ何かに掴まっていないと何処かに行ってしまいそうで不安だった。 もはや悠希の肢体は亜紀の思うがままであった。 「レズって誤解していた 性のあり方の１つぐらいにしか思っていなかった」 「こんなに素晴らしいものだったなんて あぁぁぁ」 悠希とて人並み以上に男性経験は豊富で、年上の熟練した男性から執拗な前儀を受け絶頂を感じた経験もあったが、亜紀のそれは次元が違った。 男性の自身の欲望につき動かされたもの、義務感、自身の性感とタイミングと合わせようとする奉仕的テクニックなどとは全く異質で、女体に潜むオンナそのものを呼び覚まして慈しむもので、子宮が溶けるのではないかと思うほど身体の芯から震えがくるほどのものであった。 ほどなく悠希の意識は蒼く弾け飛び、失神してしまった。 それは、多くの男達が女神のように恋い慕うようになる、後に「ビーナス様」と崇めて呼ばれるようになる美の化身悠希が目覚めた瞬間でもあった。 亜紀は女として、悠希の肢体の素晴らしさに明確な嫉妬心を感じていた。 亜紀を含めて、郁美、里奈、敬子、紗弥、みんな美形で、人並み以上の容姿を有していて、誰もがうらやむ美人揃いと言って良かった。 にもかかわらず、悠希の容姿、肢体のバランスの良さ、肌の白さは全て頭１つ抜きんでていて、亜紀は同じ女として敗北を認めざるをえなかった。 あと少し身長があれば即ファッションモデルが勤まるレベルで、顔も小さくて身長160㎝ながらすらりと足が長く、８頭身に近いバランスを有しながらBアンダー65のＥカップ，W59，H88という美の化身のような肢体であった。 女性であれば誰もが理想と望む肢体が、今亜紀の自由になっていた。 「なんて素晴らしいの エステで目を奪われたけど こうしてみると スゴイの一言」 「同性のエステシャン達ですら あの羨望のまなざし」 「それが わたしのモノになったね うふふ」 「身体のあらゆる部分 味わって 全てわたし色に染め上げてあげるわ」 宙を彷徨う悠希の透き通るほど白い両脚に吸い付くように亜紀の手が這いずり回り、その感触を心ゆくまで楽しんでいた。 亜紀の舌は、大陰唇を掻き分け小陰唇を押し広げて膣口を思うがままに陵辱しつづ、小豆大のクリトリスを弄んでいた。 そして遂に下唇と舌で器用にクリトリスの皮剥きを施していった。 悠希はその刺激に意識を呼び起こされて、ビクッと身体を痙攣させていた。 その強烈な刺激に耐えるには、もはや叫ぶことしか出来なかった。 悠希 「ひいっひゃあぁぁぁぁぁだめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」 グチュウゥゥルン♪♪グチュウゥゥルン♪♪グチュウゥゥルン♪♪グチュウゥゥルン♪♪ まさに女同士でしか分からないリズムで、もっとも敏感な皮を剥かれたクリトリスを舌で優しく転がされるのだから、快感の無限地獄そのままであった。 グチュウゥゥルン♪♪グチュウゥゥルン♪♪グチュウゥゥルン♪♪グチュウゥゥルン♪♪ 悠希 「ひやぁ やんぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁん ひいぃぃぃぃぃ」 悠希は激しく首を左右に振り身悶えるしか術をなく、栗色のセミロングヘアーが枕にしがみついた両腕に絡みついて、逝かされ続けるオンナの淫靡さを漂わせていた。 極度の高まりから全身がほんのりと桜色に染まり、美しい肢体がますます綺麗になっていった。 「まあ 悠希って フラッシュ現象がハッキリ出る体質なのね 抜けるように白いから」 「なんて 綺麗なの 羨ましいわ」 「アソコも 乳首も 羨ましくなるくらい 桜色だし」 「綺麗だわ まさに芸術品 もう誰にも渡さない」 悠希はそれどころでなかった。 これ以上されては発狂してしまうと思った。 悠希 「もう だめぇぇぇぇぇ」 その切ない悠希の声に、亜紀は素早く反応して愛撫を止め体位を解いてくれた。 「あうぅ 分かってくれた」 亜紀 「うふふ 悠希の身体って素晴らしいわ」 悠希 「はぁはぁはぁはぁ」 悠希は亜紀に抱きしめられ唇を奪われると、自ら亜紀の舌を求め激しく絡め合っていた。 バストとバストが擦れる感触にゾクゾクしてしまう悠希であった。 「こんなに感じたの初めて 亜紀ってスゴイ もうわたし」 ウットリしている悠希を可愛がりながら、亜紀は冷静にこれからを考えていた。 「悠希は 男達に触れさせるのは可能な限り先延ばしに しなければならない」 「悠希には悪いけど あなたの肢体は 間違いなく男達にとって麻薬」 「三井さんへの操を理由に しばらく我慢して貰うわ」 「ごめんね 悠希のためでもあるけど わたしを含めた女性陣のためでもあるの」 「この肢体は 他の女性の幸せを奪ってしまうほどの芸術品」 「その分 埋め合わせするから ごめんね 悠希 数年待ってね」 悠希 「亜紀 わたし あなたが好き 出来るだけ一緒にいたい」 亜紀 「急にどうしたの」 悠希 「だってぇぇぇ」 その一言で、亜紀は考えたことを正直に話して、悠希と相談し合うべきだ気がついた。 亜紀 「悠希 わたし ヒドイ女なの あなたに嫉妬したのかも」 悠希 「えっ なに？」 亜紀は自身が感じたこと、そして考えたこと、その全てを正直に語った。 悠希は黙って聞いていた。 実は、悠希は自身の肢体に優越感、いや特別だと考えた事もなかったのだ。 一度でもセックスした男達が、いつまで経っても自身に想いを寄せてきて、面倒なことになる理由はこれだと思い至るまで、かなりの日数を必要とする鈍感な悠希であった。 悠希 「うふふ 多少褒め殺しのような気がするけど、亜紀がそう思うなら」 「亜紀の考えに従うわ」 亜紀 「悠希」 悠希 「わたし 剛さんと結ばれるまで 操立てます」 「だって既に あれから誰ともエッチしてないもん」 亜紀 「えっ まさか あんまり男の人との行為 好きじゃないの？」 悠希 「好きか嫌いかで言えば 好き でも無くても平気って感じ」 亜紀 「仕事面では影響ないの？」 悠希 「田原さんのお陰でお店順調だし 今 チーママ的立場でお店の子売り込み担当だから」 亜紀 「そうなんだ うちの人って なんにでも力発揮するタイプだから」 悠希 「やん そんなに惚気ないで 妬けちゃう」 「それにわたし 男無し結構平気 あっはぁ」 亜紀 「勿体ないような 悠希が良いなら」 悠希 「その代わり 亜紀 わたしを可愛がってね」 亜紀 「はい 喜んで きっと郁美達もあなたに夢中になるわ」 悠希 「あぁぁぁ明日ドキドキするぅぅぅ」 亜紀と悠希はベッドで抱き合いながら、色んな事を語り合った。 悠希がなにより驚いたのが、亜紀が司法試験を目指しているという話だった。 なるほど亜紀の知的さは、まさにそんなところにあったと知り、ますます惹かれていった。 借金の為に、弁護士の夢を諦めてソープ嬢となった人生、それは悠希自身のもう一つの可能性そのものであった。 お酒が苦手だったり、男との会話が得意でなければ、そしてお世話になったママに出会っていなければ、間違いなく悠希も辿ったろう人生であった。 亜紀は、「わたしと悠希って、まさに表裏一体の女の人生そのものなんだね」と評した。 悠希はまさにその通りだと思った。 亜紀 「ねえぇ 兄妹はいないの」 悠希 「わたし 一人っ子なの」 亜紀 「まぁ ご両親心配しているでしょう」 悠希 「ええ 初めは随分反対されてたけど 今はね 何も言わないわ」 亜紀 「顔は見せているの？」 悠希 「年イチかな 亜紀は？」 亜紀 「父は９年前、母は３年前に亡くなったわ でも弟が１人いるの」 悠希 「そうなんだ 大変だったのね」 「弟さんは今？」 亜紀 「武史って名前だけど 今 東大に行っているわ」 悠希 「すごいぃ 学部は？」 亜紀 「理科三類よ」 悠希 「えっえぇぇぇぇそれって 医学部じゃないの！！」 亜紀 「そうみたい 病気と戦いたいって」 悠希 「学費大変でしょう？」 亜紀 「うぅぅぅん あの子には望む人生歩ませたいし、ストレートで国立だから安い方みたい」 悠希 「素晴らしいわ」 亜紀 「なんか ちょっと重い話なっちゃったね」 悠希 「うぅぅぅん なんかジンときちゃった うぐっ」 悠希は亜紀に唇を奪われた。 会話の間も決して休むことの無かった亜紀の愛撫が悠希の身も心を溶かし、すぐに淫欲の世界に引き戻していった。 紗弥の父、達木祐司は自らの欲望のはけ口に、最愛の娘紗弥を犠牲にしてしまったことを悔やんでいた。 人としてあってはならないことであったが、現実になった以上、責任をとらねばならないと考えていた。 何か考えねば、しなければと考えながら、ズルズルと関係を続けたのは自身の尋常ではない精力が原因に他ならず、亡き妻に似た容姿を持つ紗弥に感じる欲望は強烈であった。 現状の打開策として思いついたのは、後妻を迎えることだった。 しかし誰でも良いという訳にもいかず、紗弥を知ってしまった以上、その要求は自然と厳しくなってしまう有様であった。 そうこうするうちに、すぐに関西に行くスケジュールが迫ってきて紗弥に会うのを心待ちにしてしまう状態であった。 そして自身の生活の拠点も、真剣に神戸に移そうと考え始めていた。 「紗弥 パパはもう駄目だ」 「お前とのことが 忘れられない」 「こんなパパ 許してくれ」 紗弥から神戸で従姉妹の郁美と再会したという連絡が入ったのは、まさにそんな時であった。 祐司は驚き、動揺が日に日に大きくなっていた。 身内に紗弥とのことを知られる恐怖でなく、黒い記憶を突然呼び覚まされたからだ。 祐司は高校生の頃から急にオンナの色香漂わせる様になった姪っ子の郁美に、明確な欲望を感じていて、写真の隠し撮りをしたり、身に付けた物、口をつけた物などを密かに収集していた。 挙げ句の果てには、郁美が実家を離れて住むのを辛抱強く待ち、その時に思いを遂げようと計画する有様であった。 妻、亜弥子以外に、そんなどす黒い欲望を抱いたのは後にも先にもそれだけであった。 若くして結婚して妻を持った祐司にとって、それが初めての片思いであったのかもしれない。 郁美 「いよいよ来週末ね」 紗弥 「うん」 敬子 「わたしも ドキドキする」 郁美 「あのね 紗弥に告白したいことがあるの」 紗弥 「なに？」 郁美 「わたしと紗弥パパ 祐司さん」 「実は お付き合いしていたことがあるの」 紗弥 「えっぇ 嘘・・・・・」 敬子 「お姉ちゃん？ なんで？」 郁美 「短大生時代に でも映画見たり、食事したり、その程度よ」 紗弥 「あっ！！ あの頃」 郁美 「えっ？」 紗弥 「そう言えば 何度か パパが郁美と同じ香水の匂いをつけて帰ってきたことがあったの」 「ママ気がついていなかったから それにパパ信じていたから」 郁美 「あれれ ついてた あちゃぁ」 紗弥 「わたしのパパとだなんて あり得ない 信じられない」 郁美 「ごめんなさい あの頃 わたし 優しく包んでくれるパパが欲しかった ごめん」 紗弥 「郁美 あなた わたしこそ ごめんなさい 確かにあの頃は」 「でも ホントに映画とかだけ？ もう怒らないから教えて」 郁美 「実は 昔風に言えばＢまで」 紗弥 「うはぁ まさに恋愛じゃない 参ったな」 郁美 「だから 今回のこと あの時 わたしが紗弥パパ受け入れていれば」 「こんな事にならなかったじゃないかと」 「申し訳なくて」 「紗弥パパ おかしくしたの きっとわたしだわ」 紗弥 「もう 郁美には驚かされてばっかり」 「気にしないで」 「わたしとパパのことは わたしが望んだこと」 「そして 後悔してないわ」 「ただ道徳的に罪悪感があるだけ」 郁美 「紗弥」 紗弥 「でもそうなると 逆に郁美とパパが心配」 「元々 惹かれあってた２人 不味いじゃないの」 郁美 「もう止められないし、一番効果的よ」 「わたしに任せて」 紗弥 「くれぐれも わたしの代わりに駆け落ちなんて 最悪パターンはナシよ」 郁美 「あっはぁっ それはありません」 「好きになって セックスしまくることはあっても」 紗弥 「おいおい」 敬子 「お姉ちゃん！！ 暴走！！」 郁美 「ごめん 大丈夫です！！」 「これは わたし自身の為でもあるの 分かって」 紗弥 「まあ 信じるほかないわ」 「わたしとパパには 転機が必要なの」 敬子 「お姉ちゃん ファイト！！」 祐司は、克明に記憶していた。 あれは郁美が短大生になったばかりの頃、仲の良い従姉妹であった紗弥を訪ねて、達木家に数日間泊まりがけで遊びに来ていた時であった。 祐司は、その歪んだ欲望を遂げてしまおうとする機会に恵まれたのである。 その日の夕刻、所用で亜弥子と紗弥が外出し、郁美と二人っきりになる状況が発生したのだ。 既に祐司は郁美の使用済み下着を盗むなど、暴走状態で完全に平常心を失っていた。 まさか叔父が自身に欲望を抱き犯したいと考えるとは思いもせず、郁美はそのタイミングで楽しく入浴していた。 祐司は迷うことなく行動に移し、お風呂を覗いて郁美の肢体を視姦しつくした。 郁美は知るよしもなかったが、浴室の鏡はマジックミラーとなっており、隣のボイラー室から丸見えだったのだ。 その肢体はビデオカメラに余すところなく収められていった。 その仕掛けは、郁美がたまに泊まりがけで訪れるチャンスを活かすために、わざわざ家族に秘密にして、業者に依頼して取り付けたものであった。 家族には壁面全面鏡張りで違和感あると不評であったが、お構いなしであった。 祐司の作戦は、郁美が浴室から自室に戻る途中、祐司の書斎前を通る瞬間に書斎に引きずり込み思いを遂げようというものだった。 書斎にはベッドも有り、部屋は防音処理されている上に、ドアに仕事中の札を掛けていれば家族は誰も来ないという習慣があったのだ。 それはまさに姪っ子に対するレイプ行為そのもので有り、歪んだ欲望と言わざるをえない犯罪行為であった。 祐司自身そういう自覚があったにも関わらず、郁美への欲望はもはや爆発寸前、限界であった。 祐司は肉棒をギンギンに立てながら、書斎扉陰に隠れて待ち伏せしていた。 郁美は鼻歌交じりで廊下を歩いてきた。 祐司はタイミングを合わせて廊下に出たつもりがやや早く、しまったと思いつつ取り繕い、郁美が入り口前に差し掛かるのを待っていた時であった。 郁美 「あっおじさま」 あろう事かガウン姿の郁美が走ってきて、満面の笑みを浮かべて祐司に抱きついたのだ。 下着を着ていない乳房が腕に当たり、祐司の興奮は沸騰した。 郁美 「おじさま 今誰もいないから告白しちゃいます」 「わたし おじさまのこと 好きなんです」 「今度 デートして下さい」 祐司 「えっ・・・・・・それって本気なの」 郁美 「はい やっぱり わたしのような子供 姪っ子じゃお嫌？」 祐司 「とんでもない 光栄だよ うれしいなぁ」 郁美 「じゃあ おじさま キスして」 祐司 「からかっていないよね」 郁美 「そんな子に見えますぅ？」 祐司 「いや でもみんなには内緒だよ」 郁美 「うん」 祐司と郁美は求め合うようにディープキスをした。 祐司は郁美とのキスの甘さに酔いしれていると、股間の膨らみを悟られてしまった。 郁美 「あぁぁぁん 嬉しい おっきくなってる」 祐司 「こっこれはぁ」 郁美 「照れない照れない うふふ」 「それは また今度ね おじさま」 そう言うと郁美は自室に立ち去ってしまった。 祐司は想定外の事態に、どす黒い計画実行のタイミングを失ってしまったのだった。 「うそだろ 郁美ちゃんが俺に 好意を」 祐司は計画が失敗に終わったにも関わらず、喜びで有頂天であった。 郁美は、その頃やっと岩永健二との別離から立ち直り始めた時であった。 そしてオンナに目覚めていた郁美は、自身に向けられている祐司の気持ちを本能で感じて、その熱い視線や自身に向けられる配慮が心地よく感じていた。 紗弥や亜弥子も同行して外食した時も、郁美に椅子を引いてくれたり、ドアを率先して開けてくれたりと女として扱ってくれているのを肌で感じ取っていた。 それから祐司と郁美は、極秘に本当に複数回に渡ってデートをするようになったのだ。 そしてセックスをする目前まで発展していくが、祐司が強く最後まで望んだ時に終わりを告げたのだ。 郁美は迷っていたのだが、やはり「叔父さん」そして「紗弥のパパ」であった。 本当は別れたくなかったが、祐司のことを思えばこそ我慢したのだ。 翌年、郁美は旅先でトラブルに巻き込まれ、海外留学という名目で神戸に隠蔽され２人の接点は完全に途絶えたのだった。 こうして近親同士の禁断の恋は終わりを告げたはずであった。 つづく |
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| 2011.7.16掲載 |
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