| 第40話 女子高生達のお願い 武史の山田家訪問は円満に終了し、口約束であったが環と武史はいきなり許婚の関係となった。 数年待って正式に婚約して、環が進学して進学先を卒業後に結婚という流れで約束が纏まったのだ。 山田家としては武史の将来性と田原グループと懇意に出来るというバックボーンがあるだけに、反対する理由も余地も無かった。 環が若すぎて結婚は早すぎるという考えも、進学卒業後結婚という話で封じられてしまった。 なにより環が武史に夢中なのが明らかな状態であり、異議を唱えにくかったということもあった。 もともと理想的な娘であったし、模範的で家事もよく手伝うタイプであり非の打ち所がなかった。 母親優衣にとっても、４１歳になってから高齢出産した末っ子の次女、舞の世話を環が積極的に手伝ってくれて大助かりであった。 環は大人びた容姿のため、舞は環の娘と誤解する人も多かったほどであった。 舞は３歳でまだ幼児であったが、既に女っぷりを発揮して大人達を振り回す天使であった。 年のかなり離れた末っ子であり、兄の徹、姉の環からも可愛がられて山田家のアイドルであった。 容姿は美男美女家族の中にあって、ひときわ目立つ大きな目が印象的な美形な為、環を勧誘に来た芸能事務所のスカウトが、思わず舞も勧誘することも１度や２度ではなかった。 特に克也の溺愛ぶりが際立っていて、休みの日になれば抱っこして連れて歩き回る状態であった。 そんな山田家の喧噪を他所に、徹は一人暮らしで悠々自適の生活であった。 掃除、洗濯といった身の回りの雑務は、当初より環が毎日のようにやってくれたので大助かりであった。 しかし武史という大好きな彼が出来ると、環もなにかと忙しくなり毎日現れなくなってきた。 何日が経ったとある土曜日に、郁美は徹のマンションに来て欲しいと環に誘われた。 郁美は遂に大政奉還の日がきたと察していた。 郁美 「おはよう 環ちゃん 徹は？」 環 「おはようございます 今シャワー浴びています」 郁美 「まあ 待ち伏せ？」 環 「うん なんか嬉しそうだった」 「それより さあ リビングにどうぞ」 郁美 「おじゃまします」 環 「そうそう 郁美姉さん ここ一度しか来たことないってホントですか？」 郁美 「そうね」 環 「何故ですか？」 郁美 「うぅぅぅぅぅん だって環ちゃんの縄張りだもん あっはぁ！！」 環 「えっえぇぇぇ そうだったんですか？」 郁美 「初めは徹に騙されたと思った だって明らかに女の気配感じる」 「台所も 洗面所も トイレも どれも男の整理感覚では無いしね」 「そしたら 環ちゃんが毎日してるって聞いて 納得」 環 「あっはぁっ ばれてます？」 郁美 「そしたら いくら徹の妹さんだとしても 女の仁義ってあるって思ったの」 「女って縄張り テリトリー意識強いでしょ」 「勝手に 他の女が侵したら カチンってくるでしょ」 「だから環ちゃんから話あるまで 触らない 入らないって決めたの」 環 「そういうことですか そうですね そういう気持ちあるかも」 「お気遣いありがとうございます とても嬉しいです」 「そしたら今日の話」 郁美 「うふふ 遂にきたって感じかな」 環 「うふっ まさにその通りです お兄ちゃん そして ここをお願いしたいんです」 郁美 「はい 喜んでお預かりします」 環 「ありがとうございます さすが郁美姉さん 話が早い」 郁美 「それより 敬ちゃんのことだけど」 環 「はい 分かってます お二人にお兄ちゃんのこと お任せします」 郁美 「ありがとう でも わたし達のこと どう思っているの やっぱり変？」 環 「うぅぅぅん つい最近まで 変だと思ってました でも」 郁美 「でも？」 環 「初めてエッチ経験して、あの日 なんか分かったような気がします」 「だから武史を縛ったりするのは ナシにしました もっと素敵になって欲しいって」 郁美 「環ちゃん」 環 「その代わり わたしも色々経験したい そしてもっといい女になりたい」 郁美 「あらら」 環 「とはいえ 武史以上の人 そうそういませんけど あはは」 郁美 「そうね せめて高校卒業するまでは 自重して欲しいわ」 環 「はい 今は武史一筋です」 シャワーから上がった徹は、腰にタオルだけ巻いて出てきた。 すると、環はなにやらにやついた二人の空気に不吉な予感を覚えた。 徹 「もう郁美 着いちゃったんだ ごめん」 郁美 「今日から ここの面倒は わたしと敬ちゃんがすることになったの」 徹 「えっ なに？ えっ あっ それは」 環 「あれっ ひょっとして淋しいの？ かわいい」 徹 「そうじゃないけど ちょっと」 環 「分かったぁ！！ 朝イチのあれが無いのが悲しい？」 徹 「いや その だって」 郁美 「朝イチのあれって？」 環 「毎日 朝立ちしてるのをフェラチオして抜いてあげるの」 郁美 「えっえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ 今もなの？」 環 「そうなんですよ でも それも毎朝サービスは終了！！」 徹 「郁美 だめ？」 郁美 「もう それして欲しいのね 分かったけど わたし仕事あるから 毎日は」 「分かった 敬ちゃんにお願いしちゃう」 「敬ちゃん 環ちゃん見習って上手くなりたいって言ってたし」 環 「郁美姉さん 恐るべし うふふ」 「良かったね お兄ちゃん」 徹 「ああ」 郁美 「正直すぎ もうこんなになっちゃって」 徹の肉棒は既に猛々しくそそり立ち、タオルを割って姿を現していた。 途端に郁美はセックスモードになってしまい、肉棒に手を伸ばした。 環はまだ話があったので、焦った。 ２人のセックスを何度も目のあたりにしたことがある環だったので、セックスが始まってしまったら止められないとよく知っていた。 環 「あっ待って！！ お兄ちゃんと郁美姉さんに 大事な話 お願いがあるの」 徹 「お願い？」 郁美 「ふぅぅぅん あとじゃ駄目？」 郁美は舌なめずりして不満そうな表情を浮かべたが、環の真剣な瞳に我に返った。 徹は肉棒に郁美の柔らかい指が纏わり付き欲望の狭間にいて、切なさに声がうわずってしまった。 環の凛とした美しい顔立ちが徹は大好きで、自慢の妹であった。 もし妹でなければ真っ先に性の対象にした存在であり、郁美達と共に最も大切な女性の１人でもあった。 近親という一線を越えてフェラチオされた時に徹は抗うことが出来ず、経験したことのないような異様な興奮に身を焦がして何度も口内に精を放ってしまった。 兄の精液を恍惚とした表情で嚥下する妹に、もはや徹の道徳観は崩壊し何度放っても肉棒は萎えることなく更なる奉仕を求め続けていった。 ロストバージンを望まれた時に踏み止まれたのは、郁美達女子会の存在があったからに他ならない。 それでも環の肢体への興味、欲求は爆発寸前であり、実妹と結ばれたいという思いは日に日に膨らんでいたのだった。 思い悩んだ徹は郁美にその事を告白してアドバイスを求めたが、ロストバージンは絶対近親相姦は駄目と諭されて武史との出会いもあり彼に譲ったのだ。 しかしそれはロストバージンを済ましてしまった環は構わないと言っているに等しく、徹の道徳観は消失しつつあった。 ロストバージン後の環はあっという間にオンナの色香を身にまとい始めていて、ここ数日朝イチのフェラチオの後に情熱的なキスをするようになっていた。 そんな時の大政奉還話なので、徹の思いは複雑だった。 環がそもそも扉を開け始めてしまった近親相姦の道であったが、武史という素敵な男性に出会いオンナになれた今、極上の男性が持つ肉棒の魅力と凄さを身を持って知ってしまった。 膣内に咥え込んだ逞しく熱い肉棒の律動そして鋼のような堅さと圧倒的存在感に、環の価値観は一変してしまった。 雑誌やインターネットから得た知識などは、セックスの表面的なことだけで絵空事に過ぎないと思い知った。 体内に他人の身体が入り込むという感覚は、出産という女だけにしか許されない行事と同じく女だけしか味わえない感覚なんだと改めて思った。 あの日以来毎日のように何度も武史に抱かれて、環の肢体はオンナのものに変貌を遂げて、貪欲に性の悦びを求め続けていた。 武史の夏休みも間もなく終わり遠距離恋愛が始まるが、お互いの性的経験は干渉しない、制約しないと認め合った。 もちろん環は武史に学業を成功させて欲しかったので、彼女として精一杯努力して武史を不自由させる気は全くなかった。 とはいえセックスの魅力、特に極上の男とのセックスを知ってしまった若い肢体は、燃えるように火照りセックスを求め続けてしまう。 環が武史という彼氏が出来ながら、実兄である徹へ朝イチのフェラチオサービスを止められなかったのはそのような事情によるところが大きかった。 初めは兄への誘惑から始まり、次第にフェラチオの練習台になり、今では朝食代わりであった。 環は小さいときから笑顔が素敵で、頼りがいのある兄の徹が大好きであった。 徹が童貞を喪失して、どんどん魅力的な男性に成長していく様を間近で目の当たりにした。 郁美へ嫉妬心を抱くと共に、徹を見る目が妹のものから女の子のものに変わってしまうのは自然な流れだったかも知れない。 そして今では徹を見る目はオンナのものに変わっていたのだった。 しかしセックスの本質を知った環は、フェラチオで知り尽くした素晴らしい兄の肉棒が自らの体内に押し入った時になにかが起きてしまうと恐れたのだ。 だからこそ、敢えて身を引いて兄との関係を見つめ直したいと考えていたのだった。 環 「お兄ちゃんにお願いがある そして郁美姉さんの意見も聞きたいの」 郁美 「すごい真剣な話のようね 徹 パンツ履いて！！ 気になっちゃう」 徹 「うぅぅぅん 分かったよ」 郁美 「さて話って？」 環 「実は 高校の仲良しグループで わたしを含めて８人なんだけど」 「まだ処女の子が３人居るの」 「で わたしが経験しちゃったでしょ」 「それで その３人が焦っちゃって援交して経験するって言い出して」 郁美 「まあ そんな勿体ない」 環 「でしょ でも わたし 彼女達の気持ち 分かるの」 「援交って いい人に出会えればいいけど なかなか いい話って聞いたことないし」 郁美 「分かった そこで 徹の出番って訳ね」 環 「あっはぁっ さすが郁美姉さん 話早い」 徹 「えっぇぇぇぇぇぇ なんで僕！！ こら！！ 環！！」 郁美 「わたし 良いアイディアだと思うけど 彼女達 徹を忘れられなくなっちゃうかもね」 環 「３人とも めちゃ 可愛い子ばかりで みんな素敵な初めて経験して欲しいの」 「お兄ちゃんには 郁美姉さん いるし」 「郁美姉さんのような 大人の女性と 張り合えるなんて思うなんてあり得ないと思うの」 郁美 「それはどうかな 徹は 若くてピチピチした女体が好みよね」 徹 「馬鹿な 郁美が一番に決まっているじゃないか」 「疑うなら 大通りの真ん中で 郁美愛してる セックス最高だって 叫んでみせる」 郁美 「あれれ 分かった ごめんごめん 許ちて とおる」 「ということは この任務は 浮気心無しで 粛々とこなせるね」 徹 「あっヒドイ 嵌めたな もう 分かったよ」 「喜んで 輪番初体験 勤めさせて頂きます」 郁美 「ほれ やっぱり 嬉しそう」 「そうそうないよね タダで美少女食べまくりだなんて 男っていいな」 徹 「そんな無責任な こんな責任重大なこと押しつけておいて ヒドイよ」 郁美 「そういう割には ここは ビンビンじゃない 嘘つき」 環 「良かった♪♪ 実は来週から 毎週土曜日にスケジュール組んでいるの」 徹 「えっえぇぇぇぇぇぇ マジ？」 女子高生達からの願いによって、初体験竿師伝説が幕を上げたのだった。 徹は半信半疑であったが、あっという間に環にスケジュールを組まれてしまい現実になっていった。 環から写真を見せられ話は嘘ではなく、みんな可愛い女の子ばかりでときめく心は否定できなかった。 ホテル代も彼女達が払ってくれるという夢のような展開であり、美味しいの一言であった。 だからこそ素晴らしいセックスを経験させてあげなくてはならないという義務もあったが、敬子との経験もあり、それなりの自信は既に有った。 この話に一番焼き餅を妬いたのが紗弥であった。 徹と初めてを迎えられるという、どうやっても叶えられないものであり紗弥は悔しかったのだ。 そんな紗弥をベットで可愛がりまくった徹は、天性のスケコマシに違いなかった。 徹との初体験は少女達にとって夢のような経験となり、それは彼女達の人生すら変えてしまうものになるとは環も郁美もこの時点では想像だにしなかった。 徹は３人の女の子達とは面識は全くなく、なにを話して良いか迷っていたが、郁美の「美味しく徹らしく食べちゃえばいいの」と言われて開き直った。 早速、環から具体的な情報を聞き出しリサーチに余念がなかった。 １人目は米田直子ちゃん、女優、川島○荷似の可愛い系の女の子。 身長153センチ 血液型Ｂ型 胸は小さいので期待しないでと伝言あり。 ２人目は森田涼子ちゃん、モーニング娘。の元リーダー高○ 愛似の女の子。 身長161センチ 血液型Ａ型 バストはＤカップらしい。 ３人目は武田麻里ちゃん、女優、北川○子似の女の子。 身長は169センチ 血液型Ｏ型 Ｂカップ位かも分かんない と伝言あり。 当初はそんな可愛い子ばかり、あり得ないと疑念をもった徹であったが、プリクラ写真を見せられて唖然とした。 妹、環の例えは真実であった。 日程が迫ってくると援交をするような罪悪感と違和感を覚えたが、男としてこんな美味しい話がないのも事実であり、結局楽しみにしてしまう徹であった。 冷静に考えれば妹の友人達と乱交する状況であり、成人した徹であったので淫交行為そのものであった。 敬子との時も想定外の事態があって、苦労した経験から以前にも増してロストバージンに対する情報収集に余念がなかった。 その過程で世の中の多くの少女達が援交してロストバージンを経験している状況を知り、その様子がビデオに収められてネットで流れている現実を知った。 ネットにビデオを流されるとは考えていない少女達の姿は哀れであったが、ビデオを見て初々しい仕草の少女達の姿に興奮してしまう自分自身に驚いてしまった。 男達に思うがままに陵辱され犯されていく少女。 あっけらかんと放尿まで撮影させる少女。 表面上は優しい男に抱かれてうっとりしている少女。 全てが終わって自分自身の行動の愚かさに気がついて涙を流す少女。 それらがほぼ全て無修正の形でネットに流れている現実に驚くと共に、微力ながら１人でも多くの少女達に素敵な初体験をプレゼントするのが自身の役目ではないかと思うようになった。 徹の考え方が定まってきて積極的に乙女心を研究し始めると、無意識に女心を溶かすような行動仕草が身についていった。 邪心が見えない、童心満載のさわやかな笑顔。 道を一緒に歩いている間も、女性をさり気なくフォローして危険リスクから守ろうとする仕草。 ペットボトル、缶ジュースを渡すときも、封を自然に開封して渡すスマートな流れ。 不意に合わせる目線で吸い込まれそうな澄んだ瞳。 女の子達がボディタッチしやすい懐の広さ。 真っ先に郁美達女子会は徹の急激な成長ぶりに圧倒されて、メロメロにされていった。 特に紗弥がすっかり徹に夢中になってしまい、時間さえあれば徹のそばにべったりとなった。 亜紀や里奈ですら、徹と過ごす時間を楽しみにしている様子であった。 不思議なのは敬子が一番冷静で、事態の成り行きを楽しそうに見ていたことであった。 そして郁美に真剣な面持ちで意見したのだ。 敬子 「お姉ちゃん 彼女達 きっと 徹さん忘れられなくなって」 「ずっと徹さんのそばに いるよ」 「わたしには 分かるの 徹さんって 女の子にとって夢のような人なの」 「そう まさに 白馬に乗った王子様」 「そして 一度味わったら 忘れられないピンクの花園に連れて行ってくれるの」 郁美 「えっ・・・・・」 敬子 「お姉ちゃんにとっての あの人のように」 郁美 「あっ まさか そんなことって そっかっ そうかも」 その時になって郁美は徹が女性にとって媚薬、麻薬という劇薬だと気がついたのだが、もはや手遅れであった。 環も兄の変化を敏感に感じ取っていた。 妹の環ですら蕩けてしまうような笑顔で、当たり前のようにペットボトルの封を切って渡してくる兄。 ちょっと躓いてよろけると、あっという間にヘルプの手を伸ばしてくれる兄。 甘えたい時に我が儘言っても正面から話を聞いてくれて、黙って優しい瞳で見守ってくれる兄。 環が体育の授業で足を捻挫したら、頼みもしないのに毎日学校まで車で送り迎えしてくれる兄。 気がついたら同級生の憧れの人ナンバーワンになっている兄。 武史という素敵な彼氏がいながら、実兄だというのに気になってしまう環であった。 そして兄が自分を実妹ではなく、女として見始めているということを気がついている環であった。 そして、いよいよ初体験竿師伝説の幕開けの日がやって来た。 快晴のとある土曜日の朝、徹は１人目の米田直子ちゃんと待ち合わせしたＪＲ六甲道駅に向かって、愛車ハリヤーを走らせていた。 「さてさて 直子ちゃんって どんな子かな 匂いも味も 食べ尽くしちゃおう」 つづく |
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| 2011.12.24掲載 |
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