第54話　祐司と敬子２


　夜通し続いた祐司と敬子の濃厚で激しいセックスは、朝方に一段落して、２人は抱き合ったまま泥のように眠り込んだ。
　敬子は祐司の腕の中の心地よさにうっとりして、深い眠りを貪っていた。
　まさに充実のセックス、一夜であった。

　不意に室内の固定電話が鳴り、祐司は跳び起きた。
　電話はチェックアウトタイムを告げる内容で、確認を求めるものであった。
　祐司は迷うことなく、もう一晩の宿泊を決めた。
　電話の音でも微動だにしない敬子の寝顔を覗き込んでしまう。
「なんて可愛い子なんだ　俺って幸せ者だな」
「これも紗弥　郁美ちゃんのお陰だな」

祐司　「敬子ちゃん　起きて　もう１０時だよ」
敬子　「うっうぅぅぅん　はぁう？　そうかぁ　うふふ」
　　　　「おはようございますぅ」
祐司　「おはよう」
　　　　「チェックアウトタイム過ぎたから　もう一晩　部屋取ったからね」
敬子　「あはぁ　そんな　もう一晩だなんて　わたし　おかしくなっちゃう」
祐司　「お願い　一緒にいて　淋しいよぉ」
敬子　「あん　もう」
祐司　「よかやろ」
敬子　「はいはい　分かりました」
　　　　「祐司さんから　お姉ちゃんに説明してね　うふふ」
祐司　「えっ　それは　怒られる　でも我慢出来ない　うぅぅぅ」
敬子　「大丈夫ぅ　敬子が放してくれないって言えば」
祐司　「そうなのかな　ちょっとドキドキする」
　　　　「それはそうと　お腹減ったから　お弁当食べよ」
　　　　「ケーキもあるから　おやつもバッチリ」
敬子　「そのつもりでお弁当や飲み物買ったでしょ」
　　　　「変だと思った」
祐司　「がはぁはぁ　それで　よかとさ」

　２人はコンビニ弁当で腹ごしらえすると、ベットで抱き合いイチャイチャしながらゆっくり過ごした。
　祐司は近年、有名人の歳の差婚が流行っている理由を実感した。
　若いエキスを吸うと若返るとは昔からよく言われることであるが、まさにその通りの効用があったのだ。
　末娘より４歳も若い敬子とのひとときは、祐司に若々しさを与えていった。
　祐司は４８歳という実年齢に比べれば若々しく、ほとんどの白髪もないほどであったが、やはり２０歳の敬子に比べれば年齢相応の衰えは明らかであった。
　敬子の弾ける肢体は眩しくて、中年男には懐かしい青春時代そのものであった。
　高校生の時に出会った愛妻、亜弥子と二人三脚でがむしゃらに突き進んで、のし上がってきた青春は子供達には恵まれたが、決して楽なものではなかった。

　そんな祐司にとって、敬子は失われた青春そのものであった。
　敬子は頭の回転が速く、祐司ですらどっちが年上なのか分からなくなるほどであった。
　日頃の若い社員達の行動についての疑問点も敬子の分析であっという間に理解出来た。
　敬子の話は、感性で話がちな女性的なものではなく、理論立てた筋の通ったものであった。
　郁美と紗弥が敬子を妹のように可愛がる理由が分かったような気がした。
　敬子は彼女達が持っていないなにかを持っていて、それが人を惹きつける。
　それに加えて、可愛い女の子の面と妖艶なオンナの顔をアンバランスに持ち、その肢体はモデル級の美しさであった。
　既に祐司は敬子の魅力にすっかり嵌まってしまった。
　祐司を男としての袋小路から吸い出したのは、敬子だったのかもしれない。
　
　敬子は祐司によって男の素晴らしさを教えて貰った。
　敬子にとって徹は初めての人、そして一番愛している男の人であったが、敬子をオンナとして開花させたのは祐司であった。
　敬子は祐司をずっと素敵なおじさまとして、敬愛して慕っていくことになる。
　いずれにせよ、敬子には打算も計画もあったわけでなく、経験したいという女の子特有の気持ちを素直に行動に移しただけのことであった。

　２人でデザートとしてケーキを楽しんだ後で、敬子の携帯電話で郁美に更なる外泊を願い出る祐司は脂汗を流した。
　愛人でもある姪っ子に、その妹分である女の子とのセックスを、それもお代わりのもう一晩を願い出るというあり得ない状況で、さすがの祐司も言葉が少なかった。
　郁美の声のトーンが明らかに女の嫉妬を感じるものに変わったので、焦りは小さいものではなかった。
　横で敬子はおもしろがってケラケラ笑っているのに対し、こういう状況には男はめっぽう弱い。
　突き放すように話す郁美の機嫌をこれ以上悪くしたくない祐司は追い詰められて、敬子の言った言葉そのままを郁美に伝えた。

祐司　「ごめん　欲張りかもしれないけど　敬子が離れたくないって言うし」
　　　　「そして俺も　今日は一緒にいたい」
郁美　「まあ　うふふ　そう　分かりました」
　　　　「でも　明日には　ちゃんと帰してね　おじさま」
祐司　「郁美ちゃん　ありがとう」
　　　　「ところで　今度はいつ会えるの　最近　ご無沙汰」
郁美　「４日間会えなかっただけなのに　もう　しょうがない　おじさま　ね」
　　　　「分かりました　火曜日には会えるようにします　それでどう？」
祐司　「うん　楽しみだぁ　ではぁまた」

　祐司は不意に背中に冷たい視線を感じて、ビクッとして恐る恐る振り返った。
　敬子が一転して、膨れっ面して祐司を睨んでいた。
「しっしまったぁ　怒ってる　妬いてる」

祐司　「敬子ちゃん　あれれ　なんか怒ってるぅ」
　　　「膨れっ面も可愛いね」
敬子　「ふん　浮気者　知らないもん」
祐司　「そっそんなぁ　敬子ちゃん愛している気持ちは嘘じゃないし、本気で愛してるよ」
敬子　「どうだが　お姉ちゃんと話しながら　オチンチン大きくしていたくせに」
祐司　「えっ　あっ　これは　その　なんだ」
敬子　「お姉ちゃんとのこと　思い出したんでしょ」
祐司　「うぅぅぅ　　ごっ　ごめん」
敬子　「あはっ　ホントに素直な　おじさま　ね」
　　　　「下手に嘘つかないところが　良いわ」
　　　　「今回は　勘弁してあげる」
祐司　「ふうぅぅぅ　ごめんね」

　祐司は女性と過ごしているときは、絶対他の女性のことを考えてもいけないし携帯電話では話してはいけないと学んだ。
　女性の本質は嫉妬深い生き物なのだ。
　お互いに理解し合っているような間柄でも、目前で行われると途端に不機嫌になるものだ。
　それを宥める、ご機嫌をとるのは、非常に骨が折れる。
　祐司は敬子の機嫌が持ち直したところで、一気にセックスモードに引き込むことにした。
　遅くなるとまた不機嫌になるかもしれないし、気恥ずかしくなったり余所余所しくなる恐れがある。

祐司　「なんか変な汗かいちゃったよ　一緒にシャワー浴びよ」
敬子　「うふふ　うん　そうね　なんか身体ベタベタするね」
祐司　「さっぱりしてから　また愛し合おう」
敬子　「えへっ」

　ホテルの狭い浴室で身を寄せ合ってシャワーを浴びていると、目の前の白い裸身に祐司が我慢出来る筈もなく後ろから襲いかかった。

祐司　「敬子ちゃん　しよ　しよ　よかやろ」
敬子　「あぁぁぁん　駄目ぇよぉ　あん　あん　ずるい」

　祐司の手は敬子の弱い箇所を的確に責めて、抵抗を封じた。
　既に夜通し愛し合った２人であり、祐司は敬子の肢体を知り尽くしていた。
　敬子の肢体の柔らかさは、こういうときに発揮されて狭い浴室内での体勢に不自由しない。
　右手の指で乳首を転がすように刺激しながら、左手は秘部に潜り込んでいった。
　秘部は祐司の予想通り、ドロドロであった。
　敬子も祐司と同じく、セックスモードになっていたのだ。
「ふふ　女性って素直じゃないよ　エッチしたいって言ってくれたら良いのに」

　祐司は口では抵抗するが身体は従順な敬子を前のめりに倒して、浴槽の縁に手をつかせた。
　桃亀を敬子のお尻の割れ目に沿わせると、焦らすように擦りつけた。
　そして徐々に下げていき、秘部を陰唇を掻き分けるように擦りつけると、桃亀の襟首はクリトリスを捉え巻き込むように滑った。
　それは敬子にとって初めての性感であった。
　クリトリスをすられるだけで背筋に電撃のような衝撃が走り、それだけで逝ってしまいそうになった。
「あぁぁぁん　すごいぃ　逝っちゃう　駄目ぇ」

　それは祐司が自ら名付けた「桃すり下ろし」という得意技であった。
　祐司の身体的特徴である肉球状に大きく膨らんだ亀頭を利用して、女性の秘部をすり下ろすものであったが、プニュプニュしているので強く擦っても女性が痛みを感じないという隠された秘密があった。
　指や淫具では決して行えない女性器への嬲りが可能な必殺技であった。
　これをされると女性は肉棒が欲しいという渇望と激しい快感の狭間で、どうして良いのか分からなくなってしまう。
　紗弥も郁美も、これをされると限界まで追い詰められてしまうのだった。
　そんな技が敬子に襲いかかった。

　桃亀がクリトリスを転がすようにすり上げ、すり下ろす。
　未知の性感が電撃のように全身を貫き、背筋が引き攣ったように痙攣してしまう。
　必死に両脚を踏ん張るが、膝がガクガクいって崩れ落ちそうになってしまう。
　祐司が敬子の豊満なお尻をガッシリと押さえ込み、そして自らの身体で後ろから押し上げて、敬子の身体が崩れ落ちないようにしてしまう。
　左右は浴槽で倒れられないし、前の浴槽の縁についた両手は電撃の衝撃で凍り付いたように突っ張ってしまう。
　まさに逃げ場のない快感の牢獄で、あまりの急展開に敬子は驚いた。

敬子　「ひぃいぃぃぃ　あっひぃ　あっひぃ　やあ　まってぇ　あひぃい」
祐司　「あっはぁっ　気持ちいいでしょ　ほれほれほれ」
敬子　「はひぃ　なにぃ　なんなのぉ　あひぃ　ひぃいっ」
祐司　「可愛い　ほれほれほれほれ」

　グチュルゥゥゥプリィ♪♪グチュルゥゥゥプリィ♪♪グチュルゥゥゥプリィ♪♪

敬子　「いやぁ　おかしくなっちゃう　やぁ　あひぃ」

　グチュルゥゥゥプリィ♪♪グチュルゥゥゥプリィ♪♪グチュルゥゥゥプリィ♪♪
　グチュルゥゥゥプリィ♪♪グチュルゥゥゥプリィ♪♪グチュルゥゥゥプリィ♪♪

敬子　「やあぁ　もう　お願いぃ　入れてぇ　あひぃ　だめっ　もう駄目ぇ」
祐司　「ほれほれほれ　気持ちいいはず」
敬子　「あひぃ　ほんとに　だめぇぇぇ　お願いぃ」
祐司　「何を　どこに　入れて欲しいのぉ？」
　　　　「ほれほれほれ　敬子ちゃん♪♪　ほれほれほれほれ」
敬子　「ひいぃぃぃ意地悪ぅ　あひぃ　あん　駄目ぇ　あひぃい」
祐司　「その可愛いお口から聞きたいのぉ　言って　ほれほれ」
敬子　「あひぃ　もふぅ　オチンチンを　あひぃ　はあぅ」
祐司　「ほれほれほれほれぇ」
敬子　「あひぃ　あん　もう意地悪ぅ　あん　敬子の大事にところに　ぶち込んで」
　　　　「早くぅ　あん」
祐司　「大事なとこって　どこぅ　ほれ」
敬子　「もう　オ○コよぉぉぉ　早くぅ　ぶち込んで　あんあん言わしてぇ」
祐司　「おおぉ〜　すげぇ　敬子ってエッチだね」
　　　　「それ　ご褒美だよ」

　ズルゥゥゥウンッパフゥ！！

敬子　「あっぐはぁぁぁん　すごいぃぃぃ　いいぃ　あん」

　今回はいとも簡単に桃亀が敬子の膣口を押し開き、膣内に潜り込んだ。
　しかし急激に膣が締まり、桃亀は押しつぶされていった。

祐司　「うぅぅぅ　すごい締まるぅぅぅ　はぁ　気持ちいい」
　　　　「はあっえっ　なにぃ　えっ」

　祐司はバックから軽快に突こうと腰を振ろうとしたが、肉棒は咥え込まれて締め上げられて、抜けることも進むことも出来なかった。
　祐司の腰と敬子のお尻が一緒に揺れるだけであった。

祐司　「えっ　抜けないの　うぅぅぅ　すごい　うわぁ　なにぃ」
　　　　「チンボが　俺のが　吸い込まれる　えっうそぉだろ」

　今度は祐司が狼狽える番であった。
　きつく締め上げられた肉棒が膣の律動により更に深く咥え込まれて、祐司の身体も引っ張られ敬子のお尻に密着して、もう入らないという限界に達しつつあった。
「うそぉ　うわぁ　チンポ　抜けちゃう　ちぎれる」
「それにしても　なんて気持ちいいんだ　やばい」
　不意に敬子がお尻を叩きつけてきて、肉棒を最深部まで咥え込もうとした。
　その瞬間、祐司は桃亀が再びに挿入したような違和感を覚えた。
「なっなにぃ　今なんか入ったような　こっこれは」
　祐司は郁美とのウテルスセックスを思い出した。
「そっそんな　敬子ちゃんも　しかし　うっわぁぁぁぁぁマズい」

　敬子は一方的に桃亀に嬲られて、子供扱いされたと感じていて心外であった。
　なので反撃のチャンスを待っていたのだ。
　敬子には一般女性では真似出来ないスゴ技があったのだ。
　新体操で培った圧倒的な身体の柔らかさに加えて、普通では鍛えられない筋肉が発達していて、強靱なバネのような肢体を有していた。
　特に下半身、股間周囲の筋力は抜きんでいて、膣を意図的に強く締め上げることも可能で肉棒の動きを封じることが出来た。
　とはいえ桃亀が編み出される快感は津波のようであり、それを押さえ込むのは大変であった。

敬子　「うふっ　どう？」
祐司　「うわぁ　ぐがぁ　ぬっ抜けない」
敬子　「そう　もっと強く締めると　膣痙攣並みよ」
祐司　「うわぁ　やめてぇ　アイタタ　許して　ごめん　ごめん」
　　　　「さっき　いたぶったの　怒ってるの」
敬子　「子供扱いしたでしょ　プンプン　えいっ！！」
祐司　「あひぃ　ゆるちてぇ　敬子ちゃん」
　　　　「ヒィィィ　こっこれはぁ」
敬子　「ほらぁ　こうしたら」
祐司　「参った　参りました　もうしません　好きだよ　大事にします」
敬子　「あん　もう」
祐司　「子供扱いなんてしてません　だって気持ちよかったでしょ　あはっ」
敬子　「そうだけど　なんか」
祐司　「ごめんね　経験なかったんだね」

　祐司は敬子の油断を見逃さず、膣の締め付けは弛緩して肉棒は自由を得て、祐司の腰はくねるように踊り始めた。
　しかし肉棒を抜こうと腰を引いても、それは叶わなかった。
　桃亀が子宮口に完全にくわえ込まれて抜きたくても抜けないという、実は二人はとんでもない状況に陥っていたのだが、この時は快楽に溺れてしまっていた。
　肉棒からの快感に祐司の理性は吹き飛んでしまい、肉欲一色になっていった。

　祐司は性器を嵌め合う感覚に夢中であり、実質的にセックス依存症であった。
　愛妻、亜弥子一筋であった筈の祐司は、姪っ子である郁美に魅せられて激しい肉欲を覚えたが、その欲望は叶えられなかった。
　その欲望を祐司が我慢できたのは、亜弥子が祐司の旺盛な性欲に従順に応じて満足させていたからに他ならないが、二人の性生活は２５年を越えても活発で、一日に少なくとも３回は愛し合うという凄まじさであった。

　亜弥子も２５年を越える性生活で、すっかりセックス依存体質に墜ちていたのだった。
　亜弥子にとって祐司は初めての男性であり唯一の男性であったが、彼女は祐司の虜であった。　
　特に肉棒の特徴的な桃亀に心酔していて、独占して他の女性には絶対渡したくないという強い嫉妬心を有していたのだ。
　なので亜弥子は祐司が郁美に対して禁断の欲望を抱いていることを早々に察知していた。
　具体的な証拠や目撃をしたわけではないが、祐司の郁美に対する態度、目線で全てを見抜いていた。
　その時の亜弥子の驚きは小さいものではなかった。

　郁美は亜弥子にとっても可愛い義理の姪っ子であり、末っ子愛娘、紗弥の同じ歳の従姉妹であった。
　そんな郁美を祐司の歪んだ欲望の犠牲にする訳にはいかないし、義理の姪っ子とはいえ桃亀を若い女性に渡すことは許せなかった。
　まして同性である亜弥子から見ても郁美は美しく、一度一線を越えれば祐司は夢中になるのは火を見るより明らかであった。
　もちろん日頃から仲が良くて娘のように思っている義理の姪っ子の郁美が、祐司を奪うような行為をするような子ではないと信じる気持ちはあったのだが、女の本能で防止する努力は怠らなかった。
　祐司の歪んだ欲望を知った日を境に亜弥子は祐司とのセックスにより積極的になり、二人のセックスはますます激しくなり回数も増えていった。

　そんな愛妻、亜弥子を不意に喪った祐司は深刻な精神的ダメージを負い、そして狂おしいまでのセックス禁断症状に襲われた。
　精神的、肉体的に不安定になると、仕事にも影響が出始める。
　後妻捜しといっても、亜弥子のような女性に簡単に巡り会えるものではない。
　一時しのぎに風俗、ソープランド通いでガス抜きするのが精一杯であったが、今やスーパーチャージャー付きのモンスターマシン化した性欲絶倫の肉体は爆発寸前であった。

　そんな時に、愛娘の紗弥と過ちを犯してしまう。
　紗弥はもともと亜弥子に一番似ている娘で、亜弥子の若い頃を彷彿とさせる素晴らしい肢体を有していたので、祐司はたちまち夢中になってしまった。
　現在では長年思い慕った郁美とも定期的な肉体関係を持ち、そして今、敬子という今まで出会ったことがない若く美しい女の子と肉体関係を持ったのだ。
　祐司は有頂天になっていた。

　２人は繋がったまま、カニ歩きで浴槽から這い出した。
　その時になって初めて自分達が抜き差しならない状態に陥っていると気がついたが、性欲の渦に身を任せた２人は苦にしなかった。
　申し訳程度にタオルで拭いただけの濡れた身体のまま、ベットに絡み合うように倒れ込んだ。
　そして半ば強引に唇を重ねて情熱的なディープキスで敬子を溶かしにかかった。

　祐司と敬子の白昼繰り広げられる激しいセックスは今まさに始まったばかりであった。

つづく