愛し合う


愛し合う　ドミンゲス作
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斉藤高広シリーズ第６話＜履歴＞　彼の名前は斉藤高広。３０歳のごく普通の会社員。　今回はカワカミヨシエついて語るとしよう。　芸能人である夏川結衣さんにどことなく雰囲気が似ており、４０代にしてはスタイルも崩れておらず、顔の化粧も濃すぎることなく、キャリアウーマンとしての容姿には申し分のないカワカミヨシエ。　彼女は結婚もせず、現在は恋人もいない。　それは、彼女自身のこれまでの人生に依るところが多いのかもしれない。　大学を卒業し、社会人としてスタートした彼女は、自らの意志とは裏腹に社長秘書の役を命じられた。　当時、カワカミヨシエは大学の頃に出会ったケンタという同い年の男性と恋人関係にあった。　真面目なケンタとの関係はプラトニックなものであり、初めて性交を行ったのも交際して半年が過ぎていた。処女をケンタへと捧げたカワカミヨシエは、これからの人生はケンタと共に歩んでいくものだと信じていた。　社長秘書として業務を懸命にこなし、社会人として自信がつきはじめた頃にカワカミヨシエはこの会社を辞めることとなった。　最初はほんの出来心だったのかもしれない。　取引先の上役と、社長らの会食に同席したカワカミヨシエは、お酒を注ぐなど接待に勤しんだ。　会食は無事に終わった後、社長から１本の鍵が手渡され、ホテル名が告げられた。　カワカミヨシエは狼狽した。しかし、社長の鋭くもどこか暖かみのある眼光で睨まれたカワカミヨシエは、駅へ向かわず言われたホテルへと歩き始めていた。　渡された鍵に記された部屋の前まで行き、入るかどうか悩んでいた。　酒の付き合いだけして、すぐに帰ればいいと軽く考え、カワカミヨシエは持っていた鍵を鍵穴へ差し込み、部屋へと入っていった。　部屋に入ると椅子に腰掛け、窓の外の景色を眺めていた社長が座っていた。「シャワーを浴びてきなさい。」ただそれだけを命じられた。　部屋に入る前の決心は何だったのか。自分でも分からないまま、カワカミヨシエは言われるがままシャワールームへ行き、服を脱ぎ、シャワーを浴びていた。　カワカミヨシエは自分では気づかずとも、社長に鍵を渡された瞬間からこれからの出来事を想像し、期待していたはずである。　６０歳を迎えようとしている社長であるが、年齢を全く感じさせなかった。　背は１８０センチを超え、肩幅も広く、ラグビーをしていたという体型はがっちりとしており、まさに威風堂々とした佇まいの男性であった。　そんな野性味溢れる男性に毎日仕えていたカワカミヨシエも知らずに魅了されていた。　シャワーを浴び、下着を纏い、備え付けのガウンを羽織って部屋へ戻った。　社長はカワカミヨシエのもとへ歩みより、太く筋肉質な腕で抱き寄せ、唇を重ねた。　舌はカワカミヨシエの唇を強引に開き、口内を這い回る軟体生物のようであった。　ケンタとのキスはいつもかるく唇を重ねるだけだったため、このようなディープキスに襲われたカワカミヨシエは驚きつつも興奮状態が高まっていた。　社長の鼻息は荒くなり、手をカワカミヨシエの身体の至るところに這わせながら、そのままベッドへと倒れこんだ。　そこから社長の愛撫は、カワカミヨシエにとって今までに経験したことのない、快感という電流が全身隈無く流れ、理性を超え、本能のまま反応した身体は脈打ち、まるで自分が宙に浮いたような夢のような感覚に襲われた。　首筋、腋、乳房、乳首、脇腹、背中、お尻、太もも、ふくらはぎ、足指全てが性感帯かと思える程、社長の手や舌使いは巧みで愛撫だけで何度絶頂したのか分からないほどだった。　社長も下着を下ろし、露わになった一物は立派という言葉以外に適切な表現がないものであり、長さ、太さ、形状は全ての女性の理想に近いものだった。　今まで、ケンタのペニスしか経験したことがなかったカワカミヨシエは、この社長の一物に惚れのには一目で十分過ぎた。　言われるまでもなく、手にとった一物はこれが本当のペニスなのだと実感し、とても愛おしく感じていた。口へ含み、舌を一物の形に合わせて這わせ、美味しそうに頬張るカワカミヨシエであった。社長もカワカミヨシエの頭を撫でながら、じっくりとフェラを味わっていた。　カワカミヨシエの決して上手いとは言えないフェラであったが社長の一物はさらに巨大化し、一種の凶器のようにさえ見えた。　社長はカワカミヨシエを仰向けに寝かせ、脚を開き、露わになった陰部に凶器をあて、それと同時に奧へとねじ込んだ。　凶器と化した一物をねじ込まれたカワカミヨシエはそれだけで絶頂を迎えることになった。　全身を痙攣させ、絶頂を迎えている最中にも関わらず、社長は年齢を感じさせることのない激しさで腰を前後に振り続け、カワカミヨシエは壊れてしまう、そう考えていながらもこの快楽が一生続けばいいのにと思ってしまっていた。　巧みに体位を変えられ、そのたびに凶器がカワカミヨシエに膣内の至る所を破壊していった。　後背位になった頃にはカワカミヨシエは意識が朦朧としており、ただただ社長に身を預けていた。　どれくらいの時間、膣内を掻き回されたのか、いつ社長が果てたのか、カワカミヨシエは分からなかった。気がつけばベッドに横たわり、社長に身も心も寄り添っている自分がいることに気がついたようだった。　カワカミヨシエは社長から度々誘われていた。食事を共に済ませ、ホテルにチェックインし、身体を預け、快楽に包まれる時間を楽しんだ。　ケンタとも会ってはいた。しかし、ケンタとの淡泊なセックス、短小なペニスに辟易し、男の価値はペニスとセックスであるとさえ考えるようになっていき、ケンタへの愛情は薄れ、結局破局した。　しかし、社長との関係もそう長くは続かなかった。　社長自身の性格かもしれないが、カワカミヨシエは飽きられてしまった。　快楽を求めるあまり、決して奉仕とは呼べないフェラをするのみであったためだろう。「君はただの肉便器に過ぎない。」　社長に直接そう言われたカワカミヨシエは絶望した。　自ら努力もせず、ケンタはセックスが下手と思い、別れていた自分が情けなかった。　仕事へのやる気も見いだせず、結局カワカミヨシエはその会社を依願退職した。　カワカミヨシエは決意していた。　男の価値はペニスとセックスであることに間違いはない。　けれど、自分自身の、女の価値も如何に男を悦ばせるかだと考えた。　男を身体で悦ばせ、虜にし、それから心が繋がればいいのだと。　転職した会社では、まずは仕事に打ち込んだ。　女性ながら評価され、昇格していき、仕事に関しては満足していた。　しかし、肝心のこれだという男が現れなかった。実際には現れるのだが、カワカミヨシエのテクニックに満足してしまう者、ペニスが全く男らしくない者など、満足には至らなかった。ペニスに関しては、社長の凶器を知ってしまったが故なのかもしれないが・・・。　４０歳に差し掛かる頃には、同世代の男よりも年下の若い男を悦ばせ、教育していくスタイルへ変貌していた。男の性癖をすぐに見極め、その性癖でもって誘惑していった。カワカミヨシエは様々な男を誘惑していくうちに、自らの魅力を知り、足りない部分は補おうと努力していた。同世代の男に比べ、セックスは淡泊に感じられたが、ペニスの勃起力や持続力、がむしゃらさにカワカミヨシエ自身も悦びを感じ始めていた。　そして４２歳の時、新入社員として配属された斉藤高広に出会った。　出会った瞬間、カワカミヨシエは彼に対し、何かを感じずにはいられなかった。　彼自身のフェロモンのせいなのか、その感情の正体ははっきりしないが、次なる対象に申し分ないと考えたカワカミヨシエは彼を誘惑する行動に移っていった。　斉藤高広はしばしばカワカミヨシエの尻から脚にかけて無意識に視線を捧げていた。それに気づいたカワカミヨシエは彼が脚フェチであると判断し、翌日以降スカートで出社した。　スカートを履いて以降、彼の視線はさらに増した。　頃合いと判断したカワカミヨシエは、ほんの少し股間を広げ、彼の視線が集中するのを確認した。　そこからは今までの男達と一緒だった。誘うがまま資料室へやってきた彼をまずは簡単に悦ばせてあげた。彼は根っからの、今までに出会ったことのない程の脚フェチだった。　しかし、カワカミヨシエを最も驚かせたのは、それではなかった。　彼の、斉藤高広のペニスにカワカミヨシエは驚愕した。　太く、そして刺激を与えている脚に伝わる硬さ、ほぼ垂直といっていいほどの勃起力、さらに亀頭のカリの高さは異様なものであった。２０年近く前の、社長の凶器のようなペニスと同等、いやそれ以上のものを彼はもっていた。　彼のペニスをじっくりと刺激している間も、思わずこんなペニスで掻き回されたら・・と考えずにはいられなかった。　しかし、この男を、このペニスを逃してはいけない、ゆっくりと彼との関係をより深くし、彼自身がカワカミヨシエから離れられないよう調教していくことを決心した。　週に１度は資料室へ呼び出し、斉藤高広のペニスを弄び、射精させた。　２ヶ月がたったころには、刺激に慣れたのか口では満足したという彼だったが、カワカミヨシエは本心ではないことに気がついていた。　ステップアップを考えた。普通ならばフェラや手コキなどしてあげ、次第に愛情というものをちらつかしていた。しかし、いつも以上に慎重だったカワカミヨシエは、射精後も脚での刺激を続けることを思いついた。巷では、男の潮吹きなるものが話題となっており、カワカミヨシエ自身もこういった現象を行ってみたいと考えていた。　実行に移した日、斉藤高広はいつも以上に顔を紅潮させ、ペニスは激しく脈打っていた。　いつも通り、刺激を与え続け、言葉や視線で責め、ペニスは力いっぱいに勃起し、ただただ立派という言葉しかなかった。指先でカリを刺激すると、彼は身体をビクンとさせ、大量の精子をカワカミヨシエの脚へぶちまけた。　そのまま、カワカミヨシエは足裏で彼の精子を潤滑剤として亀頭を擦り続けた。　彼は呻き、後退りしようとした。罵声を浴びせ、その場にじっとさせた。　射精後の亀頭への刺激は凄まじい。男なら誰しも経験があるだろう。我慢することすらつらい。　カワカミヨシエはお構いなしに足先、指、足裏で亀頭を徹底的に責めた。　斉藤高広は一層呻き、本能的に拒絶しようとさえした、その瞬間だった。　彼のペニスの先端から精子とは異なる液体が大量に、ドピュッ、ドピュッと断続的に噴き出した。　彼は見せたことのない高揚感に包まれた表情でカワカミヨシエを見つめていた。　カワカミヨシエも微笑ましく彼を見つめていた。　このとき、２人の間に微かな愛情というものが芽生えたかどうかは定かではない。　以上が、カワカミヨシエの過去、そして斉藤高広との関係である。　私の正体は、また今度、お話するとする。
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2015年4月4日掲載
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