愛し合う　ドミンゲス 作
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斉藤高広シリーズ第７話


　私の名前は斉藤高広。３０歳の普通の会社員です。
　今日はマナミさんと再会したお話をしようかと思います。

　サヨを頼むと言い残し、去っていったマナミさんの後ろ姿に少なくとも興奮していた私は、連絡がくるのを待ちわびていました。
　サヨと会う約束をしていたこの日も、あの日から１週間が経っており、未だにマナミさんからの連絡はありませんでした。
　サヨと待ち合わせ、いつも通りホテルへと向かいました。
　いつもであればまずは奉仕をさせるところですが、この日は着衣姿のサヨに後ろから抱きつき、服の上から胸を鷲掴みにしました。
　サヨの私服姿に不覚にも興奮してしまい、さらにはマナミさんに対する欲情のせいでしょうか。
　驚いたのか、サヨはキャッと声を小さく上げ、私の手を上から掴み、若干抵抗しているように見えました。
　しばらく、サヨの豊満な胸を服の上から堪能した私は次にサヨをベッドへ押し倒し、うつ伏せにさせました。
　ベッドに横たわったサヨのお尻はスカートで覆われていながらもふっくらとしており、そこから伸びる脚は厚手の濃紺タイツに包まれていました。
　タイツの繊維の触感を愉しむかのように、脚のふくらはぎからお尻の方へと手をじっくりと這わせていき、スカートの中へ手を忍び込ませました。
　サヨのお尻は弾力があり、なおかつ厚手のタイツの触感も加わり、両手の感触だけで私の股間は興奮していました。
　スカートを脱がし、目の前に現れた下半身をタイツで纏ったサヨの後ろ姿は芸術品の如く美しく、私はじっとできず、ズボンを脱ぎ、サヨのタイツを太ももまで下げ、下着の股間部分を横にずらし、わずかに見えた陰部の割れ目へ巨大化した肉棒を挿入させました。
　さすがにサヨの陰部は湿潤しておらず、私の肉棒は滑らかには擦れず、窮屈さは否めません。
　しかし未だ上半身は着衣のままのサヨの胸を揉み、じっくりと肉棒を前後に擦りつけていくうちに、徐々にサヨの陰部は愛液により湿潤していき、気がつけば私の肉棒を美味しそうに飲み込んでいました。
　私は腰を振るスピードを上げ、身体がサヨの尻に当たる感触を愉しみ、激しく喘ぎ始めたサヨの膣内にこの日１回目の精子を注いだのです。

　肉棒をサヨから抜き、いつも通り肉棒を綺麗に舐めてもらいました。
「サヨに会った瞬間、我慢出来なくて。」
「ううん。高広が悦んでくれたなら、いいよ。」
「ありがとう。もう１回、する？」
　そう問いかけるとサヨは満面の笑みでコクンと頷きます。

　サヨを一刻も早く最高の雌犬としたい私にとって、愛なるものを感じさせるセックスは苦痛で仕方ありませんでした。
　正常位でサヨの顔を見ても、調教中の表情に比べて幸せそうにしていますが、そんな表情に私は全く興奮を覚えず、射精感が襲ってきません。
　激しくもリズムを変えながら、腰を前後に振るだけの行為に過ぎませんが、サヨは何度も全身を痙攣させ、絶頂していました。
　サヨの脚を持ち上げ、ふくらはぎに舌を這わせながら私は別の女性を想像します。
　カワカミ係長とのセックス、マナミさんとのセックスはどんなものだろうと想像すると、私の肉棒は一層硬度を増し、サヨの陰部内を掻き回します。
　サヨは声にならない悲鳴に近い喘ぎ声を上げ、それと同時に私は２回目の射精に至りました。
　ドクドクと肉棒から放出される精子はサヨの陰部に全て注がれました。

　しばらくサヨはグッタリとし、私はそのだらしなく横たわる裸体を眺めながら、
「すごくよかったよ。少し休もうか。」と声をかけ、並んでベッドに横になりました。
「そういえば、この前会ったマナミさん、覚えてる？」
「あ、あぁバッタリ出くわした・・サヨの先輩だっけ？」
「うん。マナミさんに高広とはどんな関係だとか色々聞かれちゃった。」
「へぇ。サヨのこと気に掛けてくれてるの？」
「いつもお世話になりっぱなしかな。仕事でもプライベートでも。あ、そういえばこの前、マナミさんと珍しくプリクラ撮ったんだ。見る？」
　返事をすることなくサヨは携帯電話を取り出し、一緒に写る写真を私に見せてきました。
　取り出した携帯電話に何となく違和感を感じた私ですが、画面に映るマナミさんの表情は美しく、プリクラ特有の補正を差し引いても綺麗な体型でした。
　前回会った後ろ姿、今目の前のマナミさんの表情・・・そんな事を考えていた私は再び下半身が興奮してきたのを感じました。
　サヨに悟られまいと、サヨに断りもなくキスをし、押し倒した私は、頭の中ではマナミさんを想像しながらサヨを思い切り愛撫し、挿入し、腰を振り続けました。

　結局、サヨに対し３度精子を放出し、ホテルを後にしました。
　サヨと別れ、帰宅の途についていると私の携帯電話が着信音を響かせました。
　画面に表示されたのは未登録の番号でした。
「もしもし。」
「もしもし。わたしです。マナミです。覚えてる？」
「あぁ、お久しぶりです。電話待ってましたよ。」
「連絡するって言ってたのに遅くなってごめんね。」
「いえ、大丈夫です。どうしました？」
「明日の夜、時間がとれそうなんだけど食事でもどう？食事しながらこの前の続き話したいし。」
「明日ですか？ええっと・・・明日なら大丈夫ですよ。」
「よかった。なら、明日の夜１９時に駅前で待ち合わせで大丈夫？」
「大丈夫です。食事、楽しみにしてます。」
「うふ。じゃあ明日、よろしくね。」
　電話が切れた後も最後のマナミさんの微笑みが耳に余韻として残り、明日が待ち遠しくなりました。
　一瞬、私は既婚者であるマナミさんに恋心を抱いてしまったのかと思いました。
　しかし次の瞬間にはそれが思い違いであると認識している自分がいました。
　マキコさんに出会ったことで女性を悦ばせることに快感を覚え、カワカミ係長に出会ったことで痴女に責めさせることに悦びを覚えていた私は、恋とか愛というものの感情なんて必要ない、本当のセックスにはそういったものは邪魔でしかないという考えに至っていたからです。
　言ってしまえばサヨは私にとって性欲処理のために存在していると思っていました。

　次の日、約束通りの時間に言われた場所へ向かい、マナミさんと再会しました。
　改めてマナミさんの体型はモデルのような体型で、女性にとって理想的な体型をしているように思えます。
　食事をしながら、この前の話の続きであるサヨの話題になりました。
「最近、サヨとはどう？上手くいってる？」
「まぁ、サヨを悲しませることはしていないと思います。」
「そう。ならよかった。この前、言いかけたことなんだけど・・」
　それからマナミさんの口から放たれたサヨの人生は普通とは呼べないものでした。
　サヨの母親は当時結婚しておらず、既婚者の男性と不倫関係にあったそうでした。
　妊娠が発覚し、シングルマザーとして出産し、サヨは育てられました。
　サヨが３歳の頃、母親は別の男性と結婚し、サヨもかわいがってもらっていたようです。
　しかし、サヨが高校生になった頃、状況が一変したようです。
　サヨは女として成長していき、それを目の当たりにした父親により犯され、母親には黙っていろと脅迫じみたことまでされ、母親がいない日は決まって襲われ、何度も陵辱されてしまったようでした。
　男性不信に陥ったサヨは人並みな恋愛をすることもできず、誰にも相談することなく高校生活を過ごしたみたいでした。
　サヨにとって真っ暗な人生を歩んでいた最中、さらに地獄へと突き落とすような出来事があったらしく、２０歳になった時、本当の父親と会うことになったことがきっかけのようです。
　本当の父親の第一印象だけはすごくよかったとサヨは言っていたそうです。
　ただ、会話をしているうち、おかしな事に気づいたのです。
　誰にも言っていない、言えないはずのあの男にされた出来事を何故か実の父親のこの男は知っている雰囲気を出していたらしいのです。
　サヨは何を知り、何がしたいのか不審に思い、問いました。
　返ってきた答えは残酷なものでした。
『彼におまえを犯すよう指示したのは私だ。私の娘であるおまえが他人の男に犯される姿を見たくてね。とても興奮したよ。』

　マナミさんは自分の事のように怒気を含んだ口調でこの話をしてくれました。
　私自身もサヨの過去を知り、驚きを隠せません。
　母親は意図してサヨを本当の父親に会わせたのか、結婚した相手が娘を犯した事実を知っているのか、分からないことだらけです。
「どうして男って女をそういう対象でしか見ないのかしら。」
　マナミさんはため息混じりにそう言い放ちました。
「すいません。」
「あ、いや、貴方に言った訳じゃないんだけど・・・私の主人もそう。浮気ばっかりするし・・」
「えッ？ご主人、浮気してるんですか？」
「そうなの。何人の女と寝たら気が済むんだか・・」
「やり返そうとは思わないんですか？」
「もちろん、仕返ししたい気持ちはあるわ。でも、怒鳴ったり、無視しても効果なんてないし。」
「マナミさんも浮気すればいいんですよ。」
「は？私が？浮気？誰も旦那がいる私なんか相手にしないわよ。」
「そうかな。マナミさん、魅力的ですし。僕でよければ？」
「ば、ばか！からかわないで！貴方にはサヨがいるでしょ？」
「ですから、マナミさんがよければです。マナミさんの仕返しに僕が１度お手伝いするんです。」
「でも・・・」
「迷ってますよね？という事は、マナミさんは心のどこかで期待してるんですよ。」
「・・・・」
　マナミさんは俯いたまま返事もせず、２人の間にはしばらく沈黙が流れました。
「マナミさんがサヨを裏切るんじゃありません。自分も他の男と寝ることでご主人に仕返しをする、それだけのことです。相手がたまたま僕だっただけで。嫌なことすべて忘れさせてあげます。」
　私はそう言い、都合がいい時に電話を下さいと言い残し、お店を後にしました。

　これが私、斉藤高広がマナミさんと再会した時のお話でした。
　マナミさんから連絡はあったのか、サヨとは今後どうなるのか、それは今後お話していきます。
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2015年4月8日掲載
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