３．

「ちょっと、チビたちをこっちによこして。机の上、見えないようにしてね」

　机の上にあるパソコンを操作していた優子、準備がととのったらしく、僕を招きよせる。

　何をみせてくれるんだろうと、首をかしげながら、言われたとおり、チビちゃんたちを、机の下につれていく。こうすれば、彼女たちの背丈では、机の上は何も見えないはず。

「はい、ヘッドフォン。操作の仕方わかる？」

「僕ももってるから、平気だけど。何がでてくるの？」

　そのヘッドフォンを受け取り、再生をまつファイルをクリックすると……

　そこにはとんでもないモノが映し出されていた。

『ふ、ふかいですぅ……　お、お腹が、あ、あぁ……』

　僕の目に飛び込んできたのは、巨大な胸のアップ。しかも、かなり巨乳の方の。やられている真っ最中なのか、ブルンブルンと上下にゆれまくっている。

　肉欲あふれまくりの、アダルト映像に言葉がでない。しかも、これって素人が撮ったぽい感じがする。

「あ、あの、ゆ、優子さん？」

　これは何という意味で、目が点な僕はパソコンを指していうと、悪戯っぽく笑った彼女は、

「ボク、チビたち下に置いてくるから、待っててねぇ〜♪」

　と説明もせずに部屋を出て行ってしまった。

　うまく、チビちゃんたちにこっちを見せずに、優子はいなくなって、僕は一人のこされる……

　唾を大きく飲み込んで、視線は再びもの凄い映像流れるモニターに戻ってしまった。

　画面の中の女性は、顔が見えないけど、後ろから思いっきり突かれているみたいだ。

『あ、あぁ……　ひ、ひさしぶり、ですから……　す、すこし、て、手加減…　あ、あぅ！』

　男の手がその大きな乳房に伸びてきた。背後から、その豊満すぎるそれを、こねるように揉みあげて、みだらに形を変えさせられている。

『ほらほら。僕だって久しぶりなんだから、頑張ってよ、奥さん♪』

　男の人の楽しそうな声がする。

『お、お腹、かき、まわされてます、わたし……　は、はぅ、あぁぁぁ……』

『少し、緩くなってるな、やっぱり。また、がんばって鍛えないとね、奥さん』

『ご、ごめんなさい……　も、もう歳ですし、わ、わたし……』

『まだまだだって。見た目は若いんだから』

　どうやら夫婦の営みの記録のよう。男の手が女性の乳首を摘みあげると、そこから何と、白い液体が漏れ始めている。こ、これって、もしかして……

『あ、シ、シーツがよ、汚れます……　あ、あまりつ、強くは、あ、あぅ……』

　女性の胸からは、母乳らしきモノが溢れている。乳首をこねられるとポタポタとけっこうな量が、その人の胸を流れ落ち……

　白い液体に染まったその人の体、もの凄い淫らで……

　そこで画面に引きが入った。全体像が鮮明になる。

　！？

　そこで僕の思考は止まった。

『た、隆さん、あ、あぁ……　お、奥に、と、とどきすぎ、です……』

『ほらほら、今日から四人目作るんだから、頑張んないと、奥さん』

　そこに映っているのは。

　男の人に背後から抱きしめられて、その身体を反らしているのは。

　さっき僕にお茶を持ってきてくれた人、優子の母親だった。

『ま、まだ子供ほしいんです、か？』

　優子の母さんは、そこで背後に手を回し、自分を貫いている人、旦那さんの顔を自分に向けて、凄い深い口付けを交わしている。舌ってこんなに交わるんだ……

『もう一人くらいはね♪　男性陣を増やしたいし』

『お、おんなのこ、かもしれませんよ……』

『そしたら、もう一人、かなぁ』

　アングルが下に降りていく。舌が絡まる音がそのまま響いている。両手にあまる乳房は相変わらず、こねくり回され、そのたびに形を変えて、白い液体が溢れ出ている。

　そ、そして画面は、僕が未だ目にしたことのない男女の営みの、結合部分に向かっていく。

「あ、あぁ……」

　吐息のような声が漏れてしまった。優子のお母さんの下腹部、薄い茂みが生えていて、そこを赤黒い凶器としか思えないモノが貫いていた。

　あ、あんなに大きいんですか、優子のお義父さんのって……

　そして、その大きなモノを見事に咥えこんで、めくれあがっている優子のお母さんの女陰。あ、あの小豆みたいのが、噂のクリトリスってヤツかな？

『ふ、ふわぁ……　お、おかしくなります、わ、わたし……』

『今日はまだまだやるんだから、こんなトコでいってたら、身体もたないよ』

　と、言いながら、優子のお義父さんの指が、その目だった小豆大の肉芽に伸びていく。そこに指がふれたとたん、

『あふぁぁぁぁ！！　は、はぅ！　ひぃ！！』

　ビクンビクンと凄い勢いで、優子のお母さんの身体が跳ねる。い、いったってことかな？

　何回か、その身体全体が跳ねるようなのが終わると、ぐったりと優子のお母さんは動かなくなる。

『あれ、お母さん、失神？』

　そこで、この映像の撮影者らしき人の声がしたって……　あれ、もしかして、この声って……

「それ、僕が撮ったんだよ」

「うわぁ！」

　いきなり背後から声をかけられ、飛び上がらんばかりに驚いてしまう僕。心臓が口から出そうだった……

「お、脅かさないでよ」

「ごめんごめん♪　そ〜んなつもりなかったんだけど、武士くんってば、ボクが入ってきたの気づかないんだもん」

　口は謝ってるけど、顔は小悪魔のような笑顔をしている。

「ほら、まだ続いてるんだから、みてみて」

　このままじゃ恥ずかしいので、何かを言おうとした僕の口を、優子は手で塞いで続きを見ろと促す。

　そのまま優子は僕に密着するような感じでよりかかり、僕の肩口に顎をのせている。ヘッドフォンをしているけど、女の子とこんなに密着しているのってば、生まれて初めてかも。さっきのはごく一部の接触だったし。

『遊太（ゆうた）産んでから、初めてだったからなぁ。二ヶ月くらいぶり？』

　グテーっとしている奥さんを背後から抱えて、義父さんはカメラマンである娘に言う。

『しっかし、らぶらぶだよねぇ、二人とも。ボクだけ蚊帳の外って感じだよ〜』

　カメラが近づいてくる。そしてニョっと手が伸び、優子のお母さんの大きな胸を下から揉みだした。

　……って、これって優子の手ってことだよね？

『今日くらいは二人でやってって言ったの、優子ちゃんだろう。こうやって録画するのだって、本当は抵抗あるんだから、この奥さんは』

『でも、相変わらずの乱れっぷりに、ボクも参っちゃうよぉ〜』

『歳を経て、なお盛んになってるからねぇ、静恵ってば』

　そこで僕はすごいことに気づいた。

　優子は、両親の夜の営みに、参加、してるんです、か……

「びっくりしたでしょう？」

　ヘッドフォンの片方を外され、耳元に小さく、ささやく、優子の声。

「ボクたち親子って、こういう関係なんだ、ずっと……」

　舌が耳たぶを這ってきた。ゾクッとする感触に身体全体がしびれたような錯覚……

「ボクはね、女の人のほうが好きなんだけどね……」

　目はモニターから動かせず、優子にされるがままになってしまう。

「パパと、武士くんだけは、べつ、かな〜」

　モニターの中の優子の手は、実の母親の下腹部、まだ繋がったままのところに伸びた。

『かたいねぇ〜♪　お母さんも大喜びだよね』

　繋がっているところからわずかにでている義父さんの肉棒に、手を当てているみたいだ。

　そして、その手はさきほど一発でお母さんを失神させた肉の豆に向かう。そこを何度か撫でる指先……

『あ、あぅ……　あ、あぁぁ……　はぅ……』

　意識のないはずの身体が、なでられる度に反応をみせている。

『あ、中がビクビク動いてる。気持ちいいや』

『ボクも参戦したくなってきちゃったから、カメラ固定ね』

　そこで、いったん映像が途切れる。

　その隙に僕はなんとか後ろを向こうと思ったけど、いつの間にか胸に回されていた手に、押し付けられている背中の感触に、身体が逆らうことを拒否してしまった。

「これからが、すっごいんだから……」

　観ている優子の声に艶が混じっているのを感じた。さっきまでの僕とのプレイでは出なかった声。それが僕をさらに酔わせる。

『ふ、ふぁ！　だ、だめ、だめ、だめ！　す、吸わないで、そんなに！』

　再開された映像では、お母さんの意識は戻っていた。

　体位は、正常位ってやつになっていた。パパさんの腰が動くたびに、お母さんは快感に反応するけど、それより凄いのがあった。

　優子がお母さんの乳首に吸い付いて、母乳を吸っているのだ。

『静恵、また牛さん状態になったからね。僕も明日から堪能させてもらおうかなっと♪』

　空いている乳房をパパさんが掴むと、噴水のように白い液体が発射される。

『ま、また、牛みたくされるんです、か？　ふぁ！　あ、あぅ！！』

『うん、毎朝二人で絞ってあげるからねぇ♪』

『楽しみにしててねぇ♪』

　優子とパパさん、二人の息はとてもあっている。それでお母さんを攻めている、そんな感じみたいだ。

　しかし、牛みたくって、どんな感じなのかな……？

『静恵にも飲ませてあげなよ、優子ちゃん』

『りょうかい♪』

　そして優子がまた乳房に吸い付く。

『ふぁぁぁ！　あ、赤ちゃんのぶん、な、なくなっちゃいます！　あ、あぁ！』

『大丈夫だって。しずとめぐの時もあんだけやって、余裕綽綽だったじゃないか？』

『で、でもぉ……　あ、あぅ！　も、もう、歳なんですか……』

　そこへ優子がいきなりお母さんに口付けした。いや、口移しでなにかをのませているみたいだ。

『は、はふぅ！　あ、あぅ……』

『美味しいでしょ、お母さん♪』

　ゆ、優子は自分で吸った母乳を、その源の母親に飲ませていたんだ……　口の端から漏れる白い筋がとてもエロチックだ……

『だ、だめぇ……　あ、あふれるの、お。おっぱい……　ゆ、ゆうくんに飲ませるの、な、なくちゃう……』

　パパさんの腰の動きが激しくなると、お母さんのオッパイをゆれにゆれて、白い液を溢している。

『あ、あぁ！　ふ、ふかいの、た、たかしさんの……　あ、あぁぁ！　ま、またいっちゃいそう、ですぅ！』

『そろそろ、僕もいくきそう。じゃあ、ラストスパート！』

　腰の動きがさらに速く大きくなって、優子のお母さんは半分白目みたいな状態で、その快感に酔いしれている。

　股間が痛いほどになっている。さっき二回も出したのに、さっきより興奮してるかも。

「武士くんもすごいよねぇ……　また大きくしてるよぉ……」

　ズボンの上から優子の細い腕が、僕のをゆっくり触っている。頭がおかしくなりそうだった。

「だしてあげるから、そのまま観てるんだよぉ〜」

　ボタンを外され、ジッパーを降ろされ、そしてボクサーショーツもおろされて…

　僕のモノは三度優子に握られていた。でも、頭がもっと快感を求めて、肩に乗っかっている優子の髪の匂いを嗅ごうとする。頬の感触をもっと味わいたくなる。

『あぅ！　あぁぁぁ！　あ、す、すごいです！　わ、わたし、だめです！　な、なか出すんですか！？』

『当然でしょう♪　四人目、静恵にとっては五人目製造中なんだから』

『お母さん、休む間なしだよねぇ♪　また中だしの日々なんだぁ』

『で、でも！　ま、またできちゃうんですか、こども……　あ、に、にんしんさせられるんですか？　あ、あぁ！』

　もう、耳だけになってしまっている。僕は、優子と興奮を分かち合いながら、互いの顔をすり合わせている。優子の息も荒い、僕も荒い。

「き、キス、しよ、武士くん……」

　そう言うと、僕に確かめることもしないで、優子は唇を重ねてきた。たちまち赤い舌が僕の口腔に侵入し、僕の舌と激しく絡み合う。

　唾液が互いの口を行き来している。優子の吐息が顔に感じられる。

『い、いきます！　いっちゃい、ますぅ！』

『僕も、出る！』

　横目でみると、パパさんが最後に一際大きく腰を動かして、最後の一撃を優子のお母さんに加えた。

『ははあぁぁあぁぁあぁああぁぁぁ！！　で、でてます…だされてま、す……　あ、あぅ…　あ、あふれ、ちゃいます……』

　その中出しされている声を聞きながら、僕は三度、優子の手によって精を放たれてしまった。

　僕のがどこに飛ぶのか心配だったけど、出る瞬間、優子の掌に発射する形にされていたのに気づいた。

　映像もそこで終わったみたい。

　それを合図にするみたいに、僕らは長い口付けを終えた。

「気持ちよかったなぁ〜♪　すっごい量だね、三回目なのに」

　満足そうに優子は掌にまとわりついた白い液体をなめ始める。その躊躇ない行動が、少し嬉しく思える。

「早くしまってしまって。お母さん、下にいるんだからさ」

　そう意地悪くいう優子に、また自分の痴態を思い出さされ、赤くなってあわててズボンを履く僕。

　そこで僕はあることに漸く気がつく。

　……今の、ひょっとして僕のファーストキスですか？

　なんだか、たった一日で、とても遠いとこへ来てしまったような感じがするような……

−続く−