龍 晃一 作
| 第二部「愛の遍歴」 第１章 美月チーフとの同棲生活と別れ 美月チーフは献身的に日常生活をエンジョイさせてくれた。若さと持ち前の明るさに救われた気がしている。生活がおっとりしていることもあり、暢気なところもあった。セックスは好きなタイプであり、して貰うよりも尽くすことが好きな女であった。年上と言うこともあり、母性本能を擽ることが美月を献身的にさせたコツであった。 私も美希に童貞を捧げたこともあり、女上位で責められることに快感を覚えるのだ。美月も僕に跨って自分でペニスを膣に入れる事を好んでいる。仕事も、日々の生活も同じであるが美月は、馴れ馴れしく接してくることもなく、廻りの視線に気を配っている気がしている。さすがにチーフだと感心した。 僕のことを社内では、難題を解決する便利屋とも言われている。 毎月行われる月頭の九州販売会議で、 「係長がこれまで３年間も解決できなかった藤重薬局の残金約９０万あるが毎月１万づつ支払すると確約をしてきた」 と経理課長の嬉しそうな発言に、 「課長、何年かけて回収するのですか-----月１万であれば年間で１２万しか回収できな いのですよ、生ぬる過ぎないですか」 むっとする課長の顔が見えた。課長が僕に文句を言おうとしたとき、支社長が制した。 「山崎君がそこまでいうのならば山崎君に藤重薬局を任せる。担当してくれ」 「判りました」 その夜から懸命の瞑想を始めた。瞑想を初めて１週間が過ぎても何も見えなかった。 それから更に１週間が過ぎた。２週間が過ぎ、３週間が過ぎたときに先生の顔が見えた。 来週には月に一度の九州の全体会議になる。 初めて目時薬局に行った。 「先生こんにちは、○○○化粧品の山﨑です」 「よく来た。お茶でも飲んでくれ-----」 「ありがとうございます」 接客が終わるのを待った。 「お待たせ----」 藤重の先生が来た。先生は話好きでお店の形態を話してくれた。藤重薬局はＳ社の商品を１割引きで販売していた。 この時代は制度品は値引き販売をすると取引停止になった。Ｓ社はコーター制度があり毎月、商品の詰め合わせセットが届くようになっていた。どうしても在庫が残るのだ。藤重薬局の先生は、この商品を定価の６５掛けで現金仕入れをしていた。 その現金仕入れに行くと探偵やＳ社の者が尾行してくる。そのままお店に行くとその店がＳ社に目を付けられる。ホテルに来て貰って現金支払いをしていた話を聞いていると２時間を過ぎてしまった。タイミングで、 「先生、今日は勉強になりました。ありがとうございました。また来ます」 と言って帰ろうとすると、 「山崎さんは、何か忘れていませんか」 「先生の話が面白かったです」 笑顔の先生の顔があった。 「提案がある。山崎さんが担当してくれるなら残金の936000円の小切手を切りましょう」 「ありがとうございます。私で宜しければ担当します」 嘘みたいな話であるが本当に小切手を切ってくれた。 私は一目散に帰社した。そして、支社長室に飛び込んだ。 「甲斐支社長、藤重薬局、全額回収しました」 誰もが不思議がった。３年の月日の間、誰も回収できなかった金額を入社２年目の僕 が回収できたのだ。 当然、全体会議の席上で話題になった。毎月１万ずつ回収の約束を取り付けたという 係長のメンツを台無しにしたという意識はなかったが、結果として顔に泥を塗った。 九州全体の営業を前に"瞑想法"の効果を説いたが信じられない顔をしていた。その席 にチーフも参加していた。誰よりも激しく拍手する美月がいた。この日を境にして僕を評価する目線がことなってきた。美月はこれまでにないほど僕のことを頼りにしてくれた。僕が連日、瞑想している姿を知っているのは美月だけなのだ。 良いことばかりではなかった。美月の元彼がデパートに来たと美月から連絡があった。 「今夜は友達の家に泊まります。あなたに迷惑を掛けたくない----」 と言われた。その日から１週間も戻らなかった。勤務はしてはいたが以前の明るさが 消えていた。 美月の休憩時間に会った。 「ごめんなさい。こんな大切な時にあいつが戻ってきたのです。撚りを戻してくれとせがまれていますが、断っています」 「昔の彼が-----」 「諦めるまでは、あなたとは会わない方が賢明です」 「そうする」 結局、１ケ月戻ってくることはなかった。美月の友人の朋子が着替え等を取りに来た。その１ケ月後に美月は退職した。その２日後に手紙が届いた。 「あなたとお会いできて嬉しかったです。あなたと過ごした時間が私の最高の至福の時間でした。あなたが結婚するかと言ってくれた時が人生の一番幸せな時でした。"お願いします"と叫びたいほどでした。私には元彼が亡霊のように付きまといます。このことが気になっていました。でも、私が一番愛した人はあなたです。今も好きです。愛しています。でもあなたにだけは迷惑はかけられないというのが本心です。ありがとうございました。美月」 美月は会社も私の元からも去って行った。 新しいチーフが決まったのです。佐賀県でチーフをしていた佐竹真理が市内天神ブロックに着任した。この佐竹真理は美月以上にスタイルが良く販売テクニックも巧いと評判のチーフでした。 「先輩の美月より、山崎さんと一緒に仕事をすることを誘われました。宜しくお願いします」 美月は後任に佐竹を推薦していたことを支社長から聞いたのはその翌日でした。 佐竹真理は、福岡市天神の仕事に慣れてきたとき、 「山崎さんのマンションに行きたい。泊っても良いですか」 「本当にいいのか----」 「私も山崎さんが好きです。真理の全てを捧げます」 木曜日が休みということもあり、水曜日の勤務が終わると食材を買いこんでやってきた。 真理の手料理を美味しく食べさせて貰った。 真理は鳥栖から通勤していた。勤務で自宅に戻る時間が２１時を越えることもあった。 食事の後、二人で入浴した。乳房も僕好みの円錐形をしている。乳頭が膨れており乳首はピンク色をしている。美しいボディをもっている。 キスを求めるとごく自然に舌を絡ませてきた。何とも言えない甘い香りがしてくる。恥ずかしそうにしているが積極的に応えてくれた。 その日、二人は結ばれた。何度も何度も真理の小柄でピンク色の花弁を舐め、子宮に精液を放出した。真理も僕の肉棒に舌を絡ま、精液を美味しいと言って飲み干してくれた。 |
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| 2015.4.29掲載 |
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