その８．綾乃（２）

　綾乃が軽くため息をつきながらベッドに横たわるのを見て、藤井もまた服を脱いでベッドに入った。
　とりあえずブラジャーをはずすと、張りのある大きな乳房を両手で掴むと藤井は乳首を吸い始めた。
「あ…ん…んっ…あぁ」
　綾乃は高校一年にして、こんなアルバイトをしているくらいだけあって、相当経験を積んでいるらしく、感度も良かった。

　軽くショーツの上からクリトリスをつつくだけで、すぐに愛液が滲み出てショーツの中に手を入れると、指先にぬるっと来るすごい濡れ方であった。
　そしてそれを脱がすと藤井は、昨日母親にしたように、大きく綾乃の脚をMの字に開かせ、ピンクの肉弁に舌を這わせた。
「んんんんんんああああああんっ！」
　身をよじらせる綾乃の悲鳴のようなあえぎ声は母親そっくりだった。
（なるほど、親子どんぶりとはよく言ったものだ）

　30分くらい藤井の舌技で、自分の肉弁を充血するほど敏感にされた綾乃は四つん這いになって、今度は自分が藤井のものをしゃぶり始めた。
　誰に教わったのか、唇と舌をうまく使うやり方は、なかなか甘美で藤井のものはみるみるうちに固く反り返っていった。

「んっ…んっう…あああん…」
　小柄ながら綾乃の膣粘膜は、藤井のものを根元まで飲み込んだ。
　濡れ具合はそれでも母親の方が上かもしれないが、粘膜の締まりはやはり若いだけあって綾乃の方が上であった。
　藤井は綾乃の両脚を担ぎ上げると、激しく腰を動かし始めた。
「あぅ…あっあっあっあっ…奥に…当たるぅ！」

　綾乃の尻がぱんっぱんっと音をたてるが、その音が藤井のものでかき出される愛液でびちゃんっびちゃんっという音に変わるころ藤井は綾乃の耳元に囁いた。
「田沢綾乃ちゃん…」
「えぇっ？」
「おじさんは君を知ってるんだよ」
「えっ…どう…して…あぁっ…」
「昨日…君のお母さんを犯したからに決まってるじゃないか」
「うそっ…あ…ん…」
「今、君は母親を犯した男に犯されてるんだ」
「い…やぁ！いやっ…やめて…」
「そうは行かないよ…金払うんだし、生で中出しの約束だしな」
「お金いらないからぁ！やめてぇ！抜いてぇ！」

　綾乃は特に生にも中出しにも抵抗はなかった。
　同じクラスの彼氏である翔太とのセックスで、中出しは何度か経験していたし、漠然とした妊娠への不安はないでもなかったが、あくまで漠然としたもので、男はコンドームの装着によって、快感がかなり落ちることと、生の中出しという行為によって、征服感というか満足感が格段に跳ね上がることを翔太に聞いて以来、3〜4回に1回くらいは生の中出しを許していた。
　ただし客には一度も許していなかった。ただ一度その禁を破った相手がこの藤井だったばかりに、綾乃は自分の中に最も射ち込まれたくない精液を今まさに受け止めさせられようとしていた。

「あっ…んんあ…いやぁ…中に出さないでぇっ！！！」

　身をよじらせて逃れようとする綾乃の両腕を押さえつけて綾乃の子宮にめりこんだまま藤井のものが破裂した。
「いや…いやぁ！…んっ…んんんんっ！」
　昨日自分の母親を犯したものと同じものが、自分の奥深くでびくんっびくんっと脈打ちながら生暖かい精液を子宮の中に流し込むのを、綾乃は下唇を噛み締めて耐えた。

　パイプカット手術の影響か、藤井の前立腺は普通の男よりも活発な脈動をするため、射精は長く続いた。
　そして最後の一滴まで綾乃の中に吐き出すと、珍しく藤井はそのまま抜き取らず、綾乃の中に入ったまま綾乃の体に倒れ込み白い乳房をまさぐりながら余韻を味わった。
　放心状態の綾乃は、自分の大きな乳房を藤井に撫で回されるまま、荒い息をつき続けた。
　が、やがて我に返ったのか、自分の上に乗る藤井の体を押しのけ、おぼつかない足取りでヨロヨロとバスルームに入っていった。

　その頃には藤井も気が済んだのか、ベッドから起き上がりバスルームのシャワーの音を聞きながら身支度を整えると。
　懐から「約束」の3万を取り出し、ホテル代も合わせてテーブルの上に置き、そのまま部屋を出てホテルを後にした。