エロエロ夜汽車 ヨウコ 作
1 　昔、私が、アラフォー、まだ40歳手前頃のお話です。 　当時は、東京から西に向かう夜行列車が出ていて、目的地に翌日の朝早く用事がある時などによく利用していました。 　秋も深まり、朝晩はすっかり冷え込むようになったある日、私は、モデルの仕事で久しぶりに、その夜汽車に乗ることになりました。 　平日ということもあり、車内はガラガラで、ほとんどお客はいませんでした。 　私は、トンボ眼鏡タイプのサングラスを掛けながら、お気に入りのワインレッドのライダーズジャケットに、股下が短いショート丈で、太腿にピチピチに張り付いた黒の光沢鮮やかな革のホットパンツに、シースルーにゴールドのラメ入りの網タイツ、そして黒革のロングブーツいう、イケイケのちょっぴりエロっぽい装いで、車内を闊歩していました。 　今でも、スタイルには自信があって、実年齢より10歳以上若く見えます。自分で言うのもなんですが、妖しいお色気で年下の男性達を惑わせて、ブイブイ言わせていました。 　私が自分の指定席を探し当てると、右隣の席には、大学生らしい若者が先に座っていました。 （こんなに空いているのに、よりによって私の隣席に人がいたとはね。まあ、でも、真面目そうな青年で良かったわ）。 　デニムのジャケットに、黒の細身の革パンツがとっても似合っていて、オシャレな印象でした。革パンツは鮮やかな光沢を放っていて、私のホットパンツとお揃いのようにも見えて・・・。しかも、私好みのイケメンです。 　窓側に座って雑誌を読んでいた彼は、隣に人が来て座ったのが意外そうな表情をちらっと見せましたが、私がちょっと微笑んだのを見てか、横目で微笑を返した後、再び雑誌の方に視線を落としました。 　席に腰を下ろした私は、さりげなく彼の方を見て、思わずドキッとしました。 （ああっ、なんてセクシーなのかしら。むっちりした太腿にぴっちりした細身の革パンツが張り付いていて、しかも前の部分がもっこりしている！） 　私は、隣席には無関心を装いながら、ヴィトンのバッグから、ポーチを取り出し、お化粧直しを始めました。 　彼は、雑誌に目をやりながらも、ちらちらと私の方へ視線を投げかけ、ホットパンツの太腿の方を見つめているのがよく分かります。 　興奮して来ているのでしょう。革パンツの前の部分が、少しずつテントを張って来ていました。 　私たちは、特に言葉を交わすこともなく、やがて、夜も更け、いつの間にか、眠り込んでしまいました・・・ 　どれくらいの時間が経ったでしょうか。 　キキキキ〜ッ、ガタンッ！電車の軽いブレーキが掛かった衝撃で、つい、目が覚めてしまいました。どこかの駅に停車したようです。 　気が付くと、私は、寝ている内に、右隣の彼に寄り掛かっていたようで、彼の肩の上に頭をもたれかけていました。 （あら・・・！いつの間にか、寝てしまってたのね・・・） 　驚いたことには、何と私の左手が彼の左の内腿の上に置かれていたのです。それも股間のすぐ下に・・・。 （恥ずかしい・・・もうちょっとで、彼の股間に触れそうだし、もう、親指は、玉袋に触れているじゃない・・・） 彼の革パンツは太腿にピタピタに張り付いていて、とってもセクシーで、気のせいか、彼の股間がひと際大きく盛り上がっているように見えました。 　その光景を間近に見つめている内に、私の方も、穏やかではなくなって来てしまいました。 　胸の鼓動が早く強く打ち始めて来ました。 （触ってみたい・・・、彼の大きなモノを、この手で握りしめてみたい・・・）
【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2025年4月6日掲載
Copyright (c) 2025 ヨウコ All rights reserved.

▲