エロエロ夜汽車 ヨウコ 作
2 　つい、日頃の職病癖が首を持ち上げて来たようです。そう、私は、若い頃からずっと風俗店勤めを続けていました。 　トルコ、ピンサロを皮切りに、のぞき部屋、ノーパン喫茶、ファッションヘルス、エステ・・・、何でもやりました。スタイルには自信があったけど、ルックスは人並みだったので、テクニックに磨きをかけて、お客からの指名を獲得していったのです。 　特に、フィンガーサービスとリップサービスだけは、誰にも負けないように、人一倍訓練を積んで、業界では「おスぺの女王」という称号まで頂いたことがありました。その後も、「風俗界のアイドル＝フードる」とまで称され、若い頃は、業界紙の人気ランキングで「手こき」「フェラ」部門で長らくトップの座に君臨していたほどです。 　歳を取るに従い、徐々に若い娘達に人気を奪われ、最近はもっぱら「ハッピーホール」とかいう安手の手こきサービスが中心です。 　マジックミラー越しに、ペニスを入れる穴が開いていて、そこにお客が立ったままペニスを差し込むと、内側にいる女性が立ったまま手で扱いて射精させるという、エコノミーでインスタントな風俗サービスです。 　最初は、レースクイーン風のハイレグ・レオタードの姿の女性が立ったまま機械的に扱くのが普通でしたが、最近は、仁王立ちのお客の前に女の子が跪き、ちょうど顔の前で扱く姿勢が主流になって来ました。男の人って、そのスタイルが一番好きなんですね。 　もっとも、その方が、大抵2、3分で射精してくれるので、お客の回転が速く、女の子にとっても楽ちんなサービスです。 　スペルマを出す時は、白いレースの手袋をはめた手で受け止めてあげるのですが、さらに、チップを弾んでくれれば、顔射やお口に含んで、口内射精もさせてあげます。終わった後に、お口を開けて、お口に出されたものを、いやらしく見せてあげるのが人気のコツです。 　女の子は大抵コスプレをしていて、私はスポーツウェアでした。中・高とバスケ部だったので、高校の時のバスケのユニフォームを着て接客します。上下ショッキングレッドの光沢鮮やかなツルツルのナイロンサテン製で、ノースリーブのシャツに、ショート丈のバスパンというスタイルで、特にバスパンは、今のように丈が長くダボダボではなく、股下が短いピチピチのもので、それが男性にはとってもエッチっぽくて、大人気なのです。 　彼のモッコリを見つめていると、ちょうど、革パンツの股間はテントを大きく張っていて、おまけにひくひく蠢いているではありませんか！ （相当溜っているようね。きっと、出したくて、うずうずしてるんだわ。ちょっと手で擦ってあげれば、すぐに爆発して、すっきりさせてあげられるのに・・・） 　思わず、手が出そうになるのを、何とか我慢して堪えるのがやっとでした。 　やがて、プシューッ、ガタンという音を立て、列車はスルスルと静かに走り出しました。 　その揺れた拍子に、私の左手が、彼の股間に覆いかぶさり、握りしめるかのような形になってしまったのです！ （あら、いやだ、私としたことが・・・） 　でも、それは、私が密かに望んでいたことでもありました。すると、見る見る内に、彼の革パンツの前がますます激しく盛り上がり、ガッチガチに固く張り詰めて来ています。まるで、革パンツの下にコーラの瓶でも隠し持っているように見えるほどです。 　私は、念のため、背伸びして車内を見回しました。乗客はほとんどおらず、離れた前に３人ほどいるだけで、いびき声が聞こえてくるばかりでした。 　彼は気付いているのでしょうか？恐る恐る、そっと、上目遣いに彼の方を見やりました。 　彼は、目を閉じたまま、ハァハァと小さく息を整えています。 （よかった、まだ気づかれてはいないわ）
【前頁】/【次頁】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2025年4月12日掲載
Copyright (c) 2025 ヨウコ All rights reserved.

▲