エロエロ夜汽車
ヨウコ 作
6

「ハァ、ハァ、ハァッ」
　彼は息遣いも荒く、彼の巨大な強張りは、私の手を押しのけるかのように、尚も激しく躍動しています。何度も、何度もまるで巨大地震の余震のように・・・

（いっぱい出してね！）

　私は、彼の表情を窺いながら、最後の一滴まで絞り出すように、手をゆっくり動かし続け、空いているもう片方の手で、革パンツが張り裂けそうになっているパンパンの玉袋の部分を揉みほぐしました。

　彼を見上げると、目をつぶりながらも半ば放心状態で、恍惚の表情を浮かべていました。

（気持ち、良かった・・・？）

「あああ、いい・・・」

　すると、彼が寝言のような呻き声を発したので、私は慌てて手を離しました。

　彼は、目を覚ますと、ちょっと驚いたような表情を見せて、あたりを見回しました。

　そして、私と目が合うと、少し照れ隠しでしょうか、にっこり微笑んでくれました。

「僕、どうか、しましたか？」
「寝言みたいな譫言を言ってたから…、夢でも見ているのかしら、と思って…」
「すいません、つい、夢を見ていて…」
「ううーん、気にしないで、可愛い寝顔だったわよ」
「お恥ずかしい…」
「どんな夢を見ていたのかしら？」
「それが…、いや、とてもお話できるようなものではありません」
「とっても気持ちよさそうだったわよ」
「いえいえ…、それは、まあ、夢みたいな出来事だったんですけど…まあ、実際夢でしたけど」と、微笑んでいました。

「ぜひ、聞きたいわ！」
「それが…、朝の満員電車の中で、年増の痴女に革パンツの上から扱かれる夢で…」
「まあ！」
「混雑して身動き取れない電車の中で、いつの間にか、周りから押されて、とってもエロっぽい女性の背後に…、黒革のぴっちりしたホットパンツのお尻に後ろから密着する格好になっちゃって、そのままじっとするしかなかったんですが。もう、あそこがビンビンになっちゃって、そのまま押し付けていたら…、突然、女性の手が後ろに回って来て、革パンツ越しに握られて…」
「そのまま、扱かれちゃったのね…」
「ええ、ついつい、気持ち良くなっちゃって、しばらく身を委ねている内に、女性の手の動きが早くなって、我慢できなくなっちゃったんです。でも、いつもは最後までイかずに、肝腎の所で目が覚めちゃうんですけど…」
「あら、それはちょっと残念ね。蛇の生殺しみたいで、可哀そう」
「それが、不思議なことに、今回は、何となく最後までイっちゃったような、すっきりした感覚が残っていて…」

　私は、念のため、彼に聞いてみました。
「もしかして、夢を見ながら、射精しちゃったのかしら？」
「いやー、さすがに、そこまでは…」
「念のため、確かめた方がよくなくって？」
「え！」
「もし、本当に出しちゃったのなら、下着がベトベトして、そのままじゃ気持ち悪いでしょ？」
「いや、大丈夫です。まだイってませんから…」
「本当に？」
　彼の表情は、明らかにバツが悪そうで、夢精してしまったことがバレるのが、よっぽど恥ずかしいのでしょう。私は、彼を弄ぶ絶好の口実を見つけてしまいました。
　彼の革パンツの前がモッコリ大きく盛り上がったままなのを、見逃さなかったからです。

「でも、こんなに大きくしたままじゃ、体に毒よ！」
「いえ、でも・・・」
「すっきりしたいんでしょ？」
　彼の耳元で囁きました。
「もし、私の手でよかったら、出してあげようか…」（本当は、もう出しちゃっているんだけどね！）
「えっ！」
「それとも、こんなおばさんじゃ、嫌かしら？」
「とんでもない、お姉さんみたいな色っぽい女性に、手でされたら…」
　私は、彼の返事を聞くまでもなく、再び革パンツの上から、彼のものを握りしめていました。その途端、彼は驚いて、ビクッと身体を振るわせ、声を上げましたが、もう遅かったのです。
「あっ…いい…」

　無理もありません。恐らく風俗のお店以外で、普段女の人に握られることなんて、ないのでしょう。私は、構わず、
「夢の中の女の人に、こんなふうに握られたのかしら？」
「は、はい、まるで夢の再現みたいで、最高です…まだ、頭がボーッとしているくらい、気持ちいいです！」

　たっぷり射精したスペルマで、下着と革パンツが擦れる音がしながら、少し強めに、しかも扱くスピードを速めて行きました。

（1回出したばかりだから、少しは長持ちするわよね…）

「イキそうになったら、言ってね。このままパンツの中で暴発しちゃったら、下着がぐしょぐしょになっちゃうでしょ」
「ええ、そうですね」

　私の予想に反し、彼の絶頂は、思いの他、早く来てしまったようです。
　私の長年の経験から、扱く手の感触から、そろそろ、絶頂に近づいて来ているのが分かりました。
（ずいぶん早いのね。よっぽど溜まっているのかしら？）
「どう？」
「もう、最高です。」

　彼は、目をつぶったまま、じっと耐えているようでした。

（そろそろ外に開放してあげた方がよさそうね…このままじゃ、また暴発しちゃいそう…）

　でも、彼はまだ無言です。あまり早くイキそうなのが、恥ずかしいのかも知れません。いや、それ以上に、最高に気持ちいいのを、ちょっとの間でも中断されるのが惜しいのでしょうか。その気持ち良さに比べたら、少々下着が汚れることぐらい、何とも思わないのかも知れません。

　私は、そのまま手の動きを激しくして、フィニッシュに導いてあげました。
　彼は、「うっ」と小さく呻くと、腰を浮かせました。

　私は、手の動きを緩めながらも、ゆっくりと、けれども力強く、握りしめ、最後の一滴まで残らず搾り出してあげました。
　ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ……という痙攣を手の中で感じながら、
「もしかして…、出ちゃった…？」
「……」
　彼は、無言でした。私は、彼の革パンツのファスナーを下ろし、中に手を入れました。
「あら、ぐっしょり濡れているわね」
　無理もありません。何しろ2回分のスペルマがたっぷりと下着に放出されているのですから。中に履いているダークカラーのナイロン製のツルツルしたトランクスタイプのスパッツの前の部分はまだ熱が冷めやらず、大きな染みができていました。
「スパッツがベトベトしているわ、中で暴発しちゃったのね」
「すいません。あんまり気持ち良かったもので・・・」
「ううん。ちっとも恥ずかしいことじゃないわ。若いんだもん。溜ったものは出してスッキリしなきゃ、体に毒だものね！」
「そりゃあ・・・そうですよね」
「溜まってたの？……、いっぱい、出たわ……。どう、気持ち良かった？」

　私は、指先に浸み付いたスペルマの感触に、あそこがじーんと濡れてくるのを抑えられませんでした。その指先をそっと鼻に近づけ、スペルマ臭を感じ取ると、その余韻にしばし浸っていました。

「こんなにヌルヌルしたままじゃ、気持ち悪いでしょ。綺麗にしてあげるわ」
　何しろ2回分のスペルマを出し切っているのです。
「すいません」
　　　　　　
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2025年6月15日掲載
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