| ２４． 私は、年末年始、1週間ほど実家に滞在したが、その間、母と高校生Ｓのセックスを見ることばかり考えていた。私は、Ｓの父親であるＴと母とのセックスを見たいと申し出た時と同じように、セックスを見せて欲しいと何度も頼んだ。母は、私がそのように言ってくることを覚悟していたようだったが、私の頼みを聞き入れてはくれなかった。 母は、Ｓには女性経験がないのであって、ＫやＴの時のようにはいかないといって、私の依頼を拒み続けた。初めてのセックスを、他人に見られることを想像すれば、私にも、母が言っていることはよく分かった。しかし、母が、Ｓをかばっているように感じられて、私の嫉妬心はますますかき立てられた。 私としては、母とＳのセックスを見ることを諦められるはずがなかった。私は、のぞき見をするなど色々な可能性を考えたが、セックスの様子を隠しカメラで撮影するという方法が最善だと考えるようになった。カメラを設置したいと私が申し出ると、当然のことではあるが、母は抵抗した。 私は、実家に滞在していた間、毎日、懸命に母を説得した。母のセックスを見たいという欲望を正直に伝えたり、わざと母を困らせるようなことを言ったり、様々な形で母を言いくるめ、何とか母に承諾させることができた。 その日から、私は、撮影機器に詳しい友人に尋ねるなどして、どのようにすれば、母とＳのセックスを鮮明に撮影することができるのか考え続けた。何種類かの隠しカメラを購入して、そのカメラを母の寝室に設置し、何度も実際に撮影し、カメラを置く場所や角度、光の強さ・角度など、色々な調整を繰り返した。 最終的には、ベッドを近くから撮影するために置時計型の隠しカメラをベッドの脇の小さな机に置き、少し遠方から撮影するために、化粧台に超小型カメラを設置することにした。いずれのカメラも遠隔でスイッチを入れられるようにし、家の外からでもリモコンで録画することができるか、何度も確認した。 2台の隠しカメラで録画してみた映像を見ると、私が想像していたよりもはるかに画質がよく、ベッドの上の様子はもちろん、部屋の中の小さな物音まで、非常に鮮明に記録されていた。とりわけ、ベッドのすぐ近くに設置した置時計型のカメラで撮影した映像を大きなモニターで再生すると、ベッドの上の様子を、眼の前の出来事であるかのように見ることができた。 さらに、2つの角度からの映像を同時に再生すると、傍で眺めている時とは違った臨場感を感じることができた。こうした効果は、私が想像していなかったことであり、私は、母とＳがこのベッドの上でセックスをする様子を録画し、なるべく鮮明なモニター類で見たいという思いを強くしていった。 年が明けてから、私は、カメラの設置や撮影の準備のために、何度も実家に出入りをしていた。そうこうするうちに、母は、いよいよ臨月を迎えることとなり、出産のかなり前からＴの用意した病院の特別室に入院した。 母は、出産について私に多くを語ることはなく、家を空ける前日に、電話でしばらく留守にする旨を伝えてきただけであった。私としても、Ｔが万全を尽くしているようであったので、取り立てて心配はなかった。 母がＴの子供を出産した晩に、母は、病院から、無事であることを知らせる電話をかけてきた。種違いの兄弟が産まれたのであり、普通であれば、何か感じるところがあるものなのかもしれなかった。しかし、不思議なことに、Ｔが私の目の前で孕ませた子供に対して、何の興味もわいてこなかった。 私は、その子供が、男であるのか、女であるのか、尋ねることさえなかった。私の関心は、高校生のＳが母とセックスする様子を早く見たいという一点に向けられていた。 出産を終えてから10日ほど経つと、母は、産んだ子供を約束どおりＴに引き渡して、実家に戻ってきた。Ｔは、母が家に帰ってからも、母の身の回りの世話をする人を手配していた。 家政婦はもちろんのこと、出産を終えた母の体調に配慮して栄養士やトレーナー、さらには、母の肉体を早く美しい状態に戻すために、エステティシャンや美容師が、入れ替わり家にやってきていたようである。 母が出産してから2か月ほど経った頃、母が用事で私の下宿の近くまで来るということだったので、私たちは下宿の近所のカフェで会うことになった。出産後に母に会うのは、それが初めてであった。 カフェで待っていた母の様子は、一般の出産を終えたばかりの女性とは全く違っていた。普通であれば、赤ん坊の世話に追われているであろう時期だが、母は、遠目にも高級品であることが分かるシャツを身に着けており、緩やかなウェーブをかけた髪や、華やかなマニキュアを施したネイルは、生活感を全く感じさせなかった。 季節の割に多く露出した真っ白な肌は、毎日のエステのおかげであろう、瑞々しく、艶があった。大きな胸のふくらみと腰のくびれは美しい曲線を描いており、子供を出産してから間もない体だとはとても信じられなかった。同年齢の女性と比べるとかなり華やかなメイクも、これ以上濃くなると下品になる手前で、母の美しさと艶っぽさを最大限に引き出していた。 母の座る席へと歩いて行く途中、カフェにいる何人かの男性が母のことを盗み見ていることに気がついた。私は、その女性の横に座ることに、実の母であるにもかかわらず少し緊張した。 久しぶりに出会った私と母は、1時間ほどにわたって差し障りのない会話を続けた。その間、私は、母と視線を合わせ続けることができなかった。もちろん、多くの同年代の男性と同じように、母と向かい合うことに対して照れがあったのも確かである。しかし、それ以上に、目の前に座っている「女」の色気に圧倒されているというのが、本当のところであった。 1年ほど前、ホテルのロビーで母と出会った時にも、私は同じような戸惑いを感じた。しかし、その時と比べても、母は、格段に垢ぬけて、色っぽくなっていた。当時の母は、Ｔの手によって、色香の溢れ出す「女」に変えられつつあったものの、生活の匂いがした。日常を抜け出して、男に抱かれに来ている「女」という印象であった。 しかし、その後、妊娠した母は、家事などを全て他人にやってもらうようになり、出産の後は、Ｓの初体験に捧げられる肉体を磨くことに専念すればよかった。母の関心は、スタイルの維持、スキンケアや、メイク・ファッションなどに向けられており、かつてのように、その日の夕飯の心配をすることはなくなっていた。 普通の主婦とは違った雰囲気をまとい、男を悦ばせることで生活していることが窺われるようになった母を見て、私は少し寂しく感じた。しかし、それ以上に、母の熟れた肉体を、自分よりも年下のＳが貪ることに対する強烈な嫉妬を感じていた。 話題も尽き、私たちの間に沈黙が流れると、母は紅茶を一口飲んでから、本題を切り出してきた。母は、少し緊張した面持ちで、「あのね・・Ｓ君のことだけど・・2週間後の土曜日にお会いすることになったわ・・」と言った。 私は、待ち望んでいた言葉に何度も唾を飲み込んだ。何とか自分を落ち着かせると、用意していたメモをポケットから取り出し、寝室の照明の明るさなど、当日の手順の詳細を母に伝えた上で、そのメモを母に渡した。母は、いくつか簡単な質問をした後、「分かったわ」と答えた。母が本当はセックスを録画されることを嫌がっているのか、私には判断がつかなかった。 翌日以降、私は、合計すると3回も実家へ出向き、カメラがリモコンで操作できるか、カメラの充電は十分かなど、種々の確認を何度も行なった。母とＳのセックスを録画するための準備は完璧であった。 Ｓの筆おろしの当日、私は、友人に借りた車を実家の前に止め、予定の時間の2時間ほど前からＳの到着を待った。運転席に座って家の玄関を見つめ続けている間、どうしても落ち着かなかった。 約束の時間の少し前、しばらく違った方向へ向けていた視線を戻すと、高校生らしき男の子が家の前で自転車から降りるところであった。私には、それがＳであることがすぐに分かった。私の全身に緊張が走った。Ｓは、家のインターフォンを押して、応答を待っていた。 Ｓは、長身で、人気の若手俳優のような髪形をしており、遠目から見ても爽やかな青年であった。私にも、Ｓが女性にもてるタイプであることがよく分かった。そんなＳを見ている限り、童貞であるとは思えなかった。 多くの女性が好感をもつであろうＳの姿を見た私は、直感的に、危うさを感じた。正確に言うと、その時の私は、自分の本能からの警報を明確に意識していたわけではなかった。しかし、父親Ｔの遺伝子を受け継いだＳが、女性を悦ばせ、自らを捧げてもよいと思わせる能力に長けた「雄」であることを、私は感じ取っていた。 インターフォンの応答があり、しばらくすると、母が、内側から玄関を開けてＳを出迎えた。青いワンピースを着た母の姿が、笑顔でＳを迎える様子が、私からも見えた。Ｓが玄関の中へと入ると、扉がゆっくりと閉められた。私は、あらかじめ何度も予行演習をしたとおり、2台のカメラのリモコンを操作し、録画を開始した。 それから、私は、運転席で悶々とした時間を過ごすこととなった。先ほどその姿を見かけたＳに、母がフェラチオをする様子や、Ｓが母を組み敷いて腰を動かす様子などが脳裡をよぎった。私が狭い運転席で身もだえている間に、Ｓが、母の肉体で童貞を卒業しているのだと思うと、気がおかしくなりそうであった。 Ｓが出てくるのを待っている間、私は、何度も、Ｋとのセックスを目撃した時のように、家の中へ忍び込もうかと思った。しかし、全てを台無しにしてはだめだと自分に言い聞かせて、何とか思いとどまった。 Ｓが家に招き入れられてから2時間ほど経ち、私の我慢の限界が近づいてきた時、玄関の扉が開いた。童貞を卒業したばかりだと思われるＳが姿を現し、その後ろには、母が見送りに来ていた。Ｓは、母のほうを向いたまま、何度も礼を述べているようであった。母も、それに笑顔で応えていた。 そして、次の瞬間、私は信じられない光景を目にした。母が、軽く首を伸ばして、眼を閉じると、Ｓも自らの首を軽く曲げて、母の唇にキスをしたのであった。 2人のキスは軽いものであった。しかし、母とＳがごく自然に唇を重ねる様子は、2人が体を交えた男女の関係にあることを物語っていた。私は、Ｓを初めて見た時に感じた危機感を思い出し、嫌な胸騒ぎを感じた。 Ｓが家の前に止めてあった自転車で帰っていくと、私は、すぐに車から降りて、家に入った。母のいるであろう居間へは向かわず、直接、寝室へ行き、カメラを回収した。カメラは予定どおり作動しており、母とＳのセックスも間違いなく録画されていた。 私は、母と会うことなく、カメラを持って車に乗り、下宿へと急いだ。運転しながらも、一刻も早く、母とＳのセックスを見たくて仕方がなかった。途中の赤信号が非常にもどかしく感じられた。 下宿に着くと、私は、ベッドの脇に設置していた時計型のカメラを高画質のテレビにつなぎ、化粧台に設置していた小型カメラをパソコンのモニターにつないだ。2つのカメラで録画した映像を同時に再生すると、寝室の様子が映し出された。角度や明るさなど全てが予定どおりであり、まだ誰もいないベッドが鮮明に映っていた。 早送りのボタンを押しても、しばらくの間、部屋の中には誰もいないままであった。カウンタが20分を超えたとき、寝室の扉が開いた。私は、慌てて早送りを止め、扉が開く少し前から再生を開始した。 画面の中では、ガチャという音と共に寝室の扉がゆっくりと開き、母とＳが部屋に入ってきた。私は、嫉妬と絶望を感じながらも、どこか冷静に、母が、自分の寝室で、息子である私よりも年下の高校生とセックスを始めようとする様子を見つめていた。 |
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| 2011.7.13掲載 |