ヒトツバタゴの咲く島で


ヒトツバタゴの咲く島で【知佳の美貌録】知佳作
密漁監視船の、ヒトツバタゴの咲く島ならではの使い道　先にも述べたように、鰐浦沖 (正確には海栗島周辺海域) は優良なアワビの生息域であったため、頻繁に隣国の密漁船が、主に深夜になると出没し、高圧ポンプを使った潜水服を着た潜水士によって気力・体力の続く限り乱獲され、本国に持ち帰られていた。　これに対抗すべく、―― 恐らく豊・鰐浦の連合チームであろうが ――、高速クルーザーを使って追っ払おうとしていた。写真のように第７管区保安庁は比田勝港に巡視艇基地を持っていたが、彼らは地方公務員、極端なことを言えば交機の白バイ隊同様５時サッサ、夜間は基本勤務時間外なので動かない。　というより、建前上密輸や武器・薬物の取り締まりには熱心に当たってくれたが、当時密漁となるとそこには国境だの領土問題が絡むため介入し酔うとしない。過去の事例では政治家による政府間交渉こそが解決の道であるため、しがない地方公務員の立場上出過ぎたマネはできず、のらりくらりと言い逃れをし、本腰を入れてくれなかった。　容疑船に乗り込み、万が一暴力沙汰になっても、武器はもちろんのこと、拳であっても反撃はご法度。明確な命令の元行わない限りやられっぱなしなのである。　おまけに税金で動くため、通報してものらりくらりと逃げ回る。　そこで、これも建前上ではあるが、村の青年団がクルーザーを駆り入れ、彼らに変わって対処に当たろうということになった。ところがである。相手は知っての通り、命がけで密漁に隣国まで出かけようというほどの強者だから武装をしている恐れがある。　おまけに、仲間が酸素ホースを伸ばし、海底で作業をさせているものだから背水の陣とばかりに殺気立っている。クルーザーが来たからと言って、おいそれと退却してはくれない。　漁協関連のクルーザーの乗組員は遠方から双眼鏡を使い、果たして自国の船か、或いは隣国のソレか、はたまた酸素ホースを垂らしているか見届ける程度のことしかできなかった。最終的にはそれを証拠に、来てくれないとわかったうえで海保を呼ぶしかなかった。　導入した当初は熱心に周辺海域を駆け巡り監視らしきことをやっていたが、どう見ても無駄に思えてきたようだ。よくよく考えてみれば鰐浦の裏山の頂上付近に海上自衛隊の警備所があり、レーダー監視に加え、四六時中双眼鏡を使い目視監視をも行っていて、その情報はリアルタイムで佐世保に流れる。武闘などということになれば海保・海自はもちろん海栗島も、専門外とはいえ鰐浦に基地があるからには何らかの対処に当たら……と思われた。　しかし実際行動らしきことをやったのは、前述した第７管区の警備艇だけなのだ。しかも密漁船に気づかれないよう遠巻きに情報収集まがいのことをやるばかり。　漁民から見れば、それじゃ何のために走らせてるのということになる。官庁に任せておけば、根こそぎに密漁されてもコトが穏便に済まされてしまうのではないかと、若者らが義憤にかられ行ったことが始まりらしいので、おいそれと引き下がるわけにはいかなかった。　クルーザーは漁船などよりはるかにスピードが出て追尾には適している。いざ乗ってみると気持ち良いものだから、実際対処に当たってみたら不必要だったとわかってからも、なかなかクルーザーを手放そうとしなかった。加えて、こういった乗り物は誰でも乗りたがる。クルー員に興味を抱いていた女も、声をかけてやりさえすれば、疼きあがる躰を持て余していただけにそれが四つん這いの体制を取らされるとわかっていても乗りたがる。　こうなるとやることはひとつ、乗りたいというんだから希望に沿って乗せ、沖に出てしまえば、あとは何をやっても誰も止めることなどできないと考えたようなのだ。　保管場所は比較的波や風の影響を受けない豊に決め、寝かせておくのもなんだからと、手が空いたものが運航に当たった。　　深夜の出動はともかく、昼間の巡視はこの、乗りたいと言って来た女どもをお互い暗黙の了解の上乗せた。規則的には認められないことではあるが、なにせ嫁不足に加え、漢どもは昔のようにホイホイと女淫に手を出してくれなくなっていて、もしこういったことでその気になり、嫁に来てくれるならと、年寄連中は見て見ぬふりを決め込んだ。　豊に出向くと、運が良ければクルーザーに乗せてもらえるという噂は、女の間でたちまち広まった。安全日でありさえすれば、娯楽の少ない対馬にあって最高の気分を味わえる。年齢的にも性的欲動を押さえ込めやしない。親親戚に知られることなく漢遊びができるとあって、我も我もと押し掛ける。　短艇 (機動艇) ではあるが、それなりに爽快さが味わえる。短距離クルージングであっても漁船やフェリーと違い、豪華な雰囲気を味わえないことはない。　　ある日のこと、目論見通りの女が乗せてほしいと申し出てくれ、意気揚々出港と相成った。「気持ちよかねぇ」　漢は女を乗せてのクルージングについて、海上を疾走する高速艇のそう快感をそのように述べたつもりだった。「そうでもなかばってん……なんか……、着とるもん邪魔っけやけん……」　船が波止場を離れ、湾の外に出たところで由香里は、おもむろに衣服の前を、最初は上着を、続いてスカートの裾を持ち上げ風を全身で受け心地良がった。舵を握る漢の目に、開け放たれた衣服の下からなまめかしい白い肌がチラリホラりと見える。それに気を良くし、速度を増しジグザグに走らすと風向きにより大きくあおられめくれ上がり、時としてパンティとブラがモロ見えとなる。　見てる方も、海の漢とばかりに上着を脱ぎ、厚い胸板や胸毛を魅せ付け、ついでズボンのファスナーを開け、パンツの中に風を通しつつ、時折チラリチラリと充血した竿の先端を魅せ付ける。　直接見られない限りこの地では、その気になった者同士絡み合うのは常の事。女とクルーはお互い初の目合わせではあるが、女は絡むことに意義を唱えてはいない。あとは男さえ準備を整え誘えばコトは成就する…はずであった。　解放感が満たされたことで、そのような恰好をしたのかと思いきや、めくれ上がった衣服を直そうとしない。魅せたくてしょうがないといった風な恰好をし始めたのだ。「気持ちよかねえ」　汗ばんだ肌を扇風機の風で乾かしてる…みたいな言い方をする。「気持ちよかばってん、海風はベタベタするんやなかとね……ほんなごつムラムラし始めたばい」　屈託のない言葉に勇気づけられたのか、沖合で船を止め、海風で肌がベタベタしてるようだからと言い訳し胸を揉みしだき、さしたる抵抗がないとみるや、盛んにパンティをずり下げようとする。「どがんしたん、ムラムラする？」「うん、ムラムラしよっと」　女は周囲に目を配りながら最初はブラを、更にパンティを脱いでくれようとし始めた。　漢は豪快に笑いながら船を完全に進め、由香里はとうとう漢の意を汲んでかパンティを脱いでバッグに詰めた。暑い暑いを繰り返し、ブラもパンティをも脱ぎ捨てた躰を、衣服を持ち上げ開けっ広げにし、湿ってる部分に風を当て始めた。　気持ちは分からないでもないが、港を出たばかりの海域では出入港する漁船の往来が激しい。すぐすぐには始めてもらえない。　どうしたものかと迷ってる由香里。「股ば開こうか」　由香里の気持ちを悟って、やっとのことこう漢が声をかける。由香里は素直にそれに従い、ついでに漢の気持ちを汲んで椅子に片足を上げ、湿り切ったアソコを思いっきり風に当て、ついでに方向を変え漢に向かって開いて魅せた。よほどこういう格好をやってみたいのを我慢してきたんだろう。　乳首まで勃起し始めてる。「いろんなところで露出してきたんじゃろうけどさあ。、どうね、船ん上でん露出は」　心臓バクバクになりながらも、漢は心の内を悟られまいと余裕たっぷりに声をかける。「いやあ、なんか楽しか」　漢をからかってるのが楽しいのか、それともただ単に楽しいのか、由香里は漢に向かってうんと魅せ付けてきた。女がその気になってくれても漢には見張りという奪われないための大事な任務がある。チラチラ後ろを振り返る漢の股間は限界近く盛り上がっている。　ところが…… 　洋上に出たというのに、由香里はそれでも何かを気にし、辺りをキョロキョロと見回す。　「どがん？　船ん上は」「うん、気持ち良かいばってん……気持ち良かばってん……」　同じ言葉を繰り返すものの、この先どうやって目的が果たしたらよいのか、目的を果たすにしても、誰かに見られるようなことにならないか、心配でたまらないといった風なのだ。「お〇っこしたいんか？　うん、よかばい、　お〇っこしたかとやろ？」　どうやら由香里は、解放感に包まれながら放ちたかったようで、許可が下りたとみるや船の甲板上でしゃがんでしまった。しゃがんで間もなく、海風で乾かした割れ目から勢いよくお〇っこが噴出してきた。床を伝って海に流れてゆく。「由香里はいろんなところでお〇っこするんか？」「うん、出物腫れ物所嫌わずやけん……」　放ちきると、おもむろにバッグからポケットティッシュを取り出し、拭いた。漢は拭き終わったティッシュを、さも当然と言った風に受け取り、色や香りを楽しんでいたが、風に乗せて海に飛ばすと思いきや、ポケットに仕舞ってしまった。どうにも我慢できなくなったらしい。「そけー座ろうか」　放って汚れた床を避け、隣の席に女を案内した。「大丈夫かな……大丈夫っさね……」　相変わらず周囲に向かって視線を走らせながら、それでもせっかくだからと、衣服の前を一層持ち上げ、漢の意識・視線をソコに向けさせ微笑んだ。　この日に備えてなのか、本来なら花芯が見えないほど生い茂ってる筈のソコを、可愛らしく中央だけこんもりと盛り上がるように剃り整え、下の方はピンクがほんのわずかに拝めるようにして来てくれている。　顔はともかく、ポッチャリとした体型が、開いて魅せてくれた花芯から放出された黄色いシズクが漢をその気にさせたのか、玄界灘を越えたところで船を自動操縦に切り替え、密漁云々は何処へやら、ポッチに手を伸ばしてきた。
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【知佳の美貌録】
2025年9月15日掲載
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