７．

　夫を見送った奈津子は、朝食の後片付け、洗濯、掃除やらといつもの家事に追われていた。
　今日は主婦の顔をしてても、エプロンの下は先日の女体のまま。
　家事に没頭する事で、何とか理性を維持していた。
　気が付けば、壁掛け時計の短針が１1時を指している。
「ふ〜．．．どうしようかな、買い物でも行こうかしら。」
　幾らか気晴らしにはなるだろうと、外出する事に決めた。
　エプロンを外しお出かけスタイルに着替えると、青空の下軽やかな足取りでマーケットへの道を歩いていく。
　人も疎らな住宅街を抜け、大通りに出た。
　土曜日という事もあって、車の数は多かった。
（あ〜あ、私も免許取っておけばよかったなあ）
　渋滞の車列を恨めしそうに見ながら歩いていく。
　ムチっとしたお尻がスカートと共に揺れ、薄手のニットの下の乳房も男性ドライバーの運転意欲を喪失させるほどに張り出している。
　そのスケベドライバーたちの中に、一際熱い眼差しを送る人物がいた。
　渋滞のゆっくりした速度は、奈津子の背後から付かず離れずに進んでいく。
　もちろん気付く筈もない彼女は、程なくしてマーケットに着いた。
　すぐ後に例の男の乗ったクルマも、左ウィンカーを出した。
　開店早々にも拘らず、店内は多くの客で賑わっていた。
　野菜を中心に、肉や魚介類を買い物カートに詰め込んでいく。
　買い物好きの奈津子は、ついつい余分な物まで買ってしまう悪い癖があった。
　店内を一周りした時には、カートの食材は山積みになっていた。
（やだ〜、またいっぱい買っちゃった）
　レジで清算をしながら、ふと外を見た。
　先ほどの青空が嘘のように暗くなっていて、雨も降り出していた。
（うそー、天気予報見とけば良かったわ〜．．．どうしよう）
　大きなレジ袋が一気にモチベーションを下げていく。
　しかし、運が良い事に雨はまだ小降りだった。
（どうしようかなあ、ちょっと濡れちゃうかな〜）
　迷っていた奈津子に、声を掛ける男がいた。
「こんにちわ、奥さん。」
　ビクっとして振り返った先には、中西が立っていた。
　ジーパンにネルシャツを羽織ったラフな格好で、奈津子を見詰めていた。
「な、中西君．．．どうしてここに。」
「さっき歩いているのを見かけて．．．つい。」
　男の言葉が、雨で冷え始めた体を熱くさせていく。
「あのう、良かったら送っていきます。僕クルマですし。」
　中西は駐車場の方を指差した。
「えっ？．．．でも〜」
　戸惑っている間にも雨足がどんどん強くなっていく。
　中西は答えを待たずしてレジ袋を取り上げると、さっさとクルマの方に歩き出した。
「あっ、待って中西君、困るわ。」
　荷物を奪われてしまえば断るどころではない。
　しょうがなく乗り込むと、中西がぼそりと呟いてクルマを発進させた。
「すみません、勝手なことして。でも貴女を見た瞬間、会いたくなって。」
　奈津子は助手席で押し黙ったままだ。
　彼の言葉に顔が火照っていた。
（．．．こんなとこで彼に会えるなんて）
　思いがけないこの偶然がたまらなく嬉しく、それにずっと会いたいと願っていたのは、奈津子も同じだった。
　沈黙に包まれたクルマは、奈津子の家がある住宅街に進路を向けた。
　クルマなら僅か五分の距離だ。
「このまま家に帰るのはいや．．．」
　居た堪れなくなった奈津子は、とうとう抑えていた気持ちを露にした。
　窓に叩きつけられる雨粒を見ながら中西の答えを待つ。
「僕だってこのまま帰したくない。でも買い物袋が．．．」
「そんなのどうだっていいわ．．．何処か二人っきりになれる所に。」
　二人の乗ったクルマは、奈津子の家を素通りし、郊外へ向けてスピードを上げた。

　コテージ風のラブホテルにクルマはあった。
　テラコッタ調の外装が一昔前のラブホテルのイメージを一掃していた。
　中西は部屋に入るとすぐに奈津子を抱き寄せ、彼女への想いを股間の隆起に置き換えスカート越しに伝えていた。
「会いたかったよ、奥さん！」
「私も貴方の事ばかり考えていたわ。」
　しばらくの抱擁の後、中西がスカートに手を差し込んでくる。
「あんっ、ダメよ！まだお預けよ．．．する前にシャワー浴びさせて。」
「我慢出来ないよ、今すぐしたい！」
　浴室に逃げようとした奈津子の腕を掴み、半ば強引にベッドに押し倒した。
「あんっ、だめだったら〜」
　上ずった声は、寧ろ催促に聞こえてしまう。
　空かさずスカートを捲り上げると、湿気と熱気で蒸れた純白のショーツが男の愛撫を待っていた。
　僅かにヌメッた中心部が、黒く茂った陰毛地帯とぷっくり盛り上がった秘丘を映し出している。
「好きだっ、奈津子さん！」
　堪らず顔を擦りつけ、奈津子の匂いを鼻一杯に感じる。
「んはー、この匂いたまらないよ。」
　ショーツの生地を突き破る勢いで、舌を這わせ始めた。
　硬く尖らせた舌先が、秘丘を擦り上げる。
「や〜ん、だめ〜．．．下着が汚れちゃう〜」
　奈津子の悶え声など無視してなぞっていく。
　ショーツは唾液と淫密によってベトベトになり、陰影が明らかになる。
　ベールに包まれた秘肉がいやらしく浮き上がってきた。
　ショーツの裾に手を掛けると、和室ではお目に掛かれなかった全貌を一気に暴いた。
「すごい綺麗だ．．．形といい、色といい。」
　より顔を近づけて絶景を愉しんだ。
「二枚びらも僕好みだよ。それに美味しそうなマン汁が垂れてる。」
　奈津子の陰部を嬉しそうにアナライズした後、赤く熟しきった生貝にしゃぶりついた。
　野性的な荒々しい舌の動きが、奈津子を狂わせ腰の痙攣を誘発させる。
「あ〜ん、いい．．．もっとオ××コ舐ってえ〜」
　腰が予想を上回る痙攣を起した為、中西の舌は的を絞る事が出来ない。
　奈津子の内腿を掴み上げると、膝を持ち上げてから口愛撫を再開する。
　肉びらを甘噛みし、芽を出し始めた淫核を舌先が見つける。
　舌のザラザラ感が、これでもかと淫核を刺激し出した。
　奈津子の下半身に官能の電撃パルスが流れる。
「やんっ、や、ダメー！体が痺れちゃうー！」
　だが、体をくねらす事が不可能になり、その結果淫壷のみが別の生き物と化してうにゅうにゅ蠢いていた。
　垂れ流し状態の淫汁が、奈津子の臀部を余すところ無く汚していった。
　その媚薬にも似た粘液が、興奮のエッセンスとなって男の股間を直撃してくる。
　ジーパンの硬い生地が、勃ち始めた肉砲を押さえ付けて痛い。
　衝動を抑えきれず、鍛えた肉体を曝け出していく。
　ベルトとジッパーを外す音が、奈津子を焦らして止まない。
（．．．は、早く欲しい）
　中西の股間が徐々に開放されるに従い、奈津子の目もギラギラと輝き、口の中も渇いていく。
　待ちに待った巨棒が、ブルンと現れた。
（あああ．．．前よりもおっきいわ〜）
　日焼けした下半身の小麦色を遥かに超えた褐色の肉ブロンズが、ピクピクと振るえ奈津子に狙いを定めていた。