はちみつ太郎 作
| １１３ 拡大された領土とそこに住まう女たちは、先住民としての地位を疎かにされ、民族浄化のなのもと、その支配者たちの血を受け継ぐ子孫を産み落とす。 ６９のまま焦らし、昂ぶらせ、そして嘲りを続け、住まう先住民の女は、新たな支配民族に憧れと羨望のまなざしを訴えかけていた。何度も、して欲しいと望む笙子だが、支配を完璧にしたい松山は、その言葉を飲み込まない。 ６９だが、下の笙子は完全に肉身から手も口も離れ、マウントで松山は笙子の顔を太ももで挟み込み羽交い絞めにしている。指の動きはビデオ男優のように速さはない。だが、下がり気味の子宮口を完全に指先で操りながら笙子の喘ぎを止めず、じわじわと締め付けているのは力任せではないテクニックと愛すべき女への情を感じさせてくれる。 欲しがれば欲しがるほど、松山の指は笙子の膣肉をかき混ぜ、欲する声を発せなくさせている。 「ぬかどこと同じか？」 「ばかぁぁ・・・あぁ、だめぇ、またいいぃぃぃ、くしぃぃぃぃ。」 かきまぜを少し止め、抜いた指先を舐めてみる。塩気の少しある汁は、酸味が利きぬかどこと似ている気がした。 「菌の動きが悪くなる。笙子、熱を発散しないと。」 「ぬかどこじゃないよぉぉぉ。・・・ね、ね・・・おねがいぃぃぃ。」 「ゴムある？」 「うん、・・・取るよ。」 マウントを解かれ少し息を吸い込む。松山は指先の濡れを敷きシーツに拭う。領土とは別の島が現れると、防衛のためのミサイルを配置に就けていた。 我慢汁は尿道から少し垂れ、笙子が避妊具の袋を破り捨てると、いつものように一度亀頭を湿らせ、両手で押し込むように被せていった。 「おっきくない？」 「あぁ、やっぱり、シチュエーション。」 「シュシュエーション？」 「言えてないしっ。後ろかい？」 「うん・・。」 ラテックスを嵌めた肉身を扱き、宛がうように笙子は尻を向ける。四つんばいといけないのは手錠のせいだが、手錠の作用は笙子には欠かせないスパイスになってしまっている。 胸を着き、またの間に絡められている手錠を音立てながら肉身を入り口に当てている。そこからは、手を離し、松山にゆだねると、防衛ミサイルは発射管制に指示されているが、ボタンを押すには将校の数が足らないと言い出した。 「うぅぅ、恥ずかしい言葉しか言わせないぃぃ・・・もぉぉぉ。してくださいっ、エッチ。」 「したいのは山々。・・・でもさぁ、眺めが最高なんだ。・・・夫婦のベッドで・・・よつんばでエッチなんてさぁ。」 「ああぁん、恥ずかしいからぁぁ・・・もぉ、いいでしょぉぉ。」 「旦那さん、どっかいったかな？」 その隙だった笙子は少し窓の外が気になった。車の音はしないが、昇の所在はどこ？。それは、見られたくないとかの気持ちではなく、そばにいるのに他の男を求めている自分のスケベさを知って欲しい。そう、その気持ちが答えを出してくれている。 ベッドから出窓の部分に手をかける笙子。隙を見た松山は、突き、沈めるように柔肉を確かめるようにモノにしていった。窓辺のカーテンは閉じているが、少しだけ隙間を開けさせ、下の車を覗き込む。 スマホの光は車内に見えている。昇は運転席にいた。 「いるね。・・・こんな近くで嫁さんが喜ばされている。しかも、自分から望んでだもん・・・・なぁ笙子。」 「いわぁぁ、ないぃぃ。・・・・そんなことぉぉぉ・・・昇さん・・・暑くないのかなぁ。」 「まぁ、子供じゃないんだし、暑けりゃコンビニでもいくだろ？」 「うんっ・・・あぁぁ・・・すごいね、きょう、・・・も、もぉぉぉ・・・奥に当たってるしぃぃぃぃぃぃ。」 「よつんばだしなぁ。・・・笙子、発情期だろ。・・・赤ちゃん欲しい日の前触れ。」 「しらないっ、よぉぉ、あぁぁぁぁぁ・・・でもぉぉ、排卵前って、そう・・・だと思うぅぅぅぅよぉぉぉ。」 松山のグラインドはいつになく遅く、ねちっこさだけを感じさせている。笙子は、出窓の前板に肘をかけ、手錠の両手でカーテンを閉める。 「旦那さんを見ながらがいいんじゃないの？・・・それとも、なんだか悪いきがするか？」 「あぁ、そんなんじゃないよぉぉぉ。・・・だって、前の家から、見られるかもしれないしぃぃ。・・・まだ、中学生の男の子がいるんだしぃぃぃ。」 「今度、見せつけたいね。」 「ばかぁぁでしょぉぉぉぉ・・・・・・絶対ダメだかんねぇぇぇ。」 三秒ごとに出入りを繰り返すストローク、スローセックスで始まった二人の額には汗が滲み、着たままのノーブラワイシャツに汗染みを込ませ、新たなる領土は、民族浄化の名の下に名実かしていく。 尻をひきつけ、離すを何度も繰り返していると、ゴムを纏った肉身の砲身の色合いが変化していた。淫汁を摩擦で熱変化させたものは粘性を増し続け、ゴムの上のゴム保護膜を司っている。 鞘を何度も出し入れする矛は、鍛錬を加えたように固く鋼と地金を一体化させている。奥に当たる瞬間、笙子の仰け反りは大きくなり、あげる声も一段と艶美になる。 昇のことを忘れたかのように、「啓輔さん」となんども呼び、振り返るたびに口を半開きにし何かを欲するように舌をのぞかせ、耐え切れぬ悦楽の狭間に浮かんでいた。 昇はカーテンから漏れたスタンド電球の赤い明かりを目にしてはいない。視線も感じないのは、滾りを感じるくらいの興奮作用なのかもしれない。 一度、催し気味になった膀胱を沈めるべく玄関に向かう。が、チェーンロックの施錠が昇の行く手を阻んでいた。その後だった、陰茎にはどうしようもないほど憤った血流が脳から呼び戻されるように下腹部に逆流するのを感じていた。 ある衝動は、それを実験的に論じている向山への証拠写真。不貞を許し締め出しを食らったとき、昇の絶望が陰茎に多大に影響させることを記しておきたかった。 トランクス越しに一枚。使うか使わないかは別として、剥き身にした陰茎も一枚撮影した。 「あぁ、戻ってるのに。」 ジレンマとジェラシーは良い作用をもたらし、昇は閉められたカーテンから少しだけ漏れる明かりを頼りに、車内で一人慰めを始めてしまっていた。 昇を締め出してから１時間以上は経っている。 松山はまだ男の絶頂、射精は統制されスローセックスを実践していた。３秒おきのストロークは、５秒以上に長くなり、笙子のじれはピークに登ったままだ。 四つんばいのまま１時間ちかくたち、膝、肘は布団に擦れて赤くなっている。スローピストンで深く挿され、抜かれるタイミングの時むずかゆくなった笙子、膝から下の足をばたつかせ、焦れの修正をねがっていた。 「あぁ、もぉぉ、だめぇぇ・・・ね、ねぇぇぇ、・・・奥もつんつんするのぉぉ、それぇぇ、そ、そぉぉぉぉ。」 「いいだろ、こういうのも・・・南米や中南米はこういうのが、エッチらしいよ。」 「うんっ・・・いいよ。・・・なんかぁぁ、愛されてる感じがするしぃぃぃぃぃ。」 「あぁ、もちろんさ、・・・こんなスケベな奥さん。・・・俺に与えてくれた旦那さんに感謝だね。」 「まだぁ、続く？」 「あぁ、・・・まだまだ。・・・ムズムズはしてる。・・・金玉のなかは渋滞中かもな。・・・付け根が釣りそうな感じだもんね。」 「ね、ねぇ啓輔さん。・・・仰向けになってもいい？ちょっと疲れたぁ。」 「正上位か？」 「うん・・・チューもしたいし。」 「そうだね、・・・笙子の中の味・・・咥えてごらんよ。」 「わぁぁ、なんか、ヌルヌル。・・・こんなになってるの？」 「いつもより、ヌルヌルが多いね。・・・旦那さんのおかげかな？」 「そうかも。・・・咥える、・・・ゴムのまま？」 「あぁ、・・・味わって、自分のお汁。」 「うん。・・・・じゅじゅじゅぅぅぅぅぅるるるるるるぅぅぅぅ。」 笙子は、抜き去った膣口を一度指で確認し、ぬめる具合をシーツで拭う。手錠の手を松山の被せた肉身に添え、半開きの口を先端から根元まで一気に舐めつくしていく。 鼻に残る笙子と膣液は、唾液とともに胃袋に収まると、表現しにくい言葉で松山に答えていた。 「なんか、苦い。それだけ。」 「そうか・・・感覚だよね。俺は、この味が好きだ。・・・だって笙子が、俺のち○ぽを受け入れたいって印だもん。・・・大好きな味だよ。」 「そうなんだ。」 「笙子は、フェラすきだろ？」 「うん・・・そういうことかぁ。・・・おしっこの味がするときあるけど・・・そうだよね、これから愛してくれるモノって思うからペロペロ出来るんだもんね。」 咥えていたものを離すと、枕を頭に仰向けに寝転がる。両手はその枕の下に回し、少しひんやりした感覚の枕を触っている。松山は、笙子の両足を大きく広げる。ぬれているパンティは未だに脱がさず、脇によせると視界に入った割れた陰唇に先端を押し当てる。焦らすように前庭を擦ることなく宛がうと同時にズブリと嵌めた。 「あぁ、・・・すんなり入るね。」 「入れやすくなってる。ヌルヌルが外まで出てるし、・・・なぁ、笙子、・・・。」 「ゴムは、はずしちゃぁダメ！」 「何言うかわかった？」 「判るし。・・・ダメダメ。」 「だよな。・・・よし、じゃぁ、ゴムだしで、我慢だ。」 「あんっっっっ・・・こぼしてもダメだかんねぇぇ。」 抱きつくように体を重ねた二人は、生殖器のゴム一枚隔てた交わりと、意思を持った舌の動きでスローセックスの締めくくりを開始した。抱きつきながら、松山の手はカーテンの端をつまみ、夜空に浮かぶ星空に二人の交わりを見せていた。 |
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| 2014.9.20掲載 |
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