はちみつ太郎 作
| ２１ ２回目の生交尾は、１回目の精液を残したまま始まっていた。正上位のまま、奥を解すように江藤の陰茎は洞穴の中を弄っている。 ヌルヌルした感覚が増していく笙子の膣道。江藤の洞穴探検は、最奥の洞門前で右往左往している。 奥を突くのではなく、たどり着いた最奥の子壷前でその肉感を味わうように動かしていく。蕩けるような感覚を笙子は抱き、喘ぐ声も次第に高く、途切れ途切れに聞こえている。 深く突き刺したまま、江藤は微動だにせず、笙子への愛撫も加えていく。シナジー効果はてきめんで、乳首の勃起はいつも以上に粒を小さくしている。 糸切り歯で、コリコリと刺激を加えると飛び跳ねるように笙子は仰け反った。瞬間、江藤の陰茎は排除され、粘性を失った精液は堰を切る。 敷布団の汚れなどを気にすることなく、ヌルリと簡単に穴を塞ぐ。塞いだ穴は、音を立て栓の横から内溶液が少し吹き出した。 「グポポ、グポッ。」 江藤の先端は、笙子の子壷の肉を目指し再び穴に収まった。子壷を何度か押すたびに、射精管の圧迫が再び感じられる。 ２回目の射精のタイミングはコントロールが難しい。笙子の穴は、二人の生殖液で満たされ、いつも以上の刺激が江藤を襲っている。 差し込んだまま、動きを止め数分のキスで江藤は、かろうじて射精をコントロールした。笙子は、最初の交尾よりいささか、昂ぶりは減っている。ただ、繋がったままの交わりは、悦を高めるには不十分だが、江藤の往きそうな顔を見ているだけで満足だった。 「さ、悟さんっ・・・いいよ、出しても。」 笙子は、放出を促した。一度、出し切り、再び先端を回復させた江藤の突き上げを期待しての言動だった。 江藤は、笙子の舌を吸い始めると、クライマックスを迎えさせるように二人の体を密着させ、激しい突き上げを見せた。 回数にして、３０回ほど、グラインドさせたとき、コントロールを失った射精管制は、管の圧迫を最大にし、笙子の排卵前の子壷に向けて発射した。 行き先の定かでない数億の精子は、我先にと入り口を抜け先客の待つ子宮内部に潜り込んだ。ドクドクと波打たれる精液は、コントロール主の引き抜きにあい、下界へと流れさるものが大半だった。 遅ればせばがら下界の空気を吸った精子達も、笙子の子壷ではなく、喉奥の食道を抜け大半は胃酸の待ち受ける袋に葬られた。 膣道の中で自ら存在価値を生かそうとしている精子にも、主の無慈悲な行動で阻害される。指先を笙子の穴に差し込むと、膣肉を震わせるようにＧスポット辺りを揺らしている。 二本の指は、膣道ぬ空間を与えながら、揺さぶられた快楽の波は、周りの必死な生殖行動を阻害する。膣粘液と、膣前庭の管から分泌液を滲ませると、指先の動きに呼応した牝の昂ぶりが、牡と同じく発射管制を失う。 「ジュビッ・・・ジョッジョッ。」 透明と半透明の液体は、江藤の胸まで飛び散り、笙子の腰は折れ、発射台は固定されずに潮を撒き散らしていた。 胸元に飛び散った半透明の液体を手のひらに掬い、その手を笙子の口元に運ぶ。笙子は、夢遊病者のようにそれを舌で舐めあげる。恥ずかしそうな顔もしないでだった。園児のオムツを替えるときのように、事務的にだった。 指先の一本まで全てを舌で拭い去った笙子は、残っていそうな江藤の胸元を、舌で掬い取っていく。首筋から乳首を吸い、臍の中まで舌を這わせると、射精管制を失った陰茎をぱくりと咥え込む。 「あ、あ、・・・笙子、・・・ドロッ。」 笙子の口の中で血流を失っていた江藤の尿道口から鼻をつく精液の残りが、最後の足掻きのように邪魔をする。 その後、数回舌で亀頭の周りを舐めあげると、血流は回復を見せ、みるみる勃起をしていく。１回目の勃起よりスマートさが増した江藤の陰茎は、笙子の口の中で強張りを見せつけた。 「悟さん、・・・元気だね。」 咥えていた陰茎を吐き出すと、人差し指で亀頭の裏側を弾く。跳ね返りは顕著だった。軽く弾いた時、江藤は力を加え、臍下にバチッと叩き付けた。 「すごいね。・・・まだ、したい？」 「当たり前、・・・笙子もだろっ？」 笙子は返事をせずに四つんばいで後ろを向いた。顔を枕にあてがうと、腰を沈め洞穴が探検者を誘うように入り口を指し示した。 探検者は自ら近寄った。洞穴の入り口では、中の洪水の状況を知らせるように白濁したものたちが纏わり着いている。 探検者は、それらの物も中に引き戻すように、笙子の洞穴を引き寄せた。ズボッと音がすると簡単に探検を終わらせる。 知り尽くした洞穴の中身は探検者を飽きさせる。中を解すように軽く突き上げを繰り返していくと、探検者は、目の前で未踏の洞穴を目にした。 皺の多いその洞穴は、探検中の洞穴を突き上げると、窄まりをきつくして探検者の侵入を阻んでいるようだった。 指先をひと舐めすると、湿潤させた探検者を派遣する。指先は皺の数を数えるように、笙子の肛門の周りを摩った。 「あんっ・・・ちょちょっと。悟さんっ・・・そこ、違いますよっ。」 「え、・・・指、くらい？」 「だめって、汚いからぁぁぁ・・・。」 「じゃ、抜いちゃおっか？」 「・・・。」 「考えた！笙子、今考えたでしょ。」 「・・・お風呂、入ってないんだよぉ。」 「風呂で流せばいいんだなぁ？」 「そ、そういう意味じゃ。・・・だって。」 「だって、なんだよ。」 「うんち、着いちゃうよぉぉ。」 「園児のウンチで慣れてるよ。」 「えぇぇ・・・違うよ、それとこれとじゃぁ。」 「よし、３回目出したら、お風呂入ろう。」 そこから江藤は笙子の尻肉をキツク掴むと、出し入れを加速させ、笙子が三度昂ぶりを見せると同時に、後背位のまま膣内に射精した。 精を出しきった江藤は、笙子を貫いたまま体を変え、駅弁の形で止まり木に止まるようにし、笙子を抱え込む。薄めの精液は、歩くたびに垂れ、廊下のフローリングをてからしている。 「あ、あ、ゆっくり歩いてぇぇ。」 「え、駅弁、・・・ＡＶの男優って・・・すごい体力っ。」 脱衣を潜り抜け、バリアフリーのユニットバスに入っていった。首元に腕を絡ませ、江藤と同じくらいの息使いで息を弾ませている笙子は、足を床につけると、探検者に退出を願った。 ブリンッといった感じで、弾けるように陰茎は外れてしまう。シャワーヘッドを笙子の股間に向けた江藤は、お湯を出すと、生殖液にまみれていない肛門にめがけて湯を浴びせた。 キツメの湯は、尻肉に阻まれた肛門には届かないでいる。江藤は、指先で尻肉を割り開くと、露わになった笙子のアヌスに指を這わせ、汚れを落とす名目で皺を数えていく。 「あ、あ、んっ・・・だ、だめって、自分でするからぁぁぁぁ。」 シャワーヘッドを奪おうとする笙子の手首を振りほどくと、壁面に手をつかせ、尻を突き出させる。黙々と江藤の指先は、笙子の菊の汚れを落としていった。 ボディーソープを手に落とすと、中指を中心にし、かぎ状にした指先で菊の花を散らしにかかる。何度も、陰唇の中と肛門の周りを往復させていくと、笙子は背を仰け反らせ受け入れを表明するように声を喘がせた。 頃合はとうに過ぎていた。江藤は、指先の滑りをボディーソープ以上と感じていたが、笙子の答えを引き出したかった。 「あぁ、ぁ、あぁぁ、・・・恥ずかしいよぉぉぉ。・・・いやぁぁ、いやぁぁ。」 「ま○こ、濡れすぎっ。・・・こっち、期待してるんだよねぇぇ。」 「は、恥ずかしいッてぇぇぇ。」 「拒否してないしっ。」 「・・・。」 無音のＵＢ内に限りなく無音に近い音がする。 「ぶにゅ。」 江藤の中指は、笙子の肛門の入り口を通過した。 |
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| 2014.1.27掲載 |
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