はちみつ太郎 作
| ２６ 最中の言葉の真意を正すのは不要だった。勲が身を乗り出し、悟と笙子のベッドへ体を移すと、悟は空気を読み笙子の中から射精液の滞留したサック付きを抜き出した。 隣のベッドに移ると、ゆり子は勲の顔を見つめている。笙子のぬくもりを留めたままのサック付きが薄い湯気を漂わせたままゆり子の指先の手当てを受けている。 笙子は、まだ息が弾んだまま寝転がったままだ。悟がゆり子のベッドに移ったのも勲が笙子の胸元に指先を這わせているのも意識している。 勲の許しを得るようにゆり子は、声をかける。 「パパ、・・・ＳＷルーム。開いてるかなぁ？」 「あぁ、ＲＹＯママに聞いておくれ。」 ゆり子は、備え付けのインターフォンを取り、ＲＹＯと連絡を取る。何事か数秒だけ話すと、ゆり子は指でＯＫマークを勲に見せつけた。 笙子は息が整いだす。悟は、ゆり子の指先でサックを外されていた。射精液は、濡れティッシュで拭われゴミ箱に放られていた。 「悟さん、よかったら・・・ＳＷのほうにいきませんか？料金は、私が持ちます。」 「初めてなので、そこがどんなとこか？」 「心配無用です。・・・ここは相互鑑賞の部屋です。隣のＳＷは、仕切りのある２部屋に分かれている。・・・お分かりですよね。」 「なんとなく。・・・笙子、・・・おれは、いいけど、・・・どうする？」 笙子は、息を完全に通常に戻すと、勲の顔を見た後、悟に承諾の合図で頷いた。ゆり子は、勲に承諾を願い出た。 「パパ、・・・いいわよね。私も。」 「珍しいな、・・・俺、以外としたいのか？」 「だ、だって、・・・パパを笙子さんに取られたら・・・私、居場所が。」 「旦那の元に帰してやっても・・・いいんだぞ。」 「いじわる・・・いわないで。」 「あぁ、いいよ。・・・悟さんと笙子さんに承諾を受けるほうが先だがな。」 悟は、ゆり子の体を抱き上げる。それを見た勲も笙子の体を同じく抱き上げた。ＲＹＯが、部屋を訪れると鍵を手渡しにやってきた。 「あらぁぁ、・・・お姫様ねぇ、お二人とも。・・・パートナーが違うようだけど・・・うらやましい、新たな旅立ちね。」 廊下を出ると向かいの部屋をＲＹＯが開けた。１２畳ほどの部屋の中にもう一つドアがある。ＲＹＯは、４人を中につれやると、勲と悟に耳打ちした。 「僕はいいですよ。・・・悟さんどうします。」 「構いませんよ・・・。」 「ありがとうね。・・・かわいい奥さまだから、断られるかと。」 ＲＹＯはそういうと、赤いボタンを押し、部屋から立ち去った。部屋の中の扉、それにはおおよその予測は笙子も悟もしている。 「笙子さん、・・・向こうで・・・。」 「・・・。」 悟の顔を見つめる笙子は、頷くだけで返事をする。悟は、拒否の言葉を吐きそうにもなかった。笙子は、抱かれたまま扉をくぐる。 後ろ手に勲は、ドアを閉めるとゆり子への別れの合図すらなく、ラッチが収まったと同時に鍵をかける音が聞こえた。 「ガチャン。」 「ほんとに、いいの？・・・かわいい奥さん、・・・生贄みたいよ。」 「えぇ、そこがいいんですよ。・・・ゆり子さんもいいんですか？」 「いやよ。・・・でも、しかたないのよ。隷属関係だから。」 「夫婦、じゃないんですよね。・・・あ、やめておきます。そういうこと聞くの。」 「そうね。・・・奥さんの中でいっぱい出た？・・・まだ、大丈夫よね。」 「あ、はい。・・・あと三回くらいは。」 「あら、・・・でも、パパは、あと五回は大丈夫よ。」 「え、・・・。」 「大丈夫、時間制だからね・・・ここは。・・・ＲＹＯさんに何か言われた？」 「え、えぇ、・・・。」 悟は、天井を指差した。ゆり子は、それだけで会話を終わらせ、ベッドの上で悟の陰茎を咥えこみ始めた。 笙子は、鍵のかかった扉を見つめている。勲は、笙子の父ほどの年の差ながら肉体的には昇とあまりかわりのない感じがする。 雰囲気、たたずまいは若い女を虜にしてもおかしくない。会社経営となれば尚更だろうと感じている。照明の明るさを気にしている笙子。天井を見ていると、勲が視線をさえぎるように話しかける。 「笙子さん、照明は暗く出来ないんだ。・・・決まりがあるらしくてね、運営上仕方がないらしい。」 「あ、そうなんですか。・・・すこし、恥ずかしいですね。」 畳の間に敷かれた敷布団の上に胸と股間に手を当てたまま座り込んだ笙子。勲は、ブラブラと陰茎をさせながら、床の間に置かれた営みの必需品を枕元に置いた。 肩を抱き寄せた勲は、ややこしい会話を飛ばし笙子の唇を奪う。舌の根までかきこむように笙子の口内を蹂躙している。中年特有の口臭は気にならない、タバコや嗜好品のコーヒーの臭気は感じられない。 笙子は、目を瞑り口を半開きにさせると自ら絡めるようにはしないまま、勲の舌先を受け入れ続けていく。 敷布団に手をつき仰け反るように背を逸らす笙子の首筋を舐め上げる勲は、再び笙子の視線を天井から外すように顎をひかせる。 受身のままの笙子は、なすがまま勲の愛撫を受け入れる。たまに隣の部屋から聞こえる物音を気にし扉を見つめるが、悟の声もゆり子の喘ぎも聞こえてはこなかった。 勲の指先は、笙子の体を這い回る。乳房への愛撫も、下腹部への愛撫も触れるか触れないかの接触で笙子の毛穴は縮こまる。 敷布団についている手を勲が軽く払いのけるように持ち上げると、流れの順番を理解している笙子は、枕に頭を預けた。 「笙子さん、これ使おうか？」 笙子は勲に手渡された物を見つめる。真っ黒なアイマスクだった。装飾はおとなしめで、周りに少しレースが施されてる程度のものだった。 無言のまま笙子は、アイマスクを装着する。ショートの髪は邪魔をすることなくマスクはおさまった。手ぐしで髪を整えると再び枕に頭を預ける。視覚が失われた笙子の女体は少し縮こまり、勲の視覚から逃れるように背を向けた。 背を向けた笙子に寄り添うように体を沿わせ、一本たらない川の字で笙子のうなじに舌を這わせていく。首筋から背骨をなめていく勲。わき腹を摩りながら、山を越えさせ尾根を越えたところにある二つの突起を指で転がした。 笙子の背筋が反った。肩甲骨の動きと、背筋の強張りは密着する勲にもわかった。拒否することのない女の反応を知ると、勲の分身は笙子の尻の辺りで色めきたつ。 むき出しの亀頭は、サックを外され裏筋を笙子の尻肌に触れている。硬さを誇示するように密着させている。勲は、笙子の耳元で囁いた。 「触ってごらんよ。・・・先っちょもさぁ。」 笙子は軽く頷くと、指先を探らせ密着した亀頭を探し当てる。先端からは、ゆり子との一戦のあとなのか潤いを感じている。 指先まで湿ってくると、その粘液を裏筋に沿わせながら勲の注文どおりのオーダーを受け入れた。親指や人差し指がほどほどに濡れると、亀頭の滑りは良くなり、かり首周りまでが潤っていく。 「しごいてごらんよ。・・・まだ、大きくなるし、・・・硬くなるよ。」 笙子は、後ろ手に勲の陰茎をしごき始める。裏筋を摩る指とは別に扱きにくそうにしている。 女体の尾根を越え、乳首を蹂躙し終えた指は、笙子の繁茂の森林地帯を抜けると、沸き立ち始めた源泉に到達する。 閉じている太股の間に指を入れ込んだ勲は、源泉付近の沸きぐあいを知った。笙子は指先を陰核包皮に感じるが声を出さず、じっと堪えていた。 あげる声を抑えているのが勲にはわかった。太股の内側を開かせ、天井に向ける。すらりと伸びた足の先のその根元には女の泉が沸騰し始めている。 肘で太股を組み敷き、片方の指先は、軽快に包皮を揉んでいる。まだ、笙子の口からははっきり聞こえるほどの喘ぎはもれていない。 一文字にした口角は下がり、唇の色が見えなくなるほど噛み締めている。包皮への刺激は一過性だった。中指で１分ほど弄られたあとは、源泉の湧き出し場になだれ込む。 膣前庭を一揉みした勲は、笙子の感度を十二分に理解する。陥落間際の女は、最後の抵抗を見せている。 裏筋を撫で摩るのをやめると、尾根越しの腕をつかみ、軽い抵抗をみせた。 勲は、その抵抗に屈するように指先での刺激を止める。体を起こした勲は、笙子のあがった片足を支点に大きく割り開くと、陰唇の割目がのぞくほどまでにした。 笙子は仰向けにされ、蛙の解剖のように足首を持たれ開脚させられる。足首から内腿に手をそえられると、勲の舌先が内腿から這い始め、数秒の後に割れた陰唇の周りの汗を吸い取られていった。 薄めに盛り上がった大陰唇を軽く舐めるだけで、笙子は声を漏らす。まだ小さいが勲は、目隠しされた笙子の顔を覗き込んだ。 一瞬はなれた舌の這いつき具合に安堵するが、その後に訪れた開城の使者は、無骨に大手門を我が物にした。 「旦那さんのが余程よかったんだねぇ。・・・笙子さん、・・・それとも、見られてたのが良かったのかな？いずれにしても、準備万端かぁ。」 開城の使者の口上は、饒舌にすべる。内から篭っていた城兵は、使者の口上に導かれるように開門し、落城の憂目に会った。 ほら貝から、クチュクチュと音を立て、なだれを打って入城する兵士の足音は、城主の笙子の不安を大きくしている。 二本の指先は笙子のＧスポを探り当てる。入城した兵士が槍で天井を突き残兵を探し捕虜とするようにこねくり回す。 「あ、あ、あ、あ、あぁぁぁあ。」 城主の絶望的な声が二の丸を越えた侍大将にも聞こえる。指先を曲げ、柔らかくそして粘性の潤滑を分泌する天守閣は、白装束の側近達しかいない。 天守の真下で、侍大将は声をかける。辞世の句を読み上げるように大きな声で促した。 「笙子さん、悟さんに聞こえるよ。・・・ここのお肉だろ、お○んこの上、・・・窪んだ膣肉。ゆり子もここで落ちたんだ。」 「あぁぁぁぁぁぁ、・・・だ、だめぇぇ、い、いぃぃぃ・・・お、しっこぉぉぉ・・・で、でちゃうぅぅぅぅ。」 「ジョ、ジョバァァ。」 軽めの潮をあげる笙子。尻肉と内腿は痙攣するように震えて続けている。指先は笙子の膣肉に潜り込んだままスポットへの刺激は止め、辞世の句を最後まで聞いて切腹を待った。 「ああ、あ、ああ、あ、あ、あ、あんっ。・・・おしっこ、ご、ごめんなさぃぃぃ・・・あ、あ、あ、またぁぁぁ。」 「ジョッ、ジョジョッ。」 勲は指を九の字に曲げるたび笙子の吹いた潮を顔に浴びる。指先で拭うと、そのしずくで渇いた喉を潤した。再度、指を入れると、膣道の動きが活発で、Ｇスポの位置を捕らえきれずにいた。笙子は指先を受け入れると、尻穴をすぼめ勲の指先の動きを抑えていく。 指先にかかる力を感じた勲は、Ｇスポットをあきらめ、指先を城主の切腹の場へと進めるように奥をほじくった。 「あ、・・・いぃ、いぃ、・・・だめっ。」 「コリコリ、・・・奥が、浅いんだなぁ。・・・発情、受精モードかい？」 「あ、あ、あ、あ、あ、あ・・・奥は、・・・こわいぃぃからぁぁ。」 「下がってるんだよ、子宮が、・・・赤ちゃんを欲しがってるんだよ。奥さんは。」 「だ、だめですぅぅ。・・・赤ちゃんは、まだ・・・だめですぅぅ。」 「悟さんのでもかい？」 「う、うん、・・・だめ、まだ、だめぇ。」 「そうか、赤ちゃんできたら・・・エッチ制限されちゃうしねぇ。・・・淫乱な笙子ちゃんだなぁ。ゆり子より前に出会えたらよかったのになぁ。」 指先に感じた笙子の子壷の蓋は、勲の指を食いちぎりそうなぐらい膣肉に力を加えた。外敵を排斥するように感じた勲は、指を数度出し入れすると、城主のかいしゃくを聞き入れた。 「あぁぁ・・・はぁ、はぁはぁ、はぁぁぁ・・・くださいぃ。」 「どうする？僕を気持ちよくさせてくれる？それとも、笙子ちゃんが気持ちよくなりたい？」 「あぁ、・・・両方・・・は、無理ですか？」 「いいだろう。・・・じゃぁ、上になりなさい。・・・たっぷり突き上げてあげるよ。」 腹に短刀を突きつけた笙子は、背後に侍大将の声を聞きながら、その言に従った。 |
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| 2014.2.8掲載 |
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