はちみつ太郎 作
| ２８ 二組の擬似夫婦は、それぞれの営みを継続中だ。笙子は、勲を受け入れながら上下に揺さぶられている。ゆり子と悟は、組み合いながら挿入には至らない程度でお互いの生殖活動の道具に慣れ親しんでいく。 オンタイムで見ているリビングの常連達は、６組ほどに増えているが、最初にいた夫婦はいつしか帰宅していた。常連にからかわれたのが気に障ったのか、笙子らが勲らとＳＷルームに入ったと同時に帰宅した。 常連達は、相手の女を取り替えながら、口淫させ続けるものや、笙子と勲の交わりに集中する者もいた。 カップル同士で自慰を始めるものが出ると、その瞬間は皆がそちらを向くが、すぐに笙子らの交わりに目を取られていく。 笙子の縦運動が少し収まると、勲は笙子の体を抱え、いきり立つそれを繋げたまま笙子を仰向けにさせた。正上位での行為が始まると、皆が勲の生殖器に目を奪われる。 「いやぁ、あんなので突付かれたら、ひとたまりもないわぁ。」 「あれで、奥まで入ってるんだから、あの奥さん旦那を忘れる日も遠くないわねぇ。」 「だろうなぁ、あの年齢の男のエッチが一番堪えるんだろ？淳子。」 「そうよぉ、ねちっこくて、時間がかかるし、・・・女のつぼ、みんな知ってるんだからぁ。」 「他人棒に落ちていく若妻かぁ、・・・三ヵ月後くらいにもう一度この奥さんを見てみたいね、どれだけ、支配され、旦那を忘れさせられいるかを。」 「ううん、旦那のことを思いやりながらも、快楽に負けていく女よ、この顔は。」 「それもいいね、そういう女をこねくり回す。」 「それがいいんだ、落ちきった女には興味を示さんものだよ。」 「恐らくそうだ、この他人棒さんもそうさ、すがる女を蹴落とすタイプ。」 「蹴落とされてもいいかも、あれだけのお○んちんの持ち主なんだからぁ。」 「お前も、貸し出してやるよ・・・向こうさんがＯＫくれたらなぁ。」 「うん、・・・。」 笙子は天井備え付けのカメラにて中継され続ける。勲は、笙子の最奥をゆっくりとノックしながら、首元に舌を這わせ、アイマスクで覆われた顔の開いている唇の周りを吸い始めた。 呼応した笙子は、勲の加齢した口臭を気にしながらも、探り当てるように舌先を絡ませている。子壷のノックを感じるたびに声を漏らすが、半分は勲の口内に吸収されている。 ゆっくりとした腰捌きの勲にじれたか、笙子の余した手は、勲の筋肉質な尻肉に手をあてがった。腰の押し付けを願い出るように、笙子は足を広げ、あてがった手で尻肉を押し込むようにしている。 「ほほほ、焦れてる。」 「いやらしい女だぁ、焦れて自分で腰を押し付けようと尻を押してやがる。」 「あぁ、あれされると、うれしいんだよなぁ。・・・もっとしてっていえない間柄のときによくされるんだよ。」 「それは、あんたのが短いから奥まで届きませんよの合図じゃない？」 「ハハハ、そうかもな。」 「かわいいわぁ・・・これは、旦那から離れるのも時間の問題。」 笙子に覆いかぶさるように勲は体を被せる。笙子の裸体は、大きく開いた足と尻肉を抱き寄せるようにした腕だけが見えている。 見ているギャラリーにはそれだけでよかった。想像の範囲内が色々と広がり、笙子の人物像までもが一人歩きを始めていたのだ。 笙子の手つきが尻を押す動作から肩甲骨あたりを抱き、胸と胸を密着させるようになると、勲の腰つきは今まで以上に回転数を上げている。 腰を起点に無駄なストロークを押さえ、笙子の子壷への刺激は喘ぐ声色でギャラリーに伝えている。 「完全に、妻から女、・・・牝に変わる瞬間だな。」 「この他人棒さんのカメラをチラ見するところなんか、牡の誇示だよなぁ、どうだ、俺の牝、いい牝だろぉ、群れに加えてやったんだぞ。手ぇだすんじゃねぇぞって。」 「そんな感じね、・・・でも、それなのよね、女が惹かれるのって。」 「あぁ、指くわえて群れのボスのおこぼれを待つ感じだなぁ。」 そういった男は、パートナーの頭を少し強く振り、口内でしゃぶられている陰茎に強い刺激を与えた。 体を抱き寄せられたままの勲は、何度かストロークを早めると喘ぎを堪える笙子から体を離した。ギャラリーは、抜き去った陰茎を見つめると想像よりはやい射精と思い込み、顔面か、もしくは臍あたりかと精液の行く末を見守る。 そうではなかった、勲は笙子の顔に跨るとサック付きながら白濁した陰茎を喘ぐ口に押し込んだ。喉奥を犯される感覚は、笙子にとっても始めての感覚であった。 ウゴウゴと喉奥から聞こえる生殖ではない音は増しているが、それを倍増させるように勲は新たにボス猿らしい行動に出ている。 喉奥を犯されている笙子は、万歳した腕を勲の足で押さえ込まれ、広げ気味だった足首は大きく頭の方向に向けられる。 必然的に笙子の生殖器は、天井に向けられ、今までくわえ込んでいた勲の肉茎の大きさを示すような穴がポカリと開いている。 マングリ返しの格好で笙子の陰門はさらけ出される。ギャラリーはＲＹＯに、画像の拡大を願い出ている。 ＲＹＯが常連の一人に手渡すと、笙子の逃げ惑うような腰つきを狙うように、陰門に向かって拡大を続けた。 勲は手の動きを自由にすべく、太股をわき腹と腕に挟み込むと笙子の尻を抱えるようにして、指先を天に向いた笙子の陰門に這わせていく。 ポカリと開いた笙子の穴は次第に閉じていくが、勲がカメラを覗き込むと、４本の指でクスコのように膣肉の彩をギャラリーに見せつけた。 笙子は、恥ずかしいと何度も口の中でごもごもとしているが、音として勲には届いていない。尻を何度か揺らすが、その動きはギャラリーにも勲にも格好の餌にしかならなかった。 クスコのようにしている指は早々に引き抜かれるが、太く長い勲の中指は、くねくねと卑猥な動きをさせながら笙子の膣肉に食らいこむ。 中指は、放送禁止の格好で突きつけられ、笙子の尿道裏の膣肉の塊をもみ込んだ。肉圧を感じさせるＧスポットを揺らし、擦り、そして押し込むと耐え切れない笙子は、陰茎を口から吐き出し絶叫する。 「よほど、良いらしいなぁ。・・・的確に押えてるんだなぁ、女のつぼを。」 「ほぉら、見てよ。完全に、往きそうね、足の指全部曲げて、堪えてるの・・・往ききったら、旦那に申し訳ない。」 「そんな感じだな。・・・体は、支配されても・・・心は旦那を向いてるのよ。」 「ってねぇ。・・・お、潮まで、・・・ビクンビクンだ。」 「両足が鞭のようにしなってるよ、足先の力も無くなってるねぇ、・・・往ったんだぁ。」 吹いた潮を勲は、掬い取り、笙子の陰門付近にすり込んだ。十二分に濡れきった笙子の陰唇付近の肌は、ほんのり赤く染まり、摩擦だけではない肌の奥からくる血行の流れを知らせる。 勲は、猫が零れたミルクを舐めまわすように、笙子の陰唇に濡れている雫を舐め上げた。反応は、潮吹き直前より薄いが、ビクつくたびにかすかな潮吹きは続いていた。 全てを嘗め回す前に、煮えきりかけの女肉に最後の熱を加えていく。太股のホールドを外し、押えていた腕も足の重石を解いた。 息を絶え絶えにしつつ笙子は仰向けのまま、勲の仕置きをまっているようにしかモニターにもギャラリーの目にも映っていなかった。 悟は、ゆり子からのリップサービスを受けていた。聴覚を奪われているが、そこに聞こえているのは笙子の絶叫と、勲の催眠に近い笙子への凋落術だった。 ゆり子の髪をなでながら、ヘッドフォンから聞こえる主従に近い男と女の交わり声を聞かされている。ゆり子のリップサービスと笙子の喘ぎがあいまって、悟の肉茎には指先の刺激もないまま、いつにない勃起状態が長く続いている。 先端からは、透明な汁も絶え間なくあふれている。ゆり子はそれすら触らずに、悟のわき腹や乳首を吸い続けている。 笙子の頭付近に仕込まれた高性能なマイクに拾われた喘ぎは、クライマックスを迎えている笙子の見えない体を瞼の裏に映している。 ゆり子は、全身をくまなく舐めあげていく。笙子が再び勲に貫かれたのが、ヘッドフォン越しにわかった時、悟は目を閉じ、ゆり子の髪の毛をきつく掴んだ。 ゆり子は、首をもたげられ顎を上に向けられる。首の皮が張りつめるくらいに反らされたゆり子は、目をつぶる悟に、笑みを浮かべている。 勲は、陰唇の割れ目に沿い、陰茎の先端をこすり付ける。粘性のない吹いた潮は、サック付きの潤滑に適している。三度往復させると、親指で半剥けの陰核を親指で撫で上げ、笙子の反応を楽しむと、肉茎の住処に差し込んだ。 笙子は貫かれた瞬間、背を仰け反らせ腹部を持ち上げる。勲は、笙子の体に抱きつくと、両脇に腕をはめ込むと、肩口をホールドし、繋がりを密にする。 モニターには勲の体に隠され、顔だけを勲の横から出して大きな口で喘いでいる笙子が映っている。足の指先はギャラリーの女達が言うように、絶頂を堪えるように指先は折れ曲がり、力強く踏ん張っていると皆が口々に囃し立てている。 上部からの交わりは、勲の背がほとんどで、ＲＹＯに改善を求めるように、カメラの設置位置を伝えている。結合部が見たいと言う者もあれば、遠めで暗視カメラもいいと言う者もいた。 笙子は、勲に膝裏を腕で押えるよう促されると、それに素直に従った。最終形態に持ち込んだ勲は、笙子の昂ぶりとともに、ピストンを早め、奥まで突かずに手前を責め続けていく。 しゃくるように笙子の尿道裏の膣肉に摩擦を加え続けていくと、泣き叫ぶような喘ぎが聞こえている。懺悔と絶頂は相反しながらも、笙子の感情を表していた。 「あぁぁぁぁぁぁ・・・・も、もうぅぅぅぅ・・・・い、いってぇぇぇぇぇ・・・・こ、こ、こわれるぅぅぅ・・・・あぁぁぁ・・・ご、ごめん・・・なさいぃぃぃぃ。」 失神しそうなくらい笙子は体をガクつかせると、声にならない喘ぎだけを悟のヘッドホォンに響かせていた。 勲は、悟へか昇へかの懺悔を聞きながら、まだ軍門に下らぬ女兵士に発射した熱い精を温めさせている。 |
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| 2014.2.12掲載 |
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